1983年12月 任天堂
ファミコン本体の発売が1983年7月15日なので、その年も終わろうかというあたりで発売された野球ゲーム。
長い目で見ると、ファミコンとほぼ同時に発売されたゲームと言っても過言ではないですね。
記念すべき元祖野球ゲーム。
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昔の野球ゲームと言えば、やっぱ『ファミスタ』なんですが、その操作に慣れているといくつかやりにくい箇所があります。
まず、守備はオートです。
自動的にボールを取りに行ってくれるので、楽です。
でも、めっちゃヘタです。
フライの時、グローブを掲げてるのに、捕り損ねてくれます。
とはいえ、今見るとそのヘタさが逆に愛おしい…。
捕り損ねるのは置いといて、フライを捕る時の姿は必死感があってイイですよ。
ちなみに送球は自分でやります。
次に、ヒットを打った際の走者の進塁・帰塁の操作がちょっと違います。
ファミスタでは進塁したい方向とBボタン、帰塁したい方向とAボタンでしたが、ベースボールでは十字ボタンで走者の指定(右→一塁・上→二塁・左→三塁)、プラスBボタンで進塁・Aボタンが帰塁となっており、久しぶりにやるとちょっと混乱します。
例えるなら、ゲームボーイのテトリスに慣れると、ファミコンのテトリスで下を押して落下を加速させるつもりがブロックが回転したり、回転させようとAボタンを押したら一気に下まで落下するという操作方法の違いぐらい混乱します。
…テトリスの方が混乱しますね。
それと、自分のチームが出塁した時、コンピューターがやたらと牽制球を投げてきます。
しかも、2・3回連続で投げることもあります。
そんなにランナーが恐いのか、それともただ慎重なだけなのか?
ちなみに、2塁と3塁に牽制する時の投げ方がオモシロいです。
最後に、チームがいくつか用意されてますが、色が違うだけでチームの強さは全部同じです。
要するに、選手ごとの固有能力も無いということになるので、選手を交代させることもないし、結果ピッチャーが疲れるってこともないです。
ファミスタで、調子に乗ってビュンビュンとスピードボール投げまくってたらすぐにスタミナ切れを起こすという設定は、ベースボールと比較して改めて、戦略に影響を与える重要な要素なんだなと思えました。
頭から汗が噴き出してるエフェクトはカワイイ。
ちなみに「疲れる」こともないので、普通にスピードボール投げまくりますが、全然早くないのでしっかりと見ながら打つ事ができます。
それに比べるとファミスタのスピードボールの早いこと!こちらは見てからバット振ってたら完全に振り遅れます。
というわけで、ベースボールをやった後、初代ファミスタをやってみると、その完成度の高さに驚きます。
いや、決してベースボールが完成されていないと言っているわけではないですよ。
それを踏まえて完成させたファミスタのオモシロさということです。
打者と投手の駆け引き、ボールの躍動感と打った時の爽快感、おまけに選手の絶妙なモタついた動き、普通にやってるとそうでもないですが、比較してやるとよくわかります。
それとファミスタの最もスゴイところは、選手一人一人に個別能力を設定したところです。
それによって生まれることになった、クリーンナップのホームランの期待感はファミスタの醍醐味であります。
クリーンヒットした時の飛び方がスゴい!
キモチいい!
でも、逆に意気込みすぎて空振りばかりしてしまうことも少なくないかと…。
…気が付くとファミスタ(1986年12月発売)との比較記事になってました。
おわびにもう1枚エルちゃん描いておきます。
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