怒 - プレイヤーが「怒」れるゲーム

      2017/12/28

1986年2月 ケイアミューズメントリース(開発:マイクロニクス)


ボクはシオン・クラーク少尉。

「悪の秘密結社が世界征服を企んでいる」との情報を得た国連は、まずは組織の実態調査の為、少数の特殊部隊をこの地へ派遣しました。

しかし、飛行機が原因不明の爆発により着陸直前にバラバラになってしまい墜落、生き残ったのは2人だけでした。

その生き残りがボクとエル・ラルフ大佐だったのです。

ラルフとクラーク

 


スポンサーリンク


開戦

エル「ちょっとシオンくん!なんであなたはカスリ傷一つ負ってないわけ!?」

シオン「え?あ、ホントだ!なぜでしょうね? ゲームの設定上、ボクは少し謎の人物らしいのでゲームを進めていくときっと無傷だった理由もわかるんじゃないでしょうか?エルさんは傷だらけですね。大丈夫ですか!?」

エル「大丈夫よ!ところで、残念ながら他のメンバーは作戦が始まってもいないのに天国へ旅立ってしまったわ!飛行機も壊れちゃったし、私とシオンくんだけで作戦を遂行しないといけなくなったわ。というわけで、早速進行開始しちゃうわよ!」

シオン「了解です!」怒 ラルフ

 

シオン「オラオラオラ~!…エルさん!銃を撃てども撃てども弾が敵に当たりませーん!

エル「原因はこの銃ね。キッチリ8方向にしか撃てない上に当たり判定が小さいから敵に弾を当てるだけでも慣れが必要よ!」

シオン「なるほど。ところでエルさん、足遅いですね。敵の歩行速度の方が圧倒的に早いし、モタモタしてると敵に取り囲まれちゃいますよ。」

エル「な、何ですって!?シオンくんだって遅いじゃない!私達はゲームでは同じ性能なのよ!違いと言えば階級とバンダナの色ぐらいよ!」

シオン「…言われてみればボクもトロいですね。すいません。しかし、同じ性能でしかもパッケージによると同じ容姿で、なんか兄弟みたいで全然上司と部下には見えないですね。あと、やっぱり戦場で赤色のバンダナと言えばジョン・ランボーのマネですよね?」

エル「そうよ!孤立無援の兵士といえばランボーよ。機関銃も片手で持ったまま撃ってるのは映画でそういう撃ち方してたからだと思うわよ。でも、シオンくんはしっかり両手で支えて撃つのよ!両手で持った方が安定するに決まってるわ!」

 

プレイヤーは一人で多勢に立ち向かう設定で屈強なイメージですが、恐ろしく足が遅いです。それとも敵兵士の方が相当訓練されているという設定なのでしょうか?水の中ではさらに遅くなり、ちゃんと訓練してきたのかと問い詰めたくなります。イヤ、水に入ったら通常より遅くなるのはしょうがないですね。

また、プレイヤーの方向転換がとてもモッサリしていて、後ろを向くにしても横を向くモーションを経て振り向く為、振り返っている最中に撃たれてやられることも多いです。それと、障害物によく引っかかります。

 


無限コンティニュー

エル「シオンくん、敵戦車やトーチカ、高所で待ちかまえているやつらには手榴弾をお見舞いするのよ!」

シオン「投げまくってるんですが、爆風が小さくてなかなか当たらないんです。特に高所で待ちかまえている敵も手榴弾を投げてくるんですよ。しかも、向こうは高性能な手榴弾で爆風が大きくて…おかげで何回死んだことか。」

エル「え!?シオンくん死んじゃったの!?今生きているじゃない!?」

シオン「やだなぁエルさん、このゲームはコンティニューありきですよ。死んだ後にABBAのコマンドで何度でも復活できるじゃないですか?ボクなんてすでに10回は死んじゃってますよ。エルさんは何回目ですか?」

エル「私はずっと生きているわよ!そもそもコンティニューなんて知らなかったし、そんな裏コマンドで復活なんてどう考えても裏技じゃないの!?」

シオン「な、何ですと!?まだ一度も死んでいない!?す、スゴいですね…(さすがファミキューレ…)

 

無限コンティニューなので緊張感が少々薄れ気味です。慣れないうちは防壁の上で待ちかまえている敵を一体倒す為に相打ちを繰り返すことになり、復活後の数秒の無敵状態を利用してゴリ押しで進めることが多々あります。

 

怒のコンティニュー

 


アイテム

シオン「エルさん、赤色の兵士を倒したらなんか出現しました。Fの文字が描かれています。これは一体?」

エル「それは…多分ファミキューレのFね!私がもらっておくわ!」

シオン「じゃあ、Lはなんでしょうか?」

エル「もちろん、私の事よ。それも私がもらっておくわ!」

シオン(なぜ戦場にエルさん専用アイテムが出現するんだろう?) …おっ!これはSなんでボクが取ってもいいものですね!?」

エル「…そ、それも私に渡しなさい!上官命令よ!」

シオン「…りょ、了解!(エルさんって欲しがるっ子なんだなぁ…、結局全部欲しいということですね…)

エル「ありがとう。(シオンくんはとってもいい子だわ!)

 

SNK 怒

 

赤色の兵士を倒すとパワーアップアイテムが出現します。

F 銃弾・戦車砲が貫通弾になる。
L 射程距離が長くなる。
S 発射速度が速くなる。
B 手榴弾・戦車砲の着弾時の爆風範囲が広くなる。
SS プレイヤーの移動速度が速くなる。

 

情けないほど弱い初期状態のプレイヤーからすると、どのアイテムもかなり嬉しいものですが、死ぬとあっさり初期状態に戻ります。

無限コンティニューとはいえ、折角パワーアップした状態が消えうせてしまうとかなり落胆します。

足の遅さが際立つプレイヤーなので、特にSSを取った後は「あーっ…」ってなります。

 


乗り物

エル「あ!あれは戦車ね!シオンくん、乗り込むわよ!」

シオン「了解!戦車に乗れば怖い物なしですね!」

エル「そうとも言えないわよ。敵の手榴弾とかどこからともなく飛んでくるミサイルや、敵戦車の弾で一撃でおだぶつになっちゃうわよ。慎重に進めれば長持ちすると思うけど、つい調子に乗って無謀にも敵の群れに突っ込んでしまったりしちゃうものなのよねー。」

シオン「あー!乗ってからたった10秒でぶっ壊れてしまいました。」

エル「でしょー?また戦車は砲塔の方向転換をスムーズに行わないと、撃ちたい方向にすら撃てないのよ。とは言っても、戦車はこのゲームの攻略の要になるから大事に扱いましょう!」

SNK 怒

 

戦車に乗ると敵の銃弾は無効となり、敵兵士を体当たりで倒せます。Aボタンを押しながら十字キーで砲塔の向きを変えることができ、Bを押しながらAで降車できます。

銃弾以外の攻撃を食らうとあっさり壊れて、数秒後に爆発するので素早く降車しないと爆発して死んでしまいます。また、燃料切れを起こしてもなぜか壊れてしまい、同じく数秒後に爆発します。

戦車の最大の欠点は水辺は移動できないところで、水辺手前では泣く泣く戦車を降りなければなりません。

戦車以外にもヘリコプターに乗り込むことができます。飛行時の音がガシャガシャとやたらうるさいですが、徒歩よりはるかに快適に進めますし、銃弾も一度に3方向に撃つことができます。但し燃料の回復はできないので使い捨てです。

何より、子どもの頃は「ヘリに乗れる」ということ自体が衝撃的で楽しかった記憶があります。

 


ヘンタイたち

シオン「それにしてもゴールが全く見えませんね。」

エル「まったくね!長く遊べるようにと作ったのかもしれないけど、ボスみたいなやつとかもいないし、イベントとかもないからただひたすら上に向かって進むだけのゲームになっちゃってるわ。一体何百回死ねばいいのよ!」

シオン「あれ?エルさんもコンティニューの楽しさを覚えちゃいましたか!?」

エル「当然よ!全部のステージをノーコンティニューなんて不可能だわ!」

シオン「ところがですね、いるらしいですよ。このゲームをノーコンでクリアする猛者が。世の中は広いですね。」

エル「こ、このゲームをノーコンで…それはもうちょっとしたヘンタイね!」

 

 

シオン「な、なんだアイツは!?エルさん、明らかに世界観の違うやつがいます!」

エル「またしてもヘンタイね!」

モヒカン「ヒャッホー!汚物は消毒だー! …んー、あれは!?」

エル「ひぇ… シ、シオンくん、モヒカンがこっちを見ているわ!」

モヒカン「かわいこちゃんがこんな戦場に!場違いかなと思ったけど来てよかったぜー! ヘイそこの子猫ちゃんっ、遊ぼうぜー!」

 

6-mohikan3

 

シオン「ヘンタイめ! エルさんには指一本触れさせない!  …ん?」

モヒカン「あ、アレー…また逢おうぜ!子猫ちゃんー!」

エル「どうやら一定の動きしかできないようね…、とにかく助かったわ。ホッ

 

 

こん棒を振り回しているモヒカンは手榴弾を2発当てないと倒せない強敵です。しかもヘンテコな動きをするのでとても当てにくいです。動きが速いのでモヒカンの軌道上に乗ってしまった場合は死あるのみです。

戦車に乗っていない場合は倒すことよりも逃げることに専念しましょう。

 

モヒカン以外に特別な敵としては、プレイヤーと同じ姿の敵が大量に登場する箇所があります。倒すといつもの敵兵の姿に戻って倒れる為、変装しているという設定なんでしょう。

また、黒っぽい服を着た兵士が最後の方にちょっと登場するのと、ラスボス直前にはレーザー銃を使用するロボっぽい兵士が登場します。基本的にはノーマル兵士と同じような性能です。さらに人の姿をしていない謎の飛行生物も登場しますが、これはもはや意味不明です。

でも、やっぱりモヒカンのインパクトが一番大きいかと思います。サイズも少し大きめですし。

 


エンディング

エル「最終目標が近づいて来たわ。ここを乗り越えれば作戦成功よ!」

シオン「やっとですね、似たようなことの繰り返しでもう疲れちゃいましたよ。」

エル「気を抜くのはまだ早いわよ!最後にどんな強敵が待ちかまえているかわからないんだから!」

シオン「そ、そうですね!油断は禁物でした!」

エル「今は目の前にいる壁に張り付いている顔をやっつけるのよ!口をパクパクして何かを飛ばしてくるから注意して!」

シオン「…よし!エルさん、やりましたよ!手榴弾を適当に投げてるだけで倒せました!さて、最後は一体どんなやつなんだろうか?」

エル「シオンくん!…どうやら今のがラスボスだったみたいよ…」

シオン「えー!?

 

最後は「カワサキ将軍」というここまでで聞いたことのない人物からの英語で「よくやった、ゆっくり休め」みたいなメッセージだけという、ここまでの苦労が何ひとつ報われないエンディングとなってます。

で、クラークは結局なんで無傷だったんでしょうか?

それに、敵なのか味方なのか? あと忘れてましたが、なぜ飛行機が爆発したのか?

何かと疑問を残したままの作品です。

 

SNK 怒 ナース

 


 

スポンサーリンク

 

amazon

rakuten

スポンサーリンク

 - ファミコン, 戦争