PS 1999年12月 発売:エニックス 開発:トライエース 売上:65万本
PSP 2006年3月 発売:スクウェア・エニックス 開発:トーセ 売上:24万本
スマホ版 2018年3月 / PS4・PS5 2022年12月
[CERO:B(12才以上)]
北欧神話に登場する半神「ヴァルキリー」を主人公にしたRPG。
久しぶりにやったら面白かったので記事書いてましたが、さすが名作RPG、書く事が多かった。
「多かった」というかまだ書いてる途中ですが。
なんだか早く絵が描きたかったので、とりあえず主人公のヴァルキリー描きました。
こんな感じになりました。
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とりあえずヴァルキリーというか、これが描きたかったというのが本音です。
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登場キャラクター
神界
レナス・ヴァルキュリア
このゲームの主人公で「魂の選定者」。
人間の歳に換算すると23歳。
オープニングのオーディンのセリフからわかるのが、ヴァルキリーは神界に3人(「運命の三女神」)いて、その中でも最も神格の高いのがこのレナスとの事。
「ヴァルキリー」は「ワルキューレ」の英語読みなので、この2つは同じ者であり、例えば「ワルキューレの冒険」だとかできゆこうは妄想でかわいらしいワルキューレ像をイメージして描いたりしてましたが、レナスは全くそういう感じではなく、超クール。
ゲーム中、全編通してシリアスです。
悪者に対して怒りの感情を表すことはあっても、笑ったり、照れたりみたいなのは基本的には無いです。
もちろんギャグも言いません。
口調もむしろ冷たい感じですが、その分何かとカッコ良いです。ボス戦の前のセリフとか。
銀髪で、蒼穹の鎧を身に付けており、下半身の白布のスカートはたまにフトモモが見える感じの着こなしで、これぞまさしくヴァルキリーと言わんばかりの姿なのがイイ。
個人的には「ワルキューレの冒険」以来のヴァルキリー像です。
オーディン
アース神族の最高神であり、ヴァルキリーの創造主。
実際の神話ではアース神族と巨人族とのハーフですが、ゲームでは人間とエルフのハーフである「ハーフエルフ」という種族設定です。
それだと神サマじゃないじゃんと思わされますが、このゲームにおける「エルフ」というのは「神の器」という存在の為、一応は神サマではあります。
オーディンがハーフエルフであるという設定は、現在オーディンが一番エライ神様であることに大いに関係しており、その為下界ミッドガルドにてそのエルフの存在に注目している人物もいたり。
オーディンは、策を弄することに長けており、ただ神界でふんぞり返っているだけの存在ではなく、ラグナロクに向けて実はこっそり仕掛けを施したりもしてます。
ちなみにこのゲームにおける「ラグナロク」は実際の神話とは少々違って、アース神族のライバルであるヴァン神族との雌雄を決するバトルを言います。
フレイ
常にオーディンの傍らにいる上級女神で、レナスの友人でもあり、このゲームの進行・案内役でもあります。
なんかヘンな帽子被ってる美人。
チュートリアル的な感じで、最初のダンジョンだけ同行してくれます。
レナスの事は本当に友人と思ってますが、レナスの「封印」について実は彼女も絡んでおり、悪巧みというわけではないですが、敬愛するオーディンの為、また神界の為、致し方なくやってるという感じもなくはないです。
ちなみに人間の事は戦争の道具としてしか考えていないタイプです。
チャプター0
エインフェリア
ヴァルキリーに選定された戦士を実際の北欧神話では「エインヘリヤル」と言いますが、それと同義で、ゲームでは少し呼び方をアレンジして「エリンフェリア」と呼び、「仲間」の事を表します。
チャプター毎に1人か2人、エインフェリアとして選定する際のサイドストーリーがあり、フレイが最初にやり方を教えてくれますが、「精神集中」をする事でイベントを発生させ、キャラクターがどのように死ぬのかを見ることになります。
なので、必然的にストーリーが悲哀に満ちてるものが多くなり、たまに泣けます。
アリューゼ
自分の背丈よりも長く、そして太い大剣を軽々と操るアルトリアの傭兵。26歳。
チュートリアル的な部分であるチャプター0で仲間になることもあって、おそらく大抵の人が最後までレギュラーで使うであろうとても頼りになる戦士キャラ。
正攻法で戦って彼に勝てる者はいないと噂される戦いの天才であり、そして本人も楽しいから傭兵をやっていると言い放ちます。
彼には「ロイ」という弟がいますが2人の会話でわかるのが、形が残る事が下らないと考えるその日暮らし的な兄に対して、形が残る「絵」を描く事で満たされていると感じる弟、という性格の違い。
ロイは足が少々不自由で、おそらく肉体労働はできない体であり、その為アリューゼの稼ぎに頼っている状況ですが、その稼ぎはアリューゼが戦争で人を殺した結果手に入ったものであり、人殺しを容認しがたいロイはその狭間で揺れているものと思われます。
アリューゼの住むアルトリアですが、ここは西のヴィルノアと東のクレルモンフェランという2つの軍事大国に挟まれた弱小国家で、いずれ侵攻してくるであろう両大国に対抗する為に傭兵をかき集めているのが現状。
蛮族やモンスターに攻め入れられた際には、自国の正規兵だけで太刀打ちする事もできず結局傭兵であるアリューゼらに頼り、その後の論功行賞で本心では見下しているその傭兵に対して、さもあらんと褒美を賜ったりする行為に、アリューゼは一笑に付して国王を皆の前で侮辱します。
そこでジェラード王女の怒りを買うことになります。
ジェラード
アルトリアの王女。14歳。
かなりツンツンしている世間知らずの典型的なおてんば姫。
エインフェリアでは彼女は魔術師なので、パーティに最低でも一人はいた方がいい魔術師キャラクターですが、最初に仲間になったこともあってきゆこうは彼女を一番よく使いました。
口癖は「万死に値するぞ!」。
皆の前で国王を侮辱したアリューゼに怒り心頭で、重臣のロンベルトにたしなめられるも、おさまりのつかない彼女は自らアリューゼを陥れる作戦を考案します。
髪型を変えて、帽子・メガネを着用して、変装完了。
そして仕事の依頼をするフリをして、アリューゼの元へ自ら単身乗り込みます。
と言っても世間知らずなお姫様、かつ思慮も浅いのでうまくいくはずもなく、結局本人は気付かないままアリューゼに正体はバレてしまうことになるのですが、父王の怨みを晴らす為、まだ子どもであり、ましてや王女という身分でありながら、一人で乗り込んできて何かしら企みを実行しようとしている様子がアルトリア国王より遥かに立派な精神を持っていると感心し、アリューゼは彼女に少し心を許します。
異変
わけあってジェラードは作戦途中で一旦城へ帰りますが、アリューゼは本業である傭兵の仕事に出かけます。
同じく傭兵であるバドラックとともにある荷物を運ぶ際の警護の仕事を引け受けるわけですが、順調に道程の半分が過ぎた頃、アリューゼたちをなぜか追いかけてきたアルトリア騎士団。
追い付いた騎士団が荷物を検閲すると中から気を失ったジェラード王女が。
荷が何なのかを知らなかったアリューゼは事の重大さをすぐに理解し、一旦姿を隠す事にしますが、なぜか荷馬車の方から聞こえてくるのは騎士団の悲鳴であった。
戻ってみるとそこにはさっきまではいなかった魔物の姿が、そしてその周りには騎士団員らの死体。
瀕死の兵士によると、
「ロンベルトから預かった薬を飲ませたら王女が魔物の姿に…」
この世界には「グールパウダー」という、人間をモンスターに変える薬があって、ネクロマンサー(妖術・死霊使い)が好んで使うとされています。
ゲーム後半の方でも利己的な理由で使われたりするよろしくないクスリです。
「ロンベルト」という人物は実はヴィルノアのスパイで、そしてネクロマンサー。
ジェラード王女を誘拐して人質にし、アルトリアを言いなりにするつもりでしたが、作戦失敗に備えてこのような凶行手段を保険にしていた、というのが大まかな顛末です。
当の王女は魔物化しているので、その後消息不明となり、この場にいる者はその魔物ジェラードが皆殺しにするので、全ての証拠が隠滅され、ロンベルトが首謀者であることもバレないという寸法。
バドラックは魔物を見てとっとと逃げ出しましたが、つい先日の王女との関わりもあったアリューゼは逃げるという選択肢は取ることができず、しかし、この魔物ジェラードには勝てる可能性はほぼ無いという状態のまま対峙。
そこへ現れたヴァルキリー。
ヴァルキリーと共に魔物ジェラードを倒したアリューゼは、ロンベルトへの逆襲を誓います。
この時点でヴァルキリーとしては当初のエインフェリア候補であるジェラードの魂に触れることができたので、このまま帰ってもよかったのですが、ジェラードの願いもありましたし、ロンベルトの所業も見過ごせないと判断したのか、ロンベルトの元へ向かったアリューゼを追うことにします。
ロンベルトはベテランネクロマンサーなので、アリューゼをいとも簡単に魔術で自由を奪います。
そこへ再度ヴァルキリー登場。
アリューゼを助けるというより、ロンベルトに対する断罪として戦う事になります。
ヴァルキリーはエインフェリアの選定だけでなく、魂を冒涜する者を断罪するという役割も与えられているのです。
ロンベルトを冥界送りにしたアリューゼですが、はたから見るとアルトリアの重臣を暗殺した国賊なので、その後兵士が彼を捕らえようと(誅殺しようと)しますが、ただの人間に負けることがない無敵のアリューゼ。
そこへ登場したのが彼の恩人でもあるアルトリアの騎士団長でした。
「アリューゼ、私にも剣を向けるのか?」
恩人に剣を向けるわけにはいかず剣を捨てるアリューゼ、かといってこんな所で捕まるぐらいなら…ということでアリューゼの取った行動が…
自刃。
この少し前にアリューゼは、「死者の魂を選定する者」と「死神」の違いは何か?という問いをヴァルキリーに投げかけてます。
ヴァルキリー曰く、死神はその者に終焉をもたらすのみであるが、ヴァルキリーは道を作ることができるとの事。
であれば、もはや道なき現世よりも、ヴァルキリーやジェラードと共に作られた新たな道を進むのも悪くないだろうという感じでエインフェリアになります。
つまり、アリューゼは本来の予定にはなかった被選定者だったわけです。
それとも、これも後に判明する「因果律の流れ」の内だったという事なのでしょうか。
アルトリア山岳遺跡
エインフェリアが加わったら、神界へ送る為の特訓開始です。
特訓と言う名のダンジョン攻略です。
「精神集中」(スタートボタンで実行)ではエインフェリアイベントの他に、不死者の巣窟となっているダンジョンの場所が特定できます。
ここでエインフェリア達と共に戦い、レベルアップしつつ、かつ不死者を屠るという、ヴァルキリーの役目を一石二鳥で仕上げる事ができるわけです。
この「アルトリア山岳遺跡」は、チュートリアル的なものなのでカンタンですし、ダンジョン内での色んなアクションについてはフレイがその都度教えてくれますし、ヴァルキリーとフレイ、そしてアリューゼとジェラードの4人体制での本格的なバトルのやり方の練習場にもなってます。
他にもヴァルキリーが飛ばす事ができる「晶石」という氷の塊みたいなやつはゲームが進むにつれて多様な使い方が要求されるので、少しずつ覚えていくべしです。
BOSS:エルダーヴァンパイア
バトルのまとめとして、ボス戦だけはフレイが不参加となります。彼女は強いので。
初のボス戦なのでドキドキしますが、ここは思う存分連携技を出すところです。
最初なのでテキトーでOK。
ちなみに撃破後に出現するアーティファクトの一つ「宝剣グリム・ガウディ」は、後で登場するドラゴンゾンビ対策用に、献上せずに持っておいた方がいいです。
きゆこうは主神さまの為に!とせっせとアーティファクトを献上してたので、この武器が無くて後で苦戦しました。
チャプター1
ここからが本格的にゲームのスタートです。
ワールドマップは、出現している場所なら空中をひとっ飛びで行けます。
ちなみに神界はラグナロクに向けて神同士の戦争がすでに始まりつつありますが、人間の住む下界もやはり戦乱の最中です。
いつの世も人間は戦争してますが、下界が戦乱の渦中であるのはヴァルキリーにとっては都合がよいとも言えます。
なぜならエインフェリアにするには死者でなければならないわけで、候補者が多数出るからなのですが、これは単なる偶然なのでしょうか。
クレルモンフェラン
ラウリィ
臆病で気弱な青年兵士ラウリィ。18歳。弓闘士。
彼にはミリアという美人で高貴な家柄の恋人がいます。
見るからに臆病そうなラウリィと、なにやら品格すら漂うミリアというなんだか不釣り合いな感じの2人ですが、今度の戦争から帰ってきたら結婚する約束をしているちゃんとしたカップルです。
言っても、クレルモンフェランは軍事大国。
戦争からは、おそらく無事帰って来れるだろうと楽観視していましたが、帰って来たのは空っぽの棺でした。
遺体にすら会えない、というか遺体が無いので本当に死んだのかどうかも確認できない。
もしかしてどこかで生きているのかも…と、絶望的な希望にすがるミリアの心はもはや壊れかけです。
意外に温情のあるヴァルキリーはラウリィに最後にミリアに会わせようとしてくれますが、当のラウリィは「言葉が見つからない。何も言えない」とか言って、会おうとしません。
そこでヴァルキリーは言います。
「わからないのか?彼女の想いが… 時が止まっているのが。
お前が彼女を殺しているのも同然だ。
飾る必要などない。自分ができることをやればいいのだ。」
ようやくラウリィはミリアに最後のお別れに向かいます。
「ごめん。僕はずっと見守っているから…。」
ラウリィの死を受け入れた彼女は、少なくとも希望と絶望の間を彷徨う生き地獄からは抜けだす事ができるかと思います。
独りごちるヴァルキリーさん。
ちなみに後で、2人が結婚の約束をした場所に行くと、想い人の無事を願って密かに身に付けるという首飾り「戦乙女のペンダント」を発見できます。
to be continued
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