ホーリーダイヴァー - 難易度がトチ狂っているゲーム

      2018/03/19

1989年4月 アイレム


「悪魔城ドラキュラ」のシモンに似た姿の主人公を操作し、その鬼のような難易度でヒイヒイ言わされる横スクロールアクションゲームです。全6ステージ。

主人公は形がシモンなのでマッチョですが、ジョブ的には魔法使いです。格闘攻撃は一切無し。

あらすじを要約すると「魔王の侵略を危惧した国王が幼い2人の王子を逃がし、その数十年後成長した息子達が魔王を倒すべく旅立つ」という感じで、主人公は弟の方です。

兄の方はなぜか敵に捕らわれの身となっており、また国王は話の流れ的にすでに魔王の手にかかってしまってそうですね。

ちなみに、この世界は「魔法世界」とのことなので、魔法を使えるのは普通の事かと思われます。


スポンサーリンク


ゲームの印象

主人公はシモンの形をしてて見慣れているので親近感がありますし、攻撃方法も魔法なのでそこそこの射程距離、そして操作も重くなく、ジャンプ性能も悪くないのでどちらかというと良ゲーな感じです。真上に向かって攻撃することだってできます。

但し、ノックバックはなかなかでその後の無敵時間も短めです。「忍者龍剣伝」的。

ゲーム内にはまったくストーリーらしきものがないので、ゲーム単体だと主人公が戦っているいきさつが全然わかりませんが、魔法使いであることと、敵がバケモノばかりということで、もし想像で思い描くとしたらファンタジー要素のより強い悪魔城ドラキュラと言った感じに落ち着くことでしょう。

また、後半に瞬間的にですがドラゴンに変身したりするので、ストーリーを知らないとますます主人公の素性がミステリー化します。ストーリーによれば純粋な人間らしいので、ドラゴン化は魔法の一種かと思われます。

そしてこのゲームの際たる特徴がその恐ろしき難易度です。特に後半。

これまでのゲームでも難しすぎる!鬼だ!と何度も声をあげてきてますが、このゲームはさらにその上を行きます。中盤以降はまだガマンできるレベルですが、後半は何か取り忘れた必須アイテムでもあるに違いない!と一瞬悩むレベルです。

魔法とアイテム

最初は魔法が一つしか使えませんが、ステージをクリアすると新たな魔法が1つずつ使えるようになっていきます。どんな魔法が使えるようになったかの確認が楽しいのがゲームの醍醐味の一つですが、魔法の使用方法に関しては少々面倒臭いです。

その方法が、セレクトボタンで「通常モード」と「魔法使用モード」を切り替え、魔法使用モードにしてスタートボタンで表示される魔法一覧から使用する魔法をセットすると攻撃ボタンで魔法が発動するというものですが、これなら魔法一覧の中に「魔法を使用しない」という項目を作ればいちいち切り替える手間が省けるのでは?と思うわけです。

MPの回復には敵が落とす「青い玉」が必要で、また「白色の翼」の形をしたアイテムを取ることで最大値が増えます。ちなみに体力回復には「ハートマーク」を拾います。

意図的にやっているのか、このオブジェクトがまた、悪魔城ドラキュラを連想させます。

そして、ハートが入った瓶のようなものを取ると体力の最大値が増えます。

 

道中で拾うことができる自動装備アイテムが全部で4つありますが、特に説明も何もないのでその内2つは効果がイマイチわかりませんが、他の2つは明らかに変化があるのでわかります。

パワーリスト」は通り道にあるので取り逃すということは多分無いと思いますが、破壊可能な障害物を破壊できているのは実はこのアイテムのおかげということが最初は認識できないので、アイテムの効果を後で確認するまで一体何だったのかわからないアイテムの一つとなっています。

最後に入手する「マント」は空でも飛べるようになるのかと思いきや、実は防御力アップです。

あとの2つは「ブーツ」と「」のマークになっており、ブーツはジャンプ力が倍ぐらいになりますし、杖は消費MPが半分になるので効果が目で確認できます。

魔法

ツインファイアー(消費MP2)

初期状態で使えます。

通常の魔法弾は弾が1個で、ある程度の距離で消えますが、この魔法はその名の通り炎の弾が2発螺旋を描いて飛んでいきます。

飛距離が無制限で、さらに障害物もすり抜けてくれるので、安全地帯から敵を狙い撃つことも可能です。但し、連射不可です(画面内に1発まで)。

ブリザード(消費MP10)

主な使い道は、乗るとまともな動作ができなくなるドロドロのダメージ足場を凍らせて通過可能にするというものです。また、もう一つの使い道がとても有用で、一部の敵の動きを止めるというものです。

クセのある動きをしたり、無限に出現するザコが多いゲームなのでかなり助かるお得な魔法ですが、後半は効かない敵も増えてきます。

ブレイカー(消費MP10)

溜めをしてから3連弾を発射する波動拳です。

敵と障害物を貫通しますが消費MPの割にそれほどの威力でもないです。

また、溜めの時の光部分はかなりの威力を誇りますが敵とほぼ密着する必要があり、リスクが高いので使用するシーンは限定的です。

ブレイカーという名の割にそれほどブレイクしてくれません。

オーバードライブ(消費MP16)

使用すると数秒間2つのエネルギー体がプレイヤーの周りをクルクルと回ります。

一見敵の弾から身を守ってくれそうな感じですが、スカスカなので普通にスルーしてダメージ食らいます。どちらかと言うと、使用して自ら敵に当てるように使用します。

通常攻撃の補助的な役割でも使えます。

この魔法はシステム上の欠点として、処理落ちの為なのか使用すると敵の弾が見えなくなることがよくあります。

サンダー(消費MP20)

発射したカミナリにも攻撃判定がある上に、画面端へ到達後の衝撃は画面全体に攻撃判定があるまさに最強の魔法です。

これ以外の魔法はアイテムの「杖」を取ることで消費MPが半減しますが、この魔法だけは杖を取ろうが取るまいがそのままなので、調子にのって使ってるとあっという間にMPが0になります。

ちなみにブリザードでドロドロを凍らせてからサンダーを放つと、凍ったドロドロが全部なくなるのが爽快です。

やる意味はほぼ無いですが。

 

なかなかクセもの揃いの敵たちです。注目した敵を挙げていきます。ちなみ敵の名前は適当です。

ザコ敵

・巨大コウモリ

天井にぶら下がって左右に交互に飛び跳ねつつ、それと同時に弾を一気に3発撃つという動作を繰り返してきます。結構早い。

左右に飛び跳ねる時の翼を広げた瞬間しかダメージを与えられないので、タイミングを掴めないと下にもぐり込めず何回も弾に当たるので最初はヘコみます。

他の敵とタッグで登場すると厄介なので、ブリザードで動きを止めてとっとと先に倒しましょう。

フサフサ目玉

目玉から流れ出した涙が地面を伝って攻撃してきます。地味に厄介なのでここもブリザードで涙を流すのをやめてもらいましょう。

フライングアングラー

頭に提灯はないですがアンコウっぽい形をしていて空を飛んでます。

ミニアンコウを4匹をけしかけてきた後、プレイヤーめがけて急降下してきます。

急降下攻撃はタイミングを合わせて少し後退するだけでかわせますが、そのタイミングがまだ分からない最初の内はなかなかの強敵です。

・巨大マリモ

巨大なマリモで、垂直にピョンピョン跳ねながら、水平飛行の弾を乱発してきます。

放つ弾の高さは基本的には一定ですが、敵を誘導して立ち位置が変わると高さが変わり、さっきまではしゃがんでたら当たらなかったのに、今は全部当たるということがあるので、弾の高さ調節がうまくいけばしゃがんで攻撃してるだけで倒せます。

スーモではありません。

落石注意

敵というか障害物で、同じ場所を同じ軌道で永久に降ってきて、地面を転がり障害物にぶつかると割れて破片になって飛び散ります。攻撃を加えても破片になり、それにも攻撃判定があります。

かわして進むことができるなら攻撃はしない方が良策です。

動きが意外に早いのでタイミングを見計ってくぐり抜けないとひたすらダメージを食らい続けます。

鉄巨人(赤色)

倒さないとドラゴンに変身する為のアイテムが手に入らないことからして中ボス的な存在であり、これと言った攻略法が無い強敵です。

耐久力が高く、弾を上下から2発撃ちながらジリジリと距離を詰めてきて、さらに衝撃波のようなものもたまに放ってきます。また敵の体に触れると大ダメージなので、ジャンプで飛び越えて後ろから攻撃するなどという考えはやめましょう。

最終ステージでは強化版の「灰色の鉄巨人」がいますが、こちらは移動速度が格段にアップしていて、逃げるとワープして追いかけてきます。ワープのエフェクトはなかなかカッコイイ。

自力で倒すことも可能ですが、一定の場所ではおあつらえ向きに用意されている障害物と落とし穴を利用するとラクに倒せます。執念深さはなかなかですが、それほど知能は高くないようです。

・ツノ土偶

ツノを生やした土偶(石像)で、プレイヤーの両サイドに突如出現し、弾を放ちながら挟み込むように徐々に近づいてきます。

耐久力が高くまともに戦うだけ損な敵なので、飛び越せるスペースがあるなら飛び越えてスルーが一番ですが、大体スペースが無い場所で登場します。

ある程度のダメージは必至なので、出現した瞬間に進みたい側の一体に集中して近距離でひたすら連射で倒す、もしくは、強引な方法としては被弾時の無敵を利用して敵をスリ抜けることも一応可能です。

・ウォールフェイス

このザコは最終ステージに出現しますが、おそらくコイツがいるエリアが最難関かと。

その最たる理由はノックバックによる落下死です。

また出ましたね。ノックバック。

弾をほとんど休み無しで連発してくる上に、足場が穴まみれなので、被弾するとほぼ即落下死です。

そんなヤツが5体続きます

です。

ペプシ風 鬼。勝てる気がしない。

ボス

ラスボス以外のボスの名前も適当です。

ステージ1「ライオンマン」

巨体のクセに身軽なヤツで、プレイヤーを飛び越えながら炎を連射してきます。

突っ込んできた後なぜかプレイヤーを自ら飛び越えてくれるので、体当たりを食らったりはないですし、吐き出す炎は飛距離に制限があり、ある程度の距離で消えるので口を開けたら反対側へ逃げるとほぼ食らうこともないでしょう。

なので弱いです。

 

ステージ2「巨大細胞」

壁に固定された大型のボスで、ひたすら放物線上に巨大な弾を3発同時に吐き出して攻撃してきます。弾は着弾すると破裂し、それにも攻撃判定があるので適当に避けていると大体ダメージ食らいます。

まともに戦うとなかなかの強敵ですが、敵の攻撃方法の仕様上、弾の軌道的にほとんど当たらないか、飛んできたらちょっとしゃがむだけでかわせる場所というのが存在します。

敵からプレイヤー3体分ぐらい後ろにさがった辺りで、あとは微調整です。

 

ステージ3「巨大イカ」

2体出現し、地面と天井を行き来しながら弾を放ち、さらにしっぽ部分からミニザコをけしかけてきます。

耐久力が低いので、戦闘開始したらモグラ叩きの要領で頭を出すのを待ち構えて被弾覚悟でとにかく連射すればすぐ倒せます。

1体になればもはやただのザコです。

ボスの中でもステージ1とこのイカのボスは最弱の部類かと思います。

ちなみにボスの名前がわからないので、勝手にネーミングしてますが、よく見たら全然イカじゃないです。

 

ステージ4「回転塔」

1本のように見えて実はトーテムポールのように3段に分かれており、クルクル回転しつつさらに上下移動を繰り返しつつ、そして目玉が描かれた部分が見えると弾を放ってきます。

目玉の位置がズレているので、弾は上中下と連続で順番に飛んできます。

このボスもまたノックバックとの戦いです。中に浮いた足場がいくつかありますが、正直どこに移動しても同じです。

足場は狭く、普通に立っていると被弾と同時にほぼ落下死が確定します。また弾を避ける為のジャンプ中も、被弾するとほぼほぼ落下死確定です。

このボスを倒す為に考えられうる唯一の方法は、最初に立っている足場のギリギリ先端、しかもプレイヤーの体が半分ぐらい飛び出ているぐらいの位置に立ってひたすら攻撃し、ノックバック後はすぐさまギリギリ先端まで戻って攻撃再開です。

つまり足場のギリギリ先端が、ノックバックでも何とか落下せずに済む位置というわけです。

ちなみにここでオーバードライブを使うと敵の弾が見えなくなるので使用はお勧めしません。目玉が残り1つになったら処理落ちしなくなるので大丈夫です。

 

ステージ5「フライングブレイン」

耐久力が高い上に、上空を飛んでおり、さらい弱点である脳ミソの周りを守るように浮遊している殻の部分があるので、なかなかダメージが与えられない強敵です。

通常時に放ってくる2発同時の弾が邪魔で攻撃のタイミングも掴みづらく、モタモタしていると体当たりモードに覚醒し、猛アタックされ、場所によってはそのまま瞬殺されます。

両サイドの壁に丁度プレイヤーが収まる程度のヘコみがあるので、おそらく体当たりモードになった時の回避用スペースだと思うのですが、敵の位置次第なのか、かすかに触れる状態になる場合もあるので完全な安全地帯というわけではないです。

要するに体当たりモードをいかに回避するかが問題なのですが、うまく誘導できれば近づいてきたところを飛び越し、敵がUターンする慣性を利用して今度は下くぐるという方法を繰り返して回避するか、または画面の隅の壁にピタリとくっついてしゃがんでいるとなぜか敵の攻撃が当たらないことがありますが、当たる時は当たります。

そして、体当たりモードが多いほどやられる機会も増えるので、ノーマルモードの時にいかに効率的に攻撃をヒットさせることができるかもポイントです。

 

それと、この部屋には背景に十字架に張り付けられた人がいますが、彼は主人公の兄の「ザック」でボスを倒すと救出演出があります。特に喋ったりはないです。

 

ステージ6「ブラック・スレイヤー」

ラスボスです。ステージ5では小さめの脳ミソでしたが、ここでは巨大脳ミソです。

ラスボスだけあり、まともにやり合うとかなり苦戦しますが、ここはサンダーの魔法で楽勝です。

敵の攻撃対象部分は中央の触手、その両サイドの触手、両サイドから突き出た鉤ヅメの計5か所ありますが、最初に中央の触手と両サイドの触手を横からまとめてサンダーを貫通させて攻撃します。

次に鉤ヅメも同じように。

鉤ヅメ攻撃中にMP切れになったとしても、触手類が無いので残りは特に苦もなく倒せるでしょう。

これを倒すと今度は第2形態となり、こちらも自動的にドラゴンに変身しての空中戦となりますが、もはやおまけ程度のバトルなので適当に弾を撃ってるだけで倒せます。

 


 

エンディングはドラゴンが2匹画面内をウロウロと飛び回る中でのエンディングロールです。

長文の英語なのでほとんど読めません。

もう一匹のドラゴンは兄のザックという事なんでしょうね。

あと、ここのBGMがそこはかとなく暗い

同社の「スペランカー」のオープニング曲に通じるところがあります。

 

あとがき

このゲームに登場する名称はメタル系のバンドの人達の名前を拝借しているようです。例えば主人公は「ランディ」で、兄は「ザック」、そして父親である国王は「ロニー」、さらに兄弟のお目付け役家臣は「オジー」。

また、王国の名前が「クリムゾン」で、ラスボスは「スレイヤー」と、まったくメタルを知らない私でもいくつかは聞き覚えのあるものになってます。

挙句の果てはゲームのタイトルである「ホーリーダイヴァー」も「ディオ」の曲名だそうで。

 

ジョジョ…、いや、バスタード」


スポンサーリンク

 

amazon

rakuten

スポンサーリンク

 - アクション, ファミコン, 横スクロール