SFC版 1994年3月 開発:アトラス 販売:アトラス
PS版 2002年3月 開発:バーチャル・イースト 販売:アトラス
Switch版 2021年2月
ミレニアム / 主人公 / ヒロコ / 謎の記憶 / ベス / ダレス/ ヒロコ救出 / ザイン
地下世界編 ヴァルハラ消滅 / 旧新宿「妖精の町」 / 旧六本木「平将門復活」/ ファクトリーの解放 / 魔界への裏口 / センターの崩壊
今作は、前作の大破壊後から数十年後の物語となってます。
前作のエンディングはマルチエンドで、ロウ・カオス・ニュートラルの内、どの属性でクリアしたかでエンディングが違ってたわけですが、今作の世界はどうやら前作をロウ属性でクリアした後の世界が舞台っぽいです。
やはり所詮ヒトではカオスの世界を生き抜くのは無理だったようです。
日々おいしい白ご飯が食べられるのは、
スーパーに米が売っているからではなく、農家さんが米を作っているからなんです。
そういうことです。
仏教で言うところの「因縁生起(いんねんしょうき)」です。
ところできゆこうは、このゲームの記憶がほぼ消えていましたので、新鮮な気持ちでプレイできました。
ちなみにせっかくなのでPS版やりました。
※今回は小出しで記事内を完成させていく方式です。
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ミレニアム
前作の大破壊によって荒廃した世界でしたが、生き残った人々はカテドラル(前作の記事の後半参照)に集まってきており、それがまた新たなコミュニティとして形成されていきました。
それを取り仕切ったのがロウ勢力の主導団体であるメシア教です。
そして出来上がったのがその名も「TOKYOミレニアム」。略してミレニアム。
ゲーム画面での全体図はこんな感じです。
イメージ図なので簡素&こじんまりしてますが、結構な人口が存在している模様。
センター
マップ中央で画面から突き出るほどの高さでそびえたっているミレニアムの中枢機構で、メシア教の本部。
ミレニアム各所の酸素供給などの管理も行っている描写があるので、その他の管理設備も色々ありそうな感じ。
あと、施設的な感じの建物ですが、居住エリアもあり、上級市民だけがここに住むことが許されています。
ミレニアムはこのセンターの管理で成り立ってますが、その指示を出している存在というものがあるとかないとか。
ヴァルハラ
センターの周りを取り囲んでいる4つのエリアはそれぞれミレニアム存続発展のための役割を持っており、このヴァルハラは上級市民の選別が行われているエリアです。
選別方法は闘技コロシアム大会で、優勝するとセンター移住権が与えられます。
でも上級市民の選別ばかりしているわけではなく、娯楽施設もあったりして、別に上級市民を目指さなくてもここでそれなりに楽しく暮らしてる人が結構いる模様。
というか、上級市民がそんなにしょっちゅう選ばれるとは思えないので、ほとんどの人は現状の生活を楽しんでいるのが実情です。
ホーリータウン
その名のイメージ通り、メシア教の大教会があるのが特徴のエリアです。
ということでここの役割は「聖地」となってます。
しかしながら、ゲーム開始時点では魔王キングフロスト(妖精ジャックフロストのでっかい版)がすべてを凍らせてしまっており、町が機能していない上に、なんだかんだでこの堅苦しい町よりも娯楽施設の多いヴァルハラに住みたがる人が多く、現状は人気のないエリアです。
それでいいのかミレニアム。
しかし町並みは一応ヴァルハラ以上に充実しているので、復興後はプレイヤー的にはここが拠点となります。
あと実は、大教会はある場所へと通じている皮肉めいた場所でもあります。
ファクトリー
「工場」の意味を持つこのエリアは名前そのままミレニアムで必要な物を生産調達している労働エリアです。
個人的に印象に残っているのが、食用として人工的に造られた牛を育てている場所があるんですが、その牛の名が「デミナンディ」と、どうにも食欲をそそらないネーミングなところ。
しかも「ナンディ」の元は、インド神話に出てくるシヴァ神の乗り物と言われている牛で、それ食べていいの?とか思う。
また、地中から過去の遺物を発掘したり、それを加工して利用販売したりもしてるので、地中にも発掘エリアが広がってます。
ちなみにここで働いている人はとりつかれたように働いており、しかもお疲れのようなのに、嫌がる様子もなく明日もがんばるぞ的な感じがちょっと不気味です。
アルカディア
ミレニアムはすべての人々が幸福に生きることができる世界、千年王国を目標としており、ここはそのテストケースとして作られたエリアです。
ここには町も施設もなく、ただ居住建物があるだけですが、暮らしている人は一様に幸福感を感じているあたりがファクトリーとはまた違った不気味さが漂ってます。
主人公
主人公はヴァルハラから行動を開始します。
デフォルト名は「アレフ」ですが、記憶喪失系主人公なのでゲーム開始時は「ホーク」という名前。
すでにコロシアムの決勝まで進んでおり、センター移住権ゲットまであと一歩のところまで来てます。
優勝後、実は主人公は元々センターの住人だったことが判明します。
これまでの努力は何だったのかという思いをグッとこらえつつセンターへ赴くと、さらに実は主人公こそ神の遣わせし救世主メシアなのだ、とか言われます。
この「救世主」なる存在が結果的に運命的にそうだったというか、嘘から出た真実だったというか、その辺がゲーム内での主人公の在り方です。
ヴァーチャルバトラー
コロシアムで優勝する為にトレーニングをしてる演出として、このヴァーチャルバトラーなる装置があります。
読んで字のごとく、仮想空間で実戦バトルを行うことができるもので、仮にやられてもゲームオーバーにはならず、勝利すれば経験値はもらえるというまさに安心安全なトレーニング装置です。(但し使用したアイテムは減る)
この装置は主人公が所属している岡本ジムだけでなく、後に訪れる各エリアにも設置されているので、多少のレベルアップに貢献してくれますが、ゲームでのこの装置を使う本来の目的は実は別にあり、メガテンシリーズの謎人物「スティーブン」との接触は、今作ではこの仮想空間内となってます。
スティーブンは前作同様COMPの性能を無償でグレードアップしてくれるので、各エリアでこの施設があれば一度は使用しましょう。
ヒロコ
コロシアムで優勝した主人公はセンター移住の前にヴァルハラの管理者マダムからとある依頼を受けることになりますが、それと同時に登場するのがヒロコなる女性です。
偶然にもマダムとヒロコの目的は共に「花田」という研究者を探し出すことでした。
マダムの許可を得てヒロコと共に花田捜索へと向かうことになるのですが、花田は実はそんなに重要な人物ではないので、ここではヒロコというヒロイン的(まだヒロインと決めつけるのは早い!)キャラのお披露目といったイベントです。
謎の記憶
ゲーム序盤ではところどころで記憶喪失であるはずの主人公に、突然謎の記憶の断片が蘇る場面があります。
センターから迎えに来てくれたテンプルナイト(センターの管理職的な感じ)である「ザイン」もその一人。
ここでザインによって主人公は、元々センターの人間であることと、自身の本当の名(アレフ)を思い出します。
この謎の記憶の中で主人公に問いかけてくる人物である白髪の男は、今後も登場するこのゲームのキーマン的存在です。
謎の記憶では4人の人物の名前を決めることができますが、白髪の男の言葉と共にまとめるとこんな感じです。
- 1人目「ザイン」➡ 最も優れたチカラを持つ。
- 2人目「ギメル」➡ 知力に優れている。
- 3人目「ダレス」➡ 主人公とよく似ていて、チカラもほぼ同じ。
- 4人目「ベス」 ➡ 主人公のほにゃらら。
- 5人目「アレフ」
わかることは、この5人は何かしらの共通点ある、ということ。しかも謎の記憶の背景には人間用の培養カプセル的な物があることからして、あまりよくない感じの。
ちなみに「ヒコロ」という名前も実はデフォルト名で、ヴァルハラの占い師に問われた時に変更が可能ですが、謎の記憶ではないところでの命名イベント、という点が主人公らとの違いを示唆しております。
ベス
センターに行ってからがこのゲームの本番です。
まず残念なことにヒロコはパーティから外れます。
どうやらヒロコの行動はセンターの命令ではなく独断行動だったようで、これから事情聴取されるとのこと。
代わりに前述の「4人目」ベスがパートナーとして仲間になります。
ベスは性格が前作のヒロインに似ており、その献身さがとてもいい感じです。
ベスと共に救世主としてセンターの依頼をいくつかこなすことになります。
キングフロスト
まずは冒頭で説明したホーリータウンエリアのキングフロストの討伐です。場所は「大教会」。
歩道橋を通って行きます。
ついでに北西にある「ホーリータウン」の外周辺ではバジリスクがウロついているのでそっちもお願いとのことです。
- 邪龍バジリスク ➡ そんなに強くない。
- 魔王キングフロスト ➡ やっと強敵現る!
キングフロストは、「氷を降らせる」という全体攻撃が強力ですが、メディア(全体回復魔法)を持った仲魔とあと2体ほど連れて行けば安心かと。( 撃破時の主人公のLV17 )
ちなみに下の方にいるちっこいのは妖精ジャックフロストですが、実際は50体ぐらいいますが、とても描けなかったのでちょっとだけにしました。ヒホヒホ
※きゆこうは以後センターに戻る時は大体ホーリータウン経由だったので、手元に通路の地図を用意してました。
ベテルギウス
次の任務はファクトリーエリアにてベテルギウスの討伐です。場所は地下発掘現場です。
ベテルギウスの影響なのか、暴れデミナンディも現れたからそっちもお願いとのことです。
こちらファクトリーエリアの2Dマップです。
デミナンディは「牧場」にいる飼育員との会話後バトルに突入します。
- デモノイドデミナンディ ➡ 弱いので問題なし。
デミナンディはこんなですが、美味しいみたいです。しかも、普通の牛の倍以上のデカさなので、一体から取れる肉の量もかなり多いんだとか。
ベテルギウスは発掘現場B2Fからさらに一階降りたB3Fの奥にいます(このB3Fは「最下層」のことではないです。)。
堕天使ベテルギウスは結構強めで、特に「かけ声を掛ける」という謎の全体攻撃が強力です。
主人公は多分数発は持ちこたえられると思いますが、ベスやこの時点での仲魔だと3連発ぐらいされると死にます。
連発されないように祈るのと、あとベスのメディアに加えて、仲魔にももう一人できればメディアを使えるやつが欲しいところです。
確実にするならあと2体ほど攻撃役がいればいいかなと。( 撃破時の主人公のLV19 )
こんなのと薄暗い地下で遭遇したらチビります。
ちなみにベテルギウスはこのボスタイプとは別で人型のヤツもいて、なぜ2種類作ったのかわかりませんが、その人型の方の姿が昔の古き良き映画「ビートルジュース」のそれを彷彿とさせます。
というか元ネタがこの映画です。
1988年の作品ですが多分今見ても面白いのでオススメしときます。
あと、ベテルギウス撃破後は発掘現場ダンジョン内のザコのレベルが一段階上がり、めちゃくちゃ強いのが出現するようになるので、逃げながら戻ることをおすすめします。
アルカディア
次は討伐任務ではなく、視察任務です。
ここの管理担当者は謎の記憶「2人目」の「ギメル」です。
他のやつとは違って、服装がキザです。話し方もしかり。
悪意は無いようですが。
御覧のようにここは静かで平和で、住人全員がギメルこそが真の救世主だと言ってしまうほどであり、すでに千年王国のテストケースは成功していると、ザインに伝えるよう頼まれます。
ダレス
ミレニアム一帯を回り終え、ここから物語が急展開することに。
センターに戻ると何やら事件が起こった模様。
- センター内に悪魔が出現するようになった
- 偽メシアが現れた
偽メシアはヴァルハラのコロシアムにいます。
偽メシアの正体、それが「3人目」の「ダレス」です。
コロシアムの闘技場に入るなり、ダレスは主人公を逆に偽メシア呼ばわりして強制的にバトルに突入します。
イベントバトルかなと思いきや、死んだらゲームオーバーなので、準備は万端に。
ダレスは物理攻撃力が高く「剣を振りかざす」で2回攻撃、「衝撃波」で全体攻撃という2種類の特技を使ってきます。
体力は低いですが、倒しても即座に復活し3連戦となる上に、3戦目開始時に主人公の体力が7割ほど減らされます。
しかもこの3戦目開始前に衝撃的な展開が…
それがベスの死…!!
主人公に向けられたダレスの必殺攻撃を、ベスが身を呈して庇ったことにより瀕死の重傷を負い戦力外に。
主人公はもちろんですが、なぜかダレスの事も死んでほしくないと言います。
そしてバトル後に息を引き取ります。
そんなバナナ…
この展開、前作で核ミサイルから主人公を助けたヒロインの姿が重なります。
献身的すぎて、主人公を助ける為なら命すら厭わないあたりが。
バトル後、ダレスにとどめを刺すかどうか問われますが、前述のようにベスはダレスにも死んでほしくないという謎の意思があったので、怒りに身を任せてダレスにとどめを刺すというのは少し考えた方がいいかもしれません。
振り上げた拳をそっと下ろしたきゆこうは、マンガの主人公のような慈悲深さで、ベスちゃんの意思に従いました。
逃げるダレス。
ダレスがなぜ唐突に自分が救世主を名乗ったのかは結局知ることができないのですが、ダレス自身で、なぜ救世主であるはずの自分が負けるのだ…と自問しているところを見ると、何やらウラがありそうな感じですな。( 主人公のLV20 )
妄想前日譚
ヒロコ救出
闘技場を出ると見知らぬ少年からメモを受け取ります。
『君に真実を伝えたい。ヴァルハラのスラムの邪教の館裏にて待つ。目加田』
指定の場所にいたのは謎の記憶に出てきていた白髪の男でした。
ここでセンターとヒロコそして白髪の男改め目加田の関係を整理しておきましょう。
そしてヒロコは主人公と共に花田のいるというヴァルハラのスラム街へと同行することになります。
しかし花田はヴァルハラのスラム街で死亡、残る目加田がこの男でした。
あと気になるのがなぜか一緒に連れ去られた少年です。
その目加田から主人公にコンタクトがあったということは、これらの人物たちに主人公も関係していることは間違いないです。
しかし、真実を教える前にヒロコを助け出して欲しいと頼まれます。
何でも、ヒロコはセンターに注意されただけかと思ってましたが、少年を探す為にセンターを出たことが脱走罪とされ、捕まってしまっているんだとか。
なぜ追われている目加田が、追跡者ヒロコの身を案じているのか。
それが判明するのはもう少し先です。
花田はセンターに自由な研究をさせてもらえなかったことに不満を持っていた為、センターから逃げるという部分だけで目加田と協力関係にあっただけと思われます。
収容所
ヒロコのいる収容所へは目加田の言うように、「地下世界」を経由する必要があります。
地下世界とはつまり今は機能していない旧東京のことです。
ミレニアムは前作の東京に作られたカテドラルを元に拡張を繰り返し上と横に巨大化していったものであることから、もうかつての東京はずっと下の方になってしまっているのです。
ということで、ここからは「ミレニアム」と「地下世界」の2つの東京が絡んできます。
一見するとファクトリーの発掘現場を降りて2DマップのB2Fから行ける収容所に行ってしまいがちですが、ヒロコのいる房へはここからは行けないようになってます。(→ 下の図の青線の経路)
なので目加田の指示通り、センター~ヴァラハラ間通路から一旦地下世界へ行き、旧水道橋ダンジョンを抜けて、やっとヒロコのいる側への収容所へとたどり着くことができます。(旧水道橋のエレベーターで上の図の「E」から出てこれる。「裏口」ルートは後述。)
ヴァルハラから地下世界に出るところで再びダレスが勝負を挑んできます。
HPはそれほどではないものの、攻撃力が高くてちょっと苦戦しました。
主人公はそれなりに耐えれる体力(LV22)でしたが、このレベルで作れる仲魔だと結構なダメージを食らいます。
回復役だったベスちゃんがいないのが痛いので、ディア(単体小回復)やメディア(全体小回復)が使える仲魔は必須かと。
あとはダメージ分散用に1,2体と、できれば短期決戦で臨みたいので、タルカジャ持ちがいれば尚良し。
序盤だとジャックランタンがタルカジャ持ってます。
適当に組み合わせてたら、このアピスができてタルカジャとメディアどちらも使えてお得と思ってましたが、その後、補助魔法と回復魔法は別々に持ってないと効率が悪いな、と思いました。
旧水道橋
旧水道橋のダンジョンからは「ナジャ」という妖精を仲魔にするかしないかのどちらかで収容所へ向かうことになります。
①ナジャを仲魔にして進む
- メリット ➡ ナジャはLV30とおそらく主人公よりも高レベル悪魔。でも仲魔になる。
- デメリット ➡ この広いダンジョンをほぼ丸一周するルートになるので疲れる。
額にリボンを付けた活発そうな褐色の少女の姿をした妖精です。
彼女は主人公に一目惚れし、有無を言わさずに仲魔になります。
また、仲魔にすると収容所へ通じる通路へとワープで連れて行ってくれます。
(収容所B1Fのヒロコ房側に直接出るルート)
②ナジャを仲魔にせずに進む
- メリット ➡ 収容所までの経路を大幅にショートカットできる。
- デメリット ➡ 妖魔ヤヌスとのバトルがある。
(ファクトリー発掘現場の最下層口から収容所の「裏口」へ向かうルート)
突如現れた瞬間的ヒロインキャラのナジャ…仲魔にしないというひねくれ精神は無いので、もちろん仲魔にするルート進みます。
ちなみに、ヤヌスを倒して先に進まず、戻ってナジャを仲魔にして進むというどっちもルートも可能です。
あんまりやる意味無いと思いますけど。
ザイン
ヒロコが収容されている房の直前で、「1人目」のザインが立ちはだかります。
彼は、目加田曰く『最も優れたチカラを持つ』との事。
それなりに強敵ですが、ナジャがいるのでかなり有利に戦えます。( 主人公のLV23、ナジャLV30 )
なので個人的にはダレスの方が苦手です。
なんかケリ技が多い。
ザインに勝利!
センターに忠実だった最強のテンプルナイトであるザインですが、彼は以前から何かが心に燻っていたのでしょうか、主人公に敗北したことで、「法は絶対」だったのが、「間違った法は直さなければならない」とセンターに反旗を翻す決心をします。
『僕は自分のなすべきことをしようと決めた。』
ザインが去った後ヒロコに再会しますが、明らかに以前と様子が違います。
主人公の事は認識してますが、「あなたに用はないから帰って。」とか言われます。
どうやらセンターは彼女に洗脳処置を施した模様。
ここでナジャの登場です。
ナジャによると、主人公はヒロコの事が好きみたいです。
選択肢が表示されますが、どちらを選んでも「好き」と決めつけられます。
まぁ妖精さんが言うんだからそうなんでしょう。
そしてナジャは主人公の事が好き。
主人公に自分の事を好きなってもらいたいナジャは考えました。
と言って、ヒロコと合体します。
なかなかカオスな考え方ですが、合体後ヒロコはただ正気に戻るだけでなく、能力値が全部+1される上に、ヒロコはヒロコの人格のままで一切ナジャは出てきません。
ヒロコ:ナジャ = 10 : 0 の割合での合体。
ヒロコのことを乗っ取りかねないカオスっぷりの思考回路のナジャでしたが、実際はまったくの逆です。
まさに純愛。
全てを捧げるこの献身は、主人公にとっていつまでも忘れられないものとなるのは確かでしょう。
ともあれ、やっと回復役が帰ってきてくれました。( 主人公のLV23、ヒロコLV18 )
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地下世界
ヴァルハラ消滅
ヒロコ救出が成功し、目加田に会うためにヴァルハラへ向かうも、ザインが登場しこう言われます。
飲み込んだのは、アバドンという悪魔です。
しかもそうさせたのはセンターで、どうやら千年王国の実現に向け手段を選ばなくなってきたとのこと。
後でザインはセンターの批判演説をしてますが、それによると、ヴァルハラがこうなったのはもう用済みになったからとのことです。
ヴァルハラの一番の特徴はコロシアムで優勝した者はセンター市民になれるというところ。
街の人の話によると最近はコロシアムの開催回数も減ってきたとのことなので、つまり、センターが必要としている優秀な人材の数が確保できたということなのかと。
カジノやディスコといったどう見てもセンターが嫌いそうな部分が許されてきていたのも、コロシアムでの人材確保さえ完了できればよかったので許されていた、というか、どうでもよかったという感じでしょうか。
そして、残りのエリアも用が済んだらヴァルハラと同じ運命をたどることになるとも。
それにしても、悪魔を嫌うセンターがこの暴挙を悪魔にやらせるとか、ロウの理念は一体どこへ?
ここが、このセンターという組織の本性が露わになった瞬間であります。
当面の問題としては、ヴァルハラのスラムで主人公とヒロコを待っていた目加田にもう会えない、つまり目加田の話そうとしていた真実とやらが聞けなくなったということです。
ただ、ザインの言い方だとアバドンのいる場所がわかれば、あるいは…、というニュアンスだったのが希望です。
その場所が地下世界です。
ちなみに、ヴァルハラが飲み込まれたおかげ、と言うと感じ悪いですが、以前仲魔になってくれたマダムの所のケルベロスが再度ここで仲魔になってくれます。(花田捜索の際、マダムがケルちゃんを貸してくれました)
ケルベロスによると、マダムを助けることはできなかったが、館からは何とか脱出できたようです。
ここでもやはりレベル無視で仲魔になってくれるので、圧倒的戦力として活躍してくれます。(魔獣ケルベロスLV43)
※ケルベロスの仲魔イベントは、ザインとの会話後振り向いて少し進んだところで発生します。
地下世界メインエリア
ヒロコ救出の際に経由した地下世界(ヴァルハラ~センター間通路から)は旧水道橋の限定エリア(地下7F程度の深度)でしたが、これから向かう地下世界は地下60F相当という深度の場所となってます。
それだけの深さに通じている特殊なエレベーターなんてどこにあるんだという感じですが、その場所というのが実はホーリータウンの大教会なのです。
メシア教の象徴たる大教会が、過去のカオス世界に通じているという皮肉。
今まで地下へ行けなかったのは全身を防毒スーツ的なやつで覆った姿の盗掘者が道を塞いでいたからです。
ゲーム内ではコイツらはなぜか「ストーカー」と呼ばれてます。
響きがすこぶる悪い名前。
コイツらはボッタクろうとしてきたり、自分達のナワバリを主張するかのように道を塞いだりしてるよろしくない連中ではありますが、ゲーム後半では重要アイテムを売ってくれるのであまり文句は言えません。
ここではエレベーター前を通せんぼしていたストーカーはいなくなってますが、代わりにまたダレスが戦いを挑んできます。
強化版ダレスとなってますが、こちらも回復役のヒロコも戻ってますし、ケルベロスを仲魔にしている場合はさらに余裕です。( 主人公のLV26 )
ダレスまた逃亡。
しつこい。
この辺の気になる悪魔
「妖精バンシー」
地下世界でまず訪れる旧新宿とか、次の次ぐらいに行くことになる旧六本木などで出現します。
アイルランド、スコットランドに伝わる妖精。
人の死を予見しその人の近くに現れ、その死を想って泣く妖精で、女性の姿をしており、基本的に美女なんだとか。
なんだか恐い雰囲気してますが、人に害を与えることはないそうです。
ゲームではたまに一撃死になる呪殺魔法ムドを集団で使ってくることもありますが。
このグラフィックの使いまわしで幽鬼グーラー(LV16)、とか鬼女カリアッハベーラ(LV38)とかがいますが、顔が隠れているのはバンシーだけです。
ちなみにグーラーは女性版のグールでやはり美女だそうです。
顔が隠しているところが魅力的ですが、それをあえて外すとこーなります。
↓
↓
↓
↓
↓
もうちょっとオトナっぽくする予定だったのが、こんな感じになっちゃいました。
旧新宿
地下世界で最初に訪れる町で、今は妖精王オベロンが治めるエリアとなってます。
ここではダレスとの戦いが意外な形で、やっと決着します。
それは、この町にある薬屋を営む妖精のアヌーンとダレスが結ばれ、ダレスは主人公への執着を無くすというもの。
事の始まりは、主人公に力で勝てないと悟ったダレスの考えたしょうもない作戦でした。それが、
浮気草の露という妖精族に伝わる秘薬を用いた魔法で主人公を骨抜きにする作戦、です。
具体的には、主人公にその薬をかけて、アヌーンに惚れさせることでもう戦うことをやめさせてしまう、というもの。
しかし実際は、間違ってヒロコに薬がかかってしまい、薬を浴びたヒロコが最初に目にしたダレスに惚れてしまったのでした。
ここは特に敵と戦ったりということがない特殊なイベントで、順を追ってこなせばヒロコにかかってしまった魔法を解くに至る事になります。
問題はアヌーンは実はダレスに密かに好意を寄せているという点です。
それなのにこの作戦に協力することを了承しています。
主人公に好かれてしまった後、アヌーンは一体どうするつもりだったのか、気になるところです。
好きなダレスの頼みなので了承したんでしょうが…。
しかし最後はダレスに薬がかけられ、最初に目にしたアヌーンの事を好きになってしまうダレスなわけですが、この時ダレスに薬をぶっかけたのが誰あろうアヌーン自身でした。
セリフからして控えめな性格っぽいアヌーンですが、やる時はやる娘でした。
「いや、やっぱり私は自分の力でダレス様を振り向かせることにするわ!」とかは言いません。
ちなみに個人的には、アイテムの影響とは言えヒロコが主人公以外の男に好き好き言ってるのはなんかイヤでしたが、ダレスはヒロコに興味が無いらしく、ベタベタすな!とか言ってたので助かりました。
ということで、アヌーンちゃんはハッピーになりますし、しつこかったダレス戦ももうないのでこれにて一件落着です。
あと、ダレスはこれ以降ほとんど登場しませんが(最後にちょろっと登場する)、結局ダレスとは何だったのか?という疑問が残ります。
後でわかりますが、ダレスはとある「役割」を与えられている人物で、一応役割は果たしたようにも見えますが、あまり決定的ではないような気がしないでもない。
決定的でないどころか、最後がこんなコミカルな感じになるとか…。
イヤイヤ… ベスちゃんの事忘れてない?
↓ 魔法が解けた後の様子
平将門復活
メガテンシリーズの脇役有名人マサカド公を復活させる為あちこち奔走するイベントです。
旧新宿から旧赤坂を経由して、向かう旧六本木が目的地です。
話しは少し逸れますが、この経由地である旧赤坂には使えるガンが売られてます。
それが「M249ミニミ」。実在する銃で機関銃タイプのものです。
これを主人公に装備させることでザコ戦がかなり有利に!
装備制限属性無し、攻撃力60で、攻撃回数が4~6回と安定してるのでまさにザコ戦にうってつけなのです。(「鬼雷砲」っていうのと、どちらにしようか悩みましたが、M249ミニミより10000マッカ高い、38000マッカなので、ミニミにした次第。)
ちょっと高いのでヒロコの分はこの時点では買えませんでしたが、少し辛抱して次の旧六本木の「黄金銃」を買う事にしました。
黄金銃はショップで購入できる全体攻撃タイプのガンとしてはほぼ最強の攻撃力131ですが、価格が62,000マッカと激高です。
激高ですが、どちらかに全体攻撃ができる武器を装備することで、弱めのザコ戦を1ターンで終わらせることができるので、頑張ってマッカを溜めて買う価値があると思います。
ヒロコで全体の体力を削るもしくは一掃 ➡ 残ったやつは主人公で複数回に分けて攻撃 ➡ 効率的にザコ撃破。
また防具についても、「ドクロの稽古着」がかなり優秀です。
防御力は大したことはないですが、その特性はなんと反物理。敵の物理攻撃を反射します。
要するに敵の物理攻撃に対しては防御力∞ということです。
主人公のステータスで重視しているのは力と体力かと思うので、ゲーム後半になるとありあまるHPになってると思います。
その結果、ゲーム後半は主人公についてはそれほど高い防御力の物を揃える必要性は低くなり、きゆこうは最後までこのドクロの稽古着を装備してました。
後半のボス敵の物理攻撃力は結構高い&複数回攻撃の頻度高し ➡ 反射しまくり ➡ 楽しい。
旧六本木
ここはミュータントがコミュニティを形成して成り立っている町です。
メガテンでは「東京の守護神」とされているマサカド。
彼を復活させる目的はここ旧東京の混乱の鎮静化の為なのですが、ひいては主人公達の今後(特にニュートラルルート)に大いに関わる事柄なのです。
このイベントのキーマンが「ヒルコ」という人物。
「ヒルコ」は日本神話に登場する神様で、日本の元祖神であるイザナギ・イザナミの最初の子ですが、ここでは細かいところは語られず、天津神であったという人物設定です。
日本神話では、地上にいる神々を「国津神」といい、天上界にいる神々を「天津神」と言います。
天津神で一番エラいのが有名な「アマテラス」で、国津神で一番エラいのが「オオクニヌシ」。
そしてヒルコの言う「国譲り」とは、国津神が天津神に日本の地上支配権を譲ることになるまでの逸話のことで(「国譲り」は実際に古事記にあります。)、事は順調ではなかったものの、最終的には天津神が地上の支配権を手に入れ、国津神は出雲の国で隠れ住むようになったというものです。
ゲームではこの日本神話の設定を元に、国津神は、地上に現れた悪魔によって混乱した状況を利用し、地上の支配権を天津神から取り戻すべく、悪魔と結託して天津神を封印することに成功したものの、悪魔は国津神を裏切って彼らをも封印してしまった、という風に創作しています。
ヒルコは天津神でしたが、ワケあって国津神の作戦に手を貸していました。
つまり、ヒルコは天津神を裏切って国津神につくはずが、その国津神も封印されてしまい現在拠り所もなく、この作戦の中心人物でもあったがゆえに悪魔にその命を狙われている、という状況なわけです。
そうしたところ、この町にやってきた主人公に助力を求めてきたんですね。
さて一体何をしてほしいかと言うと、ヒルコいわく、国津神はこうしたこともあろうかとマサカドの体のパーツを6つに分け、それぞれが保管していたとのこと。
マサカドのパーツもろとも封印されてしまっている国津神たちを助け出し、マサカドの体を全部集めてくれればマサカドの復活によって、悪魔がはびこる旧東京の混乱を収めることができるとのことなのです。
ヒルコは、自分の犯した過ちの償いの意味も込めて、何とかしようと頑張っていたんですね。
具体的には、国津神の封印を解く(マサカドのパーツが揃う) → マサカド復活 → マサカドに天津神の封印を解いてもらう、となります。
そうして再び天津神・国津神による統治によって悪魔に対抗する、という構想。
マサカドのパーツは全部で6個あり、内5つは地下世界の「ほこら」を訪れてクリアすることで手に入ります。あとの1つは大教会のストーカーから買うか、奪い取ります。
まとめるとこんな感じです。
コトシロヌシ ➡ 国津神の主宰神オオクニヌシの子供。
オオナムチ ➡ 国譲りをする前のオオクニヌシその人。国譲り後にスサノオによってこの名を名乗るように言われた。あと、因幡の白兎の話でも出てくる。ちなみに妻はスサノオの娘であるスセリビメ。
オオヤマツミ ➡ イザナギ・イザナミの子供で、山の神。
サルタヒコ ➡ アマテラスの勅命を受けて地上に降りたニニギの道案内をした神様。道案内した後アメノウズメと夫婦となる。
スクナヒコ ➡ オオクニヌシと共に国造りに励んだ神様。ちっちゃいけど賢い。
ちなみに、封印を解いてあげた後の天津神・アマテラスとの会話によると、悪魔に対抗するために同じ国の神同士いがみ合ってる場合ではなかったと、国津神を恨むようなこともなく、しかと反省しているご様子。( 主人公のLV37、ヒロコLV37 )
「天照大神(あまてらすおおみかみ)」
高天原 (たかまがはら → 天津神が住んでいる所) を統べる主宰神。天皇の祖とされる皇祖神でもある。
天岩戸に隠れてしまった逸話で有名ですね。
父母はイザナギ・イザナミであるが、「古事記」によるとイザナギが黄泉の国から帰って来た際(イザナミに会いに行ってた)に、黄泉の穢れを洗い流した時に左目から生まれたのがこのアマテラスとされている。
この時、右目からは「ツクヨミ」、鼻から「スサノオ」が産まれており、これら三神は日本神話における神々の中でも別格とされ、「三貴士」と呼ばれる。
ちなみに「三貴士」は「さんきし」と読んでもいいですが、カッコよく読むと「みはしらのうずのみこ」となります。
絶対読めん。
この辺の気になる悪魔
「魔獣ネコマタ」
旧六本木ぐらいから遭遇するようになります。
COMPに一匹入れとけ、でおなじみのメガテンのアイドル。
今作の彼女は下だけ履いてないタイプ。
ファクトリーの解放
監視塔
ホーリータウン前の細い道(必ず通る所)でザインのファクトリー解放宣言を聞いたら早速「収容所」へ向かいますが、収監者たちは全然牢から出ようとしてくれません。
その原因がファクトリー中央にそびえたつ「監視塔」です。
ファクトリーに住む人がやたらと働き好きである原因は、実はこの監視塔から流れてくる「音」(というか「声」)が原因だったのです。
また、この監視塔はほとんどの人に見えておらず、そして見えていない人はその声によって労働が生きがいだと思い込んでしまう催眠効果によって牢屋から出てきてくれなかったのです。
牢屋に入れられている事自体を受け入れている辺りも、まともな思考じゃなくなっている事がわかりますが、労働を無理やりさせているのではなく、労働を生きがいだと思い込ませる、というやり方がこれまたあくどい。
ある程度チカラがあれば監視塔が見えて、かつ催眠の影響を受けない( ゲーム的には塔に入ることができる )のですが、その条件が主人公の知力が10以上であることとなっており、こんな感じの情報をホーリータウンのBARで聞くことができます。
「知力」がほぼ不要の主人公のそれを、このイベントの為に上げてやる必要がありますが、レベルアップに頼る以外にも以下の方法があります。
- 能力値アップ付与の防具(ヘルメット)を装備する (売られているモノ限定だと、+1できるぐらい)
- カクテルで一時的にドーピングする (現在の能力値×1.5倍になるので、7あればいい)
- 知恵の香を使う (ここまで取り逃しが無ければ4つは手に入ってる)
カクテルによるドーピングが一番費用対効果が高いです。
そうして登り切った監視塔のBOSSが「魔王ベルフェゴール」。( 主人公のLV37、ヒロコLV37 )
13Fで便器に座って待ち構えてます。
※ゲームでは普通のベルフェゴールです。こちらFCメガテンⅡの「ベルちゃん」を描き直したものです。
ザインも言及しますが、ロウ属性の主体であるセンターが悪魔を監視塔の番人にしているのはこれいかに?
ちなみに「声」を出しているのはベルフェゴールではなく、監視塔の特別室に捕まっているセイレーンです。
セイレーンは、恋人と無理やり引き離され監視塔に連れてこられたことが原因でただひたすら悲しみを込めた歌を歌っているだけであり、意図的に人間を操ろうとしているわけではないようです。
魔界への裏口
セイレーンに歌うことをやめさせ、ファクトリーの人たちの催眠を解くには、その行動が可能になるゲーム的なフラグが「ホーリータウンのBARでこの情報を聞く」なので、次の動き方を知っててもこのBARには必ず立ち寄る必要があります。
歌を止めることができるのは彼女の恋人である「ペテルセン」だけです。
セイレーンは今、悲しみのあまりペテルセンの声しか届かない状態。
彼の居場所は「魔界」ですが、ここでは一時的に魔界に繋がる「裏口」を通って行くことになります。
裏口の場所は、大教会3Fの壁に穴の開いた部屋で、ここはヴァルハラのスラムにもあった、花田がメルクリウスを呼び出した場所と同じ光景してます。
ここでも花田の使っていた「4つの人形」を置いてもやはり魔界への裏口は開きません。
花田の時同様、間違った開門方法と見做されスライムが現れてバトルになるだけです。
そうです、あの時花田はやり方を間違えていたんですね。
それが「人形」の種類です。
ここ大教会にはもう一つ気になる人物がいましたが、それが同じく2Fで謎の行動をしていた男です。
この男、なぜか魔界への扉を開こうとしていますが失敗を繰り返しているらしく、諦めて主人公にあるモノを譲ってくれます。
それが「眠る人形」です。(最初に会った時はまだ譲ってくれません。)
主人公の持つ4つの人形ですが、実はこのうちの一つ「踊る人形」は不正な人形で、この「眠る人形」こそが実は裏口を開くための正しい人形だったわけです。
魔界での目的
裏口から辿り着いた魔界でやることは限られているので、今の段階では魔界探検は置いといて、入ってすぐ南の地点で「ペテルセン」と合流しましょう。
ちなみに彼はすでに実体のない存在だそうです。あと、悪魔とかではなく人間です。
そして再び監視塔のセイレーンの元へ。
これでファクトリーの人々は正気を取り戻し、ファクトリーの解放が完了となります。
ちなみにペテルセンもセイレーンと出会った当初は、その歌声で自身を保てなくなってたようですが、その内慣れていったのか、いつしか恋人同士になったとのことです。
裏アルカディア
裏口魔界ではもう一つできることがあり、南に行くとペテルセンがいましたが、東に行くと「空間の歪み」があるのでそこから「裏」アルカディアに入ることができます。
覚えてますでしょうか、アルカディアのあの平穏すぎる光景を。
そんなアルカディアがなぜか「魔界」の「空間の歪み」と繋がっているわけです。
そこから入るアルカディアこそが、実は真のアルカディアなのでした。
実はアルカディアは仮想現実。
真のアルカディアであるこの裏アルカディアの住人は全員椅子に固定された状態で頭にコードが繋がれており、皆一様にギメルを賛歌してます。
肝心のギメルもまたアニメ映画「AKIRA」のマサルくんの乗ってそうな機械のデッカイ版にすっぽりと納まっており、以前見た少々キザな恰好とは全然違って黄色の前身タイツ姿です。
ギメル曰く、
『人が信じたい事を現実のごとく夢で見させてあげていることの何が悪い?』
なんだか映画「マトリックス」みたいです。
マトリックスでも、現実世界で辛い状況を生きるよりも、仮想世界で幸せな日々を送る方がいいという人物がいましたが、確かに気持ちはわからないでもないような。
現実でも、寝てる時に夢を見てそれが夢だと認識できる人はまれだと思いますし、今現在起きている状態が夢ではないという確証も無いところを考えると、果たしてヒトは今どちらにいるのでしょうか?
実はこの裏アルカディアの世界はクリアしなくても、このゲーム自体はクリア可能です。
それの意味するところは、ここはほっといても害は無い、ということなのでしょうか。
このシステムを推進すべきとは思いませんが、即刻やめさせなければならないというほどのモノでもないとか。
見てる感じでは強制的に機械に繋いでいるわけでもなさそうですし、そこから何かを搾取しているわけでもなく、自ら仮想世界での幸せを望む人にとっては、主人公たちによるアルカディアシステムの停止ほど迷惑なこともないのかもしれません。
そのせいもあってか、実は裏アルカディアはギメルを倒しても、この仮想現実を作り出しているコンピューターの新たな管理者(この世界での救世主)を主人公自ら登録することが可能です(コンピューターを破壊することも可能)。
ということで、アルカディアについてはアルカディア解放という動きが必須とならず、アルカディアの人々の意思を尊重することできるという選択肢は、ザインが決して頑なな正義一辺倒ではないんだなと思った次第です。
センターの崩壊
残るはミレニアムの中枢であるセンターのみです。
ザインによってここまでされて面子丸つぶれのセンターはホーリータウンの街頭モニターにて、ザインの出頭を要請、本日中に出頭しなければホーリータウンへの酸素供給をストップするという何か方向性を間違った脅迫をしてきます。
これを聞いたザインは人々が犠牲になる前に、ついに最後の行動を開始します。
それがセンター打倒。
それにしてもザインはすっかり正義一筋な男に変貌しましたね。
ここまでひたすらにセンターと敵対し続けています。
プレイヤーとしてももはやセンターは黒な存在であることがわかっており、ザインがそんなセンターを許せないと思って行動しているのは確かに心強くはあります。
ただ、それまで彼はそのセンターの中心的人物だったわけで、そんな彼の現在のあまりにも強いセンター打倒の意思が逆に、少し実直すぎやしないかなと思えてくる今日この頃。
ザインの後を追って主人公もセンターへ。
センターの司教は主人公に「元老院」へ行くように促してきます。
ゲーム内で初めて聞く言葉ですが、これはセンターのブレーンのことなのです。
今まで司教がセンターのトップっぽい感じでしたが、それは表向きだけで、実はセンターの意思決定はこの元老院なる秘密機関によって決定されていたのです。
その正体は…
四大天使。
すなわち、天使長ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルの4人。
ちなみにザインは元老院の部屋の目前で石にされてます。
大天使に立ち向かっていったようですが、敵わなかったようです。
大天使らは主人公と対面するなり、「できそこないの救世主め!」と言って攻撃を仕掛けてきます。
なぜいきなり怒られなければならないのか、しかも有無を言わさずバトル突入です。
めっちゃキレてる大天使たち。
とにかくゲーム的にまだこんな中盤なのに4大セラフとの戦闘にビックリですが、彼らとは3連戦になるので準備を万端にして挑みましょう。( 主人公のLV41、ヒロコLV41 )
ちなみに大天使らは全員ガン無効です。
最初のウリエル・ラファエルはラクカジャ(防御力UP)があれば、それほどピンチに陥ることも無いでしょう。
2人を倒したら次は天使長ミカエルです。
ミカエルは通常攻撃も強く複数回(ほぼないけど、最大6回攻撃)してくる上に、「破魔の雷光」はかなり強力な攻撃なので、やはりラクカジャはあった方がいいです。
また、たまにテトラカーン(物理攻撃を1ターンの間反射)を使うので、あまりタルカジャを使いすぎると特に主人公の攻撃が強くなりすぎてて自分を殺してしまう可能性ありです。( 主人公のLV43、ヒロコLV43 )
※なんとなく女ミカエルにしてみましたが、ゲームではオールバックのおっさんです。
最後はYHVHとのバトルです。
YHVHとは… 「神(?)」です。
攻撃力は高いですが、ここまで来れたならおそらく負けることは無いでしょう。
但し、回避力が高い上にHPも多く、主人公以外の攻撃はほとんど空振りするため、やたらと時間が掛かります。
きゆこうは20分ぐらいかかりました。( 主人公のLV44、ヒロコLV44 )
ところでミカエル戦後、元老院の一人がまるでこちらを応援するかのようにHP/MPを全快してくれて、4セラフにも関わらず撃破したセラフはウリエル・ラファエル・ミカエルの3体でした。
メガテンシリーズをやっていればすぐにわかると思いますが、4大セラフの残り一人ということは…。
このゲームではまだガブリエルは男性っぽい感じですが、キユコブではこんな感じ。
ガブリエルの先ほどの言動や行動からわかるように、主人公に対してとりあえず敵意は持っていないようです。
また、何故こちら側に肩入れしてくれたのか、その理由を話してくれます。
ガブリエル曰く、
千年王国実現に向け、神の意向に従いミレニアムを作り人間を救わんとした大天使らであったが、いつしかミレニアムは人間を支配する為のものとなっていった。
そのせいかミレニアムに現れるはずの人類を導く救世主がいつまでも現れず、事を急いた大天使らは自ら救世主を作り上げようとした。
これら神の意向に背いた行為を見た神は彼らを見放し、そしてそれをよく思っていなかったガブリエルに対しては、己の真の道を行け、と告げた。
これらのことから先ほどのYHVHはミカエルたちが自らの思念で創り出したニセの神だったことがわかります。
またミカエルたちのセリフから主人公は一体何者なのかが垣間見ることができます。
まず、ウリエル・ラファエル戦のバトル開始時に主人公に対し「できそこないの救世主」と呼びます。
そしてガブリエルの言葉によると、ミカエルらは「自ら救世主を作ろうとした」との事。
つまり、救世主を作ろうとしたが、ちゃんと作れてなかった → 「できそこないの救世主」
と取れます。
主人公は作られた救世主?
センターの元老院がミカエルら4大セラフだったり、元々センター出身の主人公が記憶喪失でヴァルハラにいたり、序盤での謎の記憶のシーンで、背後に人間大の培養ポッドが見えてたり…と、そろそろストーリーの根幹に関わる部分が見え隠れしてきてます。
さて、元老院が無くなったミレニアムは大天使たちの支配から解放されたものの、ミレニアムを動かしていたものもいなくなってしまいました。
そんな折、センターのシステムが異常なエネルギー変動を確認したとの通信が入ります。場所はホーリータウンの大教会方面です。
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