魔界 / 魔界の進み方 / 魔界2Dマップ / イェツラー回廊 / ベリアー回廊 / ルシファーに謁見 / ザインの要請 / 気になる悪魔
属性ルート確定後 / ゲーム進行フラグ / 主人公出生の秘密 / 再びベリアー回廊 / 気になる悪魔 / ケセド仏殿 / ゲブラー砦 / ビナーの町 / エデン / アティルト回廊 / ケテル城 / ルシファー
魔界
ピラー
大教会付近へ近づくと謎の巨大物体が地面を突き破ってニョッキリと生えてくる演出があります。
情報によるとこれは魔王モロクの尻尾なのですが、魔界にいるはずなのにミレニアムまで貫通してくるとか、スケールが違います。
さすが魔王。
おそらくドリルのように回転させてここまできたんでしょうが、その後もずっとくるくる回り続けてます。
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後で判明しますが、この尻尾は地上生物の生体MAG(生体エネルギー)をかき集めており、その影響で人々の体から力が抜けていってるとのことです。
何の為か? ➡ 九頭龍へのエネルギー供給の為
どういうことかは最後の方でわかります。
というわけで、センターで感知したものとはこの尻尾のことだったわけですが、これを放置しておくわけにはいかないので、再び魔界へ行くことになります。
前回の魔界行きは裏口からの訪問だったので、今回は正門から行く必要があります。
占い師さんも言ってるように、正門のある場所は地下世界です。
地下世界の南側にあるピラーの台座に、FC「女神転生Ⅱ」と同じ要領で、7本のピラーでもって魔界の扉を開くことになります。( 主人公のLV50、ヒロコLV50 )
ピラーの在り処は以下の通りです。
- 太陽のピラー ➡ マサカド復活イベントで自動入手
- 月のピラー ➡ ホーリータウンのディスコのダンス大会で優勝する(魔力9以上必要)
- 火星のピラー ➡ ダレスとの戦いイベントで自動入手
- 水星のピラー ➡ ホーリータウンのジャンク屋の店主に貰う
- 木星のピラー ➡ セイレーンにペテルセンを会わせた後、ファクトリー発掘現場B3Fで貰える
- 金星のピラー ➡ モロクの尻尾出現後に、ミュータントの長老(旧六本木)から貰える
- 土星のピラー ➡ 旧赤坂の北東にある穴のドワーフから貰える
魔界の進み方
魔界は一見怖そうな所ですが、案外地上と同じかもしくはそれ以上に楽し気な感じ。
この魔界人の雰囲気とか、魔界にも地上世界同様「一般人」的な存在がいること自体がそう思わされます。
回復施設に至っては、地上の教団施設でのノーマルな回復ではなく、回復の泉に浸かるタイプになっており、しかも泉にはすでに「うさぎちゃん」という2人の美女が浸かった状態で案内してくれます。
ちなみにうさぎちゃんと言っても、見た感じ別にバニーガールの恰好をしているわけでもなく、うさ耳付けた魔界人というわけでもないです。
ともあれ、これはどう見てもそのまま一緒に泉に浸かる流れですよね。
↓
↓
↓
↓
↓
うさぎちゃん
「こちら回復の泉でーす。」
むしろ魔界の方が楽しそう。
ちなみに回復の泉にも属性制限があって、青の泉はロウ専用、赤の泉はカオス専用ですが、この絵の緑の泉はどの属性でも入れます。
さて、魔界編は地上編とは違って、元老院が実は大天使たちだったとか、ベスやダレスなどの謎のキャラが登場したりという謎要素的なものはほぼ無いです。
魔界の支配者はいわずと知れた悪魔、大魔王ルシファー様です。
なので魔界での最終目的は魔界の最奥にあるルシファーの居城「ケテル城」を目指すことになるわけですが、その過程でここまでに残されていた伏線が回収できる感じです。
以下、魔界の2Dマップになります。
地図を見ると分かりますが、魔界は各エリアが「回廊」で繋がってます。
そして、次のエリアへ行くには番人(魔王レベル)を倒さなければならないというのが基本構造です。
これは皆ルシファーによって配置された者たちですが、その意図は、ルシファーが自身の元へ辿り着かせないようにしているわけではなく、むしろこの番人たちを倒して自身の元へ辿り着ける者を求めている、といった意味合いの方が強いのかなと。
第一の回廊「イェツラー回廊」
主要経路は「イェソド」➡「ティフェレト」です。
まずは魔界最初の町「イェソド」。
この町の北にあるイェツラー回廊は「ホド」「ネツァク」「ティフェレト」の3つの町に繋がってますが、いずれに向かうにしてもまず、回廊内の分岐点にいる魔王ヘカーテの撃破が必須です。
FC「女神転生」のボス魔王として登場以来、姿を改めて登場。
三相一体の姿で象徴されることが多いと前に書きましたが、元祖メガテンのヘカーテはただの魔術師?的な姿でした。
なので今回からはその「三相一体」を表しているのか、頭が3つあるデザインになってます。
左から狼、獅子、馬ですが、この絵ではちょっと人っぽくしてみました。
それはさておき、ベルトが多くて、全部閉めるのが大変そうです。
バトルについては、ムド系魔法を使ってこなければ苦戦することはないと思います。
次のメインとなる町である「ティフェレト」に行くには、「ホド」「ネツァク」のそれぞれにいる番人を倒して鍵を入手します。
「ホド」 ➡ 邪龍ティアマット。弱い。
メソポタミア神話の最初からいた女神で、この神話の中の神々のすべての母です。夫はアプスー。
この神話の創世記(「エヌマ・エリシュ」)を要約するとこんな感じ。
騒々しい子神たちに耐えかねて、親子の争いが勃発、しかし英雄神マルドゥクに敗北。
ティアマットの体は2つに引き裂かれ、一つは天、もう一つは大地として天地創造の材料とされる。
FC「女神転生2」では「怪獣」という種族で登場してました。
「ネツァク」➡ 妖魔マスターテリオン。ちょっとだけ攻撃力高め。でも弱い。
なんか色々と不気味な悪魔。
「ヨハネの黙示録」に登場する「黙示録の獣(テリオン)」=人類の敵、という存在がコイツ。
正確には2種類存在するテリオンの内、「第二のテリオン」がこのマスターテリオン。
第二の回廊「ベリアー回廊」
主要経路は「ティフェレト」➡「ゲブラー砦」です。
ティフェレトは魔界の中心に位置していることもあり、魔界で一番で活況な町となっているので、ここを拠点に考えておけばいいかと。
そして、町の北にあるベリアー回廊前では魔界における最重要イベントが発生します。
それがエンディングにも影響する、属性ルートの確定イベントです。
但し、ここまででどちらかの属性にMAXで偏ってしまっている場合は、今後の選択肢で偏っている方にルートが自動的に確定してしまう。
ルシファーに謁見
ベリアー回廊に行こうとするとその手前でルシファーの使者ゴモリーが登場し、ルシファーの居城(ケテル城)へ連れ去られます。
ゴモリー
ゴモリーはルシファーの秘書的なキャラで戦うことも仲魔になることもないキャラです。
ラクダに乗った美女の姿で表わされる悪魔であり、グリモワール「レメゲトン」の第一書「ゴエティア」によると、ソロモン王が使役した72柱悪魔の56番目に数えられる公爵であり、地獄の26軍団を従えている。
そこで待っていたのは…ルイ・サイファー!
メガテンやってる人ならみんな知ってるルイ・サイファー!
ルシファーの人間界での仮の姿・仮の名前です。
ルシファー曰く、
ガブリエル同様、大天使たちが作ったミレニアムはいずれ神によって裁きが下るだろうと放置していたところ、裁いたのは主人公たちだった。
大天使たちを倒してしまったばかりか、彼らが思念で作り出したとは言え、大天使たちを上回る力を持った偽の神をも倒してしまった。
主人公たちは一体何者なのだ?神が遣わした裁く者「サタン」なのか?
それを確かめる為にキミ達をここに連れてこさせたのだが、会ってみてサタンではないことがわかった。
しかし、サタンが目覚める兆候はいくつかあり、例えばサタンの半身であるセトが目覚めようとしている。
サタンが目覚めたら、人間、悪魔を問わず全てを消し去ってしまうだろう。
しかし、自分とて大魔王ルシファー、だまって死ぬわけにはいかない。サタンに勝つには主人公の力も必要かもしれない。
もし主人公たちがサタンと戦う意思と力があるならば、自らの足でここまで来るといい。
これは試練である。
ザインの要請
ゴモリーが去った直後、今度はガブリエルが現れ、ザインが待つエデンへと連れて行かれます。
今度はザインによるお誘いです。
ザイン曰く、
ルシファーは平和な世界になるのを邪魔すべく、ミレニアムを破壊しようとしている。
大天使が就いていた元老院は少しやりすぎたところがあったが、ミレニアムのおかげで大破壊後人間が生き延びることができたのは事実である。
ミレニアムを破壊され、飲み込まれたヴァルハラ以上の大勢の人を死なせるわけにはいかない。これ以上の犠牲は絶対に阻止しなければならない。
ミレニアムは自分と主人公たちで管理し、そこから真の千年王国を作っていくべきだと思う。
だから力を貸してくれ。
とのことです。
ザインとルシファーの誘いの返答次第でエンディングまでの属性ルートが確定します。
①ザインに協力する ➡ ロウルートが確定
②ザインに協力しない ➡ ニュートラル or カオスルート確定
③ルシファーに協力する ➡ カオスルートが確定
④ルシファーに協力しない ➡ ニュートラルルートが確定
※前述しましたが、ザインへの返答時に属性値がロウに偏り過ぎていた場合、強制的にロウルートが確定し、反対にカオスに偏り過ぎていた場合は、強制的に協力が拒否され、カオスルートが確定します。
ザインの協力を断った場合ルシファーが再度登場するのは、ベリアー回廊に近づくことによって登場する魔王アスタロトとの戦闘になったそのバトル直後となっているので、ルシファーへの返答を決めてから近づきましょう。
ちなみにアスタロトは危惧するほどの強さではないです。( 主人公のLV52、ヒロコLV52 )
この辺の気になる悪魔(魔界2Dマップ)
「妖鳥ネヴァン」
ケルト神話(北アイルランド)に伝わる戦いの女神。
ネヴァンは「聖なる女性」を意味する。
このゲームに登場している、妖鳥モリーアンと妖鳥マッハは、神話では三姉妹。
大型のカラス、ワタリガラス(レイヴン)の姿で戦場を飛び回り、恐ろしい声で勝鬨(かちどき)を上げ、戦士達を狂乱させ同士討ちさせるのが彼女の役目。
アクティブな感じの反面、たまに血まみれの武具を水辺で洗っていることがあるらしく、その武具の持主は近々戦死するらしいです。
同じくケルト神話の英雄神クー・フーリンは彼女に自分の鎧を洗われています。
このように死を予見することから、妖精バンシーやデュラハンの原型とも言われるようです。
属性ルート確定後
ゲーム進行フラグ
改めてベリアー回廊に戻って来たわけですが、ゲーム的に先に進むには回廊の南にある「セトの神殿」に立ち寄って、セトが目覚めるシーンを見ておきましょう。これによって、ベリアー回廊に入ることができるフラグが立ちます。
ここまでやって、やっとベリアー回廊に入ることができると思ったのも束の間、入ったはずのベリアー回廊はなぜかアバドンの体内でした。
アバドンと言えば、以前センターがヴァルハラを飲み込ませたあの魔王アバドンです。
新約聖書の「ヨハネの黙示録」に登場する奈落の王。
天使が5番目のラッパを吹くと、コイツが奈落の底からイナゴの大群を引き連れて地上に現れ、額に神の印が無い人間を襲い、死すら許されない苦痛を5か月間与え続ける。
というのが本来のアバドンで、どちらかと言うと天使側の存在、もしくは天使だったりしますが、一般的には「悪魔」としてのイメージが強いヤツです。
または「奈落」そのものだったり。
ちなみにこの絵は前作「真・メガテン」のアバドンです。(「Ⅱ」ではアバドンの体内がダンジョンになっているので、外見は用意されていない。)
ベリアー回廊の配置場所を考えると、すぐ北の闇になってる部分がアバドンだとすれば、ベリアー回廊から行ける場所を整理すると、こうです。
- イベントルート ➡ アバドン体内 (強制的に最初に行きつく)
- メインルート ➡ ゲブラー砦
- サブイベントルート ➡ ケセド仏殿 (行かなくてもクリア可能)
並べてみると、一応アバドン体内もベリアー回廊を通っていく場所っていう感じでまとまりますね。
主人公出生の秘密
大分前に飲み込まれて、もはや目加田に主人公の秘密を聞くことができなくなって久しいですが、なんとヴァルハラはアバドンの中でまだ消化されずに残っていました。
なので、目指すはこのアバドンの腹の中のヴァルハラのスラムです。
アバドンに飲み込まれても、目加田博士は主人公たちをずっと待ち続けていました。
目加田曰く、
まず結論から言うと、
大破壊後、メシア教団は人々を救い自分達で千年王国を作るべく、この東京跡地にTokyoミレニアムを建造した。
しかし、千年王国となる為の肝心な存在たる救世主がいつまでも現れる気配が無かった。
業を煮やしたセンター元老院は、あろうことか自らの手で救世主を作ることにしたのだ。
受精卵をバイオ技術で強化した後、若く優れた女性の体内へ移し、その後主人公はこの世に生を受けた。
その体を提供した女性こそが…
ヒロコである。
代理母なので血のつながりこそ無いが、ヒロコにとっては自分の体内で成長した主人公は自分の息子と言っても過言ではない。
そして主人公は誕生後すぐヒロコから引き離され、バイオ技術によって1日で10数年分を強制的に成長させられたのである。
これは聖母マリアのキリスト懐胎云々を模したものかと思われます。
そして、謎の記憶で命名した人物たちですが、彼らもまた救世主たる主人公の為にバイオ技術によって作られた人間だったのです。(こちらは多分培養カプセルで育てられたのかと)
- ベス ➡ 主人公のパートナーとして行動し、身を呈して主人公を救う役。
- ギメル ➡ 後の千年王国の為のテストケースとしての仮想世界におけるメシア役。
- ダレス ➡ 人々が主人公こそ救世主であると確信させるための、かませ犬的役割のアンチ・メシア。
- ザイン ➡ 主人公の見張り役。
ヒロコは普通の人間ですが、記憶がセンターによって一部操作されています。
彼女が記憶を消されているにも関わらず、爆発事件で行方不明になった少年、つまり主人公を探す為に勝手に独断行動を取ったのは、目加田にとっても予想外だったようです。
子を想う母の心は記憶操作されても、完全に消す事ができないものだったというわけです。
また目加田が、物語の発端であるセンターでの爆破騒ぎを起こし、主人公をセンターから逃がしたのは、このメシア・プロジェクトに納得がいかなかった大きな理由があったからです。
主人公をお腹で育てたヒロコ、彼女は…
目加田の実の娘だったからです。
当初は何の疑いも無くセンターの命令に従っていた目加田博士でしたが、神が遣わすはずの救世主を自分達で作り上げたり、その為に自分の娘まで利用されたことに怒り、センターに反乱を起こしたのです。
ちなみにヒロコを逃がすことができなかったのは、センターによって操作されていた記憶を元に戻す時間がなかった為。
これがセンターと主人公の真実である。
全てを語った目加田は、もうすぐヴァルハラは消える、早く脱出しろと言って、自分は消えてしまいます。(アバドンの体内では人間の消化とは違って、飲み込んだものは順次消滅していくようです。)
科学者のおじいが実の父で、真実を聞かされた直後に消え去ってしまい、傍らに残ったのが、自分とさほど歳の変わらない息子。
もう、混乱の極みですね。
きゆこうがヒロコの立場なら、脳みその鎮静化の為にとりあえず30分ほどその場で寝ます。
この時目加田から貰える「MAGプレッサー」なるイベントアイテムにて、アバドンの体内の核部分を実体化できるようになるので、バトって倒します。(なのでアバドンのところに向かうより先に、目加田に会いましょう。)
ちなみにヴァルハラの管理者だったマダムもまだかろうじて生きており、最後の言葉を聞くことができます。
マダムがどういう立ち位置のキャラなのかハッキリとしてませんでしたが、今際の際でこのセリフなので、フツー以上にイイ人だったのは間違いないかと。
ちなみにセンターというロウ陣営が、カオス陣営の象徴たる魔王になぜヴァルハラを飲み込ませるという指示が出せたのかですが、撃破後のアバドン曰く、ミカエルに頼まれ、見返りに元の天使に戻してやるとのやり取りがあったようです。
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再びベリアー回廊
アバドンを攻略するとようやく、ベリアー回廊(実体部)に入ることができます。
ベリアー回廊は、前述どおりメインルートであるゲブラー砦方面とサブルートであるケセド仏殿ルートに別れてます。
サブであるケセド仏殿はちょっとしたサプライズがあるので、先にこちらに寄っておきましょう。
この辺の気になる悪魔(ベリアー回廊、ビナー)
「妖精ティターニア」
ここでようやく登場するのがこの記事の冒頭に置いた絵のティターニアさんです。
彼女はシェイクスピアの「夏の世の夢」に登場する妖精の女王で、同じく妖精のオベロン(旧新宿在住)とは夫婦。
妖精王オベロンがLV45に対し、女王ティターニアがLV48となっているのが、なんかリアル。
美しく気高い妖精の女王という感じがたまらなくカッコイイです。
ケセド仏殿
ここは特殊な場所で、正邪を問わず死んだ人の魂が救いを求めて集まる場所となっており、訪れなくてもゲームのクリアは可能です。
死んだ人たちの魂との会話は前作を知っているとウンウンとなる。
- ゴトウ ➡ 前作序盤のカオス側キーマン。変な2人のせいで計画を邪魔されたと嘆いている。
- オザワ ➡ 前作のゴトウ死後、悪魔を受け継いで新宿を支配していた元不良。ここでは元子分に無視されている。
- オザワの子分たち ➡ オザワの言う通りにやってたら、ミサイルが飛んできてドッカーンで死んでしまった。でもオザワは一人生き延びてやがった、だからここではもう相手にしてやらねぇぜ。
- レッドベアー ➡ 主人公とセンター行きの権利を賭けて戦った最初のボス。センターに行けなかったことを恨んでいる。
ゴトウとかオザワはどうでもよくて、ここに来た一番の理由、それが…
ベスです。
霊体ですが彼女と再会できるのです。
彼女は主人公を見るなり、なぜあなたがここに…まさか!?と主人公が死んでしまったのではないのかと心配しますが、
すぐに生きていることがわかって安心してくれます。
思わぬ形で再会することができたのに、自分は死んでいるからもう主人公の役に立てない…と悲しむベス。というか、再会して早速主人公の為にできることが無いか考えているベスちゃんが愛おしい。
しかし、「役に立てる事が一つだけあった」と言って、最後の力を主人公に託し全ての能力値を+1してくれます。
これでもう会うこともできないけど、最後にもう一度役に立てて良かった、と言って消えていきます。
献身的すぎる… 泣ける…
泣けますが、主人公の役にあまり立てなかった事が気になって成仏できずにここにいたことを考えると、力を振り絞って最後にもう一度役に立てて、それで成仏できたのであれば、それはそれでよかったとも言えるのではないでしょうか。ホロリ
ついでに、ケセド仏殿の主である魔神ヴィローシャナですが、カオス属性以外の場合バトルになります。( 主人公のLV55、ヒロコLV55 )
ヴィローシャナはインド神話に登場するアスラの王。
メガテンでは自らの事を「大日如来」であると言いますが、通説ではヴィローシャナと大日如来は別物であるとされています。
ちなみに大日如来は宇宙の真理そのものとされる、密教の本尊(密教の対である顕教の本尊は釈迦)です。金剛界曼荼羅とか胎蔵界曼荼羅とかのアレです。
あと、密教というのは、真理を言葉(お経)で理解するのではなく、どちらかというと真似て実際に体感して理解する的な種類の仏教で、遡ると真言宗の開祖「空海(弘法大師)」の真言密教や、天台宗の開祖「最澄(伝教大師)」なんかの教えがそれになります。
そんなヴィローシャナは、まぁまぁの攻撃力を持ってますが、ここまで来ていれば恐るるに足らずです。
戦わなくてもストーリー進行に影響はないですが、経験値稼ぎになりますし、倒すと合体で作れるようになります。
ちなみにきゆこうはここでヤクシャが落とす「雷神剣」で一気にヒロコの戦力を上げることができました。
雷神剣は合体の元になる剣でさらに強い剣にできますが、元の状態でもかなり優秀なので、タルカジャを使うと仲魔よりも攻撃力の高いアタッカーとなります。
ヤクシャはインド神話に登場する鬼神。
漢字だと「薬叉」。別名「夜叉」。
男夜叉を「ヤクシャ」と呼び、このゲームにも登場する妖鬼「ヤクシニー」は女夜叉の呼称となります。
それと、主人公は堕天使バフォメットの落とす「ファーガスの剣」ですでにかなり戦力アップしており、2人揃って強アタッカーになってたので、なおのこと余裕でした。
バフォメットは頭が黒山羊で体が人間、そして黒い翼を備えた悪魔で魔女の崇拝対象でした。
この絵はイカっぽいですが。
あと山羊頭の悪魔といえば、サバトの牡山羊が思い浮かびますが、そいつは「レオナール」という悪魔でバフォメットよりも格下であり、それに、バフォメットはサバトとは全然関係ないです。
このゲームでは「剣」は主に敵が落としてくれないと強いのが手に入らないので、いつまでも弱い装備のままだったりします。
ニュートラルルートの主人公は最後に特別な剣が使えるようになるのでそれを装備しましたが、それ以外はこれで最後まで進めました。
ゲブラー砦
ベスちゃんを成仏させたら、メインルートであるゲブラー砦方面へ向かいます。
ゲブラー砦は、砦というだけあって次の町であるビナーの町への進行を阻む場所となってます。
「ティフェレトの町」 ➡ ゲブラー砦 ➡ 「ビナーの町」
最終エリアに近いこともあってか、守り過ぎでしょ!っていうぐらいの数のボスが配置されてます。
その数13体!
まぁその内12体は、ボスっぽいだけでほぼザコなんですが。
中には物理反射とかガン反射が1体ずつ混じってるので、そいつらだけ注意しておけばよろしいかと。
- ガン反射 ➡ 2体目のチャツラ( 魔法も反射する )
- 物理反射 ➡ 7体目のサンティラ
それ以外にも、物理無効だったりガン無効とかもいますが、反射はしないので自分の攻撃が強すぎて自爆ってことはないです。
あと最後に出現する魔神アタバクは本ボスなので、ここまでの12体とは別格の強さですが、プレイヤーとしては多分余裕かと。
但し、ムドとムドオンには要警戒です。ちなみにガン反射します。
ビナーの町
最後の町になりますが、回復の泉があるぐらいなので、充実した最後の町を望むならそれはティフェレトということになります。
サブイベント的なものとして、この町にある「イシュタルの間」にアスタロトを連れて行くと、彼の前作からの念願だった、悪魔に堕とされる前の本来の姿である地母神イシュタル(ついでに魔神アシュター)が悪魔合体で作れるようになります。
イシュタルはメソポタミア神話で崇拝されていた、愛・美・豊穣を司る金星の女神です。
ゲームでは、昔に唯一神によって魔神アシュターと合体させられて、魔王アスタロトに貶められていたという設定です。
前作もそうでしたが、アスタロトはどうしてもこの本来の姿であるイシュタルに戻りたかったみたいです。
確かに、仮面付けたすっぽんぽんのおねぇが悪臭を放ちながら大蛇にまたがってる悪魔にさせられるのは死ぬより屈辱ですね。
このエリアでポイントとなるのは、町の外にある「ビナーの海」です。
この海で水浴びしている女神様がいるので、こっそりと彼女の羽衣を盗むことがイベントフラグとなっているのであります。
水浴び女神「フーリー」の羽衣はセンターのてっぺんにある「エデン」に入る時に必要なものですが、属性がロウなら不要です。
というのもエデンの門番をしている石像みたいなやつ、ケルビム(智天使)がエデンに入ろうとする者を監視しているのですが、こやつは目が見えておらず、属性だけを見ている為、ロウの聖地であるエデンにはロウ属性であればそのまま通してくれるからです。
羽衣は彼らの属性眼を誤魔化すためのもので、これを身につけることでロウ以外でもロウ属性として判断してもらえるというわけです。
ちなみにロウなら羽衣を入手する必要は無いのですが、どの属性にしろエデンに入った後、羽衣をフーリーに返してあげると主人公の全能力値が+1されるので、ロウでも羽衣を盗んでおいた方がお得ではあります。
結局どの属性でも盗られるフーリーさん、カワイソス。
しかも返した時、自分の服を盗った相手に対して、「返してくれてありがとう」とかお礼まで言ってくれるところが残念カワイイです。
エデン
ここで一旦センターに戻ります。
センターの内部はゲームの進行に伴ってパスコードで行けるようになる範囲が広がってきたわけですが、エデンはパスコードを入力して行ける最後の場所です。
そのパスコードはここ、センターのBARにて数字のヒントが聞けます。灯台下暗し。
エデンではザインが究極の変貌を遂げることに。
ザインはセンターに反乱を起こして以来、もやもやしたものがあったようですが、彼はここでようやく自分のやるべきこと、そして自分の真の姿が何であるかに答えがでます。
彼の正体は…
サタン。
サタンと言えば、悪魔王みたいなイメージですが、彼の場合「大天使サタン」です。
但し、ザイン単体でサタンとなったわけではなく前述の、目覚めたセトとザインが合体してのサタン誕生です。
ザインはセトのことを「自分の失われた半身」と言っていたあたりからすると、ザインのサタン化は何かの条件が整わないと発現しないようですが、その条件というのが前述のごとく、自分の成すべき事に自ら気付いた時、という事ではないでしょうか。
そのキッカケとして一連のセンターの暴走行為と考えれば、サタンの種族が「大天使」となっているあたりもわかるような気がします。
サタンは属性によって、行動が変わります。
第三の回廊「アティルト回廊」
サタン降臨後、残すはルシファーのみです。
とりあえずビナーの海でフーリーに羽衣を返して、能力値アップのお礼をもらいます。
改めて、目指すは魔界最後の場所、ルシファーが待つケテル城。
ケテル城へは、コクマの塔からのワープでしか行けないようになってます。
ビナーの町「アティルト回廊」 ➡ コクマの塔 ➡ ケテル城
→ アティルト回廊は、ゲブラー砦とコクマの塔を繋ぐ回廊で、途中(マップで言うと北方向)にビナーへの出口があるといった作り。
コクマの塔を預かっている番人は、とんでもないビジュアルの魔王、ご立派様マーラさまであります。
とんでもビジュアルですが、知性派です。( 主人公のLV58、ヒロコLV58 )
コクマの塔は道中のワナに少々難儀するタイプのダンジョンであり、ボスのマーラ自体はここまで来てるなら苦戦することはまずないと思います。(マーラはガンと魔法を反射)
また、マーラ撃破後は、撃破前はマーラの魔力で閉じられていた下階から続く「ワープの間」が使えるようになるので、最上階の4階まで簡単に登ることができるようになってます。
ケテル城
大魔王の居城というだけあって広大なダンジョンですが、FCの「女神転生」シリーズほどの難解さは無いのでそれほど恐れなくても大丈夫です。
ベルゼブブ
目的はルシファーですが、その前にここには魔界の君主「ベルゼブブ」もいるので会いに行ってもいいかと。(会わなくてもゲームのクリアは可能)
ベルゼブブへの道 in ケテル城のマップ ↓
ベルゼブブは属性によって反応が変わります。
- ロウ ➡ 部屋に入ると強制的にバトル突入。
- カオス ➡ バトル無し。以後、邪教の館でベルゼブブを作れるようになる。
- ニュートラル ➡ 部屋に入ると戦うかどうかを選択できる。倒すと、邪教の館でベルゼブブを作れるようになる。
ベルゼブブは回避率が非常に高いので、サタン以外の攻撃はほとんど当たりません。
主人公が素早さ22ぐらいでしたが、半分もヒットしませんでした。
素早さ14だったヒロコや、その辺の仲魔はカスリもせず。
サタンだけが頼りなので、タルカジャがないとかなり長期戦になってしまいます。HPがやたらと高い(HP6720)し。
タルカジャをかけまくったサタンの特殊攻撃である「デスバウンド」が一番効きました。
あとで調べると、「ムドオン」や「バエルの呪い (ハエにされてステータス速さ以外全部1、速さは40になる)」を使ってくるようですが、運が良かったのか一切使ってこなかったのがラッキーでした。
ルシファー
9Fの最奥にルシファー様。
ルシファー様への道 in ケテル城のマップ ↓
ルシファーに会ってしまうともう後戻りはできないので、準備とセーブはしっかりとおこなってから会いましょう。
まずはロウルートで進めてきた場合。
ルシファーは主人公たちのことを罪深き人間と呼び、神の使いとして来たサタンにそんな人間と協力関係にあることの矛盾を指摘してきますが、サタンはそれに応えず、元々大天使長だったのに堕天したルシファーにそんなことを言われる筋合いはないと、言い返します。
今度はサタンがルシファーに神の意志にあくまで逆らうつもりか、と問いかけると、地上を全て消し去り、人間を羊のように飼いならすことが神の意志であれば従うつもりはないと答えます。
地上の全てを消し去られると自分も消えてしまうので、それに抵抗するのはわかりますが、人間を羊の様に飼いならすこと、つまり、自分達が選んだ善良で従順な人間のみで世界を再構築しようとしていることにまで反対しているのはやはり、決して善の心だけを持っているわけではない人間という種族が結構気に入っているのかな、とか思いました。
そんなルシファーは、最初はルイ・サイファーという人間の姿で登場し、魔界でケテル城に招かれた時は前作のエンディングの時の、3対の翼を付けた多少人間の姿が残っている簡易のルシファーの姿でしたが、ここでついに真の大魔王ルシファーの姿になります。
まさに「悪魔」といった様相です。
ちなみにこの絵はルシニャーです。
ルシファーはそれほど極悪な攻撃はしてきませんが、異常に高い回避率を誇っているので、仲魔の攻撃はまず当たりません。
ベルゼブブの時同様、頼りはサタンで、あと主人公も何とかヒットしてくれるので、残りはタルカジャとラクカジャ、回復要員として動きます。( 主人公のLV62、ヒロコLV62 )
エンディングまで
ロウルート
ルシファーを倒すと、彼がミレニアム破壊用に仕込んでいた九頭龍が動きだします。
モロクの尻尾が集めていた生体MAGは、この九頭龍を目覚めさせる為のものだったのです。
ミレニアムを壊されまいとするサタンはその先端部分を切り離し、ロケット噴射のように上空へと飛び去って行くのでした。
あともう少し遅ければミレニアムは九頭龍の突進で破壊されていたところです。
このミレニアムの先端部分こそが新世界を創造するための選ばれた人間のみが乗っていたとされる、「方舟」となっていたわけです。エデンはこの方舟の一部です。
宇宙まで飛び立った主人公たち。
彼らが新たに世界を作る為には、地上の悪しきものをまず一掃する必要があり、早速サタンは「イレース」の実行に移ります。
イレースとは、強力なエネルギー光その名も「メギド・アーク」によって再生のための真の大破壊のことを言います。
サタンが神から受けた命令はまさにこれでした。
イレースが完了した主人公たちは「声」に従い高次元空間へと招かれます。
その先にはサタンの主であるYHVH。
つまり「神」です。
裁きを完了させた救世主である主人公と、神に代わって裁きを完了させたサタンを褒めるYHVHでしたが、サタンはまだ裁きは終わっていないと言います。
最後に裁くべきもの、それが「YHVH」であると。
YHVHはルシファー並みに回避率が高いので、やはりサタン頼みになります。
全てを裁いた後、エデンへ向かうとサタンはそこで後のことは任せる的なこと言って、自分は土へと還っていきます。
なぜにサタンは自分の創造主である神をも裁きの対象としたのでしょうか。
神の遣わした魂によってサタンとなったザインは神の命令には絶対なので、ザインのままでは実行できなかったであろうメギドアークは発動されます。(ザインのままだとこんな大量虐殺は行わない。)
この事実を鑑みると、神の命令が「真の千年王国の創造の為の全ての浄化」ということであれば、善良な人間の少々はこの際切り捨ててまとめて浄化する、という小義を捨て大義をとる的な考えを持つ神自体が真の千年王国創造の妨げと判断されたからではないでしょうか。
それが主である神に刃を向けることになろうとも。
そして、メギドアークの発動及び主殺しを行った結果、自らをも裁きの対象とし、エデンにて土へと還ることになったのではないのかと。(サタンになってもザインの人間だった時の正義の魂が影響している可能性が無きにしも非ず。)
カオスルート
カオスルートだとサタンの代わりにルシファー様が仲魔になりますが、ルシファーはサタンと違って、このケテル城の最奥で仲魔になり、そのままエンディングへと続く流れとなるので、ルシファー様を仲魔にしてから色んな所を連れまわすということはできないです。(サタンはエデンですぐ仲魔になるので、連れまわすことができます。)
カオスルートではロウルートを反対の視点から見ることになります。
ケテル城でルシファーを仲魔にすると、仕込んでおいた九頭龍が発動するので、それでミレニアム破壊を目論みますが、一足早く方舟が上空へと飛び上がってしまうくだりはロウルートで見たものと同じです。
逃げ切られる前にルシファーは方舟へと主人公たちをワープで飛ばしてくれます。
方舟の3Fはワープまみれだったので、ちょっとだけわかりやすくしてみました。
ロウルートではYHVHまで簡単に行きましたが、カオスルートではYHVHの分霊である神霊×3体 (ツァバト、シャダイ、エロヒム)、そしてYHVHの前で神霊サタンと戦うことになります。
分霊3体は大して強くはないですが、タルカジャがないと時間がかかります。
サタンはさすがに強しです。
物理攻撃力がかなり高く、150ぐらいのダメージを4連発ぐらいしてきたりするので、味方1体がタコ殴りにされてしまうこともあります。
また「神の裁き」を使われると、一番左上のキャラが確実に即死します。
攻撃はタルカジャ重ね掛けのルシファー様に任せて、防御兼回復はラクシュミのラクカジャとメディアラハン、あとは適当に埋めとけば全滅はさすがにないかと。
サタンやYHVHとのルシファーのやり取りを聞いていると、ルシファーは結構人間のこと好きなのかな、って思いました。
人間を神の束縛から放つとか、地上は人間に支配させるだとか言ってます。
あと「自由」が好きみたいです。
要するに、平和な世界にするのも、争いばかり起こすのも自由、責任はすべて自分達でやらせればよいみたいな。
高見の見物が面白いんです。彼からすると人間ごとき何とでもできますしね(主人公のようなのが存在しない限りは)。
またカオスルートの場合、主に地下世界のミュータントの人たちがすごく感謝してくれます。
大天使によって支配された地上では、絶滅させられるか未来永劫地下で隠れ住むかのどちらかを余儀なくされた経緯があったからでしょう。
心も体も支配され大天使に都合よく生かされる人類と、その存在自体を否定され、永遠に日の光を浴びずに生きるミュータント、どっちもヒドイ話です。
ロウ勢力を全て倒した今、彼らはようやく地上の光の下に戻ってこれたのです。
ニュートラルルート
ニュートラルルートはサタンもルシファーもどちらも敵に回すので、戦力的にとても不利なわけですが、ある条件を満たすとマサカド復活イベントの時に手に入れた「将門の刀」が実際に武器として使えるようになるので、主人公に持たせるとサタンやルシファーに劣らない強さを発揮してくれます。
またルシファーが仕込んでいた大破壊用の「九頭龍」とも戦うことになりますが、こいつはルシファーやサタンと比べると全然弱いので問題無し。
あと、ロウ・カオスではサタンかルシファーが最後の状況なんかを解説してくれてましたが、どちらもいないニュートラルルートではなぜかスティーブンがそれをやってくれます。
サタンが飛ばした方舟への移動はスティーブンによってターミナルから行くことになります。
人間を超越した存在を全て葬りさった主人公ですが、YHVHに「人間すがるもの頼るものがない状態で生き続けられることはできない」と言われてましたが、ヒロコの言葉で救われます。
「あなたには私がいる。私にはあなたがいる。」
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