フロントライン - いびつな兵士達

      2017/12/25

1985年8月 タイトー


男の憧れといえば… そう、戦車です!

私が戦車に初めて乗ったのがこのゲームです。


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このゲームのグラフィックは今見るとチープなことこの上ないですが、当時は魔法にかかったようにめちゃくちゃプレイしました。

多分初めてプレイした「戦争ゲーム」だったのでしょう。今までと違ったシステムに子どもながらに衝撃を受けたのが原因かと。

プレイヤーが縦横無尽に動くことができ、かつ拳銃と手榴弾の2種類の武器を持っていて自由な方向に撃ったり、投げたりできます。それがどうしたと言われそうですが、当時はそんなにそういうタイプのゲームがなかったように記憶してます。

さらに、少し進んだその先に戦車が用意されていて、それに乗り込むことができるんです!

FL tank

戦車は被弾しても一撃では破壊されず、煙をあげるだけで、一旦降車後再搭乗すれば元通りに復活します。

特に、一旦降りれば元通りになるなんて夢のような乗り物じゃありませんか!?

しかも拳銃では倒せなかった敵戦車が、戦車だと一撃で倒せる!

そりゃそうなんですけど。

 

乗り物はランダムで用意されており、のう一つの乗り物である装甲車が用意されていた場合はガッカリです

FL armoured car

 

確かに装甲車の機銃でも敵戦車を倒すことはできますが、被弾した場合は一撃でやられてしまい、再搭乗による復活はできません。

一旦 戦車の安心感を知ってしまうと装甲車の不安感を消す事はできません。つまり、せっかく乗り物に乗っているのに守られてる感が全く無いのです。

ですから、戦車が用意されていた場合には狂喜乱舞したものです。

 

また、拳銃に比べて戦車の撃つ砲弾のごっついこと!頼もしすぎです。まんじゅうみたいです。

ただ、戦車も装甲車も移動音である「キャリキャリ」という音が全く重量感をまったくもって感じさせてくれません。

 


 

しかし、ある程度大人になってから改めてこのゲームを観察したところ、何かとスゴいことに気づいたのであります。

まずおかしいのが

ガニ股というか、ふざけながら歩いているようにしか見えません

もしかしてこれで敵兵を油断させる作戦なのか?と思いきや敵も同じ動きです。

FL sergeant back

歩く音もピコピコ鳴って、カワイイ音なのは認めますが、緊張感が吹っ飛びます。

 

そして手がおかしい

正面を向いている時になぜか腕を真横に伸ばしおり、その手に持つ拳銃は前方に向いています。

完全に子どもの落書きレベルの描写です。

それに腕を真横に伸ばしているために、真正面の敵に弾が当たらないのです
FL cofrontation 2

斜め方向に向いた時は少しはマシな描写になります。

その為むしろ斜めを基本にして撃った方が敵に弾が当たりやすいです。

というか、戦場の最前線(フロントライン)で武器がいきなり拳銃ですか。

 

そして本格的にもっとおかしいのは敵兵で、見た目はプレイヤーと同様ですが、後ろを向いているのに拳銃だけが器用にプレイヤー方向に向けられて弾が飛んでくるのです。
FL sergeant back a1

小学生の時にドッジボールでよく使った、見ている方向と投げる方向をあえてずらし、安心している相手に弾を当てる作戦に似ています。

 

究極の体勢がコレです。

FL side 2


 

敵戦車もプレイヤー同様、一発被弾だけでは煙をあげるだけなので、おそらく一旦降りれば復活するはずなのですが、敵兵はなぜか降りずに2秒後ぐらいに爆発して戦車とともに旅立つのです。

なぜ降りない?

まるで敵兵は潔しで、自分は往生際が悪いやつのようではないですか。

いや、戦場では生き残った方が正しいのだ。ここは心を鬼にしよう。


 

ステージ最後に登場するトーチカ(見た目はただの敵戦車)は手榴弾でしか破壊できません

実はこのゲームに果たして手榴弾は必要なのか疑問を抱いていたところでしたが、トーチカを用意しているなら仕方ありませんね。

直線状に攻撃できない箇所への攻撃となると手榴弾は必需品ですものね。

それに、全部を戦車で進めることができてしまうとなると、難易度も下がって簡単すぎてゲームとして何の面白みもなくなってしまいます。

そうです。ここでプレイヤーに戦車から降ろさざるを得ない状況を作り上げているわけです!

散々戦車メインでゲームを進めてきたのに最後は降りて戦わなければならないので、ヤドカリが引越しの為に貝から体をむき出しにする瞬間のように不安感が半端無いです。

この部分を見ると、それなりに考えてゲームを作っているんだな、と思いました。

 

なんとかトーチカを倒すと敵兵が白旗揚げて降参してくれます。そういう所の演出はちゃんと用意されてます。

 

ちなみにそんな手榴弾ですが、投げるとヘンな軌道のヘンな弾を発射しているようにしか見えませんが、脳内変換されて一応 弧を描いて飛んでいるように見えると言えば見えます。

地面側に「影」をつければあっという間にちゃんと弧を描いているように見えたはずなんでしょうけど、そんなことに容量を使う余裕は無かったのでしょう、というより面倒くさかったのでしょう。


 

それと、ファミコンのゲームはちょいちょいBGM無しが存在しますが、やっぱりこのゲームもBGMが無いです。

これも容量の問題でしょうか?

しかしこのゲームのどこに容量を食う部分があるのでしょう?手榴弾の影も無いのに。

 

さらに、極めつけはポーズ機能がありません

もはやただの嫌がらせです。

 

そんなじゃじゃ馬ゲームではありますが、なんだかんだで私はお気に入りです。

 


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