1985年9月 ジャレコ
概要
主人公クラリス (15歳・カリフォルニア出身・スピード狂) が、愛車で警察を翻弄しながら世界中のハイウェイを走り回るゲーム。サイドビュー画面。
積極的に敵を倒したり、レースをするわけではなく、道路を全部踏むのが目的という一風変わったカーアクションゲームです。

予想以上にヤングな主人公だった。
道路を塗りつぶす
舞台となる場所は、以下の6か国。
- アメリカ
- イギリス
- フランス
- ドイツ
- インド
- 日本
透明だった道路は、通過すると白く塗りつぶされていき、全部白くするとステージクリアです。
道路は、4段構成になっており、途切れまくってます。
- 途切れた向こう側の道路へ行きたい時は ➡ 何も押さずにジャンプ
- 上段の道路へ行きたい時 ➡ 途切れ目の所で、上を押しながらジャンプ
失敗すると天井にぶつかって車がペチャンコになる演出がありますが、ミスにはならないのでそんなに慎重になる必要はないです。

途切れた道を飛び移るのは映画の決死のジャンプシーンとかでありますが、今いる場所より高い道へ飛び移るとか、そんなのは見たこと無い。
ちなみに上級技として、走行方向とは逆方向に方向転換しつつ上段道路に上がるというジャンプ方法がありますが、難易度高めです。
あえてやる必要は無いですが、見た目はカッコイイです。
友だちの前で、このジャンプをいとも簡単にやってのければ一目置かれると同時に、イキりやがって…、と心の中で思われることでしょう。
ウィリー
クラリスカー(プレイヤーの車)は、方向転換するとウィリーを必ず行い、それが終わるまではジャンプができないという制限があります。
のんびりとしたウィリーなのでもどかしいですが、それもそのはず、この制限がなかったらおそらく簡単にクリアできてしまうであろう仕掛け、というわけです。
方向転換後すぐにジャンプできてしまうと、道路走破や敵回避などがカンタンすぎて、多分ゲームがつまらなくなります。
ウィリーというカッコイイ技を取り入れつつ、それが実はゲームバランスの調整だったりします。
途切れ目
各ステージの道路は途切れ目のパターンが様々で、ループ後は、単純な道路構成だったアメリカステージ(ステージ1)も変則的になっており、難易度がちょっとだけ上がります。
そういえば「忍者じゃじゃ丸くん」も段差構成になってたので、ジャレコは段差好きに違いない!
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敵
パトカー
ハイウェイ上には敵パトカーがウロついてます。佇んでいるように見える。
対応
- ジャンプで飛び越えてかわす
- オイル缶を当ててスピンさせて、体当たりで吹き飛ばす
オイル缶は道路上の所々に置かれていますが、それほど多くはないので、投げまくってたらすぐに無くなります。
吹き飛ばし
スピンしているパトカーはまとめて吹き飛ばす事が可能で、単体の時よりも追加点が貰えるので積極的に狙っていくとよろし。
3台ほどまとめて吹き飛ばすと、なかなか爽快です。
カミカゼアタックパトカー
パトカーは、プレイヤーに対して相対速度で動いているという設定なので、その場で止まっているように見えます。
プレイヤーを追いかけて来たりというのは無く、障害物のように存在している感じ。
なので、
- 自分と同じ方向を向いているパトカー ➡ 佇んでいるように見える
- 自分と反対を向いているパトカー ➡ 急速に距離を詰めてくるように見える
これを利用したペナルティとして、同じ場所に居すぎると「カミカゼアタックパトカー」なるパトカーがたまに現れます。
コイツは、自分と反対を向いている場合(向かい合ってる場合)、その名のごとくこのゲームに似つかわしくない高速で近づいてくる強敵です。不思議な事に、避けきれない事が多い。
お邪魔ネコ
敵というより、ペナルティキャラとしてネコが出現します。
同じ段を行ったり来たりを繰り返すと、挟み込んでくる形で登場します。
なぜかチェッカーフラッグを持ってて、見た目はとってもカワイイですが、オイル缶を当てても倒せない無敵ネコなのです。

飛び越えるしかにゃい。
初見時は隠しキャラかなんかと思って、喜んで触れてしまいがちですが、触れるとミスになります。触れると「ネコ踏んじゃった」のメロディが流れる。
ネコが飛ぶ。
出現後、さらに数回往復すると徐々に距離を詰めてきて、ウィリーがちょうど終わり切れるぐらいの距離まで詰めてきます。
普通、これぐらいでミスになると思いますが、それでもしつこく往復を続けていると、今度はなぜかネコの前方にタケノコがニョキッと生えてきます。
タケノコもペナルティです。
タケノコ
タケノコもネコ同様の性質を持ってます。追加で、ネコよりちょっとだけ背が高い。
飛び越える事は一応可能ですが、ネコと同時出現するという事も相まって、ネコとタケノコの間が丁度クラリスカーが収まるほどの間隔しかなく、そこへ着地後すぐさまネコも飛び越すというのはなかなかの難易度なので、多分ここまでくるとミスるしかないかと。運が悪いと、ネコの後ろにパトカーもいたりする。
あんまり無いですが、タケノコが出現してもさらに往復を繰り返すと、カミカゼパトも突っ込んでくる事もあり、その光景は地味にコワいです。ネコ微笑んでるし。
ちなみに、ペナルティキャラを回避するにはジャンプするしかないでの、最も挟み撃ちにされやすいのは一番下の段です。上段道路の場合は、下段に落ちればいいので回避確率は高い。
風船でワープ
たまに見かける赤い風船を3つ取ると、3ステージ先にワープができます。さらにボーナス得点もゲット。
スコアを気にしない人には特にメリットの無いアイテムですが、ワープ演出の爽快感が楽しかったので、きゆこうは道路走破するよりも風船ばっかり追いかけてました。
風船は画面の切り替わるポイントで出現するので、その場で方向転換を繰り返すと結構出ます。
ただ、これをやるとネコも一緒によく出ます。

クリア結果画面
ステージをクリアするとクラリスが描画されて、何か言ってます。

ファミコンなのに、キャラを描画しているところに100点。
あとがき
このゲームのBGMは、有名なクラシック曲のアレンジが使われ(チャイコフスキー作曲)、さらに車ゲームなのにユッタリした動きのせいもあり、とてものんびりとしたゲームになっています。
そんなのほほん雰囲気を思い出し、たまにやりたくなってプレイするも、数十分で飽きるというのを繰り返す小悪魔的な魅力を持ったゲームなのでした。
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