1989年3月 メサイヤ(日本コンピュータシステム)
突如現れた悪の組織「亜空魔団」を倒すため、下町の天才科学者「豪徳寺博士」によって誕生した改造人間「シュビビンマン」が立ち上がる!
シュビビンマンとは!
説明しよう!
シュビビンマンとは、豪徳寺博士によって改造され、類まれなる能力を手に入れた2人の若者「太助」と「キャピ子」のことである。
太助は町の魚屋で働き、キャピ子はただの女子高生だった。
そう!「改造人間」なので彼らは元は普通の人間なのだ!
しかし、誰が自分の体を改造なんてしてほしいハズがあろうか!?
彼らは自ら望んだわけではない!
豪徳寺博士により知らぬ間に勝手に改造されたのである!
悪の組織から街を守る為とは言え、無断で人を改造するなど許されるはずもはない!
しかし… そうなってしまった以上もはややるしかないのだ!
「平和を取り戻したら元の体に戻したる!」
豪徳寺博士の言葉を信じて2人の若者は亜空魔団と死闘を繰り広げることになるのであった!!
スポンサーリンク
システム
メイン画面となる全体マップ画面は15個のステージから構成されており、一番左下がスタート地点の博士の研究所で、右上に亜空魔団の基地が見えています。
ステージ内はオーソドックスな横スクロールアクションとなっており、クリアすると全体マップ上の繋がっている道筋に沿って次のステージに進むことができます。
一直線にラスボスを目指しても良し、施設ステージに寄ってパワーアップを図りながら進めるも良しです。
一応クリアまでのタイムリミットが決められており、ゲーム内日数で18日となっています。
しかし実際は昼と夜があり、ステージをやるごとに半日経過するという仕様なので、合計36回ステージに挑戦することができることになります。
ただ実際には、リミットオーバーすることなんてまず無いです。
というか、死んでしまうと復活に所持金の半分を要する上に、ライフの最大値が減ってしまうので、リミットオーバーになりそうなぐらい死んだなら、もはやリセットをオススメします。
ちなみに一直線にラスボスを目指すと2日、実際の時間にして20分ぐらいでクリアできてしまうという忙しい人に打って付けの仕様です。
施設
交番
どのステージから進むかは自由ですが、このゲームの見せ場である『シュビビーム』の為にも最初に進むべきステージはここです。
シュビビームとは
攻撃ボタンを長押しで溜め撃ちすることができるシュビビンマンの唯一にして最強の必殺技で、「シュビビーム!!」と音声付きで撃つことができます。
3段階の強さがあり、マップ画面で博士から「シュビビーム強化ユニット」(AとBの2個)を買う毎にパワーアップすることが可能で、2段階目までは波動拳的なエネルギー波の形をしてますが、3段階目はレインボー付きの星が飛んでいくというメルヘンに変化します。
敵を貫通して多段ヒットする感じのビームです。
シュビビームと交番に何の関係があるのか?
それは、
交番で「シュビビーム発砲許可証」を貰わないと撃つことができないのであります!
言いたいことはわかります。
しかし…
病院
体力を回復したければ病院へ駈け込みましょう。
博士に修理してもらうと1,000円かかるところが、病院なら500円です。
しかも初めて訪れた時は敵から病院を助けたお礼として、ライフの最大値を1つ増やしてもらえます。
最大値のポテンシャルは全部で5つあり、病院2ヶ所で2つ、残りの3つはスコアによって増えることで上限いっぱいになる寸法です。
薬屋
備えあれば憂いなしです。
ここで「シュビビタンA」を買っておけば、ライフが0になった時に自動で全快にしてくれます。
後半に持ってれば、超便利です。
初めて訪れた時は、助けてくれたお礼にタダで1つもらえます。
普通に買うと1個2,000円であることを考えると、かなりお得ですね。
ちなみに、お菓子屋で買える「おまんじゅう」(800円)はライフ0時、同じように回復効果がありますが、回復量は気持ち程度となっています。
工場
チカラが欲しければここへ。
ここでは攻撃力・防御力アップの改造を施してもらえます。
ゲーマーならこの言葉だけでワクワクしますね。
工場は2ヶ所あり、片方が攻撃力、もう片方で防御力アップです。
剣が赤いのは攻撃力がアップしている事を表し、プレイヤーがチカチカと点滅しているのは防御力がアップしている事の証です。
神社と教会
信じる者は救われます。
どちらか一つを選んで能力アップをしてもらえます。
神社で神道徒になるとシュビビームの攻撃力をアップしてもらえて、
教会で入信するとシュビビームの溜め時間が短縮してもらえます。
どちらを選ぶか迷ってしまいそうですが、安心してください。
どっちを選んでもクリアするのにさほど影響のある違いではないと思いますよ。
ラスボスにはシュビビーム当たりませんし。
ちなみに溜め時間短縮は、短縮というか溜め時間ほとんど無しです。
銀行
銀行と言えばお金。
ここへ寄ると、助けてくれたお礼に2,000円貰えます。
そんなすんなりお金をもらったからって、別にデメリットは無いので心配無用です。
無利子、無担保です。
スポンサーリンク
敵
ノーマルロボ
歩いてるだけですが、ミサイルを担いでいるやつは一定の距離へ近づくと発射してきます。
迎撃しようとせず、しゃがんでかわした方が無難です。
ガーゴイル系
空飛ぶ系ザコです。
空飛ぶ人型ザコは大体「ガーゴイル」と呼んでいます。
プレイヤーの現在の高さに合わせて降下し、突進してきます。
アルマジロロボ
ダメージを与えると丸まって転がってきます。
この丸まった状態は無敵です。
いちいちジャンプでかわすのが面倒なら、シュビビームで一撃必殺しましょう。
ロボザル
ピョンピョン跳ねる系ザコで、ザコの中で一番めんどくさいやつです。
落ち着いて対処しないと、やたらとダメージ食らいます。
足場のギミック
ザコ敵自体はそれほど厄介ではないですが、ザコ敵に加えて足場のギミックが加わると相乗効果でダメージ食らいまくりです。
さらにプレイヤーの操作感がモッサリ気味なのも、それ自体ギミックの様であることは否定できません。
ただ、穴に落ちて即死というのが無いのは救いです。
ボス
各ステージの最後で待ち受けるボスは2種類のグラフィックの使いまわしで、3つ首のドラゴン、もしくは大きなロボットとなってます。
ドラゴン
ステージ毎に行動パターンが違う上に、ドラゴン本体とプレイヤーとの接触によるダメージ判定が微妙なせいで、最初は苦戦することでしょう。
パターンがわかれば一応有効に攻略は可能です。
また、パワーアップ後はある程度ゴリ押し戦法を混ぜることができるので、より楽に倒せるかと。
デカロボ
ミサイルポッドを背負っているタイプは、これでもかとミサイルを連発してきますが、一定の距離を取れば攻撃の手を止めてくれます。
こいつの倒し方は、距離を取ってシュビビーム1発です。
あっけないです。
それよりもシュビビームの溜め中にザコが邪魔をしてくるので、まずはザコを片付けた方が確実です。
ラスボス
ラスボスに関して、ゲームを楽しむなら寄り道して全部のステージをクリアしたいところですが、日数が経過するとどうやら徐々に強くなっていくようなのです。
一直線で向かうと特にパワーアップしていなくても無理やり倒すことができますが、寄り道し、パワーアップしてから行くとかなりの強さになっています。
弱ラスボスは、空中をユラユラと移動している程度なので適当に剣を振っていれば倒せます。
強ラスボスは行動パターンが分かれば一応攻撃を避けることはできますが、かなりシビアな操作になるので、いっそシュビビタンAを持ってゴリ押しで倒した方が楽かと。
シュビビタンAを買う余裕が無い場合はもはやリセットしてやり直した方がいいんじゃないかと思います。
やり直すなんて…と思いがちですが、ここまで到達しているのであれば操作も慣れていると思うので、数時間あればクリア可能だと思いますよ。
エンディング
戦いは終わった!
押し付けられた形だったが、平和を取り戻したシュビビンマンは町の人々に感謝され、それなりに嬉しかったが、感謝の気持ちはやがて忘れられた…。
まぁそれはしょうがない。
彼らの本当の目的は元の体に戻る事である!
だが、博士は元の体に戻してくれない!
なぜだ!?
「この設定。次回作でも使えるやん。」
と博士が言ったかどうかは不明である。
あとがき
シリーズの元祖ということでかなりシンプルなシステムと、短時間でクリアできてしまうゲームですが、次回作ではこの元祖を基礎としたしっかりした横スクロールアクションゲームになっています。
ちょっとロックマンっぽいですが。
元祖では全然なかった登場キャラ達の会話が多数あり、そして新キャラも登場します。
基本はおちゃらけですが、一部シリアスな部分もありの、一気に良作アクションに進化した感じがします。
ただ最終ステージ辺りの難易度はなかなかのものです。
おまけ
スポンサーリンク