いっき - 忍びの報告 [権べ無双]

      2018/04/15

1985年11月 サンソフト(サン電子)


 

拙者、名も無き下忍

雇い主の代官屋敷からの下知によると「我が領地の農民が一揆を起こしているので鎮圧してまいれ」とのことでござる。

 

拙者、この地での任務は初めてでござるが、農民一揆の鎮圧は我ら忍びの役目なのでござろうか?

そもそも忍びの仕事とは、諜報、破壊、浸透、暗殺が中心、通常なら農民一揆の鎮圧などはその地のお抱え武士で十分な気がするでござる。

とはいえ、雇い主からの命令は絶対、早速、情報の取得にかかるでござる!

ちなみに拙者の役目は「一揆の経過と首謀者の情報を仲間に伝達する」のが主でござる。


スポンサーリンク


 

現場へ到着でござる。

 

別の情報部隊からの情報では、首謀者は「権べ」という緑の衣をまとった鎌使い、だそうでござる。

ムムッ! あそこで、一人で鎌を投げまくっているあやつが一揆の首謀者「権べ」に違いないでござる。

ikki-gonbe

確かに首謀者だけあって、我らの仲間の下忍ごときはバッタバッタと倒されているでござる。

いやしかし、下忍といえど我ら忍びは戦闘の達人、農民ごときにそう簡単にやられるはずがないでござる!

と言うことは、あやつ…まさか元忍者でござるか!? しかもこれだけの無双っぷりからして、その実力や中忍以上やも知れぬ!

これは当初の予想より手こずるかも知れないでござる!

 

して、あやつの後に続く衆はいずこに? それらしき集団がどこにも… いない!?

ま、まさか一人で一揆でござるか!?

とはいえ、あの戦闘力だと一人一揆でもまんざら冗談ではなさそうでござる。

 

敵は一人だが相当な自信を持っている輩であり、実際に戦闘力は高し。こちらも覚悟してかかられよ!」と、情報を伝達でござる。


 

しかし、あやつはあっちへ行ったり、こっちへ行ったり、一体何を目的に行動しているでござるか?

ムッ! 今ヤツは小判を拾ったでござるな。

ムムッ!またしても小判を・・・どうやら 一揆といいながら姑息にも小判を集めているのでござるな!

いや、待たれよ、なぜこの地はそこら辺に小判が落ちているでござるか?

代官殿の作戦の一環でござるか?

 

小判を集めつつ戦うという欲深な農民たった一人に押され気味でござるな… なんと情けない…。

…ムッ! この気配は!やはり!我が隊の長、赤忍殿であったか!

赤忍殿が来たからにはもう安心でござる。忍びの極意、その「移動速度」は常人のそれをはるかに超えているでござるゆえ!

 

赤忍殿がヤツに向かって行ったでござる!

これでヤツもおしま… な、何と! 赤忍殿がやられた

 

そ、それより、あの農民の移動速度が赤忍殿と同じ程度に見えたのだが、気のせいでござろうか?

ムッ、別働隊からの情報によると、

農民は「大根」を食べると「高速移動」ができるようになる、とのことでござる。

そうか、そういうことでござったか!

それに、「葉っぱ」を使って分身の術を使う事もでき、術中は不死身となる、とある。

なるほど、農民もただがむしゃらに行動しているわけではなかったでござるな!

 

その上、どうやらあやつの鎌攻撃は一種の追尾攻撃の技術を使っているようでござる。

適当に攻撃してても、その攻撃は我らに向かって飛んでくるでござる。

やはり、やつは只者ではないでござる。

 

また、鎌を置いて竹やりで攻撃してくることもあるが、あえてリーチの短い武器を手に取るのはむしろヤツにとって不利な武器としか思えないわけでござるが…。

とすると、不利な武器でも我ら下忍ごときは屠れるというおごりであるか!?

なんと無礼な!

 

それにしても赤忍殿… 速度は流石でござるが、攻撃は普通でござったな…。


 

ムゥ…、いつの間にか墓場へ移動してきたでござる。

あの農民は、小判を8枚集めると次のエリアに移動するようでござる。

 

それにしても、なんと不気味な場所でござるか。拙者、もののけの類はどうも苦手でござる。

と、思ってたら 早速見えるでござる! 

 

あの農民の後ろに「何か」いるでござる

 

 

 

やっぱり出たでござる!

 

拙者、「ぞんび」は好きでござるが、どうも「幽霊」は苦手でござる!

怪談を聞いた後は、カガミが怖いでござる!

ナンマンダブ…

ナンマンダブ…

 

しかし、忍びの命は無きものと同様!かようなことでひるんでいては一族の恥!

と、とにかく、記録をせねば!

「農民はもののけにとりつかれると攻撃してこなくなり、地蔵に触れることで払いのけることができる。」と、情報を伝達でござる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

ムムッ、今度はものすごい勢いで農民に向かって行く物体が見えるでござる。

な、なんと禍々しい気配でござるか!

だんだん近づいてきたでござる!

ま、まさかあれがうわさの腰元どのでござるか!?

お初にお目にかかるが、なんというシコメ!

 

ものすごい勢いで農民の方へ走っていくでござる。一体どうしたでござるか?

農民もまたもののけの類と思ってか必死に攻撃を繰り返しているが… 攻撃が効いていないとな!

シコメが農民に抱きついて激しい接吻を繰り返しているでござる!

な、なんと惨たらしい光景でござるか!?

敵ながら憐れ!

 

ヨシ、農民はシコメのせいで移動することができないようでござる!

あのような状況になった農民には同情するが、ここで仲間と一斉攻撃すれば一件落着でござる!

 

…あぁっ!

シコメが急に走り去ったでござる!

作戦中止!作戦中止!

 

なんと気まぐれなシコメ!

 

しかし、シコメが農民を足止めしているときは我らにとってやつを仕留める絶好の機会でござるな。

利用しない手はないでござる。


 

とは言うものの、なんだかんだで代官の屋敷まで辿り着かせてしまったでござる。

たった一人の農民になんと情けない事か!

このまま代官殿の下知に背けば、しいてはお役目御免となってしまうでござる。

我ら忍びは雇われてこそ本領を発揮する存在でござる。

 

ここまで侵入を許しておいて、状況の報告などと言っている場合ではないでござる!

こうなったら拙者もあの農民に直接あいまみえようぞ!

 

ん?…あの阿呆面でこちらに向かって走ってきているのは

だ、代官殿でござるか!? 一体何をしに戦場まで降りてこられたか…?

そのまま農民に向かって行ったでござる…そして…農民に捕まったでござる…。

 

だ、代官殿!何やってんスか!?あんた!

 

一揆成功。


スポンサーリンク

 

amazon

rakuten

スポンサーリンク

 - アクション, ファミコン, 全方位