ダブルドラゴン(双截龍)シリーズ

      2018/04/16

ダブルドラゴン 1988年4月 テクノスジャパン
ダブルドラゴンⅡ 1989年12月
ダブルドラゴン3 1991年2月


アクション

このゲームは「ベルトスクロールアクション」を確立させた作品と位置付けられていて、これまでの真横から視点ではなく、少し斜め上から見下ろした視点にすることで、左右どちらかのみのアクションではなく「奥行」を上下移動することができるようになっています。これによって幅広い戦略をとることができるようになりました。

このタイプのアクションは登場する敵を全部倒さないと次のエリアに進めないようになっています。製作者からしたらやっぱり丹精込めて作ったゲームはちゃんとプレイしてほしいだろうし、せっかく作り上げた敵キャラクターと戦わずに一気に駆け抜けられたら作り甲斐もなくなっちゃいますよね。


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ダブルドラゴンと言えば「旋風脚」です。正式名称は「龍尾嵐風脚 (りゅうびらんぷうきゃく)」という難しい名前です。

「Ⅱ」の旋風脚は、ジャンプしてタイミングよく攻撃ボタンを押すと出せる技で、空中でグルグルと回りながら蹴ることで多勢相手に効果を発揮する技ですが、意外にタイミングがつかめずただのジャンプキックになることがよくあります。

この技で敵を倒すというよりもこの技自体を出したい!っていうことに目的がいつの間にか変わってることが多いです。

そんなダブドラを象徴する技ですが、シリーズ初代では最初から使用することはできません。私は最初に「Ⅱ」をやっってしまったもので、その後で「初代」をやった為「あれ?」ってなりました。

初代では簡単な経験値システムが存在し、ハート型のレベルが増えていくと徐々に使える技が増えていきます。最高レベルのハート7個まで上がると使うことのできる「軽く跳ねてからのまわし蹴り」というフィニッシュ技があるのですが、これが実は「初代」の「旋風脚」なのです。かなり地味です。

 

他にも「爆魔龍神脚 (ばくまりゅうじんきゃく)」なる跳び膝蹴りがあります。

旋風脚は「ガシガシガシ」という効果音で発動しますが、こちらは「キーン!」という効果音で、これを食らった敵はダイナミックに吹っ飛んでいくので、爽快感は抜群です!旋風脚よりも出しやすいですし、こっちばっかり使いがちです。でも残念なことに「3」ではこの膝蹴りはなくなってしまいました。

代わりに「3」では、前方宙返りの際に敵の頭をガシリと掴み、そのまま遠心力を利用して敵を投げ飛ばす技が追加されています。ダブドラのお約束システムである場外即死ルールととても相性がいい技ですね。

必殺技で敵をやっつけるのも楽しいですが、ポイポイ敵を場外に投げ飛ばして落とすだけで一撃で敵をやっつけることができるっていうのは別の意味で楽しいです。アボボとかは図体がデカくて顔が気持ち悪いので、落として瞬殺できるとかなり楽しいです!

 

ダブドラでは敵を「ダウン」させるのは戦略的に重要で、まともに殴り合いをしていたらチリも積もればでいずれやられてしまいます。

「初代」では必殺技が無い代わりに「肘撃ち」という最強の通常技(?)があります。これを食らった敵は一撃でダウンし、攻撃力も最高クラスなので、さっきのアボボなんかもほとんどダメージを食らわずに倒せます。肘撃ちはレベル6で使えるようになります。

「自分はパンチとキックのコンビネーションだけでやってのけるぜ!」というような、敵とボコスカやり合って格闘アクションを堪能したい人には「肘撃ち連打」はおススメできません。

ちなみにこの肘撃ちは少しクセがあって、後ろにいる敵に対して攻撃をしてるのになぜかプレイヤーの向いている方向へダウンしてきます。肘撃ちで敵を落として倒す場合は方向を考えて攻撃する必要があります。

 

「3」では必殺技は旋風脚だけになった代わりに特殊攻撃が増えており、2人同時プレイ時に重なって同時に旋風脚をすることで範囲が広めのものを出せるようになったり、主に協力技が増えています。

また、技よりも使用できるキャラ自体が増えていて、ダブドラのゲームでダブドラ兄弟以外を使うっていうのがすでに根本的な枠組みを超えてしまっている気もします。

追加キャラは、太極拳使いの「チン」と忍者の「乱蔵」です。

 

日本では朝の体操のイメージしかわかない太極拳で戦えるのか?と思いがちですが、昔の中国では実戦で使えるものが多かったようです。

チンはお腹が出っ張ってて、掌底での攻撃が得意なキャラで、打撃が他のキャラよりも当てやすい気がします。見た目もさることながら走り方もコミカルです。

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乱蔵は忍者ですが、苗字からすると「柳生十兵衛」がモデルでしょうか?でも彼は忍者ではないですし、下の名前からしてやっぱり「服部半蔵」がモデルなんでしょうか?

とりあえず歴史上で有名なのを組み合わせとけ!という感じですね。

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乱蔵は基本攻撃が刀で、2回攻撃すると敵がダウンしてしまうので体力を削りにくいですが、忍者なので動きは素早いし、ジャンプ力も他のキャラを遥かに凌いでおりジャンプで飛び越える箇所はお手の物です。

ダブドラのキャラのジャンプ性能はかなりショボく、途切れている足場を飛び越える障害エリアなどはある意味一番の難所である為、乱蔵は珍しく安心して足場を飛び移ることができるキャラとなっています。

ちなみに「初代」では足場のない所へジャンプせずに行こうとすると、ダウン時のモーションになってしまって、ただ飛び降りてるだけなのに足場に着地する度に一人でダウンしてしまい、思わず突っ込みを入れたくなります。

 


シリーズの繋がり

初代では冒頭で主人公のビリー・リーのガールフレンドの「マリアン」が少し手荒にさらわれてしまいます。この彼女を助けるのが目的の王道ストーリーとなっています。

 

「Ⅱ」ではそのマリアンが冒頭で撃たれてしまいます。ファミコンのクセになんて衝撃的な始まり方なんでしょうか!ダシに使われるかわいそうなマリアン!

もちろんビリーによる復讐のストーリーとなりますが、最後にあることによりマリアンは蘇ります。それはラスボスの「格闘家」の言ったよくわからない言い伝えが原因なんですが、未だになぜマリアンが生き返ったのかわかりません。まぁハッピーエンドに越したことはないですがね!

 

「3」ではロゼッタストーンを集める旅に出るというちょっと意味不明の物語になっています。

リー兄弟は、物語の鍵を握る謎の老女「ヒルコ」に、ロゼッタストーンを3つ全て集めると「世界最強の勇者」になれるという言葉にまんまと引っかかり旅に出ます。ロゼッタストーンを持っている人物というのが新登場キャラのチンと乱蔵で、彼らを倒すとそれ以降は使用可能キャラとなるという仕組みです。

3つ目は誰が持っているかというと、ヒルコが最後にしれっと「実はわしが持っていた。よし、わしも仲間になってやろう」とか言うのでもしかしてヒルコが使えるのか?と思うかもしれませんが、もちろん使えません。使いたくもありません。

結局ヒルコはリー兄弟を利用していただけで、ロゼッタストーンはクレオパトラの財宝のある場所への鍵だったわけですが、一人でペラペラと真実を暴露しながらリー兄弟をほったらかしにして財宝の部屋へ入って行きますが、その後どうやって持ち帰るつもりだったのでしょうか?

ちなみに「ロゼッタストーン」とは、1799年にエジプトのロゼッタで発見された石板で、この石板の発見によってヒエログリフ(古代エジプトの神聖文字)を解読できるようになり、これにより古代エジプト語の文書が次々と翻訳されるようになったという貴重なものです。

ところで、「初代」と「Ⅱ」はリー兄弟とブラックウォリアーズという悪の組織の争いを描いており、「3」は急に別次元の話になっているようですが、無理矢理ストーリーにつながりを持たせようとはしてあります。

冒頭はリー兄弟の道場がネオ・ブラックウォリアーズによる襲撃を受けるところから始まります。そして、1面のボスは「ジム」という男でこの組織のボスです。こいつの素性というのが「初代」のブラックウォリアーズのボスで、かつ「Ⅱ」でマリアンを撃った「ウィリー」の兄ということです。

倒すとヒルコが登場し、おもむろに「まずは中国でロゼッタストーンを探せ!」と言ってきますが、道場襲撃とロゼッタストーンに一体何の繋がりがあるのかはよくわかりません。

 


シリーズの特徴

ダブドラはシリーズ通して、動きがモッサリとしておりボタンを押した時の反応が重い感じであることが特に印象的です。ジャンプも重いので、前述のようにジャンプ力不足による転落死の確率がそこそこ高いと思われます。

しかし、今となってはこのモッサリ感こそがダブドラの象徴でもあります。もしダブドラが「ファイナルファイト」のようにサクサク動いたとしたらそれはもはやダブドラではないゲームに感じることでしょう。

 

敵キャラでは「初代」と「Ⅱ」で登場していたファンキーな女性タイプの敵が「3」では登場しなくなりました。何となくですが、女性タイプの敵はとりあえずいた方が面白いと思いますよ。

また、折角忍者キャラを登場させたことですし、日本ステージに「くノ一」を登場させて欲しかったです。なんなら乱蔵じゃなくて、くノ一が仲間になるという案でも歓迎です。

それと、敵忍者ってロビンマスクみたいですよね。

 

また「初代」のボスキャラはザコキャラの使いまわしだったり、主にアボボですが、「Ⅱ」になると様々な姿のボスが登場します。

1面のボスは鉄のゴーグルをしている大男で、倒すとゴーグルを残して一旦消滅しますが、再度姿が再生する不思議な能力を持っています。

3面の途中や5面と7面のボスとして登場する別タイプの大男は間違いなくアーノルド・シュワルツネッガーだと思います。大男タイプのボスが多いですが、アボボに髪が生えたバージョンも登場します。

「初代」ではマシンガンが印象的なウィリーがラスボスと思いきや、その後になぜかビリーそっくりな真のラスボスが登場します。ソックリというか、色合い的に弟のジミーですよね?なぜ?

また、「Ⅱ」ではビリーとシュワちゃんが会話するシーンで軽く触れられますが「自身の影」というこれまたビリーそっくりなやつがラスボスの前哨戦として登場します。波動拳を撃ってきます。プレイヤーソックリのキャラをボスにするのが流行りだったんでしょうか?

私はそういうの好きですけど。

ちなみに「初代」の冒頭でマリアンをさらうシーンの敵一味の中にもビリーそっくりな敵キャラがいますが、その後一切登場はしません。

色々謎めいてます。


 

「Ⅱ」のラスボスの名は「謎の格闘家」です。しかも、彼が言うにはリー兄弟と格闘家の一族は長い間の宿敵同士だったようですが、一体何の話をしているのでしょうか?ファミコンでプレイしているだけではよくわからないストーリーがあるようです。

また、「3」のラスボスはクレオパトラの亡霊かなんかでしょうか?色んな超能力で攻撃してきます。ファミコン3シリーズで最強の敵だと思われます。

 


エンディング

「初代」の最後にマリアンと再開するシーンですが、マリアンの監禁されていた場所は意外に快適そうな部屋となっており、綺麗なベッドに立派なソファとテレビや観葉植物が置いてあり、猫までくつろいでいます。棚には洋服がハンガーで吊るされていて、生活感があります。

「Ⅱ」では生き返ったマリアンと見つめ合って、抱擁して終わる感動的な演出です。王道ですね。私の好きな王道パターンとなっております。

 

「3」ではリー兄弟達はどうやらヒルコの狙っていたクレオパトラの財宝をまんまと自分のものにしたようです。使い道は「世界中の恵まれない子供の為に使った」ようですが。これが映画だったら、ラスボスを倒すと神殿が崩れて財宝は誰にも触れることのできないところへ埋もれる、というのが定石です。

 

このシリーズによりベルトアクションが確立されましたが、後にカプコンが「ファイナルファイト」でほぼ完ぺきなベルトアクションを作りあげました。そしてテクノスジャパンは後日倒産、一方カプコンは現在ヒットメーカーの一角です。

ところでアーケード版ですが、共通しているのは、ゲームの目的が「さらわれたプレイヤーの大切な人を取り戻す」ということですが、ダブドラのマリアンは担がれた時にパンツが見えてます。ファイナルファイトのジェシカは上半身が下着状態で拘束されている姿が描画されています。

 

まったくけしからんですな!

 


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