レイラ - パッケージに騙された激むずアクションゲーム

      2017/12/31

1986年12月 dB-SOFT (デービーソフト)


概要

主人公レイラを操作して、武器を集めて使い分けながら、マッドサイエンティストであるマニトカ博士を倒す横スクロールシューティングアクションゲーム。全8面。

 

このメーカーはファミコン屈指のクソゲー「頭脳戦艦ガル」を作ったことでも有名。


ストーリー

マッドサイエンティストのマニトカ博士は、自身の開発した遺伝子組み換え装置『ジル』で作り出した生命体を使役し、惑星アステリアを我が物にしようとしていた。その情報を入手したアステリアの特殊部隊CATはマニトカ博士の野望を阻止すべく、遺伝子組み換え装置『ジル』の破壊作戦を開始した。

その大役に抜擢されたのが特殊部隊員の若干17歳の少女レイラであった。しかし、同行する仲間のイリスは任務の途中、不意を突かれ敵の囚われの身となってしまう。


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難易度「鬼」

パッケージのイラストを見ると昔の雰囲気こそあれ、今でも通用しそうな絵柄の女性が2人描かれており、なんとなく万人が楽しめそうな感じを醸し出しており、鼻の下を伸ばしつつ、つい手に取ってしまいますよね。

ところが内容は、そんな予想を見事に裏切る鬼のような難易度となっています。特に難しいと感じるのはゲーム後半以降の広大で入り組んだマップです。

このゲームではエレベーターを使って、上は4階から下は地下4階までの8階構造を行き来を繰り返すことになりますが、ガムシャラに進んでたら絶対にゴールにはたどり着くことはできないのです。

序盤は階層が少ないので何とかなりますが、後半は何も考えずにプレイしているとクリアはまず不可能なのです。

もちろんデパートのように単純に上下階が繋がっているはずもなく、行き止まり無限ループ、さらには死亡確定ルートなどが散りばめられています。

本気でクリアするにはまずは紙とペンを用意し、全体の構造を把握しながら進める必要があり、それもただメモるだけでなく理路整然とメモっていかないと、同じ背景グラフィックが続くせいで自分が今どこにいるのかがわからなくなります。

また、ただボスのいるゴールを目指せばいいわけではなく、「クリア必須アイテム」というのが各ステージに1つ存在しているので、このアイテムとゴールの2つ分の道筋を探索する必要があります。

ちなみにクリア必須アイテムは一体何を表しているのかもよくわからないデザインである上に、名称もありません。ボスの部屋に似た別の部屋にそっと置かれています。

無駄にピカピカと光っているのが目印です。

せっかく作ったマップを堪能してもらう為に2種類の目的を用意したのはわかりますが、なぜクリアに必須なのかの理由を用意してほしかったところです。

 

ここまでですでに大変ですが、敵ももれなく大量に出現し、その配置や攻撃方法がプレイヤーのゲームクリアを全力で阻止する意思を醸し出しております。


武器

このゲームでは様々な武器が登場するところが特徴の一つです。

ステージ中の木箱を破壊し、中に入っていた武器を回収しつつ先に進むことになりますが、敵に対してその武器が効果的であったり、そうでなかったり。

その武器ではダメージを与えられないといった組み合わせもあり、ボスに関しても同じです。特にボスに関しては有利な武器が判れば瞬殺も可能な場合もあります。

 

初期装備であるハンドガン以外は弾数制限があるので無駄使いを避けるためにも、木箱はハンドガンで破壊し回収しながら進めるのが基本です。

とは言え、特に後半は使うべき所では惜しみなく高火力の武器を使わないと、威力の弱いハンドガンでは進むのが困難となってきます。

ちなみに私は、使用回数の制限のあるものは最後の最後まで取っておくタイプで、このままでは先に進めないなと思った時にやっと使うセコいヤツです。

 

武器の種類は、ハンドガン、マシンガン、手榴弾、火炎放射器、バズーカ、斧、サーベル、バリア (手裏剣みたいなのが周りを回っている) と結構豊富に取り揃えてます。

映画「コマンドー」のシュワちゃん以上の装備量となっております。


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イリス

「レイラ」は残機制ではなくHP制なので1、2回の攻撃でやられることはありませんが、前述の通り敵の配置が巧妙で、弾みたいなのもよく飛ばしてくるので、あれよあれよとダメージは減っていきます。

残量があとわずかという状態になると画面が点滅、かつ警報音まで鳴り出し、画面内がとても騒がしくなりますが、親切に、危ないですよ!と知らせてくれているわけですが、逆に焦ってミスしがちです。

 

また、穴に落ちた場合、死にはしませんが、ダメージを食らう上に武器弾数が半分になってしまうので要注意です。

ですが、1か所だけわざと穴に落ちる必要がある箇所が存在します。

 

パッケージに描かれているレイラじゃないほうのキャラの「イリス」ですが、「ステージ5」まで来てやっと救出することになる仲間キャラです。

救出するとレイラの動きに合わせて残像のように後ろから付いてくるという仕様で、攻撃するとイリスも同じように攻撃し、一回の攻撃で弾が2人分発射され敵に弾を当てやすくなる反面、弾の減り方も2倍になります。

先ほどの唯一意図的に穴に落ちる必要があるのがこのイリスを救出する場面となります。


回復

敵を倒すとちょくちょく回復アイテムが出現しますが、これがアイスクリームだったりケーキだったりで、ここはベタに女性キャラが主人公であることを象徴しているようです。

マッチョ男兵士がケーキ食べて回復ってのは世界観がおかしいですが、女性兵士が戦場でケーキを食べるのは逆に魅力的です。

やはり「女性がケーキを食べる」というのはいかなる状況でも「カワイイ行為」となるのではないでしょうか?

ただ、現代では「スイーツ男子」というのも当たり前ですが。

 

ちなみに出てくる回復アイテムは、ソフトクリーム、イチゴショートケーキ、かき氷、りんご で、それぞれ回復量に違いがあります。

 

また回復に関しては、裏技的なテクニックとして「竜巻」を倒す という方法が存在します。

竜巻はプレイヤーが同じような位置にしばらくモタついていると登場するペナルティーキャラですが、実は手榴弾を使うと倒すことができ、しかもなぜか体力が大幅に回復します。

同じ場所にボーッと立ってれば向こうからやってきてくれるので、ある意味ではいつでも回復できるということになりますが、竜巻はそこそこ早い動きですし、手榴弾でないと倒せないので、当てるタイミングをマスターする必要があります。

 

方法としては、他に敵がおらず、かつ障害物が無い場所で画面の端で待機し、画面の反対から竜巻が出現したのを視認したら、手榴弾を2発ほどポロポロと投げれば丁度爆風を当てることができると思います。


その他

●ジャンプは「走りながら」や「下を押してからジャンプ」するといつもより高く飛ぶことができます。また、ジャンプボタン押しっぱなしで連続ジャンプをすることができます。

 

●行動後に慣性の法則が結構働くので思ったところより進み過ぎて穴に落ちたり、敵などに接触したりがよくあります。

そんな時は止まりたいところで下を押してしゃがむと急停止することができます。このゲームでは基本的でありながら、とても大事なテクニックなのであります。

●ステージをクリアするとボーナスステージがあり、宇宙空間で空飛ぶバイクのようなマシンに乗ってのシューティングステージとなります。

1編隊(一定数の敵が連なっている)を全て倒すとボーナスポイントがもらえますが、動きがなかなか早いので、連射機能が付いてないコントローラーだと全滅は意外に難しいです。

また、どこから現れて、どういう経路を通るかを瞬時に見定められないと全然倒せません。

もはやボーナスをあげようという気持ちが全然感じられないボーナスステージですが、反対にこちらも別にボーナスとか要らんし、となるのはしょうがないことなのでしょうか。

ちなみにボーナスステージということなので敵に接触してももちろんミスにはなりませんので、安心してトイレ休憩できます。

 

●ところどころに隠しエレベーターがあり「隠し部屋」に行けますが、場所は誰かに教えてもらうか「レイラ」マニアにでもならない限り、自力での発見は100%不可能だな、と思いました。


ギャル

基本動作は自然と慣れると思います。あと、ルートが判るようになると「鬼」難易度から「高」難易度のアクションゲームへと変貌するので、余裕ができた脳内メモリでドット絵をパッケージのイラストキャラに置き換えてプレイすることもできるでしょう。

これでやっと最初にパッケージを手に取った時のイメージに到達したことになるわけです。

 

しかしながら、このドット絵が意外とうまく作られていてそのままでもカワイイのです。

例えば、斧などの銃器以外の装備にしてダッシュするときの「女の子走り」から目が離せません。

あと、しゃがんでペチャンコな状態が微笑ましい。

ドット絵って不思議な魅力を持ってますよね。

 

さらに、イリスを助けた後はそんなドット絵女性キャラが2人でワイワイ動きますし、ミスした際もレイラ1人で昇天してたのが、イリスと2人同時に昇天するなどコミカルさも増します。

もう脳内変換せずに、ドット絵でも十分な気がしてきました。


最後に

エンディングではキャラ達が簡単なメッセージを発信してきます。なぜか英語です。

ファミコンのエンディングって、英語が多いですね。

 

ゲーム中にあれだけスイーツを食べていたレイラですが、メッセージを訳すとこんな感じです。
ケーキとアイスクリームにはもう うんざり!しばらくの間ダイエットしなくちゃ!

めちゃくちゃうまくてほぼノーダメージでクリアした人の場合、この発言はおかしいことになります。

イリスはこれです。
実を言うと、私は無敵。でも、パートナーがいないと動くことができないの。
いわゆる「メタ発言」というやつですか。エンディングで言われてもなぁ…。

 

ちなみに、マニトカ博士のメッセージは「お楽しみはこれからだ…。」とのことです。

 

そうです。本来の作戦目的であるの遺伝子組み換え装置『ジル』の破壊は成功しましたが、肝心の発明者であるマニトカ博士にはあっさり逃げられてしまうのです。

エンディングの最初のメッセージで「マニトカ博士を倒さない限り、戦いは決して終わらない。」ともあるのでもしかしたら続編を作る気だったのかも知れないですが、結局出ずじまいでした。

 

こんな狂った天才科学者がどこかで生きていると考えると末恐ろしいです。デービーソフトには、せめて続編でマニトカ博士を完全に打ちのめしてから会社を畳んで欲しかったです。

 

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