「ドラゴンクエスト4 導かれし者たち - 最終章(前編)」の続き
ロザリーヒル(夢) / イムルの村 / 天空の兜 / ロザリー / 天空の盾 / ガーデンブルグ / 最後の鍵 / vs エスターク / 世界樹の木(天空の剣) / ゴッドサイド / 天空城 / 希望の祠~結界 / デスキャッスル / vs デスピサロ / エンディング
ロザリーヒル
イムルの村の宿屋で泊まると、ロザリーのいる塔へ入る方法を夢で見る事ができます。
勇者は深い眠りについた……。どうやら夢を見始めたようだ……。
「届いて……。私のこの思い……。」
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この夢に出てきた笛、「あやかしの笛」はここサントハイムで手に入ります。
早速、ロザリーヒルへ行きロザリーへ会いに行ってみるも、護衛のピサロナイトがさすがの強さ。
後回しです。
大事な彼女を護衛してるヤツですもんね、そりゃ強いですよ。
ところで、イムルの村のあるエリアはライアンの章の範囲となりますが、ついでにバトランドに寄るとあの2人に再会することができます。
イムルの村(夜)
天空の兜
スタンラシア王を笑わすというイベント。
村人の話では、パノンという人物なら王を笑わすことができるのでは?とのこと。
これがわからなかったので、海鳴りの祠を先に攻略したのに、結局パノンは自分で探すことに。
パノンなんて人物どこかにいたかな?と必死に推理した結果、パノンなら王を笑わせるという程面白い人物の職業とは、つまりは芸人さん。
そして思い付いたのが、この世界で娯楽の場所と言えば? …そう、モンバーバラの劇場です。
そういえば、以前訪れた時に劇場の座長と一緒にいたヤツがいましたよ。
彼がパノンです。
というか、夜のモンバーバラの劇場では彼のコメディショーで超満員になってます。
気付けよ!って感じですね。
あとは彼を連れて、スタンラシア王と話すだけです。
さて、パノンは王様を笑わせることができるのかというと、実際は笑わせませんでした。
というか、王様に向かって「私には王様を笑わせることなどできません。」とか言います。
でも、パノンはただの芸人ではなく、ちゃんとマジメにこの世界のことを考えている人らしく、こう言います。
私を連れてきたこの者達ならきっと笑わせることが出来るはず!
どうかこの者達に天空の兜をお与え下さい!
この者達は世界を救い人々が心から笑える日を取り戻してくれるでしょう。
王様は自分が笑いたくて、こんな御触れを出していたのではなく、この国に面白い人が来ることで国民を明るくさせようとしていたわけです。
なかなか健気な王様じゃないですか。
あとパノンについても、この一件からすると、芸人をやっているのは稼ぐ為ではなく、人を笑わせて幸せな気分にしてあげたいという気持ちから芸人さんをやってるのが読み取れますね。
余談ですがモンバーバラでは、キングレオ城に行くことを拒否し、その身を隠していたリンダが、その後幸せな生活を送っているとの情報を聞くことができます。
ロザリーヒル
ガーデンブルグの岩のどかし方がわからず、ウロウロしてたら結構レベルが上がったので、改めてピサロナイトに挑戦することにしました。
勇者とライアンは2人とも15,000Gもする高級装備ドラゴンキラーを装備して準備は万端です。
ピサロナイトは、ロザリーの護衛を任されているだけあって攻撃・防御力とも高く、直接攻撃で60ぐらいのダメージを与えてくる上に、静寂の玉で呪文を封じてきます。
さらにプテラノドンのアイス版であるアイスコンドルを呼び寄せます。
なので、回復役の魔法が封じられたり、勇者もしくはライアンがやられると一気に不利になります。
しかし、一人に対して集中的にダメージを受けなければなんとか全員生存で倒すことができました。
ところでピサロナイトを倒しても、できることと言えば、ロザリーとの会話、それだけです。
つまり、このイベントはスルーが可能です。
ロザリーは涙ながらに勇者に訴えます。
ロザリーの目から零れ落ちた涙は、ルビーへと変わる。
勇者はルビーの涙を手に入れた!
しかしルビーの涙は音もなく崩れ去った……。
傍らにいるスライムはロザリーの友達です。
天空の盾
というわけで、一番迷ったのがこれです。
バトランド王によると天空の盾はこの国にあったが、その昔、女性だけが暮らす国「ガーデンブルグ」の女王にあげたとのこと。
イムルの村から東へ向かい、山間を歩いて向かった先にガーデンブルグ城は見えているのですが、その途中にあからさまに進行を邪魔している岩の存在。
どこかでこの岩をどかすアイテムがあると思ってたのですが、どこにもそれらしきものが無い。
えー…とつぶやきながらメンバーのアイテム欄を眺めていたところ、「マグマの杖」が目に留まる。
マグマは岩が溶けたもの、つまりマグマは岩を溶かせる温度なわけですよ。
これが正解でした。
これを使うといとも簡単に岩を溶かすことができます。
このアイテムは、バルザック撃破後にサントハイムの宝箱から手に入るアイテムで、単なる杖シリーズではなく、重要アイテムだったわけです。
まさかすでに手に入れていたとは…。
てっきり、魔法効果のあるただの杖としか思ってませんでした。
しかも、後々世界を回っていると、ちゃんとバトランドでこの効果を教えてくれているではありませんか!
「マグマの杖でもあれば、岩山を溶かせるかも…」と。
ちゃんと人の話は聞かなければならないな、と改めて思いました。
ガーデンブルグ~盗賊バコタ
ガーデンブルグでは、「ブロンズの十字架盗難騒ぎ」イベントが発生します。
- 詩人NPCに促され、中央右の部屋のタンスを漁っていると、ブロンズの十字架の持ち主であるシスターにそれを目撃される。
- この部屋はシスターの部屋だったのである。
- 先ほどの詩人はすでに姿が無い、我々はハメられたのだ。
- 一行は兵士に連行され、女王の前で罪を認めるか問われるが、もちろん否定する。
- それならば、無実である証拠として、真犯人を探し出すチャンスを与えようとの女王の提案。
- 但し、人質を取らせてもらうとの事。(この人質は自由に変更可能)
ドラクエ定番の人の家のタンスや壺を無断で漁るという行為を、あえて使ったところが面白いです。
ここではイベント発生フラグとして、詩人キャラに促されてタンスを漁りますが、促されなくても絶対調べますよね。
ガーデンブルグから南東の方角に犯人が隠れてそうな洞窟がこれみよがしにあるのでそこへ向かいましょう。
最奥には例の詩人が胸にブロンズの十字架を抱いてグッスリと眠ってますが、近づくと目覚めます。
詩人
「やや!あなたたちは! おっと!捕まるわけにはいきませんね!」
こいつの正体は盗賊バコタ。
バコタは結構強いですが、先に海鳴りの祠を頑張った甲斐があってか、楽勝とは言いませんが、余裕を持って倒すことができました。
なぜかトルネコを入れてました。
バコタ討伐!
倒すとガーデンブルグの兵士がどこからともなく現れ、バコタを城に連れて行きます。
どうやら、女王の命令で勇者たちが困っているなら助けてあげなさいと、後を付けてきていたようです。
バトル後に思ったのは、トルネコに代えて、クリフトかミネアを回復役として入れた方がよかったなと思いました。
というのも、バコタのいる洞窟は馬車が入れないので、最初にメンバーを決めておく必要があるのです。
最後の鍵
ガーデンブルグの女王から真犯人を捕まえた礼として、天空の盾に加えて、最後の鍵が貰えるので、行ける場所が広がります。
まずは、エンドール南西にある王家の墓で変化の杖、また滝の流れる洞窟でメタルキングの剣を入手しておけば、後はクライマックスに向けて進んでいく感じです。
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最後の鍵入手後
リバーサイド ➡ 魔神像で対岸へ ➡ デスパレス ➡ アッテムト、と移動し、アッテムトのダンジョンの奥でついに地獄の帝王ことエスタークとのバトルです。
ポイントとしては、デスパレスは敵の城ですが、ルーラの行先に追加されるので、辿り着いたら一旦回復でどこぞに戻るといいですし、また再度デスパレスにルーラで来ると、馬車が付いてきます。
あと、デスパレス内の北西に宝物庫があるので、忘れずに風神の盾を取っておきます。(➡ライアンに装備させる)
ちなみにこの宝物庫の下の2つはミミックです。
モンバーバラの姉妹の父エドガンが偶然発見した進化の秘法ですが、元はこのエスタークが編み出したもので、黄金の腕輪(第2章で登場)を組み合わせることによって完成されるそうです。
しかし、当時エスタークは黄金の腕輪を持っておらず不完全だった為、天空のマスタードラゴン(後述)によってここに封印されるに至ったわけです。
ちなみに、伝承によるとこのエスタークを倒せるのは勇者だけです。
デスパレスでは、変化の杖でモンスターに変身し、魔物会議に出席してピサロの話を聞くのが次に進むためのイベントとなってます。
vs エスターク(アッテムト)
ところで私はここに到達した時の平均レベルが30で、それほど苦戦することもなく勝利を収めてしまい、エスタークはとても強いという記憶だけはあっただけに、ちょっと拍子抜けした感がありました。
少し準備を万端にしすぎたのでしょうか。
「皆の者!とにかく引上げじゃあ!」
エスタークを倒すと回収することのできるアイテム「ガスの壺」(倒す前は魔物が邪魔で取れない)は、リバーサイドで「気球」を入手するのに必要なものです。
ちなみに、ガスの壺を入手したその場では、なぜかリレミトが不可なので、アッテムトの洞窟作業者が倒れているところまで戻ってから唱えましょう。
ちなみにこの後ロザリーヒルに戻ると塔のスライムから、ロザリーが人間にさらわれた事を教えてくれて、さらに再度イムルの村で宿屋に泊まると、悲しいかなロザリーの最期を見ることになります。
気球入手後
世界樹の木
ここにきてようやくヒルタン老人の宝の地図が示す場所を目指すことになります。
それが、地図のバツ地点にある「世界樹の木」。
この大木を中心に作られたのが、エルフの里です。
恒例のアイテムです。
罠じゃないです。(※こんな会話も無いです。)
助けを求めているのは天空人のルーシアです。
まずは彼女を助けます。
ルーシアによると、残る天空の剣はこの木のどこかにあるとのこと。
➡ どこかというか、ルーシアのすぐ後ろの宝箱に入ってますけど。
これで天空装備シリーズが全部揃いました。
ちなみに世界樹の木でルーシアを救出する際は、帰りに彼女をパーティに加える必要がある為、3人パーティーを組むことになりますが、クリフトを除外するなら毒消し草を持っていくことをオススメします。
敵のグリーンドラゴンが毒の息吐いてくるんです。
とはいえ、ここは危なくなったら飛び降りることで脱出できますし、それほど難関ではないですが。
ただ、マヒャドフライとレッドサイクロンのバギクロスは結構厄介。
ゴッドサイド
気球でしか行けない海の孤島「ゴッドサイド」。
ここは特殊な設定になっており、気球で着陸すると島が拡大され、村の他にも行ける場所があるのがわかるようになります。
島の南にそびえる天空の塔からルーシアの国「天空の城」へ行くことができますが、とりあえず「東の祠」で「バロンの角笛」(馬車を呼び寄せることができる)を入手しておきましょう。
ついでにひかりのドレスも(使い勝手は悪いですが、一応高値で売れるので)。
ちなみに天空の塔へは、天空の装備シリーズを全部装備しておかないと入れません。
天空城
天空城には、ルーシアを帰す以外にもマスタードラゴンに会うという大事な目的があります。
マスタードラゴンに会うことで、勇者に経験値をくれる(10,000EXP)上に、天空の剣をパワーアップしてくれます。
それまではドラゴンキラーよりも攻撃力が劣っていた伝説の剣ですが、このパワーアップによって、まさに最強の武器となるわけです。
また、驚くことに話しぶりからして勇者の母親、らしき人物と会うことができます。
ドラクエ4の勇者って天空人の血を引いてたんですね。
そんな設定すら忘れてました。
あと、小ネタですが、第2章のアリーナ編でサントハイム王の声を治す薬として、エルフの飲み薬を入手した時のあの薬を落としたエルフ姉妹が、ここでも2人で戯れてます。
しかも相変わらず、人間は嫌いなようです。
また、ルーシアと別れると、代わりにドランがパーティに加入します。
ホイミン以来のモンスターな仲間ですね。
ここまで来ると結構メンバーが育ってきているので、ドランの加入は今更感が否めないです。
そういえばホイミンですが、この章のキングレオ城で見事人間になった姿を見ることができます。
これでようやくデスピサロ撃破が目の前の目標となります。
彼の居場所は「デスキャッスル」、この城の雲の穴を落ちた先「闇の洞窟」抜けた先に佇む魔の城です。
この洞窟に登場する大魔道なる敵はザコのクセにボスのようないで立ちで出会った時はちょっとビックリします。
かなり強いですし。
予告なしでボスとエンカウントしたのか?みたいな。
ちなみにこの洞窟に入る前の平均レベルが34(攻略後は36ぐらい)で、結構高めのはずですが、それでも大魔道はなかなかの強さに感じました。
希望の祠
最終決戦の前に敵の幹部クラスとの戦いが用意されてます。
ということで、この祠からデスキャッスルは見えてますが、4点で結界が張られているのでまずはそれを破る必要があります。
ちなみにここは施設などは無いですが、1人だけ居る天空人が全回復と旅の記録をしてくれます。
左下の結界点:ギガデーモン(スーパーなバルザックと同じグラフィック)
話しかけると、
「よくぞここまで辿り着いた!敵ながらあっぱれなやつ!そうじゃ褒美をやろう。お前の後ろの床を調べるがよい。」
と言うので、素直に調べようと後ろを振り向くと、後ろから襲ってきます。
ファイナルファンタジーみたいにバックアタックはないので、別に不利になるわけではないですが、この敵の性格がよくわかるやりとりです。
姑息です。
2回攻撃以外、特にこれといった特殊攻撃はしてこないし、むしろボスのクセに防御したりするヘンなヤツ。
ちなみに、こやつの所に辿り着くまでにドラクエにしては珍しくちょっとした仕掛けが用意されており、こちらの動きに対応して動く人形に触れずに向こう側へ行く、というもの。(触れると部屋の外に追い出される)
人形(下を向いている)の行動パターンは、こちらが前進すると、人形も前進、後退すると後退、左(右)に行くと、人形は右(左)へ、となっており、要するにプレイヤーとぶつかりやすくなってますが、適当に何度かやってれば向こう側へ行けます。
バトル前は威勢がよかったのに、倒した後は「ぐふっ」とだけ言って死にます。
平均レベル36で余裕でした。
右下の結界点:アンドレアル×3体
「私はこの結界を守る者。命に代えてもこの結界を破らせるわけにはいかぬ。
さぁくるがよい!」
ボスなのに3体で出現します。
そして、コヤツも高熱ガス以外は特に攻撃手段を持たず、またHPもかなり低いです。
さらにザキも効きます。
パーティーの平均LV36で挑んだら、2ターンで倒せました。
「うぐぐ…、ロザリー様を失って、ピサロ様がどれほど嘆いたことか…。
人間など滅びてしまうがいい…、ピサロ様、万歳!…ぐふっ!」
弱っちいですが、先ほどのギガデーモンと違って、正々堂々戦うマジメなヤツです。
あと、そのセリフからピサロとロザリーへの厚い忠誠心を感じ取れます。
右上の結界点:エビルプリースト(&スモールグール×3)
「ほほう、ついにここまできたか勇者よ。しかし、すべては遅かったようだな。
もうすぐデスピサロ様が我が魔族の王として目覚めるだろう。
デスピサロ様の心にはもはや人間に対する憎しみの心しか残っておらぬはず。
冥途の土産に教えてやろう。
ロザリーをさらわせたのはこの私なのだ!わっはっは!」
まさかの真相の告白に驚きです。
バギクロス、マヒャドと、あとなぜかメラミという下位魔法を使ってきますが、2回攻撃の特性があるので、メラミ以外を2連続でやられると結構イタイです。
あと、こやつは初期状態でマホカンタがかかっているので、いきなりギガデインなんかを使っちゃうとイタイ目を見ます。
ちなみに、ボスとして出現するエビルプリーストに比べると、ザコとして登場する大魔道(エビルプリーストと同じ絵)の方が強く感じます。(しかもそんなのが、ザコなので何回でも登場する)
エビルプリースト撃破!
「おのれ、口惜しや… この恨み晴らさずにおくべきか… ぐふっ!」
左上の結界点:ヘルバトラー
「お前たちか、デスピサロ様の進化を邪魔しようという不届き者は?
オレ様が成敗してくれるわ!」
イオナズン、激しい炎、凍える吹雪、雄叫びを使うなかなかのテクニシャンです。
四天王の中ではおそらく最強ですが、HPはそれほど高くなく、またマホトーン系が効くので、イオナズンは封じることができます。
倒すと奇跡の剣をドロップします。
ヘルバトラー撃破!
「くっ…、よくぞオレ様を倒した。一時の勝利をかみしめるがよい。
どうせお前たちは進化したデスピサロ様に倒されるのだからな。
わっはっは…、ぐふっ!」
デスキャッスル
ここでは隠し通路の先にある賢者の石を手に入れておきます。
城を抜けると毒の沼地に囲まれた山があり、それを少し上った所にデスピサロが待ち構えてます。
この山に登る前にバロンの角笛で馬車を呼び寄せておきましょう。
vs デスピサロ
ピサロは自らに進化の秘法を施します。
しかも、今回は黄金の腕輪も持っており、まさに完全なる生命体へと進化を遂げます。
ピサロはダメージ量によって形態を変化させてきますが、初期形態はほぼエスタークです。
ぐはあああ……!何ものだお前達は?
私はデスピサロ。魔族の王として目覚めたばかりだ。
うぐおおお……。私には何も思い出せぬ……。
しかし何をやるべきかは分かっている。
お前達人間どもを根絶やしにしてくれるわっ!
エスターク形態から、最終形態へと変わっていく様は、ファミコンにしては凝ってます。
ダメージを一定量与えるたびに、腕 ➡ 足 ➡ 頭が消え、次に胴体の中央に顔が浮かび上がる。
次に、腕が生え、足が生え、最後に顔が生えてデスピサロの最終形態となる。
あの美しいピサロ様がこんな姿に…。
ちなみに最終形態になると、BGMが変わり、ダメージを与えた時のエフェクトがなぜか、ピシャとフラッシュする感じになります。
ちょっと楽しい。
平均レベル38ぐらいで、最終形態までは余裕でしたが、最終形態はちょっと苦戦しました。
でも、よほど運が悪くないかぎりは全滅はないと思います。
デスピサロ撃破!
ぐはあああ……。体が熱い……。
私は敗れたのか……。私の身体が崩れていく……。
うぐおおお……! ぐふっ!
ところで、デスピサロはこんな姿になってまで人間を滅ぼしたいのかという疑問も湧いてくるところですが、イムルの村で見れる夢でのロザリーの最期を見たところ、要するに、最初は世界征服の為に人間の殲滅を目論んでいたところ、ロザリーの死によって人間への復讐心で、人間の殲滅自体が目的へと変わってたんですよね。
であれば、まぁちょっとは理解できないでもない。
それにしても、部下であるエビルプリーストの策略で、人間がおこなった行為に対して、それを知らずにその憎しみを爆発させるという、あまりにも悲劇の魔族の王ではあります。
でも、ピサロはそもそも人間を滅ぼすつもりだったので、一概に悲劇の人物とは言えないとも考えられます。
あと、なぜエビルプリーストは、(人間からみると)そんなヒドイことをしたのか?ですが、エビルプリースト戦前のセリフ、「もうすぐデスピサロ様が我が魔族の王として目覚めるだろう。」から察するに、要するに魔族の王たる者、エルフなんぞの小娘一人に対し、ニコニコしてるようじゃいつか人間の逆襲に合いますよ、と言いたかったのでしょう。
しかし、逆にこの状況を利用すれば、「憎しみ」しか持たない真の魔族の王の誕生が叶うと考えたエビルプリーストは、人間にロザリーを殺害させるという策を弄したわけです。
魔に属するエビルプリーストは、真の魔王誕生の為にやった行為であり、非難されるいわれはないという事になるのでしょうが、それよりもよく考えたらロザリーに涙(彼女の涙はルビーである)を流させる為に、そそのかされたとはいえ、虐待を行って殺害にまで至らしめる人間の方がはっきり言って「悪」ですよね。
ロザリーの涙を狙う人間からロザリーを助けた魔王デスピサロ、そんな魔王を倒そうとする勇者(人間代表)…、果たして何が正しく、そして正しくないのでしょうか。
エンディング
デスピサロを倒すと崩れ去る山。
そこへやって来たマスタードラゴンは、勇者一行を拾い上げて天空の城へと帰還。
天空人と人間の血をひきし勇者よ。
そなたらの働きで進化の秘法はデスピサロともども地の底深く沈んでいった。
もはや人々が怯えることはなく世界に平和が訪れるのだ!
八人の導かれし者達よ!心から礼をいうぞ!
勇者よ!お前はみごとやり遂げたのだ!
もはや地上に戻ることもあるまい……。
これからは私と共にこの天空城に住むが良かろう!
ん?どうした、その顔は……?
その者達と一緒に地上に戻ると申すか?
…………。
分かった!もう止めはせぬ!
戦いの最中築き上げられたそなたらの友情は、
もはや何人も壊せまい!
気をつけて行くのだぞ!
天空城の人たちと会話後、外に出ると始まるエンディングロール。
リースのお姉さま
「クルリンクルリン。世界に平和が戻りました。ふーん。悪い人間ばかりじゃなかったのね。ねえリース。」
リース
「はいお姉様。ねえ、これからは私たちとも仲良くしましょうね。」
最後の最後で、やっとこのエルフ姉妹は心を開いてくれます。
気球で仲間たちを順番に故郷に送り届ける。
勇者が仲間の故郷の王様と何かを喋ってるシーンがあるが、何を喋ってるのか想像をめぐらす。
最後に勇者が故郷の村へ戻るがもちろん誰もいない。
少しウロウロした後、親友シンシアの寝転がっていた場所へと移動する。
泣ける…。
そこへシンシアの幻?が現れ、抱擁を交わす2人。
さらに、画面下から仲間たちが全員で駆けつけてきたところで、エンディング終了。
勇者はすべてを失うところから始まりましたが、世界の平和を守っただけでなく、かけがえのない仲間達と出会えたことが何よりです。
勇者がその後、仲間たちとどのように交流していったのか、想像をめぐらすのが楽しくもあります。
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