いっき - ファミコン屈指のバカゲー

      2019/11/18

1985年11月 サンソフト(サン電子)


名無しと赤忍

拙者、名も無き下忍

現在、雇い主の代官殿から農民一揆の鎮圧要請を言い渡され、先輩の赤忍殿と共に任務にあたるところでござる。

早速だが、拙者が思うに…農民一揆の鎮圧は忍びの仕事ではござらん!

忍びの任務とは、諜報、破壊、浸透、暗殺が中心で、このような派手で騒がしくて正面から対峙するような場所で忍びが堂々とその姿をさらけ出すというのは…ブツブツ ブツブツ…

赤忍
「オレの装束…赤色でめっちゃ目立ってるけどな!

…とはいえ、雇い主の命令とあらば仕方あるまい

拙者も人の子…お腹がすくのでござる。

赤忍
「おい!無視すんなよ!」

しかし、赤忍殿はそんな目立つ色なのに、まるでいないかのようでござるよ!

さすが先輩!

赤忍
「お主とは質が違うのだよ、質が!


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権べ

現場へ到着でござる。

一揆の首謀者は「権べ」なる緑の衣をまといし鎌使いだそうでござる。

むっ… あそこで一人で鎌を投げまくっているあやつが 権べ に違いないでござる!

赤忍
「…ヒゲの跡がおびただしーな! …でも実はオレも人のことは言えないんだけどな!」

ikki-gonbe

ふむ…首謀者だけあって、仲間の黒忍がバッタバッタと倒されているでござるな…。

赤忍
「なかなかいい動きしやがるぜ。」

まさかあやつめ、元武士か元忍者か!?…とにかく腕に覚えのある者に違いないでござる!

となると…かような腕前でもって、民衆を引き連れいているとなるとこれはなかなか厄介な一揆と見るでござるよ。

 

して、あやつの後に続く衆はいずこに?

先程からそれらしき集団がどこにも見当たらないのは気のせいでござろうか…。

…ま、まさか一人で一揆…!?

赤忍
それは一揆とは言わねー。

 

赤忍と大根と竹やりと

権べのヤツ…腕っぷしもさるものながら、がめつさもなかなか…。

揆といいながら姑息にも小判を集めているでござる!

赤忍
「いや、小判落ちてたら誰でも拾うだろー。オレはあんまり興味ねぇけどな。

忍びたる者、かような欲に溺れるようでは一人前にはなれんでござる!

…それにしてもなぜこんなにも小判が落ちまくっているでござるか?

赤忍
「お主もいくらかこっそり拾って持って帰っちゃえよ。オレしか見てねーしよ!黙っててやるよ。」

 

…!

この気配は… やはり!

我が隊の長、赤忍殿の登場でござる!

赤忍殿の移動速度は常人のそれをはるかに超えているでござるゆえ!もはや心配は無くなったでござるな。

赤忍
おい!目の前にすでに赤忍のオレがいるだろ!」

拙者の任務もこれでおしま… …!?

な、何と! 赤忍殿がやられた

赤忍
せ、先輩ーーーっ!…と悲しむフリをしたりして… だってよぉ、あいつオレの事いつも、

ダラけすぎっていつも叱りつけてきてたんだぜー。人生ダラけることもあると思わねー?」

 

あの農民め…赤忍殿と同程度の移動速度をしておったでござる!

赤忍
「農民は大根を食べると高速移動ができるようになるんだぜ。」

そうか、そういうことでござったか!さっき食べてたのは大根でござるか!

なるほど…理解したでござる。

「また葉っぱを使って分身の術を使う事もでき、術中は不死身だそうだ。」

分身する前も何をしておるのか疑問だったが、葉っぱが術の発動アイテムということでござるな。

赤忍
「こう見えて経験達者なオレは全部わかっておるのだよ。」

 

高速移動に分身と、なかなかに器用であるが、さらにあやつの鎌攻撃は一種の追尾攻撃の技術を使っているようでござる。

適当に攻撃してても、その攻撃は我らに向かって飛んでくるでござる。

赤忍
ほーみんぐっていうんだぜ。」

それに、鎌を置いて竹やりで攻撃してくることもあるが、あえてリーチの短い武器を手に取るのはむしろヤツにとって不利な武器としか思えないのでござるが…。

…不利な武器でも我ら下忍ごときは屠れるというおごりであるか!?

なんと無礼な!

赤忍
「いいじゃん。その隙にやっつけよーぜ!あと、オレは中忍だぜ。」

 

それにしても先ほどの赤忍殿…速度は流石でござるが、攻撃は普通でござったな…。

赤忍
「正面からマッコウ勝負ってのは性に合わないんだよな。だって忍者だもん。

 

モノノケ

権べのやつ、いつの間にか墓場へ移動してきたでござる。

あの農民は、小判を8枚集めると次のエリアに移動するようでござる。

赤忍
「名無しくん、キミ細かいところまでよく見とるね。」

 

それにしても、なんと不気味な場所でござるか。拙者、もののけの類はどうも苦手でござる。

赤忍
オレそういうの全然大丈夫。

 

権べの後ろに「何か」いるでござる

 

 

 

やっぱ出たーっ!

ナンマンダブ… ナンマンダブ…

 

赤忍
…オ、オレのタイプだ…。

 

 

 

 

 

 

 

赤忍
「農民はもののけにとりつかれると攻撃してこなくなるんだぜ。

んで、地蔵に触れる払いのけることができるのさ。」

もののけに取りつかれて攻撃することも忘れる権べ… 敵とは言え、同情するでござるよ…。ぶるぶる…

赤忍
「さっきのオバケちゃんならむしろこっちから追いかけたいぐらいだぜ!

何ビビってんだ権べは!?」

 

腰元

ムムッ、今度はものすごい勢いで農民に向かって行く物体が見えるでござる。

な、なんと禍々しき気配!

赤忍
来たな!

ま、まさかあれがうわさの…

赤忍
「そうだ、腰元殿だ!

お初にお目にかかるが、なんというシコメ!

赤忍
おい!失礼だな、名無しくん!オレは腰元殿にはいつも世話になってるんだ!

しかし、なんだって権べに向かってあんなに必死なんだ?」

 

ものすごい勢いで権べの方へ走っていくでござるな…。

権べもまた、もののけの類と思ってか必死に攻撃を繰り返しているが… 攻撃が効いていないとな!

あぁっ!抱きついて…

激しい接吻を繰り返しているでござる!

な、なんと惨たらしい光景でござるか!?

敵ながら憐れ!

赤忍
イヤ…だから、失礼だっつーの!腰元殿も女ってことなんだよ!」

 

ともあれ、権べめ…腰元殿のせいで移動することができないようでござるな!

この状況…同情するが、ついに拙者の出番でござる!この好機を逃すまじ!

 

…あぁっ!

腰元殿が急に走り去ったでござる!

作戦中止!作戦中止!

 

なんと気まぐれな!

しかし、腰元殿を利用しない手はないでござるな。

赤忍
「お主なかなかセコいな…まぁでもそのコソコソ感は忍者っぽいぞ!

 

代官殿

とは言うものの、なんだかんだで代官の屋敷まで辿り着かせてしまったでござる。

たった一人の農民になんと情けない事か!ねぇ、赤忍殿?

このままでは代官殿にクビにされてしまうでござるよ。

こうなったら赤忍殿と同時に玉砕覚悟でマッコウ勝負してやるでござるよ!

赤忍殿、準備はいいでござるか!?

赤忍
「ちょっと待て!何か来るぞ!

 

ん?…あの阿呆面は

だ、代官殿? 一体何をしにこんな前線まで…?

赤忍
「おい、名無しくん。あのまま権べに向かって行ったら…戦闘力0の代官殿は…

捕まったでござる…。

 

だ、代官殿!何やってんスか!?あんた!

 

一揆成功。

 

エピローグ

赤忍殿、結局また新たな雇い主探しをしないといけないでござるな…。

赤忍
「そうだな。でも、まぁなるようになるさ!

赤忍殿は気ままそうでいいでござるな。

その辺の人にちょっとカワイイ態度とってあげれば食べ物貰えるでござるしな。

うらやましいでござるよ、イヌは。

 

赤忍
ワンワン!ワンワン!(オレは人間になってさっきのオバケちゃんと青春したい…。)

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