1987年9月 ナムコ(開発 アトラス) 「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第29弾
交渉で仲間にした敵(悪魔)を悪魔合体で強化しつつ、前編主観視点のダンジョンを踏破し、大魔王ルシファー打倒を目指す、現在も人気のPRGシリーズの原点。
登場人物
中島朱実(なかじまあけみ)
十聖高校(じゅうせいこうこう)に通う天才プログラマーで、このゲームの主人公。
「悪魔召喚プログラム」を開発し、「悪魔ロキ」を現世に召喚することを成功させた末恐ろしい人物。
実はイザナギ神の転生した姿でもある。
腕に装着するタイプのコンピューターで、悪魔を召喚・使役することができる代わりに魔法は使えない。
ところで、悪魔召喚プログラムを完成させたはいいものの、こんな物騒なプログラムを果たして起動してもいいものか?と中島は悩みます。
悩んだ結果、結局起動してしまったその理由、それは…
ある女子生徒からの恋の告白を断った結果、後日、女子生徒の男友達からその報復で暴行を受け、その復讐としてとうとう悪魔召喚プログラムを起動するに至った
とのことです。
白鷺弓子(しらさぎゆみこ)
中島の危機を救うことになる転校生で、このゲームのヒロイン。
実はイザナミ神の転生した姿。
物理的な力は弱いが、代わりに魔法が使える。
「イザナギ」と「イザナミ」は、日本神話に登場する神で、兄妹にして夫婦です。
国産み・神産みにおいて日本国土を形づくる多数の子を儲けます。
あらすじ
悪魔召喚プログラムで悪魔ロキを現世に実体化することに成功した中島。
しばらくするとロキは中島の命令を聞かなくなってしまい、悪魔としての本性を現し周囲の人間を襲い始め、召喚者である中島自身にも危機が迫る。
その危機を救ったのが転校生である白鷺弓子であった。
2人は熾烈な戦いの末にロキを撃退したが、悪魔召喚プログラムを使用した影響で今度は邪神セトが現世に現れてしまった。
しかしこちらも何とか倒すことができた。
平和が戻ったかのように見えた一方、魔界ではルシファーが大魔王として新たに君臨し、悪魔召喚プログラム事件は結果的にルシファーまでも現世に召喚されることとなっていたのである。
ルシファーは飛鳥の地に魔宮を造り、中島らに倒されたロキやセトを復活させ、人間界の征服を企む。
さらに、やがて脅威になるであろうイザナミを玄室(死者を埋葬する墓室)ごと魔宮に閉じ込めたのである。
霊視によりルシファーの動きを知った中島と弓子はイザナミを助けるべく飛鳥へと向かった。
そこにそびえていたのはルシファーの造り上げた大魔宮「デビルポリス」であった。
システム
悪魔
このゲームで言うところの「悪魔」と言うのは「敵」のことで、各国の神話や逸話に登場する「神」や「怪物」などがモチーフにされていますが、それでも敵は全て「悪魔」と呼ばれます。
そして、このゲーム最大の魅力がこの敵である悪魔を交渉により仲間にすることができるという点です。
というか、仲間にしていかないとクリアは不可能です。
仲魔
仲間にした悪魔は「仲魔」と呼ばれます。言い得て妙です。
仲魔はレベルアップしないので、より強い仲魔が欲しい場合は仲魔同士を合体させて新たに強い仲魔を誕生させる「悪魔合体システム」を使用することになります。
これを行う施設というのが後のシリーズでも受け継がれている「邪教の館」なわけですが、今でこそ館の主人は普通ですが、初代の主人は頭に壺のようなものを乗せ、体には大蛇を巻き付けた半裸のじいさまというのが、いかにもという感じです。
敵を仲間にするというだけでも画期的なのに、仮にも神や聖獣のような神格を持つ存在を合体の材料にして新たな仲魔を造り出すという設定が斬新で、かつ恐れ多いです。
交渉
悪魔を仲魔にする際の交渉時にたびたび要求されるものとして「マッカ」や「マグネタイト」「宝玉」といったものがあります。
- マッカ ➡ 魔界の通貨単位であり、このゲームの通貨単位
- マグネタイト ➡ 悪魔が現世に実態を維持する為に必要な物質
- 宝玉(ほうぎょく) ➡ 味方一体のHPを完全回復させるアイテム
実用性の高い「宝玉」を連続で要求されるとちょっとためらうこともありますが、あとの2つは仲魔になってくれるならと思えば特に差し出すことにためらうことはないかと。
特にマグネタイトなんかいくらでも差し出せます。
マグネタイトは、呼び出した状態で移動するとその仲魔の固有値に従って徐々に減っていくという代物ですが、戦闘後に大体いくらか手に入るので、過剰に戦闘を回避しない限りはマグネタイトが不足するということは無いと思います。
月齢
月齢の概念があり、移動すると新月~満月~新月と変化していきますが、これが満月の時は悪魔達は狂乱状態となっており交渉不可能となってます。
またダーク系の悪魔、例えばゾンビやスケルトン、スライムといった意思の疎通ができなさそうな悪魔や、妖獣や邪神といった思考能力はあるものの混沌を好物としている種族はそもそも仲魔にはなりません。
ちなみに悪魔との交渉は仲魔にするだけのものではなく、仲魔にいる悪魔が出現した場合に話しかけると、「私の仲間によろしく」と言って自ら去って行ってくれるので確実に戦闘を回避する方法にもなります。
マッピング
全編において主観視点の3Dダンジョン形式となってますが、現代のゲームのように「オートマッピングシステム」などの類はもちろん無いので、もし自力で進めるなら方眼紙でマップを作成するのが確実です。
まぁ今時方眼紙というのも何なので、エクセルを活用するのもありでしょう。
いや、もはや現代人は自分でマップを作成するなんて事はやる気がしないと思うので、SFCの「旧約・女神転生」(女神転生の1と2のリメイク版)がイイです。→ オートマッピング有り
一応、「マッパー」という周囲3~4マス分を表示してくれる魔法が存在しますが、あんまり役に立ちません。(自力でマップを作成する際は結構役立ちます。)
ちなみに街中も主観視点での移動となります。
大魔宮「デビルポリス」の構造
ダイダロスの塔
この塔の最上階である8階「ミコンの街」がゲームのスタート地点であり、デビルポリスの入り口です。
最上階から進入し、下へ向かって進む形です。
支配者:魔王ミノタウロス
怪力モンスターなイメージのミノタウロスですが、よく考えたら顔…牛ですよね。
でもなんか恐いのは、筋肉バキバキの人間の胴体に、あの優しげな牛の顔がくっついているというそのギャップだと思います。
ちなみに「ダイダロス」はミノタウロスの神話の中に出てくる名工芸家の名前です。
ミノタウロス討伐後
「しず玉」というアイテムが手に入ります。これは後にあるイザナミ救出イベントで必要となるモノの一つです。
また、このアイテムがあることによってダイダロスの塔のエレベーターを使えるようになるので、8Fのミコンの町にすぐに戻ることができます。
エレベーター=リレミト的な感じです。
注目悪魔
ダイダロスの塔ではメガテンの顔とも言うべき悪魔、魔獣ケルベロスが登場します。
レベルの割にステータスが高めなので、しばらくの間メインの戦力となる悪魔なので必ず仲魔にしましょう。
強くてカッコイイので、製作側としても仲魔にすべし!と言わんばかりの存在感です。素直に従いましょう。
ケルベロスは冥府の入り口を守護する、3つの頭・龍の尻尾・蛇のタテガミを持つ巨大な番犬です。
また冥府の神ハデスに忠実で、死者の魂が冥府にやってくる場合は無視しますが、逃げ出そうとする者は捕らえて食べてしまうところがいわゆる地獄の番犬と呼ばれる所以です。
来るものは拒まず、去る者は喰らう。
ちなみに、このゲームで仲魔にならない種族である「妖獣」として登場している「オルトロス」はケルベロスの弟です。
きゆこうの場合、ファミコンの女神転生と言えばこの悪魔。
「獣人ヘケット」
敵を仲間にできるゲームがあるという衝撃を受け、初めてプレイした時、最初に仲魔にしたのがコイツだったからです。
ヘケットはエジプト神話に登場する女神で、カエルの頭をした女性、またはカエルそのものの姿だったりで、多産・復活を司ります。
カエルはたくさんの卵を産みますしね。
メモ
天空の街ビエン
その名の通り、本来は天空に浮かぶ街ですが、魔王の攻撃により地上に佇んだ状態になっています。
ドルとガルという門番がいるので、ガルに先ほどの盾を渡して入ることになります。
支配者:魔王メデューサ
この街は人も物も、ほとんどが石にされてしまっています。
それをやった犯人、石化能力を持ったモンスターと言えば、ご存知「メデューサ」ですね。
石化と言えばメデューサ。
これ程ファンタジーものにうってつけのキャラはいませんね。
メデューサはギリシャ神話に登場する女性型の怪物で、彼女の目を見たものを石にしてしまう能力を持っています。
それと、頭髪はすべて毒蛇です。
神話では、ゼウスの息子である半神ペルセウスが直接メデューサの姿を見ないように、女神アテナの盾 アイギス(イージス) に反射して映ったメデューサを見ながら退治してます。
その後メデューサの首はアイギスの盾にはめ込まれ、敵を石化させることのできる最強の盾となります。
メデューサの石化能力は死んでいても使えるようです。
ゲームでもやっぱり「メデューサは睨んだ」とかの特殊攻撃で石化させられるのかなと思いがちですが、実際は、
『メデューサはコンクリートをまいた!』
です。
しかも、失敗した場合には、
「コンクリートをまいた」→「しかし、何も起きなかった」とか、
「コンクリートをまいた」→「コンクリートは固まらなかった」
です。
メデューサはコンクリートで石化させてたのかぁ。
コンクリートで街中を石化させていってるメデューサの姿を想像するとなんだか憎めないような。
メデューサ討伐後
そんなメデューサを倒すと「おうしのKEY」が手に入ります。
効能は、
- これまで通れなかった特定の場所が通れるようになる。
- 長老から「周遊券」がもらえて、以降はどこからでも街に入ることができる。
- 後に行くことになるエリアからこの街自体を呼ぶことができる(浮いているので)。
アイテムのネーミングにセンスを感じます。
メモ
- 再度、門番のガルに会うと「ロルの魔除け」というのをもらえます。
ヴァルハラ回廊
この回廊は、ダイダロスの塔と次のエリアであるマズルカの回廊を繋ぐエリアです。
支配者:魔王ロキ
中島が最初に召喚に成功した悪魔なので、その因縁は深い相手です。
このゲームのパッケージにも主人公である2人を差し置いてデカデカと描かれています。
ロキは北欧神話に登場するいたずら好きの神さまです。美形ですが、狡猾で嘘つき。
北欧神話の主神である「オーディン」とは義兄弟で、「雷神トール」とは親友とのこと。
このゲームにもオーディンは「魔神」として、トールは「鬼神」として登場しており、2人について特にイベントとかはありませんが、いずれもゲーム内で上級悪魔の位置づけです。
これを踏まえるとあまり魔王とかの悪者って感じはしないですね。
ちなみに「ヴァルハラ」というのは本来はオーディンの宮殿の名前です。
ロキ討伐後
ミノタウロスの「しず玉」に続き「あら玉」が手に入ります。
これもイザナミ救出イベントで使うモノの一つで、この玉シリーズはあと一つ存在します。
さらに恒例ですが、エレベーターが使えるようになります。
「玉」アイテムはエレベーターの起動キーみたいなものでもあります。
メモ
- 「リック」
この回廊のB1Fには「リック」というキャラがロキによって鎖で繋がれています。
中島の「つよさ」が15以上あれば助けることができ、助けてあげると仲魔になってくれます。
しかも連れている仲魔よりも高レベルの悪魔に変身して仲魔になってくれます。
さらに「リックの腕輪」をくれます。
→ ルシファー戦を有利にするためのアイテムの一つ。
- 「ラグの店」
この回廊にある専門店「ラグの店」は、迷宮のあちこちに落ちている「アメジスト」と引き換えに特殊な品々を交換してくれます。
マズルカ回廊
最上階の8Fでアッチとコッチに分かれている広大なダンジョンです。
支配者:魔王ヘカーテ
「ヘカーテ」はギリシャ神話に登場する冥府の女神で、同じく冥府の神であるハデスやその妻ペルセポネーに次ぐ力の持ち主です。
ハデスが全知全能の神ゼウスやその兄ポセイドンに次ぐ力を持っているということを鑑みると、ヘカーテはかなり格の高い女神と思われ、魔王として登場しているのもうなずけます。
また三相一体の姿([天上、地上、地下][新月、半月、満月][過去、現在、未来]などを象徴する)で表されることが多いです。
「ヘカーテ」よりも「ヘカテー」と表記されることが多く、エジプト神話の女神ヘケトに由来するとも言われています。
ヘカーテ戦に必要なアイテム
ヘカーテの元に辿り着くには「銀のレリーフ」が必要で、8Fにいる「ガイア」という人が持っています。
このマッスル男は、アイテムと引き換えにマッカを全額要求してきます。
なんか腹立ちますが、このアイテムは必須アイテムなので、どうせ全額取られるなら渡す前に散財しておけばいいかと。なぜなら「全額」渡せばいいわけなので。
→ 金額の指定は無い!
またヘカーテはデフォルト状態だと姿が見えず物理攻撃が効かないので、実体化させる為の「ラトスの像」が必要です。
後半側の5Fにあります。
これを取るためにはさらに「アレスの首飾り」が必要となり、前述の「ラグの店」でアメジストと交換してもらえますが、「アメジスト」そのものでも代用が可能です。
ちなみにヘカーテを実体化させなくても、魔法攻撃は効きます。
ヘカーテ討伐後
玉シリーズの最後の一つ「ふる玉」が手に入り、玉コンプリートです。
また「炎の腐海」直通のエレベーターが使えるようになります。
要注意な悪魔
- 「サキュバス」
このエリアでは「夜魔サキュバス」が敵として出現します。
HPなどは大したことではないですが、一度に大量に出現し対全体電撃魔法「カンデオン」を、みんなで連発してきます。
威力も結構あり。
そこそこのレベルになっているはずなのに、油断してAUTOで戦っているとあれよあれよという間にHPが減っていき、ヤバイ!と思った時にはすでに全滅してたり。
やたらと複数体で出現することが多く、めんどくさくて思わず逃げたくなりますが、逃走に失敗してカンデオンの餌食になることを考えると、結局普通に戦った方が良いと思われます。
そんな凶悪なサキュバスですが、グラフィックではペタンと座った姿がとてもかわいいキューティーちゃんです。
このグラフィックで、その凶悪さ、クセになります。
ちなみに、同じグラフィックで色違いには「幻魔アルラウネ」が存在します。(「夜魔」は仲魔にならない種族で、「幻魔」は合体でのみ仲魔になる種族。)
「アルラウネ」は「マンドレイク」の亜種です。
「マンドレイク」は地中海から中国西部に生息する植物で、根っこに神経毒を持っています。
古くから魔術などの材料として使用され、鎮痛剤などの薬草として使用されたこともあったようですが、効果が強すぎるので現在では使用されることはないです。
また根っこが細かく広く大量にはる為、引き抜くのが大変で、根をちぎりながら抜くときにかなりの音がするらしく、この事象からマンドレイクの大音量の悲鳴を聞いた人間は精神的に著しいショックを受けたり、そのショックで死んでしまうこともある、とされる逸話が生まれています。
ここからマンドレイクという植物の姿を模したモンスターが誕生し、今やファンタジーの定番キャラとなっています。
- 「ロア」
ここに出現する「夜魔ロア」の使う魔法「エナジードレイン」は、せっかく上げたレベルを下げるという極悪魔法です。(ロア以外にも使う敵います。)
しかもこの魔法は使用されると100%命中します。
レベルを下げられるとか… なんというトラウマでしょう!
これを防いでくれるのが「テトラジャ」という魔法です。
エナジードレインを使う敵が出現したら、速やかにテトラジャを。
炎の腐海
このエリアはその名の通り炎に包まれており、歩くだけでダメージを受けます。
なので、ダメージを無効化してくれる「イザナミの衣」の入手が最優先となります。
目指すはB2F「イザナミの玄室」です。
玄室ではイザナミが呪いの仮面で封印されているので解放してあげます。
ここまでに手に入れた玉シリーズ、「あら玉」「しず玉」「ふる玉」の3つをそれぞれ「額」「右目」「左目」に入れ、仮面を外してあげると、イザナミのお顔が拝見できると共に、イザナミの衣が手に入ります。
支配者:魔王セト
全体的に難しいですが、ここは特にかなりの難所となっております。
ステータス的にも、これまでの魔王とは格が違います。
「セト」はエジプト神話の神で、エジプト九柱神の一柱です。砂漠の神でキャラバンの守護神でもあり、オシリスの弟です。
セトは兄であるオシリスを殺害し王の座を強引に奪い取った為、オシリスの息子ホルスは親の敵討ちを行いますが、この神々の争いは80年間続いた後、セトは敗北します。
ホルス神はエジプト神話の中でもっとも古く、もっとも偉大な神だった為、そのカタキであるセトは悪者扱いに拍車がかかり、またエジプト新王国時代には、蛇やワニなど、人にとって有害な動物はセトの化身として忌み嫌われました。
クトゥルー神話においては、セトは「旧支配者の化身」となっており、旧支配者と推測される一人に「イグ」がいます。イグは蛇の神であらゆる蛇族の父といわれています。
クトゥルー神話におけるセトという名前はエジプト神話からの借用です。
これらのことからセトの姿は「蛇」で表されることが多く、エデンの園でイヴに禁断の果実を食べるようにそそのかしたのも「蛇=サタン」だった為、セトとサタンは同一という説もあります。
メモ
- 「プルーシーのいななき」
2Fにいる「魔獣プルーシー」を倒すとこれが手に入り、持っているとセトの直接攻撃を防ぐことができます。
- 「白龍の玉」
① アンフィニ宮殿側の1F ➡ 「底なしの壷」入手する
② ヴァルハラ回廊 ➡ 「リックの腕輪」入手済み
③ 4Fで「壷の情報」を聞いている
以上の3つを達成していると「白龍の玉」を入手できます。
→ ラスボス「ルシファー」の使う回復魔法「メディカル」を無効化する。
- 「ヒノカグツチの剣」
① アンフィニ宮殿側1F ➡ 「ルースの小瓶」
→ 「マッパーを使うと開くことのできる扉」の前を通過すると、小瓶の中の小鬼ルースが「あやしい」と言って教えてくれるアイテム。
② 中島の「つよさ」「ちりょく」「うん」が合計48以上
以上の2つを達成していると、ビエンの街の2Fにて最強の剣「ヒノカグツチの剣」を入手することができます。
ヒノカグツチはこのゲームには登場しませんが、イザナギ・イザナミの子供です。
ヒノカグツチは火の神ゆえに、イザナミは彼を産んだ時の火傷が原因で死んでしまいます。
その後ヒノカグツチは、怒ったイザナギに斬り殺されてしまいます。
その後、斬られたヒノカグツチの血から数人の神が誕生することになります。
アンフィニ宮殿
デビルポリス最後のエリアで、「青の広間」と「赤の塔」から構成されています。
「青の広間」 ➡ 各種トラップが仕掛けられている上に、とにかく広いので、マッパーだけで進むことはまず不可能な感じ。
「赤の塔」 ➡ 狭いけれどトラップまみれです。
支配者:大魔王ルシファー
赤の塔の最上階に待ち受けるボスオブザボス。
迫力を出すためか、描かれているのは上半身だけです。
ステータスはHPが8000で、他は全部最高値の20です。
ちなみにこの頃のルシファーはまだメガテンの世界観というのが無かったので、なんかラスボスにありそうな魔王っぽいやつ、という感じのデザインです。
「ルシファー」は、正統キリスト教によると堕天使の長で、元は全ての天使の長でしたが、神に反旗を翻し、神の敵対者となり、サタンとなりました。
サタンとなったというか、サタンと同一視される存在というか。(ルシファーとサタン同一説はいろいろな解釈あり。)
天使の象徴と言えば、背中の翼ですが、ルシファーは天使の中で唯一翼が左右で6枚ずつの12枚あったとされます。
現在の天使長ミカエルや4大セラフ達でさえ左右3枚の6枚しかありません。
6枚はまぁ豪勢な感じですが、12枚は多すぎでは?と思ったり思わなかったり。
あとがき
女神転生は「悪魔という古代からの象徴」と「コンピューターという現代の象徴」を混ぜ合わせるという画期的な発想をさらに進化させつつ、現在に至るまで様々なシリーズが派生しており、個人的にはドラクエやFFと肩を並べてもよいレベルのRPGかと思ってます。
ドラクエやFFには無い、退廃的かつサイバーな世界観は他では味わえない良い味出してます。
おまけ
「魔獣ネコマタ」
※描き直しました。(2024/4/30)
「女神ラクシュミ」
※描き直しました。(2024/5/1)
ヒンドゥー教の女神で、美・富・幸運・豊穣を司る、景気のいい神様です。
反対に、貧困と不幸を司る女神「アラクシュミー」という姉がいます。
なんと正反対な姉妹ですこと!
ちなみにラクシュミは、正しくは「ラクシュミー」と語尾を伸ばします。
ラクシュミーは、蓮華(ハスの華)の目と、蓮華の色の肌を持ち、蓮華の衣を纏っており、腕が4本あり、睡蓮を持って、蓮の上に立った姿で表されます。
夫はヒンドゥー教の最高神の1人「ヴィシュヌ」。メガテンシリーズでもおなじみの最強クラスの魔神です。
仏教にも取り込まれており、「吉祥天(きっしょうてん)」と呼ばれています。
母に鬼子母神、夫に毘沙門天を持つ、福徳安楽を授け仏法を護持する天女様です。
また、吉祥天は「弁才天」と混同されることがよくあります。弁才天はメガテンでもおなじみの「女神サラスバティー」のことで、七福神の一人でもあります。
「弁財天」と表記されることもあり、「弁天」様とも呼ばれます。
「エルちゃん」
うちの看板娘です。