アクション 横スクロール ファミコン

ホーリーダイヴァー - 難易度がトチ狂っているゲーム

更新日:

1989年4月 アイレム


「悪魔城ドラキュラ」のシモンに似た姿の主人公を操作し、その鬼のような難易度でヒイヒイ言わされる横スクロールアクションゲーム。全6ステージ。

主人公はマッチョですが、ジョブ的には魔法使いで、格闘攻撃は一切無し(通常攻撃はシンプルな魔法弾)。

ゲームのあらすじは、要約すると以下の通り。

 

とある国にて、魔王の侵略を危惧した国王は、まだ幼い2人の王子を逃がす。

その数十年後成長した息子達は、自分たちの国を取り戻す為打倒魔王を目指し旅立つ。

 

主人公はの方です。

兄の方は旅の途中で敵に捕らわれの身となっており、また国王は話の流れ的にすでに魔王の手にかかってしまってそうです。

ちなみに、この世界は「魔法世界」とのことなので、魔法を使えるのは普通の事かと思われます。


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ゲームの印象

主人公はシモンの形をしてて見慣れているので親近感がありますし、攻撃方法も魔法なのでそこそこの射程距離、そして操作も重くなく、ジャンプ性能も悪くないので、第一印象は良ゲーな感じです。

真上に向かって攻撃することもできます。

但し、ノックバックはなかなかでその後の無敵時間も短めです。「忍者龍剣伝」的。

ゲーム内にはまったくストーリーらしきものがないので、ゲーム単体だと主人公が戦っているいきさつが全然わかりませんが、魔法使いであることと、敵がバケモノばかりということで、ファンタジー要素のより強い悪魔城ドラキュラと言った感じに落ち着くことでしょう。

また、後半に瞬間的にですがドラゴンに変身したりするので、ストーリーを知らないとますます主人公の素性がミステリー化します。

ちなみにストーリーを調べたところ、主人公は純粋な人間らしいので、ドラゴン化は魔法の一種かと思われます。

 

そしてこのゲームの際たる特徴がその恐ろしき難易度です。特に後半

これまでのゲームでも難しすぎる!鬼だ!と何度も声をあげてきてますが、このゲームはさらにその上を行ってます。

中盤あたりはまだガマンできますが、後半になると何か取り忘れた必須アイテムでもあるに違いない!とゲームを最初からやり直そうかと一瞬悩むレベルです。

魔法とアイテム

魔法

最初は魔法が一つしか使えませんが、ステージをクリアする度に新たな魔法が1つずつ使えるようになっていきます。

どんな魔法が使えるようになったか確認する時がワクワクものですが、その使用方法に関しては少々面倒です。

魔法の使用方法

  • セレクトボタンで「通常モード」から「魔法使用モード」に切り替える
  • スタートボタンで表示される魔法一覧から使用する魔法をセットする
  • 攻撃ボタンが通常攻撃から魔法攻撃になる

これなら魔法一覧の中に「魔法を使用しない」という項目を作ればいちいち切り替える手間が省けるのでは?と思うわけです。

マジックポイント

  • 青い液体ビン : MPが回復する ➡ 敵が落とします。
  • 白色の翼 : MPの最大値が増加する ➡ 所々に放置されてます。

ちなみに体力回復には「ハートマーク」を拾い、ハートが入った瓶のようなものを取ると体力の最大値が増えるあたり、意図的にやっているのか、悪魔城ドラキュラを連想させます。

アイテム

道中で拾うことができる自動装備アイテムが全部で4つありますが、特に説明も何もないのでその内2つは効果がイマイチわかりませんが、他の2つは明らかに変化があるのでわかります。

説明が無いと効果がわからなかった2つ

  • パワーリスト ➡ 破壊可能な障害物を破壊できているのは実はこのアイテムのおかげ
  • マント ➡ 空でも飛べるようになるのかと思いきや、実は防御力アップ

効果が目で見てわかる2つ

  • ブーツ ➡ ジャンプ力が倍ぐらいになる。
  •  ➡ 消費MPが半分になる。

魔法

ツインファイアー(消費MP2)

初期状態から使えます。

通常の魔法弾は弾が1個で、ある程度の距離で消えますが、この魔法はその名の通り炎の弾が2発で、螺旋を描いて飛んでいきます。

飛距離が無制限で、さらに障害物もすり抜けてくれるので、安全地帯から敵を狙い撃つことも可能です。

但し、連射不可(画面内に1発まで)。

ブリザード(消費MP10)

この魔法は2通りの使い方があります。

  • 乗るとまともな動作ができなくなるドロドロのダメージ足場を、凍らせて通過可能にする。
  • 一部の敵の動きを止める

特に2つ目の効果が有用で、クセのある動き・無限に出現するザコが多いゲームなのでかなり助かります。

但し、後半は効かない敵も増えてきます。

ブレイカー(消費MP10)

溜めをしてから3連弾を発射する波動拳です。

敵と障害物を貫通しますが、消費MPの割にそれほどの威力でもないです。

また、溜めの時の光部分はかなりの威力を誇りますが敵とほぼ密着する必要があり、リスクが高いので使用するシーンは限定的です。

ブレイカーという名の割にそれほどブレイクしてくれません。

オーバードライブ(消費MP16)

使用すると数秒間2つのエネルギー体がプレイヤーの周りをクルクルと回ります。

一見敵の弾から身を守ってくれそうな感じですが、スカスカなので普通にスルーしてダメージ食らいます。

どちらかと言うと、使用して自ら敵に当てるように使用するものと考えた方がいいかと。

通常攻撃の補助的な役割でも使えます。

この魔法はシステム上の欠点として、処理落ちの為なのか使用すると敵の弾が見えなくなることがよくあります。

サンダー(消費MP20)

発射したカミナリにも攻撃判定がある上に、画面端へ到達後の衝撃は画面全体に攻撃判定があるまさに最強の魔法です。

これ以外の魔法はアイテムの「杖」を取ることで消費MPが半減しますが、この魔法だけは例外で20MP消費が固定なので、調子に乗って使ってるとあっという間にMPが0になります。

ちなみにブリザードでドロドロを凍らせてからサンダーを放つと、凍ったドロドロが全部なくなるのが爽快です。

やる意味はほぼ無いですが。

なかなかクセもの揃いの敵たちです。注目した敵を挙げていきます。

ちなみ敵の名前は正式なものではないです(適当につけてます)。

ザコ敵

巨大コウモリ

天井にぶら下がって左右に交互に飛び跳ねつつ、それと同時に弾を一気に3発撃つという動作を繰り返してきます。

動作のタイミングが結構早いです。

左右に飛び跳ねる時の翼を広げた瞬間しかダメージを与えられないので、タイミングを掴めないと下にもぐり込めず何回も弾に当たるので最初はヘコみます。

他の敵とタッグで登場すると厄介なので、ブリザードで動きを止めてとっとと先に倒しましょう。

フサフサ目玉

目玉から流れ出した涙が地面を伝って攻撃してきます。

地味に厄介なのでここもブリザードで涙を流すのをやめてもらいましょう。

フライングアングラー

アンコウっぽい形(頭に提灯はないですが)をしていて空を飛んでます。

ミニアンコウを4匹をけしかけてきた後、プレイヤーめがけて急降下してきます。

急降下攻撃はタイミングを合わせて少し後退するだけでかわせますが、そのタイミングがまだ分からない最初の内はなかなかの強敵です。


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巨大マリモ

垂直にピョンピョン跳ねながら、水平飛行の弾を乱発してきます。

放つ弾の高さは基本的には一定ですが、敵を誘導して立ち位置が変わると高さが変わり、さっきまではしゃがんでたら当たらなかったのに、今は全部当たるということがあるので、弾の高さ調節がうまくいけばしゃがんで攻撃してるだけで倒せます。

スーモではありません。

落石注意

敵というか、障害物です。

同じ場所を同じ軌道で永久に降ってきて、地面を転がり障害物にぶつかると割れて破片になって飛び散ります。

攻撃を加えても破片になり、それにも攻撃判定があります。

かわして進むことができるなら攻撃はしない方が良策です。

動きが意外に早いのでタイミングを見計ってくぐり抜けないとひたすらダメージを食らい続けます。

鉄巨人(赤色)

倒さないとドラゴンに変身する為のアイテムが手に入らないことからして中ボス的な存在であり、これと言った攻略法が無い強敵です。

耐久力が高く、弾を上下から2発撃ちながらジリジリと距離を詰めてきて、さらに衝撃波のようなものもたまに放ってきます。

また敵の体に触れると大ダメージなので、ジャンプで飛び越えて後ろから攻撃するなどという考えはやめましょう。

最終ステージではこの赤色の強化版の「灰色の鉄巨人」がいますが、こちらは移動速度が格段にアップしていて、逃げるとワープして追いかけてきます

敵ながらワープのエフェクトがなかなかカッコイイ。

自力で倒すことも可能ですが、一定の場所ではおあつらえ向きに用意されている障害物と落とし穴を利用するとラクに倒せます。

執念深さはなかなかですが、それほど知能は高くないようです。

ツノ土偶

ツノを生やした土偶(石像)で、プレイヤーの両サイドに突如出現し、弾を放ちながら挟み込むように徐々に近づいてきます。

耐久力が高くまともに戦うだけ損な敵なので、飛び越せるスペースがあるなら飛び越えてスルーが一番ですが、大体スペースが無い場所で登場します。

ある程度のダメージは必至なので、出現した瞬間に進みたい側の一体に集中して近距離でひたすら連射で倒す、もしくは、強引な方法としては被弾時の無敵を利用して敵をスリ抜けることも一応可能です。

ウォールフェイス

最終ステージに出現する敵です。

おそらくコイツがいるエリアがこのゲームの中で一番の難関かと。

その最たる理由はノックバックによる落下死です。

また出ましたね。ノックバック。

弾をほとんど休み無しで連発してくる上に、足場が穴まみれなので、被弾するとほぼ即落下死です。

そんなヤツが5体続きます

鬼です。

まるでペプシのCMの鬼を見て、こりゃ鬼退治は無理だわ、って思うぐらい絶望感に浸れます。

ボス

ラスボス以外のボスの名前も適当につけました。

ステージ1:ライオンマン

巨体のクセに身軽なヤツで、プレイヤーを飛び越えながら炎を連射してきます。

吐き出す炎は飛距離に制限があり、ある程度の距離で消えるので口を開けたら反対側へ逃げるとほぼ食らうことはないでしょう。

また、体当たりをしてくるのかと思いきや、突っ込んできて当たる前になぜかプレイヤーを自ら飛び越えてくれるというトリッキーさを持ってます。

というわけで、こやつは弱いです。

ステージ2:巨大細胞

壁に固定された大型のボスで、ひたすら放物線上に巨大な弾を3発同時に吐き出して攻撃してきます。

弾は着弾すると破裂し、それにも攻撃判定があるので適当に避けていると大体ダメージ食らいます

まともに戦うとなかなかの強敵ですが、敵の攻撃方法の仕様上、弾の軌道的にほとんど当たらないか、もしくは飛んできたらちょっとしゃがむだけでかわせる場所というのが存在します。

敵からプレイヤー3体分ぐらい後ろにさがった辺りで、あとは微調整です。(おそらく他にもいい場所があるかと思われます。)

ステージ3:巨大イカ

2体出現し、地面と天井を行き来しながら弾を放ち、さらにしっぽ部分からミニザコをけしかけてきます。

耐久力が低いので、戦闘開始したらモグラ叩きの要領で頭を出すのを待ち構えて被弾覚悟でとにかく連射すれば1体目がすぐ倒せます。

そして残り1体になればもはやただのザコです。

ボスの中でもステージ1とこのイカのボスは最弱の部類かと思います。

ちなみにボスの名前がわからないので、勝手にネーミングしてますが、よく見たら全然イカじゃないですね。

ステージ4:回転塔

1本のように見えて実はトーテムポールのように3段に分かれており、クルクル回転しつつさらに上下移動を繰り返しつつ、そして目玉が描かれた部分が見えると弾を放ってきます。

目玉の位置がズレているので、弾は上中下と連続で順番に飛んできます。

このボスもまたノックバックとの戦いです。

中に浮いた足場がいくつかありますが、正直どこに移動しても同じです。

足場は狭く、普通に立っていると被弾と同時にほぼ落下死が確定します。

また弾を避ける為のジャンプ中も、被弾するとほぼほぼ落下死確定です。

このボスを倒す為に考えられうる唯一の方法は、最初に立っている足場のギリギリ先端、しかもプレイヤーの体が半分ぐらい飛び出ているぐらいの位置に立ってひたすら攻撃し、ノックバック後はすぐさまギリギリ先端まで戻って攻撃再開です。

つまり足場のギリギリ先端が、ノックバックでも何とか落下せずに済む位置というわけです。

ちなみにここでオーバードライブを使うと敵の弾が見えなくなるので使用はお勧めできません。(処理落ちで。)

ただ目玉が残り1つになったら処理落ちしなくなるので大丈夫です。

ステージ5:フライングブレイン

耐久力が高い上に、上空を飛んでおり、さらい弱点である脳ミソの周りを守るように浮遊している殻の部分があるので、なかなかダメージが与えられない強敵です。

通常時に放ってくる2発同時の弾が邪魔で攻撃のタイミングも掴みづらく、モタモタしていると体当たりモードに覚醒し、猛アタックされ、場所によってはそのまま瞬殺されます。

両サイドの壁に丁度プレイヤーが収まる程度のヘコみがあるので、おそらく体当たりモードになった時の回避用スペースだと思うのですが、敵の位置次第なのか、かすかに触れる状態になる場合もあるので完全な安全地帯というわけではないです。

このバトルでの、一番のポイントは体当たりモードをいかに回避するかです。

ですが、回避方法として、以下の2つぐらいしかなかったです。

  • うまく誘導できれば、近づいてきたところを飛び越し、敵がUターンする慣性を利用して今度は下くぐるという方法を繰り返して回避する
  • 画面の隅の壁にピタリとくっついてしゃがんでいると、なぜか敵の攻撃が当たらないことがあります。(運次第なのか、当たる時は当たります。)

体当たりモードが多いほどやられる機会も増えるので、ノーマルモードの時にいかに効率良くに攻撃をヒットさせることができるかもポイントです。

 

それと、この部屋には背景に十字架に張り付けられた人がいますが、彼は主人公の兄の「ザック」でボスを倒すと救出演出があります。

特に喋ったりはないです。

ステージ6:ブラック・スレイヤー

ラスボスです。

ステージ5では小さめの脳ミソでしたが、ここでは巨大脳ミソです。

ラスボスだけあり、まともにやり合うとかなり苦戦しますが、実はサンダーの魔法で楽勝なのです。

敵の攻撃対象部分は、

  • 中央の触手
  • その両サイドの触手
  • 両サイドから突き出た鉤ヅメ付きの触手

の計5か所ありますが、最初に中央の触手両サイドの触手横からまとめてサンダーを貫通させて攻撃します。

次に鉤ヅメ触手も同じように。

鉤ヅメ触手攻撃中にMP切れになったとしても、それ以外の触手が無いので残りは特に苦もなく倒せるでしょう。

これを倒すと今度は第2形態となり、こちらも自動的にドラゴンに変身しての空中戦となりますが、もはやおまけ程度のバトルなので適当に弾を撃ってるだけで倒せます。

エンディング

ドラゴンが2匹画面内をウロウロと飛び回る中でのエピローグのエンディングロールです。

After a long and difficult battle, randy finally retrieved the five different emblem seals belonging to the king crimson family, and exdelled, with his great magic power, the black Slayer, emperor of the darkness, and his devil followers into the graveyard in another dimension!

Thus the apocalypse of the black magic reached the end, and in the magic world two new wizard kings, zakk w. and randy r. crimsons, mounted the thrones to open again the age of light...

the end

長く困難な戦いの末、ランディは遂にクリムゾン家に伝わる5つの紋章を取り戻し、その強大な魔力と暗黒魔王ブラック・スレイヤー、そして地下帝国の悪魔軍団を別次元に追放した。

こうして悪の魔力による黙示録は終わりを告げ、魔法王国の新たな2人の王、ザックとランディ兄弟による光の時代が再び始まる…。

(途中にある”exdelled”はスペルミスで、正しくは”expelled”なんじゃないかなと思います。)

ということで、ランディともう一匹のドラゴンは兄のザックという事ですね。

あと、ここのBGMがそこはかとなく暗い

同社の「スペランカー」のオープニング曲に通じるところがあります。

あとがき

このゲームに登場する名称はメタル系のバンドの人達の名前を拝借しているようです。

  • 主人公の「ランディ」と兄の「ザック」➡ 2人ともオジー・オズボーン・バンドのギタリスト
  • 父親の国王「ロニー」➡ オジー・オズボーンのバンド「ブラック・サバス」の元ボーカル
  • 兄弟のお目付け役家臣「オジー」➡ オジー・オズボーンその人

他にも、以下の通り。

  • 王国の名前「クリムゾン」➡ バンド「キング・クリムゾン」
  • ラスボス「ブラック・スレイヤー」➡ バンド「スレイヤー」

挙句の果てはゲームのタイトルである「ホーリーダイヴァー」もバンド「ディオ」の曲名(アルバム名)だそうで。

ちなみに、バンド「ディオ」の創設者のフルネームが、ロニー・ジェイムス・ディオで、前述した国王「ロニー」に繋がります。

 

ジョジョ…、いや、バスタード」


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