マドゥーラの翼 - これはビキニアーマーですか?

      2018/04/16

1986年12月 サン電子


いいえ、これはビキニアーマーではありません

なぜなら…おなか部分が覆われているから!

 

という意見もありますが…いや、これはもうビキニアーマーでしょ!

「つなぎビキニ」と呼ばれる水着「モノキニ」というものもあるわけですし!


 

さて、このソフトのパッケージですが、これは「レイラ」同様買いたくなる見本のようなイラストです。しかし、もちろんこんなイラストはゲーム中には一切登場せず、主人公の様相は相変わらずそれっぽいドット絵です。

しかし、このパッケージイラストがあるからこそドット絵を脳内で変換してプレイすることができるのであります。

マドゥーラの翼のパッケージ

ちなみに「レイラ」の場合は正しいクリアルートを自力で探し当てるのは骨が折れますが、このソフトはちょっとした迷宮にはなっている部分はあるものの自力でクリアできる難易度です。アクション部分についてはなかなか難しくてどっこいどっこいのような感じです。


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概要

少女戦士ルシアを操作して、一族の裏切り者ダルトスを倒すのが目的の横スクロールアクションです。

ルシアは「ラメール」と呼ばれる一族の戦士で年齢は推定18歳、剣と魔法を使って戦います。そして、もっとも魅力的な部分は冒頭で触れたその容姿、ビキニアーマーです。

 

そんなビキニアーマーを着た麗しき少女が戦うこのゲームのあらすじが、

手にした者は世界を支配できると言われる『マドゥーラの翼』という鳥の姿をした像があった。争いの元になるこの代物はある王様の意思により地下に隠されることになり、ラメール一族にその守護を命じた。

しかし、一族の一人である ダルトス が裏切り、像を我が物とした。像の力を手にしたダルトスは魔物軍団を率いて世界征服を企むが、王様も戦士団を結成し像の奪還作戦を決行する。この戦士団の中にルシアの姿もあった。

像の力を得たダルトスの前に戦士達は次々と倒され、残るはルシア一人となってしまう。

世界の命運はルシアの手に委ねられたのである。

というものです。マドゥーラの翼

戦士団の中でたった一人の生き残りからの逆襲劇ということですが、ルシアが他の戦士と違うのがラメール族の中で唯一「魔法」を使える人物だということです。

ラメール族というのは王様ご指名の一族からして特殊な力を持った集団なのかと思いきや、その特殊能力である魔法を使えるのはこの少女だけというこの意外性。

 

ステージクリア条件

基本は横スクロールですが、ステージが進むと上下左右に道が分かれた迷宮のような場所もあります。

ステージのあちこちに小部屋のようなものがあり、入るとアイテムがあったり、ボスがいたり、回復できたりというイベントが発生します。

アイテムは、武器の強化アイテムだったり、使える魔法の種類が増えたり、HP・MP上限アップ、回復アイテムなどが置いてあります。

各ステージは封印された次のステージへの扉があり、これを開けるには特定の小部屋にいるボスを倒し、さらにその奥の部屋に進んで水晶玉のようなアイテムを取ることで扉の封印を解くことができます。

マドゥーラの翼の敵キャラ

アクション

アイテムの中にはブーツの形をしたものもあり、取得すると移動速度とジャンプ力がアップします。アップした後のルシアのアクション性能はなかなかいい方だと思います。マドゥーラの翼

魔法が使える、というのがルシアの最大の特異性質ですが、メインの攻撃は剣です。

剣はリーチがかなり短く、当たり判定が狭いです。ダメージを受けるとその場で立ち止まるタイプの敵は問題ないですが、ダメージを受けても動いてくる敵も結構いるのでダメージ食らいまくりです。

パッケージのイラストでは盾のような物も持っていますがゲームの中では持っておらず防御は不可能です。

 

ちなみにダメージを受けても残念ながらアーマーは壊れません

マドゥーラの翼 鎧を破壊

 

強いザコはかわして逃げるのが基本で、まともに戦ってたらあっという間にやられます。また、アイテム取得でちょっとずつ強くなっていくRPG要素がありますが、経験値システムはないので、敵を倒すメリットは一切無しです。

倒さざるを得ない敵のみを倒しましょう。

 

魔法は数種類用意されていますが、よく使う魔法は限られています。

よく使う魔法として最初に手に入る魔法、剣を振ると剣から炎が発生する「フレイムソード」は消費MPも少なく、発生する炎が攻撃射程を伸ばし、普通に剣で攻撃するよりもダメージも大きく、手軽に使える魔法です。

基本的にこれを設定しておけばいいかと思います。

マドゥーラの翼のフレイムソード

 

それと、中盤での取得になりますが、最終魔法である「フラッシュ」は画面内にいる敵を攻撃する強力な魔法なのでかなり便利ですが、その分消費MPもかなり多いので連発するとすぐにMP切れを起こします。

あとの魔法はお好みで使う程度です。

 

耐久性能とコンティニュー

このゲームは特徴的で強い敵が多く、あっという間にHPが減っていきます。しかも魔法が使えるとは言っても回復魔法は無く、たまに置いてある回復アイテムに頼るか、ある程度ステージが進んでから登場する回復の泉の女神像に回復してもらいます。

この女神像では何回でも無条件で回復できます。マドゥーラの翼の回復の女神

 

残機制ではない為、HPが無くなるとゲームオーバーですが、タイトル画面でセレクトを押しながらスタートするとクリアしたところまでの面セレクトでコンティニューできます。

タイトル画面にコンティニューの選択肢はないので、これは裏技になるのでしょうか?

このソフトでコンティニュー無しは厳しいと思います。

 

アイテム取得により増えるHP・MPの上限は5000となっており、コンティニューすると両方1000の状態で始まります。

ちなみにこの1000という数値はボスクラスの敵だと2~3回触れられると死んでしまうほどの数値です。

 

ラスボスと王子様

パッケージにすでにラスボスである裏切り者のダルトスが描かれていてちょっとしたネタバレなのでは?と思いましたが、実際にゲームに登場するダルトスは人の形をしておらず竜人のような姿をしています。

なるほど。これでネタバレ回避というわけですね。

ということは、ラメール族というのは実はドラゴンの血をひいているとか…?

それともこれもマドゥーラの翼の力とか?

マドゥーラの翼のラスボス「ダルトス」

まぁそんな説明はどこにも無いのでわかりませんが、もっとわからないのがダルトスを倒した後に登場する王子様っぽい人です。

エンディング演出としては、

ダルトスを倒した後に上の方にある小部屋に入ると金髪の王子様が倒れていて、そこに駆け寄るルシア。王子様を抱き起し、ルシアは王女様のような恰好に、王子様も正装に変化します。そして2人並んだ状態でエンディングのテキストが流れます。

2人は結ばれたということでしょう。

エンディングのテキストが英語で表示され、その最後の文はプレイヤーに対し、

王子様を救う為、ルシアに協力してくれた事に感謝します。」

とのことです。

 

そんな目的、今初めて聞きましたけど!?

 

それでこそファミコンソフト

このゲームは理不尽なほど難しいわけでもなく、かと言って決して簡単ではない、ファミコンゲームとしてはバランスの取れている方だと思いますが、唯一理不尽な部分を挙げるとすると、

ラスボスのダルトスの出現条件が「マドゥーラの翼」を取得した時点となっているのですが、出現した時ダルトスはルシアのはるか上空で炎をまき散らしてきて、ジャンプで進める足場も無いという状態になります。

もしかして、クリア必須アイテムでも取り逃したのか?などと思いつつ、色んなボタンを押してみますがどうしていいのかわからず、その内にダルトスが飛ばしている炎が降ってきてやられます。

再度挑戦するも、これといったアイテムもなくやっぱり隠された操作方法があるとしか思えないわけで、十字ボタンとジャンプボタンなどの組み合わせをやると一瞬変な挙動のジャンプを発見!

今のは…!?

その後ようやくわかったのが、下を押しながらジャンプボタン長押しで飛ぶことができる、という操作でした。「飛ぶ」というよりゆっくりと体が浮かんでいくような感じです。

いつの間にこんな技を使えるようになったのか?と疑問が湧きましたが、どうやら「マドゥーラの翼」を取ることで使えるようになる魔法のようです。

さすがファミコン、ノーヒントワールド炸裂です。

 

さらに付け加えると、この魔法は一度使うと1000ものMP消費するというのに、ダルトスの(雨あられのように降ってくる)炎に触れると簡単に叩き落されてしまいます。MPに限りがある為、数回落とされると詰みます。

ようやくダルトスに手が届く足場に辿り着いても、飛び跳ねながら炎を大量にまき散らすダルトスとまともに戦うのは大変なので、ここはフラッシュ4発でとっととやっつけます。但し、フラッシュは一回でMPを500消費するので合計2000MP必要です。

 

ここで最後の落とし穴となるのが、ダルトスを倒した後にクリアする為に入る小部屋がさらに上空の方にあるということです。つまりそこまで飛ぶ為にさらに1000MP必要ということです。

ファミコンという世界を味わえる瞬間です。

 

まとめると、マドゥーラの翼を取った時点で500MPもらえるので、ここまでに温存しておきたいMPは1000+2000+1000-500=3500MPとなります。

最後のクリア用の1000MPは必須なので、足りなさそうな場合はフラッシュを数発諦めて直接攻撃で頑張ります。

マドゥーラの翼の敵キャラ


 

ダルトス撃破からクリアまでがこのゲームの一番ファミコンらしい理不尽さをはらんでますが、そこに到達するまでにまとわりついてくる紫色の浮遊スライムもなかなか鬱陶しい敵であります。

正式名称は「ニュール」。

この敵の特徴は、

  • 画面内に規定数が必ず出現する
  • 倒しても無限に出現する
  • ルシアと同じ速度で追ってくる
  • 障害物を素通りする。

特に段差を昇降するシーンでまとわりつかれると何度も落下させられるかなりイヤらしい敵です。

ほぼ無敵といっても過言ではないですが、ルシアをしゃがませた状態だと、頭上で浮遊したまま停止し特に何もしてこず、そのまま剣を振れば無傷で倒せます。

「移動を阻む専用の敵」という存在のようです。

 

一言とおまけ

いいデザインのキャラだし、できればルシアが喋るシーンが欲しかったなぁ、とつくづく思った次第です。

 

 


おまけ

エル「ビキニアーマー好きのシオンくんへ、これをお披露目しておかなくっちゃ!」

 

 


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 - アクション, ファミコン