ファミコン アクション 格闘

イーアルカンフー - ジャッキー?ブルース?はたまたジェット?

投稿日:2016-02-18 更新日:

1985年4月 コナミ


ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画などから「カンフー」という格闘技らしき名前が有名になりましたね。でも、一体普通の格闘技とカンフー(功夫)の違いは何なんでしょうか。

そもそもカンフーは格闘スタイル自体を表すものではなく、「中華民族の武術や武芸、修練、健康法などの総称」だそうです。また、「練習、鍛錬の蓄積」の意味があり、「お前は功夫が足りていない!」のように使うそうです。

だから、この「イーアルカンフー」の主人公リーがブルースやジャッキーとはかけ離れた動きをしていても別にいいんです。


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あらすじ

中国・清の時代の末期、中国全土で悪行を重ねるチャーハン一族を撲滅する為、敵の居城「メンマの塔」に単身乗り込む。

基本的な戦い方

敵への当たり判定は特に体の中心から前半分辺りになっているので、近づきすぎて攻撃が背中ぐらいまではみ出てしまうと全然当たりません。

攻撃を食らわないぐらいの間合いで敵の体前面を狙って攻撃します。

はみ出ると攻撃が当たらないという設定なので、間合いが近い時はリーチの短いパンチが有効です。

 

そして、最初にありがちなのがその場で攻撃を連打してしまうことですが、当たらない位置での連打は逆に隙を生み、こちらがボコボコにされてしまうので、あまり効果はありません。

対戦相手と間合いによってはある攻撃を連打すれば倒せる者もいますが。

 

特にチャンスなのは、敵を追い込んだ時にプレイヤーをすり抜けて反対側に移動する際は攻撃が当たりやすいです。

あえて追い込む為に、飛び蹴りで一気に間合いを詰めることもできますがあんまり不用意に飛び蹴りをしていると逆にダメージを食らうこともあります。

自然と追い込んだ時は狙うようにするというスタンスがいいと思います。

 

そして、不用意ではない飛び蹴りはとても有効ですし、三角蹴りもあります。

登場人物

李(リー)

このゲームの主人公でカンフーの達人です。カップ麺の「マルちゃん」みたいで、めちゃくちゃ優しそうな顔をしてます。

優しそうな顔して強い!それが「主人公」の特徴です。

かなりのガニ股ですが、カンフーと言えばこの構えです。上半身は動かさず、このまま流れるように歩くのがカンフーっぽさのポイントです。また、手を上にあげたままローキックや足払いを行うのも、よりカンフーっぽいです。

敵に勝利すると演舞を披露してくれますが、その掛け声「あぽぅ!」の連打と、演舞後のニッコリ笑顔に癒されずにはいられません。

ちなみにキックは2種類あって、十字キーを押さずに蹴るとローキック、左右どちらかを押しながらだとハイキックになります。

王(ワン)

チャーハン一族の先鋒で、棒術使いです。

棒術って、棒の先端を相手に向けて構えてそうなイメージですが、彼の構えはまるで野球の打者です。そういう流派なのでしょうか?

棒術使いですが、結構 蹴り も使ってきます。

 

敵の先鋒が棒術使いという設定は「スパルタンX」もそうでしたが、小手調べキャラにもってこいです。小手調べだろうがなんだろうが、実際には棒なんかで殴られたら痛くて一発で戦意喪失しますけど。

グラフィックで見ると、すごく鼻の高い人に見えます。

 

中段蹴りと下段棒叩きをしてきます。

下段棒叩きの時の一歩前に踏み出した足を狙って下段キックを狙うのもありです。

間合いとタイミングが合えば、下段キック連打だけで勝てます。

桃(タオ)

チャーハン一族の次鋒で、火炎術師です。

ファイヤーマリオのように口から火の玉を飛ばしてきます。あとデータイーストの「カルノフ」に似てる気もします。

彼が火を吹けるのは、お腹に一時的に油かアルコール類を含むか貯める仕掛けか何かを持っているからなのでしょうか?もし、自力で火を飛ばせるのであればわざわざ口から飛ばす必要も無いでしょうから。

そうだとしたら、腹に打撃を食らった時が大変です。

 

次鋒キャラは結構 飛び道具を使ってくる印象があります。スパルタンXでも同じく、次鋒は飛び道具キャラの「ブーメラン使い」でした。

遠距離攻撃キャラですが、至近距離ではめちゃくちゃ「蹴って」きます

 

それと、太ってますが、しゃがむとものすごいペッチャンコになり、胴体がほぼ消えます。

余談ですが、「タオ(桃)」といえば「タオパイパイ(桃白白)」(ドラゴンボール)です。その当時あの孫悟空が、手も足もでなかった強敵です。

手も足も使わない宣言から まさかの「舌」突き刺し攻撃で相手を倒したり、投げた柱に飛び乗って移動したりなど、かなりインパクトのあるキャラでした。

 

このタオとは…全然別ですがね。

 

タオはリーチが短く、特に上段パンチは短いのでこちらの上段キックがまんまと当たります。また、同じくリーチが短い中段キックに対して、こちらの中段パンチも有効です。

距離が離れすぎると火の玉を飛ばしてきますが、慣れてくると攻撃して打ち消すこともできます。

打ち消すと100ポイント貰えます。

周回をこなすとかなり連発して火の玉を吹いてきますが、うまく打ち消しつつ倒せた時はちょっと達人になった気分を味わえます。

陳(チン)

チャーハン一族の中堅で、くさり使いです。

くさりとは「分銅鎖」で、忍者が使用していた武器です。もちろんチンは忍者ではないですが、歴史の古い中国なら似たような武器があったかもしれませんね。

チンはヒゲを生やし、肌も他のキャラより黒く焼けているので、見た目的にはパワータイプのキャラ設定なんでしょうか。そんな怪力キャラが分銅鎖なんかをブンブン振り回してくるなんて危なっかしく近寄れません。

男キャラで唯一上半身に衣類をまとっています。

 

なんとなく、恋愛が不器用そうです。

 

チンは特に足元がおろそかなので、下段攻撃中心でいいと思います。特にしゃがみパンチが有効です。

距離を取ると分銅鎖で攻撃してきますが、この武器はタオと違い視認しにくいので私はキライです。

これも打ち消せますが、戻ってきた時にも攻撃判定があるので、失敗すると戻ってきた時に背中にダメージを食らいます。

藍(ラン)

チャーハン一族の副将で、手裏剣使いです。

このゲームの紅一点で、他のキャラとは明らかにそのフォルムに相違点があります。

女性キャラということを考慮したのか、みんなズングリムックリな感じですが、彼女だけは細身の体で描かれています。

特に倒した時のポーズも異次元です。

 

ランさん以外はコレ、

 

ランさんはコレです。

悩ましい!

 

あと、手裏剣使いっていう異名も微妙な気がします。コントロールが良いということでしょうか?

それに手裏剣は「忍者」の武器です。…まぁ、繰り返しになりますが、歴史の古い中国なら過去に手裏剣のような武器もあったかもしれませんね。なのでランさんが使っていてもいいんです!

また、飛び道具っていう点で火炎術師のタオとキャラがかぶってますね。しかし、そこは「女性キャラ」という相違点を用いることで、キャラかぶりを緩和させております。

 

あと、マンガとかだと彼女のようなキャラは後で大体 味方になるフラグが立ちますよね。

 

体が細いのでリーチの長いキックは不利です。

上段キックを多用してくるので、こちらは中段パンチで攻めましょう。

他のキャラ同様、手裏剣も打ち消せます。

 

ちなみにランのハイキックはピンと伸びた足がキレイなので、こちらのハイキックと交差してエックス状態になるとなんか映画のワンシーンの様でカッコイイです。

呉(ウー)

チャーハン一族の大将で、「謎の男」という立場です。

○○使いで表現するなら「超能力使い」でいいのではないでしょうか?彼はタオのように仕掛けを用いて火を飛ばすなどではなく、低空とはいえ空を飛んできますから!

とはいえ、それ以外の超能力は見受けられませんが・・・。

 

自分自身を滑空させてくるので、リーのとび蹴りが当たりづらいです。

手首の曲げ具合と左足のつま先立ち具合からして、構えが他のキャラよりも自信に溢れています。

かなりの使い手とみた!さすが最後の敵です。

 

ローキックを連発してくるので、なかなか近づけません。特に周回をこなすとローキックの鬼と化していきます。

下段キックを敵の前面ギリギリぐらいで当てるか、飛び蹴りを狙っていきます。

 

タイミングはちょっと難しいですが、滑空してきたところに攻撃を当てることもできます。最後の一撃をこれで倒せるとかなりカッコイイです。

まとめ

このゲームは格闘ゲームの先駆けとも言われ、ファミコンの格ゲーとして超有名です。

ゲーセンのはやったことないですけど。

個人的には攻撃がヒットした際の音と、一瞬止まるエフェクトにより、ずっしりとした攻撃の手ごたえがあり、リズムよく攻撃を当てることができた時はなかなかの充実感があります。

今やっても当たると楽しいです。

 

しかしファミコンソフトということで単純な動きなだけに普通に難しく、最初はワンにすらやられること数知れずのヘタクソでしたが、何回かやるとなんとなく相手の特徴がわかってきます。

とはいえ、やっぱりこれと言った攻略法は無いゲームです。

 

しかし、敵は周回をこなすとどんどん強くなっていって手に負えなくなりますが、その後で1周目をやるととても弱く感じるので、自分も強くなっているということでしょうか?

攻略法などと言わずに、とにかく練習して感覚を掴めってことですね。

 

つまり、イーアルカンフーの言いたいことはこういうことだったのです。

 

考えるな、感じろ!


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