うる星やつら ラムのウエディングベル - ジャレコの心意気

      2018/03/16

1986年10月 ジャレコ


80年代を代表するマンガ「うる星やつら」のファミコンソフトですが、全くもってマンガの世界観が反映されていないゲームです。

というのも、大人になるまで知りませんでしたが、このゲームは当時稼働していた「モモコ120%」なるアーケードゲームのキャラを差し替えただけのものだそうです。

そして奇妙なのが「モモコ120%」のBGMが、全編にわたってうる星やつらのテーマソング「ラムのラブソング」になっているところです。全然うる星やつらと関係の無いものなのに。

アーケード稼働前にすでにファミコンに、うる星やつらとして移植することを計画していたんでしょうか?

そんなわけ無いか!


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概要

ゲームのあらすじは、

「友引高校周辺一帯に大地震が発生し校舎が炎上、さらに時空の歪も発生。その影響で幼児に退行してしまったラムが校舎を次々と登りきることで、未来へと戻っていき、最終的には元の時代で待つあたると結婚する。」

というよくわからないストーリーとなってます。

多分モモコ120%の世界観に何とか合わせようと考えた設定なのでストーリーが破綻してますが、そもそもうる星やつらのストーリーも奇想天外なものが多いですし、そう考えるとこういうのも有りかもしれませんね。


 

幼児に退行したラムは最初は幼稚園児の状態で始まり、校舎の屋上まで登り、空を飛んでいる宇宙船に飛びつけばステージクリアとなり、次は小学生となります。これを繰り返し、中学、高校をクリアすると、次は大学生ではなくなぜか「スタジオ」になります。

これはモモコの方で、高校卒業後にモモコはアイドル歌手としてデビューするからです。なので、ラムちゃんもまるでアイドルになったかのような状態でゲームは進みます。

そこは何かアレンジできなかったんでしょうか?

そして最終ステージは「チャペル」で、ここは画面で言うと2~3画面分しかないおまけステージみたいなものです。敵をかわしながら8個のアイテムを回収すると、あたるの待つ礼拝堂でエンディングを迎えます。

エンディング有りのループ仕様になっているので、次はまた幼稚園児からスタートします。アイテムの配置などが変わっているようです。

それと、校舎は炎上し下の階から徐々に火の海が迫ってきていて、制限時間の代わりになっています。屋上に脱出用の宇宙船が無かったらどうしよう!というぐらいの火の勢いなので少し恐怖します。

ちなみにさすがにチャペルは炎上していないのでご安心を。

アイドルな感じ。

アクション

ラムちゃんの攻撃はご存知「雷撃」です。画面内に3発まで放つことができます。連射しまくってると、ここぞという時に撃てないので、ある程度間隔を空けて撃つのがよろしいかと。

敵が3匹ぐらい重なってたり、耐久力のあるプテラノドン(オリジナルの敵)なんかが目の前にいると、むやみな連射を後悔することになります。

また、コタツネコや水乃小路飛鳥は無敵なので雷撃が貫通してくれませんが、一方、敵の黒メガネの弾丸はすり抜けて飛んでくるので注意です。

コタツネコ

上から降ってきて無敵の体を利用して進行の邪魔をしてきます。自らは動きませんが、雷撃で押して穴に落とすことが可能です。またスクロールアウトも有効です。

ゲーム中盤から結構な頻度で降ってくるのでなかなか厄介です。特にジャンプした時と落ちてくるタイミングが被るとほぼミス確定なので、慎重を期すなら穴を飛び越える際は一旦立ち止まった方がいいでしょう。

ファミコンゲームというのは得てしてノンストップで進むと敵にやられるようにできているのです。

水乃小路飛鳥

原作同様、勢いよく走って迫ってきますが、雷撃を当てると瞬間的に動きを止めることができます。どう見ても敵ですが、実は触れてもミスにはならず、1~2秒動けなくなるだけです。

黒メガネ

銃を持っており射程範囲に入ると撃ってくるので、ある程度の距離は常に保ちましょう。銃弾の速度は何気に早く、撃たれてからのジャンプ回避だと大体被弾します。

 


 

ジャンプは最初は重く感じますが、慣れるとそれほど性能は悪くなく、穴をすいすい飛び越えて進むことができるようになります。また、垂直ジャンプ後すぐ(最高点到達前)に、左右どちらかを押すとその方向へ進むことができるので、ある程度の制御も可能です。

敵はプレイヤーの向いている方向に出現するという法則があるので、攻撃ができない手すり移動の際は後ろ向きジャンプで手すりに摑まることで進行方向に敵が出現しなくなり、ちょっとだけ有利に進めます。


 

幼稚園が4階建てから始まり、実質最終ステージのスタジオは13階建てと、徐々に階層は増えていき、その主な階層移動方法はエスカレーターです。学校なのに!

上階に向かうのが目的のゲームなので、基本的にこのエスカレーターを目指します。また、エスカレーターに乗っている間は無敵です。無敵エスカレーターという言えば思い出すのは「エレベーターアクション」。敵の攻撃が当たりそうでもエスカレーターに乗ってしまえばこちらのものです。

特殊なアクションとして、一部の場所と屋上へ出る際は用意されているトランポリンで特大ジャンプで上がることになりますが、最初は跳ねるタイミングが微妙にわからずちゃんとジャンプできなかったり、またジャンプ中は無敵ではないので、敵に触れないようにジャンプのタイミングも考えなければならず、慣れるまではネックとなる箇所です。

特にスタジオの3階のトランポリンでは、一旦4階左側に登ってスイッチを押してから、またトランポリンに向かって落下し、今度は右側に登るという経路になっているので、敵との絡みでよくやられます。

ちなみに特大ジャンプ時は、ラムちゃんのおなじみの飛行音が鳴ります。

 

もう一つの階層移動方法はレイ(牛鬼バージョン)の出現です。

このゲームでは一定の場所でジャンプをすることでアイテムが出現しますが、アイテムを3つ取った時点でレイが登場し、プレイヤーはレイを操作することになります。また、敵は全部「タイヤキ」と化します。

タイヤキに接触するとレイはそれを食し、3つ食べると上ボタンとジャンプでどこからでも上階へ移動可能です。効果持続時間は結構長くて、3階分ぐらいは上がることができます。また、レイは穴に落ちない仕様になってます。

この演出はまさに同社の「忍者じゃじゃ丸くん」の「忍法ガマパックン」由来ですね。

原作ではラムちゃんはレイのことを相当嫌ってますが、そんなキャラが一番頼りになっているのが、また皮肉と言いましょうか。それにレイは食い物で頭がいっぱいのキャラ設定ゆえのこの演出はわかりますが、タイヤキを好物としているのはコタツネコです。

 

アイテム

アイテムの位置は決まってますが見えないので、基本的に教室のドアの前か、エスカレーターを降りた所の色の付いた箇所でジャンプしてみてその有無を確認します。

ステージ前半は特に無視しても問題ないですが、ステージ後半は取れる場所であれば取って、できればレイで移動した方が効率がいいです。

バリアが張られて無敵になります。でも落下にはかないません。

デフォルトは水着のラムちゃんですが、これを取ると学校の制服を着用し、敵の攻撃を一回だけ耐えることが可能になります。

スタジオではアイドルっぽい衣装を着用します。

おまる

テンちゃんが登場し、ラムちゃんの前方上空から支援攻撃してくれます。

面堂終太郎が登場し、ラムちゃんの前方に立って刀で敵を倒してくれます。

温泉マーク

温泉マークが登場し、ラムちゃんの前方に立ち盾となってくれます(盾にさせられている?)。

純情キツネ

取るとボーナスステージへ移行します。

スイッチ

移動足場のスイッチで、取ると足場が稼動しますが、レイの出現条件となるアイテム数としてはカウントされません。

 

難易度

コンティニューも無いですし、難易度は高いですが極悪という程ではないので、練習すれば何とかクリア可能です。でも、特に実質最終ステージの「スタジオ」は13階もあってかなり長いので相当な練習が必要かと思います。

スタジオでもう一息というレベルまで上達すれば、気付けばそこまでの道のりは結構テンポよく進める腕前になっていると思います。

こんなに頑張ってクリアしてもエンディングで待っているのは、ヘンテコな動きで近づいてくるあたるくんです。この動きがなんか無性に腹立ちます(笑)。

あとがき

ラムちゃんと言えば、いつもあたるの後ろ上空をふわふわと飛んでいるところを思い浮かべると思いますが、このゲームでは一切飛んでくれません。なぜ飛ばない(飛べない)のかの説明も無いです。

それは詰まるところ…

モモコ120%ではモモコはどこで手に入れたのか説明も無く幼稚園児状態からすでに拳銃を所持しており、それを撃ちまくるというよく考えたらシュールな光景を繰り広げますが、ラムちゃんがラムたらしめるものの一つである飛行能力を排除している事を何の説明も無しに採用することによって、そのシュール性をも完全移植しようとしたジャレコの心意気ということなんでしょうね。

 

 

そんなわけ無いか!

 


 

 

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