ファミコン アクション

妖精物語ロッドランド - 何気に親子愛に感動するゲーム

投稿日:2018-04-13 更新日:

1992年12月 ジャレコ

概要

「妖精の兄妹が、悪者に連れ去られてしまった母親を助け出す為に魔物の本拠地である塔へと乗り込む!」

敵を全滅させると次のステージへと進める固定画面タイプのアクションゲームです。

敵は「魔物」となってますが全然魔物感の無いユルユル系ですし、一見頭を使うパズルアクションゲームかと思いきや全然そんなこともないです。

コンティニュー回数制限はありますが、ファミコンにありがちな不条理な難しさはほぼ無いので、何回かやれば普通にクリア可能なファミコンらしからぬタイプのゲームです。

プレイヤーも敵もグラフィックが可愛らしいのですが、囚われの母親の姿だけちょっとリアル系なのがジャレコらしいギャップを感じます。

忍者くん」の可愛い姿とは裏腹のそのゲーム難易度の高さのように。

悲壮感、漂ってます。

 

ちなみに兄妹の名は、兄のタムと妹のリットで、1Pがリットなのでどちらかと言うと妹リットの方がより主人公のようです。

アクション

通常攻撃

妖精らしく「杖」による攻撃となってますが、その攻撃方法は予想を裏切るものであります。

杖をただ振り回すのではなく、攻撃を当てると敵をしばらくマヒさせそのまま捕まえた状態になり、さらにボタンを押すと持ち上げて今度は反対側の地面に叩き付けるというものです。

想像以上のパワー。

敵を倒すには3回叩き付ける必要があるので、可愛らしい見た目とは裏腹にとてもダイナミックな攻撃が繰り広げられることになります。

別の敵へ向かって叩き付けるとその敵もマヒ状態になるので、複数で迫られた場合でも安心です。

ちなみに段上から落下して敵を踏みつけた時も少しの間ですが敵をマヒさせることができます。

攻撃アイテム

敵を倒すと様々な「攻撃アイテム」が出現し、取った瞬間に効果が発動します。

ミサイルや爆弾などがありますが、特に爽快なのが跳弾で、一つ一つは小さいですが一度に4つの弾がまるでアルカノイドのように画面いっぱいに跳ね返りながら敵を攻撃してくれます。

但しその攻撃範囲の広さが災いし、あっという間に敵を全滅させてしまい、後述の「花」が全部取れなくなるあたりがデメリットといったところでしょうか。

移動

段を移動するには設置されているハシゴを使う以外にも、上下キーと攻撃ボタンで任意の場所に何回でもハシゴを設置できるので移動に関してはかなり自由です。

ハシゴは一度に一本しか使えないので、別の場所で使ったら前のものは消えます。なので、連結させたりはできないのであまりに高いところへ行くことはできませんが、そういうステージでは下から風船が湧き出てくるようになっているのでそれに乗りましょう。

メルヘンチックですね。

ジャンプ

地味に珍しい設定として「ジャンプできる・できない」をオープニング画面のオプションから選択可能となってます。

当然ジャンプできた方が応用が利くので難易度はより下がりますし、何より意味も無くピョンピョン跳ねるというアクション自体楽しいです。ファミコンゲームの本来の姿です。

ついでに、このオプション選択画面では他にもプレイヤーの「カラー選択」や「名前の変更」ができたりと、ファミコンにしては珍しい仕様となっています。

伊達にファミコン後期の時代に発売されたわけではないのですね。

ゲーム構成

EXTRAモード

画面内には敵の他に「」がいくつも咲き誇ってます。

花はただの点数オブジェクトでなく、全部取ることによって「EXTRAモード」へと移行します。

言葉はカッコいいですが特に小難しいことはなく、まず敵が全部たまねぎのような何の特技も無いザコに変身し、それを倒して出現するアイテムが「E」「X」「T」「R」「A」のどれかになります。

画面下に取得した文字が表示されるので、5文字全部集めるとその時点で等身大の妖精さんのグラフィックが表示され「勇気をあげましょう」と言って、残機を一つ増やしてくれます。

残機=勇気らしいです。

この妖精(ウエスティーベル)の絵が、これまたファミコンなのに結構しっかり描かれています。美人です。

こちらはエアリアルさん。

ステージ構成

固定画面は全部で31ステージあり、8ステージ毎にボスステージが挿入されているので合計39ステージと、さらに最終ステージにてキリ良く丁度40ステージ目となっています。

3体目のボスとラスボスの前はなぜかちょっとしたスクロールタイプのアクションステージになっており、デフォルトでジャンプ可能でもありますが、ノーダメージで進むには地味にシビアな行動が必要だったりします。

特にラスボス前は立派な横スクロールアクションゲームとなっています。

ちなみにボスたちは誰も何も喋らないので、どれがラスボスかわからなくて、倒した後に「今のがラスボスだったのか!」となること請け合いでしょう。

固定画面ステージに登場するザコ

ちゃんとした名前は全然わかりません。

スライム

ただ移動するだけですが、たまに突然分裂します。

サメ

サメですが陸上が舞台なので立って歩いてます

たまに白い何かを放物線状に投げてきますが、おそらくサメだけに、いくらでも生え変わるというなんでしょうね。

ハチ

常にふわふわと飛んでおり、停止すると複数の毒針を撃ってくるなかなかの強敵です。

しかも、飛んでいるので微妙な高さで停止されると杖が当たらないことがあります。

目先の個体に集中していると、もっと上空から毒針が飛んでくることもあるので、上空で停止している個体にも注意しておきましょう。

ヘビ

角が生えてます。

サンドウォーム

ファンタジーによく登場するような大きな口を持ったミミズみたいなやつです。

たまに口から舌を伸ばして攻撃してきます。

リス

目が怖いです。

主人公が自分と同じ段にいることを察知すると移動速度が倍増するので、複数まとまっている場合は危険です。

誘導して分散させてから倒しましょう。

イソギンチャク

たまに立ち止まって上に浮かんでいく得体の知れない白い何かを放出して攻撃してきます。

ウサギ

角を生やしたウサギです。

リス同様、同じ段に行くとスピードアップします。

サル

同じくスピードアップ系です。

ヒトデ

ブーメランのようなもので攻撃してきます。

顔と動きがキモカワイイです。

ザリガニ

たまに腕を伸ばして、ハサミをちょきちょきして攻撃してきます。

とり

どういう姿してるのか全然わかりませんでしたが、手が翼のように見えるので鳥と見ました。

これもスピードアップ系です。

たまねぎっぽい何か

花を全部取ってEXTRAモードになると全ての敵がコレに変身します。

ただただ移動するだけの特別な敵ですが、さすがに触れるとミスになります。

 

スクロールステージに登場するザコ

ハットのおっさん

被っているハットをブーメランのように飛ばして攻撃してきます。

タイミングを計って攻撃しないと結構ダメージ食らいます。

ハットの下はどうやらハゲているようです。

ピエロ

ジャンプで足場を移動するシーンで、下から飛び跳ねて邪魔してきます。

飛び跳ねる時に毎回ポーズが違います。

おばちゃん

主人公の到底届かない上部の足場から桶をひっくり返して水を浴びせてきます

この敵を配置したその発想がシュールすぎます。

コウモリ

主人公の動きを完全に見据えた上で体当たりしてきます。

敵というかトラップの一種に近いので、初見でかわすのは難しいでしょう。

ラスボス

そしてラスボスは一見ロボと見まがうようなフォルムですが、よく見ると鎧をまとったミノタウロス的な感じでしょうか。

弱いですが、大きさだけは一丁前です。

エンディング

親子の再会グラフィックで涙涙のハッピーエンドです。

しかしさらわれた理由もわからなければ、エピローグなんかも無くあっさりとしたものですし、クリア特典なども無いのがちょっと残念です。

これぐらいの難易度なら裏面があっても良かったかなと思えます。

ドルアーガの塔」とか「バベルの塔」の裏面はやる気がしませんが。

 

おまけ

エルちゃんとシオンくん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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