1985年12月 ソフトプロ
まずは、あらすじよ!
「主人公のカラテカは、アクマ将軍にさらわれた恋人のマリコ姫を取り戻す為に単身敵の居城に乗り込む。」
これだけでツッコミどころ満載ね。
アクマ将軍ってあの某有名マンガの「アクマ将軍」と何か関係が…?
無いわよね。
そのアクマにさらわれた「マリコ」はお姫さまみたいだけど、日本に「お姫さま」はいないわ!
それともカラテカの舞台設定は外国なのかしら?と思ってパッケージのイラストを見ると…
あら!どうも外国っぽいわね!
主人公の顔が欧米人風になっているわ!
でも、そうなると「マリコ」は名前が日本風という違和感が残るわね。
まぁ、外国でももしかしたら日本風の名前がつけられることもあるかも知れないということにしておくわ。
そして、主人公のカラテカ。この人は名前が「カラテカ」でよろしくって?
アクマ将軍とかマリコ姫は言っても名前っぽくなってるけど、カラテカって名前はあんまりだわ!
カラテカが「空手家」じゃないわけがないもの!
「私の名はカラテカ、空手家です。」って紹介するんでしょ?
でも、おかげで内容もあいまって後世に残るネーミングとなったという事実は否めないわね!
このカラテカの使う空手は「南斗再試拳」という無敵の拳法よ!
え?
これってやっぱり「あべし」ってなるあのマンガに出てくる一派に関係が…?
無いわよね。
で、こんな凄そうな流派の割には使う攻撃はパンチとキックだけよ!
あと、「再試拳」て…。
ふぅ…あらすじと設定だけですでにおなかいっぱいになったわ!
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このゲームの特徴はその操作感にあるのよ。
カラテカは移動モードと戦闘モードを使い分けるの。
「移動モード」は、移動時に走ることができるわ。
モタモタしていると一定時間毎に敵が湧き続けるから、効率的にゲームを進めるには走るのよ!
でも、ここで一番の注意点は走った方が早いからってそのまま敵に接触しようとするとなぜか即死しちゃうってことね!
敵に近づいたらすみやかに「戦闘モード」に切り替えるのよ。
まぁ!まどろっこしい!
そして、敵と戦う前にまずやることは「礼」よ!そしてなぜか敵も礼を返してくるわ。
この一礼を忘れると敵はめちゃくちゃ強くなっちゃうわよ!
つまり「礼せざる者、空手やるべからず」の精神を表してるってことね!
イヤイヤ!恋人をさらった敵にそんな精神を語ってる場合じゃないし、返す敵もしかりね!
バカだわ!
でも礼をしないとペナルティとして敵が強くなってしまうし…。
うーん…でも変よね?
だってこのゲームを作った外国人としては、空手には礼ありきの精神を表現したかったのだろうけど、敵が強くなってしまうのを回避するためにしている礼は本当の意味での「礼」なの?ってことよ!
普通にプレイしている分には敵の強さが礼の有無で変動するなんてわからないわけだけど、礼をしなかったからって内部でコッソリ強くするのは礼をしない以上にプレイヤーに対して無礼だわ!
卑怯だわ!
せめてブーッ!って鳴ったり、敵が真っ赤になったり、礼をしなかったことによるペナルティをこちらに教えてくれる演出があってこそ、この礼システムと言えるはずじゃなくって!?
…ふぅ、ちょっと熱くなってしまったわ… クールダウン!
ところで、この「礼」のやり方はお辞儀のように単に頭を下げるんじゃなくて、顔を常に正面に保って、相手の目を見据えたまま行うっていうもので、丁度この頃の映画「ベストキッド」でミヤギさんがダニエルさんに指導していたあのやり方よね!
いろいろおかしな設定があるけど、この礼のモーションが意外にちゃんとしてるのは認めるわ。
ファミコンなのにお互いちゃんと目を逸らさずに礼しているのがわかるもの。
ちなみに礼モーションだけじゃなくて、当時のゲームにしては全般的にリアルな動きな気もするわね。
何かしら?なんだか悔しいわ。
さて、やっとゲームを進めることができるわね!
とりあえずカラテカあるあるとして、始まったら左に行って、そして崖から落ちる!
これだけですでにカラテカの醍醐味30%に相当するわ。なぜわざわざ落ちることができるように作られているのか?
この謎はきっと永遠に解けることはないと私は予想しておくわ。
続きまして、カラテカって顔が赤いわね!一杯飲んでるのかしら!?
はっ!?もしや…!
早速さっきの謎が解けたかも知れないわ!
きっとカラテカは酔っぱらってるから崖から落ちるシーンを取り入れたのよ!そうに違いないわ!
まさか永遠に解けないと言っておきながら、そのわずか3秒後に解けちゃうとはね!
さらに、敵の仮面ね!
礼にこだわってた割に敵だけ防具を身に着けているのは不公平だわ!
何?
ジャギが好きだから被ってるだけ、ですって?
なんてことなの!?
私はスケバンの刑事派よ!
あなたとはウマが合わないようね!
あと、敵の道着の色ね!
ピンクに、水色に、黄色って、確かに同じ色ばかりの敵だと変わり映えしなくて面白みに欠けるでしょうけど、そもそも根本的な設定が間違ってることに気付くべきだわ!
そう!
カラテカなのは主人公だけであるべきだってことよ!
敵は道着を脱ぎなさい!
次はトリよ!
なぜ急に鳥なの? しかも意外に強いわ! 上下を見極めて攻撃しないとならないうえに、一撃では倒せないなんて!
極めつけはギロチンね!
…よく見たらただの鉄格子じゃないの!?通り過ぎようとすると鉄格子が閉まって頭部に激突で即死よ!
…ははぁ~ん、
カラテカが一杯飲んでるんじゃなくて、製作者が飲みながら作ったゲームってわけね!?
このトリとギロチンでカラテカの醍醐味60%は占めてるわ。
ふぅ、パンチとキックだけでコツコツと進んできて、やっとアクマ将軍まで辿り着いたわ!
扉を抜けると・・・
「アクマ将軍」が待ち伏せしてパンチを連打してきたわ!
一体、礼の精神はどこへいったのか小一時間問い詰めたいところよ!
いい!?
最後の扉をくぐる時は「戦闘モード」にしておくのよ!
アクマ将軍撃破よ!さすが私!
一番奥にはマリコ姫の姿が…、最初の方にチラっと映ってすでに拝見済みだけど、マリコ姫も顔が赤いわ。
あなたも飲んでるのね!?
それにしてもマリコ姫は表情のあるドット絵よりシルエットが似合ってると思うわ。
なんだか顔が見えない分そそられるわね!
そういえば、パッケージの青い髪の女性はメンツ的にマリコ姫ってことよね。
あぁ…顔がわかってしまった…。
ついでだけど、そうすると緑色の仮面はもしかしてアクマ将軍!?
…!
デザインが素晴らしすぎるわ!このバッタもどきめ!
さて、ついにエンディングね!
「スパルタンX」同様、恋人と抱きしめ合う王道パターンね。
いいわー。
ゲームに慣れるまでとクリアまではそこそこに時間がかかるけど、このゲームを紹介するとなるとあっという間だったわ。
そうね… 結論としては、〇ソゲーに違いは無いけども、いろんな点で他に類を見ない設定とシステムのゲームであるってことはわかったわ!
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