ドラゴンスクロール 甦りし魔竜 - タイトルだけ見ると面白そう。

      2018/04/09

1987年12月 コナミ


ヘンなゲーム

カオスなアクションロールプレイングゲームです。

あらすじはいたってシンプルで「3人の盗賊によって復活してしまった魔竜を、良い竜が倒しに行く」というお話です。パッケージではドラゴン同士でバトっているカッコいいイラストになっていて雰囲気はいい感じです。

ドラゴンスクロール

主人公は魔法のような攻撃方法を使っているのですが、昔はなぜかこの攻撃が楽しくて、マップ内を無駄に歩き回ってただ敵を倒し、飽きたらパスワードを控えることもなくやめ、そして次回また最初からプレイするというクレイジーな行為を繰り返していたもんです。

年月が経ち、思い出して改めてちゃんとプレイしクリアしてみたものの、その感想はまさにカオス!

一見したところ面白げな感じがするゲームですが、所々ヘンテコな作りになっており、そもそもドラゴンなんて出てきませんし、パッケージにあるようなのは最後にチョロっとあるだけなんです。


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ゲーム攻略のあらまし

クリア必須アイテムと銀の指輪

大まかな行動目的は、8冊の「魔術書」「竜の鱗」と呼ばれる物を手に入れることです。これらは必須アイテムなのでこれらがないとクリアができません。

 

ドラゴンスクロールの魔術書

 

そしてこれらを手に入れる為に他の補助アイテムで有利にことを進めるという流れになっていますが、文字通り「補助」アイテムなので全て取らなくてもクリア可能です。取らなくてもクリアできるので、行かなくてもよいダンジョンも多く、そもそも何のアイテムもないダンジョンもいくつかあります。

 

また、必須アイテムではないですが、主人公の移動速度をアップさせる「銀の指輪」は実質必須アイテムなので必ず入手した方がいいです。初期速度のままだとFCソフト「グラディウス」でスピードアップしないぐらい苦難の道になること間違いなしです。

ドラゴンスクロールの銀の指輪

 

いじわるなアイテム入手システム

このゲームの真髄はアイテム取得方法です。

アイテムの入った宝箱は、マップやダンジョンを普通に歩いているだけでは発見することはできず、ファミコンゲームの必殺技である「特定の場所で、特定の行為をする」必要があります。

前述の銀の指輪の場合は、このアイテムがあるダンジョンの奥の「2つ並んだ顔の石像の間に立って数秒待つ」です。

 

そういうシステムであるということを説明してくれるヒントが入っている宝箱がフィールドのとある場所にありますが、これ自体が隠れ宝箱となっているので見えません。

ヒントを隠してどうする!?

という気持ちをグッっとこらえて、このヒント入りの宝箱はそこにある顔の石像を攻撃すると出現します。

要するに怪しげな場所や石像があれば攻撃してみたり、真ん中に立って待ってみたりすればいいわけです。

 

宝箱はピカピカと点滅していてやたらとその存在をアピールしているので出現した瞬間は確かに嬉しいですが、中身を回収した後もピカピカな空箱として何回でも出現するので、回収済みなのを忘れて空っぽだった時はとても虚しいです。

さらに虚しいのは、微妙に立ち位置がズレていたりするといくら待っても宝箱が出現してくれないことです。この場合は虚しいことにすら気づかないわけですが。

ドラゴンスクロールの宝箱出現条件

 

会話

「敵キャラではない」帽子を被った小人のようなキャラが徘徊しています。

実は彼らはいわゆる村人なので、主人公の味方側の存在です。

 

会話するとヒントだったりちょっとしたメッセージをくれますが、彼らに直接触れるとなぜかダメージを食らいます。どうやって会話するかと言うと、攻撃してやっつければいいのです。

なんと荒っぽいコミュニケーションですこと!

 

ドラゴンスクロールの村人

 

 

ドラゴンスクロールの村人

 

村人の中には、まだイマイチ世界観を把握していない状態でこんなことを言ってくる者もいます。

かすとる こくの かすとる ごは どくかいえきでもわからないそうだが、ことばはあんごうになっているらしい。

はぁ?

ファミコンとはいえ、カタカナぐらいは使えるでしょうに。

このセリフは「カストル国のカストル語は、読解液でもわからないそうだが、言葉は暗号になっているらしい。」だそうですが、漢字とカタカナを入れても一瞬考える必要がある文章ですね。

訳すと「『読解液』なる言語解読アイテムを手に入れると、他国の言語が理解できるようになるが、カストル国の言葉は暗号になっているので読解液を使ってもわからない。」となります。

その前にこの世界がどんなものかを教えるべきかと…。

ちなみにカストル語は反対から読むと理解できます。

 

また、敵は基本的に無言ですが、ところどころ倒した後で喋るヤツがいます。

 

水晶玉

次に手に入れるのは「水晶玉」です。これがあると自分の現在地がわかります。

また、魔竜の復活の原因となった盗賊3人組はクリア必須アイテムである「魔術書」を所持している為、捕まえて取り戻す必要がありますが、この水晶玉はこの3人の居場所のヒントを教えてくれるアイテムでもあります。

 

この盗賊どもですが、それぞれの名前が「さふら」「かかい」「うなす」とどれも名前らしからぬものの為、会話の中でこれらの名前がでてくるとさらに文章が読みにくくなります。

そもそもこれは名前だったのか!?ってなります。

 

ドラゴンスクロールの盗賊3人組

 

ユンケの実

次は「ユンケの実」を手にいれます。これは攻略上必須のアイテムで、これがある場所の顔の石像を5回ほど攻撃すると出現します。

初期魔法と色違いのエフェクトで、使用すると見えないものを見えるようにしたり、石化した人をもとに戻してあげるなどの効果の魔法となっています。敵にダメージを与えることはできません。

このゲームのネーミングセンスも相まって、「ユンケ」という言葉から全くどういう代物なのか想像がつきませんね。「実」だけに植物なんでしょうけれど。

 

この魔法をとある場所で使うと「雨の鐘」を入手することができます。

この2つのアイテムを取ったら砂漠エリアにて、

  • 砂漠の北西のダンジョンで さふら の石化をユンケの実の魔法で解除してやる
  • 雨の鐘が雨を降らせた後、ユンケの実の魔法でとある場所を撃つと見えないダンジョン(幻の塔)が現れ、中で「魔法の鍵」を入手できる
  • 砂漠の北西のダンジョンで さふら が再び石化されているので解除してやると「風の魔術書」が手に入る

魔法の鍵は攻略上必須のアイテムなので、このダンジョンの場所や入り方がわからなければどうしようもなくなりますし、多分、この「幻の塔」までの一連の流れが最もカオスなのではないかと思われます。

よくあるファミコンで挫折するシーンの一つということです。

逆にこの魔法の鍵が手に入るとこれまで行けなかった閉ざされた扉を開けることができるので、後は各地のボスを倒して魔術書(と竜の鱗)を集めるだけとなり、カオス度は一気に緩和されます。

ドラゴンスクロールの幻の塔

 

武器

このゲームでは攻撃魔法を使える武器である「杖」が初期装備以外に2種類あります。

 

ドラゴンスクロールの初期魔法

 

取ろうと思えば序盤でとっとと取ることができますが、杖は一定のレベルに達していないと使うことができず、「炎の杖」はレベル5、「魔弾の杖」はレベル8が必要です。

初期魔法は射程が短く威力もめちゃくちゃ弱いですが、連射が可能なので場所や相手によっては有利だったりすることもあります。炎と魔弾の杖はいずれも射程が長く、威力も各段に強いので、初期魔法での「一体何発当てれば倒せるんだ!」状態から解放されます。

 

ドラゴンスクロールの武器

 

ボス

森エリアのデルモス城の王の間

初期状態は姿が見えないので、雨の鐘を使って可視化してやります。

軌道を残しつつワープ移動し、停止して弾を一発飛ばすという動作を繰り返してきます。なかなかに素早い動きなので攻撃を当てづらいです。

ある程度停止位置を予想して、この辺だ!という感じで攻撃してればいずれ当たります。

一定ダメージを与えると2体に分裂します。

 

沼地エリアのボス

地面を潜って移動し、地上に顔を出して口から大きめの弾を一発放つ、という動作を繰り返してきます。

口の中にダメージ判定がありますが、色んな場所から色んな方向を向いて顔を出してくるので、なかなか攻撃を当てることができません。こいつもある程度予想して攻撃します。

ちなみにここで雨の鐘を使うと、地面がぬかるんでこちらが不利になるので使わないようにしましょう。

 

湖エリアのボス

複数の泥人形がウロウロしていて、壁にぶち当てると倒すことができます。

泥人形同士が衝突すると、合体して大きくなってしまいます。反対に壁に当てると分裂し、一番小さい状態で壁に当てることで倒すことができます。

ちなみにここで雨の鐘を使うと、地面が滑りやすくなるので、敵の吹き飛ぶ距離が長くなり、有利に戦うことができるので是非使用しましょう。

 

ドラゴンスクロールのボスたち

 

ついでにザコ敵のまとめ

 

ドラゴンスクロールのザコ敵

 

難所を超えてラスボス討伐へ!

最後の方では、敵はかなり力技で攻めてきます。

ラストバトルに繋がる山エリアに登場する「鳥人」はなかなかの強敵設定で、山を超えた後のラストダンジョンにもわんさか出現します。さらにラスボス手前の通路は「炎の通路」となっており、通過するだけでダメージを受けます。

体力を温存しておきたい場合は、沼地エリアで一定時間無敵になれる補助アイテム「首飾り」を手に入れておきましょう。

 

ここを抜けると主人公は竜に変身し、魔竜であるクロムドラゴンと空中戦でのラストバトルとなります。空中戦と言っても画面のスクロールなんかはないですが。

主人公は最後の最後でやっと本来の姿である良い竜であるゴールドドラゴンになるのです。

主人公がドラゴンの姿に戻る為に必要なアイテムというのがクリア必須アイテムの「竜の鱗」というわけなんですね。

 

ラスボスの魔竜は、パターンがわかればそれほど難しくはないですが、画面の上半分が魔竜で占められており、逃げ場が狭く結構被弾します。ここでやられると山エリアの最初からとなるので結構イタイです。また大量の鳥人を相手にしないといけません。

ある程度ダメージを与えると魔竜の首が2つに分かれて攻撃パターンが変わりますが、この時の片方の首からの火炎放射攻撃に関しては、画面一番下にいればプレイヤーまで届かないので、もう片方の首が行う火の玉攻撃を避けることだけに専念できます。

 

ドラゴンスクロールのラスボス

 

プレイヤーまで届かない攻撃をしてくるのはバグなのか、それとも倒せない人への救済措置なのか?

いや、それ以前に、このゲームは全体的に救済措置が必要です。

これがコナミではなかったらある程度は納得できるんですが… とは言え、天下のナムコもノーヒントワールドを炸裂させまくってましたし、当時としてはこういうのも有りだったという事なんでしょうね。

実際私も子供の頃は夢中で攻撃ボタンを連打していることから、面白いと感じていたことですし。

簡単な「町」があって、ステータスを整えることができるシステムなんかがあればもう少し面白くなったかも知れませんね。

 

そういえば、「スカイリム」(ジ・エルダー・スクロールズ5)をプレイした時、ほんの少しこれを思い出しました。


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 - アクションロールプレイング, ファミコン