1986年8月 ジャレコ
再会
無名「前作の「忍者じゃじゃ丸くん」で救出したさくら姫はなんとニセ者だったようでござる!
自分の居場所を知らせる為に健気にも花びらを落としてくれていたのに、あれも作戦だったというわけでござったか…。」
エル「残念だったわね、じゃじゃ丸くん。」
無名「じゃじゃ丸くん…? 拙者の事でござるか?」
エル「だって ござる って言ってるし …あれ? あなたよく見たら じゃじゃ丸くん じゃないわね?」
無名「エル殿、拙者の事をお忘れか!?拙者、ゲーム戦隊ファミキューレの会員№4番「無名」にござる!」
エル「… あー!あのプレミアチケットを持っていた忍者さんね! わ、忘れてなんかないわよ!」
概要
本物のさくら姫救出に向かうじゃじゃ丸くんシリーズの第二弾で、今作では横スクロールアクションへと変貌してます。
全20面のループ方式。
エル「じゃじゃ丸くんは殿様に姫救出を命じられて今回の冒険に出発するって話だから、時系列的には前作の直後ぐらいの話かしら。
よし、私も行ってあげるわ!」
前作ではステージを進めると新たな強い妖怪が登場するという仕組みで難易度の変化を演出してましたが、今回は妖怪単体はそれほどの強さは持っておらず、ステージの構造と妖怪の組み合わせでもって難易度が上がっていくというスタイルになってます。
また前回印象的だった新登場の妖怪紹介演出が残念ながら無くなり、さらにボス妖怪もおらずステージのゴールに辿り着けばクリアとなるのが、タイトル通り「冒険」ちっくではあります。
じゃじゃ丸くんゲームでボス妖怪がいないと聞くと難易度の低下が懸念されますが、そこはファミコンです。
アクションとアイテム
アクション
手裏剣攻撃・ジャンプ頭突きでブロック破壊・敵を踏みつけて気絶と、前回と同じですが、ジャンプ制御がかなり自由になっていて動きやすいです。
今回も頭突きでブロックを壊すとアイテムなどが出現する仕組みですが、なぜか触れたくなる「爆弾」が今回は特に多めです。
というのも、横スクロールアクションになったおかげで壊す箇所が多いので、相対的に爆弾も多いのです。
また小判などの得点アイテムもよく出現しますが、やはり忍術アイテムはなかなか出現しません。
エル「忍術アイテムばっかり出現したら、ヌルいゲームになっちゃうもんね!」
アイテム
透明薬
透明になると、敵とその攻撃をすり抜けることができるが、なぜか爆弾はすり抜けられない。
無名「妖怪は、透明なのにじゃじゃ丸くんを追いかけているように見えるでござるな。」
エル「謎ね。そして、私も追いかけられて疲れちゃったわ。ふぁ~ぁ…zzz」
無名「ちょ…ちょっと、エル殿!?」
スーパー手裏剣
前作よりかなりパワーアップした手裏剣です。
- 手裏剣の射程距離が延びる
- 敵を貫通する
- 倒した後の敵のタマシイも吸収する
- 全ての敵を一撃必殺する
無名「かなり使えるアイテムになっているでござるな、エル殿?」
エル「…zzz」
無名「なんという速さの爆睡の術でござるか!?」
フラッシュ
???「ABボタン同時押しで敵を金縛りにできる!」
トロッコ
体当たりするだけで敵を倒せるほぼ最強のアイテム。
でも、爆弾と落下には耐えられない。
エル「しかし、なんでトロッコなの? 忍者らしくないわ! まぁ、楽しいけど!」
ガマパックン
前作では、アイテムを3つ取った時点で空間がおどろおどろしくなるインパクト絶大な演出と共に出現しましたが、今回はブロックの中に入れられてます。
ブロックを壊して、ガマパックンが出現した時の画がシュール極まりないです。
無名「乗って敵に触れるだけで丸飲みにしてくれるでござるが、今作ではガマパックン中も敵は普通に動いているでござる。」
エル「じゃじゃ丸くんと言えばガマパックンだったのに、拍子抜けだわ!」
その代わりに、異なるアイテムを3つ取ると「木の葉隠れの術」が発動し、木の葉が画面中央を旋回し、出現した敵を即倒してくれる新忍術が追加されています。
前作のガマパックンの迫力には及びませんが。
小丸くん
1UPアイテムです。
妖怪
妖怪の種類は前作より大幅増ですが、欠員となった妖怪もいます。一部を紹介します。
ザコ妖怪
大舌
「ディグダグ」に出てくる「プーカ」のような姿をした妖怪で、飛び跳ねながら大きな舌をベロベロして攻撃してきます。
エルちゃん危機一髪!
実は、無名くんは強かった!
ヘドボン
前作から登場している骨の妖怪です。
前作では強敵でしたが、今作では大分弱体化されてます。
ハチ
「ハチ」という名の妖怪ではなく、普通に「蜂」のことです。
触れると一時的に動けなくなりますが、ミスにはなりません。
エル「もはや妖怪じゃないわ!」
無名「このハチが初登場するステージ5でござるが、ベンチがおいてあったりしてただの公園でござる。」
エル「そりゃハチも出るわね。」
テロ
下半身が地面に埋まった姿の妖怪で、頭のてっぺんから3つの弾を放射線状に発射して攻撃してきます。
手裏剣を16発も当てないと倒せないカチカチなヤツです。
エル「それに名前が物騒すぎるわ。」
ダルマ
「忍者くん」に登場していた敵です。
ヘドボンに続いてなじみのキャラかと思いきや、そういえばこちらは「じゃじゃ丸」シリーズなので、じゃじゃ丸くんにとっては初めての敵ですね。
無名「忍者くんの時は2面にしてかなり強い敵でござったが、今作ではザコでござる。」
エル「無名くん、忍者くんの時もそこにいたの?」
おゆき
前作から登場の雪女です。
前作では1面から登場していたザコの中のザコでしたが、今作ではなぜか11面にしてようやく登場となります。
エル「かわいい!」
ろく子
ろくろ首です。
座って待機しており、頭上をじゃじゃ丸くんが通過すると首をピューッと伸ばして攻撃してきます。
エル「めちゃくちゃ伸びるのね。」
ヘビ丸
ヘビです。
攻撃はしてきませんが、接触するとミスになります。
エル「またしても妖怪じゃない! それともヘビ型の妖怪? …いや、どう見てもただのヘビね。」
カラカッサ
前作から登場しているカラ傘おばけです。
これも前作では強敵でしたが、今作では待ちかまえて時折下駄を飛ばして攻撃してくるという固定タイプにされてしまいました。
エル「この妖怪はピョンピョン跳ねてこそなのにね。」
樹娘
「テロ」と同じタイプの妖怪で、木の葉を発射してきます。耐久力はテロより少し低く、手裏剣5発で倒すことができ、押して動かすことができるので、落下させて倒すことも可能です。
エル「ということは、前作のクロベエ、ピン坊、カクタンは欠場ということね。 合掌。」
四天王
全20ステージの内、奇数面は横スクロールで、偶数面は四天王と呼ばれるボスとのタイマンステージになってます。
このステージではボスは飛び跳ねているか、飛んでいるので、手裏剣は常に上に向かって投げることになります。
前作のなまず太夫戦の応用ですね。
虚無僧(こむそう)
カゴを被って尺八を吹いている僧呂です。
大きく飛び跳ねながら爆弾をバラまいてきます。
カミナリパンツ
赤色のカミナリ様です。
下に向かってカミナリを落としてきます。
エル「ネーミングセンスに脱帽だわ!」
ザビエル
フランシスコ・ザビエルです。
大きく飛び跳ねながら鎌を投げてきます。
エル「もはや意味不明ね!」
らしゃ面
顔だけの妖怪で、青白い髪をなびかせて上空を飛び回ってます。
下に向かって火柱を落としてきます。
なまず太夫
10面と20面は、妖怪軍団の親玉「なまず太夫」が登場します。
今作のなまず太夫は身長が前作比3倍の大きさとなってます。
今作ではなまず太夫専用のバトルシステムが用意されています。
ステージが開始するとすでにガマパックンが用意されているので、乗ります。
このステージではガマパックンは火を飛ばして攻撃でき、なまず太夫に5発当てれば倒すことができます。
また、なまず太夫は飛び跳ねながら口から爆弾を一気に複数飛ばしてきますが、ガマパックンは4発まで耐えることができます。
さくら姫
エル「ねぇ、無名くん、今回のさくら姫は本当にホンモノなの?」
無名「本物にござる。なぜなら、次回作の『じゃじゃ丸忍法帳』ではじゃじゃ丸くんがさくら姫と一緒に冒険に出る話になっているゆえ、今作のさくら姫は間違いなく本物だったと言えるでござる。」
エル「なるほど。よかった!」
無名「このことから、前作で疑問だったさくら姫は忍者くんとじゃじゃ丸くんのどちらにほの字なのかについても、もう明らかでござるな。」
エル「それにしても前作の妖怪紹介演出とか、忍法ガマパックンの衝撃が強すぎて、今作がどうも迫力に欠ける気がするわ。」
無名「確かにそれは否めないでござる。シリーズ2作目というのは、難しいものでござるしなぁ…。映画も2作目は大事でござる。」
エル「とにかく、クヨクヨしているヒマはないわ! 次も頑張りましょう!」
無名「ま、またエル殿と旅ができるでござるか!?」
エルちゃんのその後
エルちゃんは寝てる時、たまに金縛りにかかります。
… … …!
… … …‼
… … …‼‼
30分後
その頃、何も知らない無名くんはこんな感じでした。
めちゃくちゃたぶらかされてました。
それと、人のファンクラブナンバーをもぎ取ってはいけません。