1994年9月 スクウェア 売上本数:32万本
概要
時代・場所が異なる7人の主人公からなるオムニバス形式のRPG。
「小学館」とのコラボ企画から誕生したゲームという事だそうで、主人公たちのキャラデザインをそれぞれ有名漫画家が担当している。「おぼっちゃまくん」の小林よしのり氏や、「名探偵コナン」の青山剛昌氏など。
プレステやセガサターンが間もなく発売されるというゲーム革命期に発売された、スーファミ後期のスクウェアの隠れた名作と言われてますが、きゆこうは実は未プレイ。
というわけで、今更この名作をやってみようと思った次第です。
幕末編「密命」

あらすじ
幕末動乱期、
尾出藩主「尾手 院王(おで いおう)」は、徳川にとって代わりこの国を乗っ取る計画をすでに実行に移しつつあった。
その計画で最も重要なのが、乗っ取りに最も邪魔となるある人物のすり替えである。
この「人物」失くして日本の夜明けは来ず。
そこで炎魔忍軍のお館は、一人の若き忍びにこの「人物」救出の密命を授ける。
若き忍者の名は「おぼろ丸」。
ゲームシステム
バトルシステム
戦闘はシンボルエンカウント方式で、戦闘画面になると7マス×7マスのフィールドを移動しながらのアクティブバトルとなってます。
最初はちょっととまどう戦闘画面とシステムですが、慣れるとシンプルでなかなかイイ感じです。
- 戦闘が終わるとHPは全回復
- 「MP」が存在せず、覚えた技は使い放題
- 「逃げる」コマンドが使用可能であれば、確実に逃げることができる
- 序盤はダメージ量が大きくよくやられますが、どこでもセーブ可能なので安心
画面に表示は無いですが、「行動ポイント」的なものが裏で存在しており、そのポイント数で以ってプレイヤーと敵が互いに行動し合っているようです。
ポイントはレベルとステータスによって増減しているのかと。
キャラクターの向いている方向
キャラクターは「向き」を変える事ができ、正面以外から攻撃されると不利です。被ダメージUP、回避率ダウン
逆に、敵の向きを変える効果を伴う攻撃もあるので、可能であれば正面以外から攻撃するなど活用しましょう。
「技」の特徴
- MPの消費が無い代わりに、強力なものになるほど発動までに時間が掛かる
- 技によって「攻撃可能範囲」が様々で、特徴的な形になってたりする 状況に応じて使い分ける事が重要になる
どこでもセーブ可能
逆に、セーブしたが最後、直後に発生するバトルに勝てない、という事が往々にしてあるので、戻ってレベルUPなどができる場所でセーブすべしです。
100人斬りと0人斬り
炎魔忍軍のお館様曰く、
- 100人斬り
- 0人斬り
のどちらを達成させようが、任務を完了さえすればOKとの事です。0人斬りクリアの方がやり込み要素っぽく難しそうなので、きゆこうは普通に倒しながら進みました。
0人斬りのやり方
スタートしてすぐ、敵たちが「合言葉」を確認し合う演出がありますが、時折鳴り響く鐘の音を合図に複数の合言葉がローテーションします。
扉(襖)の前に立ちはだかっている位置固定の敵は合言葉を尋ねてくるので、0人斬りをするなら現時点の合言葉を答え、バトル無しで通してもらう必要があります。
これを間違うとバトルとなってしまい、「逃げる」コマンド自体が選択できないようになっているので、0人斬り失敗という事になります。
0人斬りを目指す場合は、念の為敵に話しかける前で必ずセーブしましょう。
舞台
この幕末編の舞台は、尾手院王の広大なカラクリまみれの屋敷です。
序盤はカンタンですが、後半は地下、天井裏、回転扉からの裏通路などで経路が繋がっていて結構複雑です。
基本的に、アイテムや武器などを回収しつつ進みますが、宝箱があると喜び勇んで開けにいきがちですが、それを狙った落とし穴にまんまと引っかかるという、欲望のままに動いた自分の情けなさを感じる事請け合いです。アイテムは宝箱に入っているか、敵が落とすのみ
ちなみに、宝箱には「FF」でおなじみの「源氏の防具」シリーズが入ってたりするので、知ってる人にとってはワクワクものだったり。
登場キャラクター
オープニング:尾手院王と密談する者たち
尾手院王
尾手藩主で幕末の動乱に乗じて、日本の支配を目論む悪大名。
おぼろ丸の実質的な最終ターゲット。イラストで見るとかなり毛利小五郎。あと、「尾手藩」というのは現実には存在しない。
密談している相手方は三人(のオブジェクト)。
- 「魔法陣」
- 「語尾に『ごじゃる』言うヤツ」
- 「人魂」
「魔法陣」が救出対象の要人を拉致し、「ごじゃる」がその要人をカラクリ人形とすり替え、「人魂」がホンモノの要人の魂を喰らってその存在を消す、というのがそれぞれの役割。
これらのオブジェクト表示の者たちは、後で歴史上の人物名で登場する。
炎魔忍軍
おぼろ丸
「幕末編」主人公の忍者。
キャラデザインは「名探偵コナン」でおなじみの青山剛昌先生。目の描き方がまごうことなきコナン君。

粗削りですが、その才能は炎魔忍軍頭目のお墨付き。
ちなみに、忍者なのに髪の毛丸出しで、しかもなびかせており、おまけに紫色。
忍んでない。
きゆこうは、忍者キャラは忍んでいるか、いないかをまず見ているのだ! どっちが良いとか悪いとかは無いです。
ハヤテ
炎魔忍軍の頭目。
尾手院王に要人をさらわれてしまい、かくなる上は自ら救出に行こうとするも、お館様に止められます。
お館様曰く、頭目がやられでもしたら後の事はどうする?それなら老いぼれのワシが行くわい!との事。
そこで白羽の矢が立ったのが、おぼろ丸でした。
ハヤテもお館様も尾手院王を倒すのは難儀する感じで話をしてる事からして、尾手院王はなかなかの強者である事がわかります。
お館様
炎魔忍軍の長老(?)
ハヤテという頭目がいながら、ハヤテよりも立場が上っぽいご老人。
ハヤテはお館様と呼んでますが、どこぞの藩主というわけでもなさそうな感じ。隠居した先代の頭目とか?
とらわれの男と敵の幹部たち
「魔法陣」オブジェクトの正体
救出の対象である「とらわれの男」は途中で仲間になって共に戦ってくれますが、仲間にする前に立ちはだかる敵のボスが冒頭で見た「魔法陣」のアイツ。
きゃつの正体は、「天草四郎」。

江戸時代初期のキリシタンで、日本の歴史上最大規模の一揆「島原の乱」のカリスマ的総大将。
…というのが本来の彼ですが、ここでは単なる悪の手先。金髪でなんかチャラくて、しかもナルシスト。
倒しても周辺のオバケたちを吸収して何度でも復活してしまうので、まずはオバケを一掃してから挑むと倒す事ができます。
オバケかわいい。
「とらわれの男」
天草四郎を倒すと仲間になるこの男こそが、今回の救出任務の対象である維新の要人。
救出後、「尾手院王に一言あいさつを…」との彼の意向により、きゃつの元へ行く事に。
快活なもの言いと、特徴的な方言、そしてバトル時に使える技の名称。
幕末編の最後にこの男の名が判明しますが、もはや誰もが知っている幕末の英雄です。

からくり源内
語尾が「ごじゃる」のヤツの正体がコイツ。
名前のごとく、エレキテルで有名な平賀源内がモデル。江戸中期、1700年代の人。
多才多芸の人だったとの事ですが、結局何をやってたのかよくわからない人。
名前だけは知ってる。

「エレキテル」もその響きが印象的なだけで、一体何に使う物なのかもよくわかんない。
カラクリ仕掛けなども手掛けてたようで、このゲームではカラクリを使って悪さを企むというキャラとされてます。
そして、自分の体もカラクリ仕掛けにしちゃったでごじゃる。
こいつが作ったカラクリ人形に、とらわれの男の「皮」を被せて人物のすり替えを行う予定だったみたいですが、その計画、よく考えると手法がなかなか残酷ですね。
宮本武蔵
残った「人魂」の正体は大剣豪「宮本武蔵」。戦国末期1600年前後の人。

「五輪書」、二刀流、生涯負け無しのスゴイ人。
ゲームでもなかなかの強さ。
顔も恐い。
ちなみに若い時、何気に関ケ原の戦いで西軍(石田三成側)に参戦してましたが、まだ剣に目覚める前だったので特に何の活躍もできなかったみたいです。
きゆこうのおまけ
淀君
本来は豊臣秀吉の側室。後に「秀頼」を産む。
信長の妹「お市の方」の長女。
ゲームでは、敵の忍者集団に襲われているところを助けると、おぼろ丸にいきなり結婚を迫ってきます。
- 0人斬りを目標としてるなら断るべき
- OKすると、とらわれの男が彼女の企みを察知しバトルとなる。
そんな彼女のお姿がコチラ。
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オーケーしないわけがない。
くのいち
この世界観なら必ずいると思ったこの存在。ありがとうございます。
全身黒タイツを着用しているので、ボディラインが丸わかり。

うしろ姿もあります。
特殊な敵
岩間さま
屋敷の北西水路を泳いでいる、巨大な鯉。

普通に進んできているならば、まともに戦って勝てる相手ではない異様に強い敵。
逃げることは可能。
オカメの方
布団で寝ているところを話しかけると、田舎弁丸出しでおぼろ丸に迫ってくるシコメ。
戦闘終了後もひたすら後を追いかけてきますが、こちらから話しかけない限りは特に害はないです。ちょっと邪魔なだけ。
ラスボス
ガマヘビ院王
ただの悪大名と思っていた尾手院王ですが、側近たちの異様さから予想していた通り、本人ももはや人間に非ずでした。

実は妖怪の類だったので、幕末という混乱期での日本乗っ取り計画もできない事もない感じですね。
ところで、コイツは最初から妖怪だったのか、あとから妖怪になったのか、それとも何かしらの術を使って妖怪化したのか。
それについて、とらわれの男いわく、「人間を捨てた」との事なので、その欲の強さゆえに妖怪化した感じでしょうか。
幕末編クリア
とらわれの男がおぼろ丸に「自分たちと共にこの国を変えないか?」と誘ってきます。
自分はあくまでも忍者であると言って断ることもできますが、きゆこうは「共に行く」を選択してみました。
SF編「機心」

あらすじ
貨物輸送船「コギトエルゴスム号」は現在地球へ向かって宇宙空間を航行中。
乗組員の一人であるメカニックの「カトゥー」は、趣味で作成していた作業ロボットをようやく完成させるに至った。
ロボットの名は「キューブ」。
学習機能付きの為、乗組員たちとの交流により様々なことを学習することになる。
しかし、学習できるのは「普通」の事だけではなかった…。
舞台
移動できる範囲はコギトエルゴスム号内だけとなってますが、長期間航行する為の施設を備えた宇宙船なので、そこそこ広いです。
このシナリオでは基本的にはバトルはボス戦のみで、それまでは船内で次々と発生する事件の経緯を、キューブの視点を通してプレイヤーが体験する、という感じでストーリーが進行します。アドベンチャーゲームらいく
乗組員達の意外な人物像や関係性などが徐々にわかってきて、第三、第四の事件が発生する頃からはホラーアドベンチャーへと変貌します。
登場キャラクター
キューブ
カトゥーによって作り出された学習機能付き作業ロボット。
カトゥーの部屋の作業記録によるとプロトタイプ3号機目。

イメージイラストによると、帽子のツバを横向きにかぶり、ロボなのにメガネをかけ、耳の形がアラレちゃんの帽子に付いてる小さな翼ソックリで、足の形状はローラースケートとなってます。
初見時はなんだコイツ!?という感じですが、見慣れてくるとだんだんかわいく見えてくるという不思議。
カトゥー
「SF編」の準主人公。
メカニック担当で、キューブの製作者。

「カトー」ではなく、「カトゥー」。
「メカニック」というキャラにありがちなファッションの人物で、なるほどキューブのおかしなデザインは彼のいで立ちを真似たものである事がわかります。
自らのいで立ちをロボットに反映させたり、球体型のロボにあえて「キューブ(立方体)」と名付けるそのセンスはともかく、キューブへ話しかける際の口調の優しさや、離れている時などもまるで本当の生き物のように心配したりするあたり、とても好感の持てる人物。
もちろん他の人物に対してもまともに接することができる、このシナリオにおいてまともな人物の一人。
カーク
この船のパイロット。
アニキ肌で、全体の雰囲気からしても、乗組員の中で中心的人物を担いそうな感じのキャラ。
「ゲーム」が趣味で、リフレッシュルーム(休憩&娯楽室)にあるゲーム筐体「キャプテン・スクウェア」にハマっている。
好きな言葉は「ワープ」で、口癖が「何やってるんだ!そんなのワープでやっちまえ」との事で、とあるアイテムを入手する為のヒントとなる言葉になってたりします。ちなみに、シナリオ内でこのセリフを本人が言う事は一度も無い。

同じ乗組員の「レイチェル」と付き合っている事は、周知の事柄。
ちなみに、ゲームの「キャプテン・スクウェア」はキューブもプレイすることができますが、頭を使わないとクリアするのは難しいです。しかも、クリアしても特にこれといった特典は無い
プレイする必要は無いですが、このゲーム筐体自体の存在は物語において、かなり重要な役割を果たす事となります。
レイチェル
通信技師の女性。紅一点。

カークの恋人で、ストーリーを進行させると、その想いがかなり一途だった事がわかります。
ある事柄が起きてからは、その一途さがむしろ怖いほど。
ヒューイ
船長補佐の青年。

カトゥー同様、優しい口調であるところを見るとまともそうですが、実は内心色々考えている。
例えば、序盤でわかりますが、彼はレイチェルの元恋人であるとか…。
あと、この航海前に船長昇進試験を受けており、本人は結構自信があるようですが、残念ながら結果が落第とわかるのは物語の最後です。
ダース伍長
この船の乗組員ではなく、「宇宙軍」の軍人。
序盤ですぐに貨物内容が新種生物「ベヒーモス」であるという事がわかりますが、それの輸送責任者として乗り込んでます。
一見して堅物な人物であり、さらにやたらとキューブ、というかロボットや機械に対して敵意をむき出しにしています。

ホル船長
序盤でいきなり、ミーティングに遅れて姿を現さなかったのが印象的な人物。
本来は時間に厳しい人物との事。
結局、この時は船長室のモニター通信でミーティングを簡単に終わらせます。

あまり出番はないものの、ストーリー後半のインパクトは結構大きい。
ベヒーモス
FFシリーズをやったことがあれば、あの紫色のいかつい姿の生物が想像できるかと。
しかしこのゲームでは、外見が美しく、見る者を魅了する、というのを特徴とする生物とされており、あのマッチョなのとは全然違います。体の色も「緑」だし
こんな感じ。
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↓
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別物です。
船の地下倉庫の頑丈な檻に入れてあるので、「絶対に大丈夫」ですが、「絶対」という言葉ほどアヤシイものもない。
OD-10/コギトエルゴスム
コギトエルゴスム号のメインコンピュータに搭載されている「人工知能」で、船全体のシステムを管理しています。
人工知能ロボットの新米であるキューブに対して、先輩として優しく接してくれる。
ストーリーのハイライト(ネタバレ満載)
物語の開始時点、完成したばかりのキューブと乗組員たちとの顔合わせの時点では、部外者のダース伍長を除いては一見するとみな仲が良く、楽しそうにしている風に描かれてます。
しかし、物語が進むに連れて、だんだんと登場キャラのその人となりがわかってきて…。
カーク、ヒューイの確執の結末はいかに
カーク
「忘れんなよ!レイチェルはお前に愛想をつかしたんだって事を!」
カークの宇宙服の生命維持装置を壊したのは誰なのか
ヒューイ
「チェックは万全だった。壊れるなんておかしい…」
謎の大爆発音、そして一向に姿を現さない船長
ダース伍長
「一体どうなってるんだこの船は!」
浮き彫りになる人間模様
レイチェル
「カークは…死んでなんかいないわ。」
ヒューイ
「確かに僕はカークをよくは思ってなかった… でも、死んでほしいなんて思ったことは無かった…。」
消えたカークの遺体
レイチェル
「…カーク… フフ… よく眠っているわ。待ってて、私クッキーを焼いてくるから…。」
???
「ソコカラ ニゲロ レイチェル ヒューイガ オマエヲ ネラッテイル」
錯乱するレイチェルに、壊れた船長、そして迫りくるベヒーモス
ダース伍長
「いいか 冷静になるんだ。悲しいかも知れんがあの男はもうこの世にはいないんだ。」
ダース伍長
「今、ベヒーモスが船内をうろついているんだ!」
モニターの船長
「何、それは本当かね!? それは…気の毒に…」
ダース伍長
「何言ってるんだ!非常事態だぞ!いつまで部屋の中に閉じこもっているつもりだ!?」
モニターの船長
「何、それは本当かね!? それは…気の毒に…」
モニターの船長
「何、それは本当かね!? それは…気の毒に…」
レイチェル
「…ベヒーモス?これ以上カークを傷つけられるのは嫌よ!」
ヒューイ
「レ…レイチェルは…? い、いいんだ…ぼ、僕はただ…今でも…レイチェルが…。」
次々と死んでいく乗組員
カトゥー
「でもまさか…船長が犯人だと考えてるんですか? 僕にはそうと思えない。」
ダース伍長
「じゃあ誰がやったというんだ?」
疑心暗鬼
カトゥー
「船長!」
ダース伍長
「いつまでトボけてんだ?あんたがみんなやったんだろう?」
カトゥー
「確かにみんな仲が良かったわけじゃない… でも決して人を殺すような悪い人たちなんかじゃない!」
残っているのは3人と1体
軍事通達
「セイメイタイ ハ イカナルシュダンヲ モッテシテモ チキュウヘ ユソウスルコト サイアクノバアイ アルテイドノ ジンメイヲソンシツシテモ ヤムヲエナイモノトスル」
真犯人はダース伍長?
カトゥー
「あのバケモノのデータが欲しいから…僕らを実験台にして… 逃げるぞ、キューブ!」
カプセルが止まっている。中のレイチェルは…生命反応がみられない…
ダース伍長
「こ、これは…どういう事だ!?」
キューブが2体?
ダース伍長
「レイチェルのカプセルを止めたのもコイツに違いない! 面倒だ!まとめてぶっ壊してやる!」
カトゥー
「本当の…キューブなら…僕が最初に…何て名前をつけようとしたか…覚えてるはずだ…」
???
「ムダナ テイコウハ ヤメロ コノ フネハ ワタシガ ショウアク シテイル」
ダース伍長
「貴様一体何者だ!?」
以下、クライマックス(さらにネタバレ)
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???
「OD-10/コギトエルゴスム」
カトゥー
「OD-10の弱点? あいつはこの船そのものだ…壊せば僕たちは地球に帰れなくなってしまう… そうだお前はロボットだったな…お前ならプログラムに入り込めるはずだ… そうだ、あそこからなら… …!」
ダース伍長
「まさかそんなところから… いや待てよ… そうか!そいつだけは機械だが、メインコンピュータからCPUが独立している… 待ってろ!今回線をつないでやる!」
OD-10
「ホンセンニ オイテ スベテノ コウドウハ チョウワノ トレタモノデ アラネバナラナイ」

「ワタシノ イシハ ゼッタイデアル ダレモ コレヲ ボウガイシテハ ナラナイ」
「ワタシニハ ニンゲンガ リカイデキナイ ニンゲンハ シンジラレナイ」
…
…
…
ダース伍長
「大丈夫だ…これぐらいで死にはせん…」
ダース伍長
「人間が作ったものに人間が殺される… バカな生き物だよ、人間ってやつは…」
ダース伍長
「この船を降りる前に…お前の入れたコーヒーが飲みたいな… うん…確かに…こいつは苦いな…でも、今はこの味が最高だな。」
原始編「接触」

あらすじ
まだ「言葉」というものが無かった原始の時代のお話。
部族の少年ポゴは「狩り」をすることが許され、相棒ゴリラの「ゴリ」と共に初狩りに挑戦する。
一方、ある場所から一人の少女が縄を振りほどき逃げ出す。
そして、それを追う者たち。
少女が身を隠した先はポゴの部族が住む集落であった。
原始編のシステム
言葉が無い
言葉による会話が一切無いですが、代わりに、
- 吹き出しに脳内のイメージが表示される
- 身振り手振りのアクションと、効果音が非常に多い
ので、言わんとしている事は普通に分かります。
コントみたいなやりとりも多く、全体的にコミカルな世界観なシナリオです。
匂いを嗅ぐ
Yボタンを押すと、「匂いを嗅ぐ」アクションが可能です。
クンクンすると、
- 匂いの塊がモワっと現れる
- それに触れると匂い発生源のイメージが表示される
- 発生した場所に行くとバトルになる
「人探し」にも利用可能で、隠れている人などの場所を特定できます。
アイテムの合成
手に入れた素材を合成することで、新たなアイテムや装備品を作り出すことができます。
大体の素材は敵の落とす物で賄えますが、入手できる数の少ない素材を試す際はとりあえずセーブしてから試してみるのがよいかと。
とは言っても、それほど深く考えなくてもそれなりにイイ物はできあがりますよ。
登場キャラクター
ポゴ
「原始編」の主人公の少年。

緑色のボサボサ髪でヒョウの皮を羽織った、野生児定番の姿をしてます。「サムライスピリッツ」のチャムチャムを彷彿とさせる
キャラのイメージイラスト担当は「おぼっちゃまくん」の小林よしのり氏で、おぼっちゃまくんをワイルドにした感じで描かれてますが、彼特有のお下劣な言い回しは無い。というか言葉が無い
お下劣こそ無いですが、原始人の少年とはいえ女性というものを認識し、興味もあるようで、ヒロインのベルに対してメロメロになります。
あと、バトルでは原始人キャラだけあって力が強く、近距離戦が得意です。
ゴリ
ポゴの相棒の類人猿で、ポゴとは普通に意思の疎通が可能な生き物。
名前からしてゴリラなのかと思いきや、イラストで確認するとちょっと違う。
かと言って、サルでもチンパンジーでもない、謎の類人猿です。

眉毛なのか、毛髪なのかよくわからないところがワイルド。
ヒトじゃないので装備できるものがほとんどないですが、類人猿だけあって力が強く、バトルでの働きはなかなかのもの。オナラやウ〇コでの攻撃もあり、下品だけど強い
何より、ゴリは面白い事が好きなようでポゴに何か(どちらかと言うと不幸が)あると、ゲラゲラ笑って、その後ポゴに制裁の鉄拳を喰らうというコントのような事をしますが、度々ある二人のこのやりとりは原始編の見せ場でもあります。
べる
ポゴとは別の部族「クー族」の少女で、このシナリオのヒロイン。

生贄として捧げられかけていたところ、すんでのところで自力で逃亡し、逃げ込んだ先がポゴの部族の集落で、隠れていたところをポゴに発見される事になります。
ベルを発見したポゴは飛び上がるほど驚いた後、一目でベルにメロメロになります。ちなみに、ゴリに至っては本能のままにベルに飛びつき、ビンタを喰らって壁までぶっ飛ばされてます
ヒト・獣問わず好意を持たれるベルは、非常に魅力的な人物なのでしょう。
バトルでのグラフィックも確かにカワイイ感があります。一方、イメージイラストのベルは、独特の魅力を放っている
ベルが集落で隠れている状態の時、肉を置いていてくれたポゴの優しさに触れたせいもあってか、ベルもポゴのことを気に入る。
すぐに相思相愛な関係となり、イチャつくシーンが結構多い。

あと、肉をあげると喜んでパクパク食べる大食いキャラで、喜ぶ姿がこれまたカワイイ。
ざき
クー族のリーダー。

原始時代なのに、石でできた車のようなものに乗って、ベルを探しに部下と共にポゴの集落を襲撃する。
事あるごとに髪をかき上げるキザ男ですが、その身なりは股間に緑色の何かを付けているだけのほぼハダカのヘンタイ。いや、この時代ならほぼハダカについては普通か
バトルでの攻撃の際、この「緑の何か」を飛ばして攻撃してきますが、その瞬間ガラ空きになった股間にはモザイクがかかってます。
葉っぱか何かを巻いているのかと思ってましたが、倒れた時に、よく見ると手足のある爬虫類的なものが倒れたザキの上に乗っかっているのがわかるので、プレイ後にイラストで確認したら、どうやらトカゲでした。
しかも股間を隠せるぐらいの大きさなので、相当デカい。
実はこのトカゲは、この部族内で「守り神」とされているようですが、何にしても股間に装着するのは間違っていると思う。というか、股間に定着しているのはトカゲの自らの意思なのか、そうではないのか…
ポゴの部族の長老
ポゴの育ての親で、そのしつけは厳しい。

毛という毛の量がスゴイ。
あと、怒る時の大声がスゴイ。
ベル捜索によるクー族襲撃の際に、ポゴがベルをこの集落内に匿っていたことを初めて知った長老でしたが、他の部族が入り込む事(もしくは他部族との恋愛?)はどうやら部族の掟に触れるらしく、ベルの滞在を許さないとの事。
掟が「絶対」なのは、部族が長きに渡って存続し、安泰である為なのです。
例外は許されない。
それでも許しを得ようとするポゴに業を煮やした長老は、三人(2人と1匹)まとめて集落からの追放を決定する。
追放後… 長老がうつむいて何かを思うシーンは、ポゴの親でもあり、かつ部族の長老としての立場の狭間での葛藤を思わせ、ちょっと切ない。
おーでぃーおー
原始編のラスボス。

パッと見、ティラノザウルス。
恐竜に詳しい人なら、何か別の恐竜に見えたりするのかも知れないですが、素人からするとこの形は…やっぱりティラノザウルス。
見た目通り強敵。
クー族が生贄としてベルを捧げていた対象がコイツです。
もっとも、オーディーオーの方から生贄を捧げるように要求しているような演出はないですし、そもそも意思があるとも思えないので、生贄はクー族の単なる習わしかと思われます。
共同戦線
ポゴ達は長老に集落を追放された後、再びベルを取り返すべくやって来たザキに、ある晩寝込みを狙われ、今度はまんまとさらわれてしまいます。
しかし、まもなく生贄の儀式が始まるというギリギリのタイミングで、ザキに追いつきます。
この時ふいに、オーディーオーのいななきによる大振動で生贄の祭壇が崩れ落ち、ポゴら三人とザキ、クー族のシャーマンはオーディーオーのいる谷底に落下。
ポゴはベルを守る為にも果敢に戦いを挑み、それを見たザキはもはや選択の余地は無い事を悟ったのか、ポゴらと共にオーディーオーと戦う事にする。
ちなみにクー族のシャーマンは、落ちた時に真っ先に逃げ出すも、とっととオーディーオーに食べられてます。
クリア後
ポゴの部族とクー族のその後。
スタッフロール時の演出によると、クー族はポゴ達の部族と和解し、仲良くなったようです。みんな一緒に踊ってます。
ポゴも集落に戻れていることから長老に許しを貰えたのでしょう、なんせオーディーオーなるおそらくこの界隈で最も恐れられているであろう生物をやっつけてしまったのですから。
勇気あるポゴに対し、長老も部族の誇りを感じざるを得なかったことでしょう。
ベルを部族に迎え入れる事も認めてくれたようです。
ところで、ゴリも追放中に出会ったメスゴリラ達(5匹!)を集落に連れ帰って(ついてきた?)きてウハウハしてます。
そして、ポゴもまたベルと共に自分の部屋に入り…その後の演出とセリフの感じだと、ポゴは大人の階段を一歩昇ったみたいです。
おまけ

2022年7月22日、ニンテンドースイッチでリメイク版が発売されましたヨ。