ボンバーマン - ハドソンを支えた至高のタイトル!

      2018/02/21

1985年12月 ハドソン


ストーリー

ボンバーマンはバンゲリング帝国の地下にある爆弾製造工場で日々爆弾を製造する作業用ロボット。彼は来る日も来る日も爆弾を製造し、次第にこの仕事に嫌気がさしてきた…自分がロボットであるにもかかわらず。自分は廃棄されるまでずっと爆弾を製造するだけ存在なのだろうか…彼は絶望した

ある日彼は「もし地上に出ることができれば人間になれる」という噂を耳にする。根も葉もない噂ではあったが、ここで一生を終えるくらいなら…という思いから彼は地上へと脱出し人間となり、自由を勝ち取る為の決意をしたのだった。

 


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ボクはボンバーマン

たった今から脱出作戦を開始するつもりです。作戦と言ってもボクの武器は爆弾だけです。でも、ボクは爆弾製造のプロです。なんたってそれ用に作られたロボットなんだからいくらでも爆弾を瞬時に作り出すことができます。

バンゲリング帝国の爆弾製造工場は地下50階にあるそうで、地上に出るには50階もの迷宮をくぐり抜けなければならいのです。長い道のりだなぁ。

ボクのわずかなに知りえた情報だと、迷宮は壊せないブロックと壊せるブロック(通称レンガ)で構成されていて、地上に近づくほどレンガの密度が高くなっていくから通行するのが難しくなってくるとのことです。でも、大丈夫!ボクにはこの爆弾がありますから。爆弾は友達!

 


では、早速脱出開始です!

 

ボクはロボットだから足音がめちゃくちゃ大きいです。壁に当たってる時なんか物凄い音がするけど、こんな音出して大丈夫かなぁ?

…どうやら追手(敵)に気づかれたようです。やっぱりこんなに音を出してたら気づかれないわけがありませんね。敵から逃れる術はないみたいなので、この爆弾を使ってやっつけてやりますとも!ハイ。

 

先ほど、意気込んだばかりですが、脱出作戦開始したばかりの私は爆弾を1つしか置けませんし、その威力も上下にレンガ1マス分です。このショボい状態では、動く敵をやっつけるのは困難極まりないです。最初はとりあえずレンガの向こうに隠されている上へ繋がる階段に繋がる扉を探しましょう。

おや?これは工場でチラっと見たことのあるパネルですね。裏に「火力アップ」と刻印されています。…これを取ると、どうやらボクは一段階強くなったようです!爆弾の威力がレンガ2マス分になりました!

なるほど、地下迷宮には何かしらのパネルが隠されているようですね。このまま爆弾の威力を100マスぐらいまで増やしてやりますよ!

 

謎の声爆弾の威力は最大で16マス分までとなっているのだ。

!!だ、誰です!

謎の声それと、爆弾の威力が最大の状態でさらに火力アップを取ると1マス分に戻ってしまうから要注意だ!じゃあ、また後で。」

…僕の言葉は完全に無視ですか…一体何者でしょうか?

 

扉を発見しました。扉を開くにはやっぱり爆弾で吹き飛ばすのが一番です。

 

ボーン!

 

敵がいっぱい出てきました

 

命からがら逃げまどってから、無我夢中で扉に駆け込んだんですよ。そしたら、入ることができました。そういうことですか。別に普通に扉は開くようです。この施設の扉には鍵が掛かっていると勝手に思い込んでいました。

それにしても、扉に爆弾を食らわせると敵が大量に出現する…一体何のペナルティなんでしょう?

 

謎の声「点数を稼ぎたかったらワザと敵を出現させるといいってことだな!」

あ、さっきの声! ワザとなんて…そんな物好きがいるわけがありませんよ!

謎の声「人間はいろんな種類の物好きがいるんだなぁー、これが。」

そ、そうなんですか? …!? あなたは人間をよく知っているようですね!何者なんですか!?

…またシカトですか…?

 


2階に来ました

… … ここに置いてあるパネルには「爆弾アップ」と書かれています。…おおっ、爆弾が2つ置けるようになりました。ふむふむ、先ほどの火力アップで最大の16マスの威力にして、さらに爆弾アップで爆弾100個ぐらい置けるまで成長してやるですよ!

そしたら、地上に出るのなんて朝飯前ですよ! …ボク、朝飯食べませんけど!

謎の声「残念だが、爆弾は最大で10個までしか置けないのだ。」

えーっ!

…と言ったけど、10個置くことができれば十分な気もしますね。

 


3階です

さて、ここには何が隠されているのかな?

ありました!「リモコン」と書かれています。なんと、爆弾の爆発のタイミングを自分で決めれるですと!?なんと便利な機能なんでしょうか!どれぐらい便利かって、いつでも便意を催すことができるぐらい便利な感じですかね。

ボク、便意ありませんけど!ロボだし!

それにしても、まだ3階なのに次々に有利なものが置いてあるものですねぇ。まるで誰かがあえて置いていてくれたようです。

 


4階です

4は不吉な数字です。ここまでほどよく順調だったので、ここは少し気を引き締めて行きましょう。

ここには「ローラースケート」のパネルがありました。なんと!ボクの体が雲のように軽くなりました!スイスイ動けます!な、なんか聞いたこともない単語が頭に浮かび上がりますね。「ヒ・カ・ル・ゲ・ン・ジ」 …なんのことですかね?

謎の声「ローラースケートはこの階にしか置いてない貴重なパネルだ!ミスしたら効果が無くなるから注意したまえよ。」

50階もあるのにここにしか無い?それは確かにレアですね!ボクは限定商品と聞くと興味が無くても買ってしまうタイプだからなぁ。

何?ロボットが買い物するのかって?地下工場にもそういうアコギな商売をする不良ロボットもいたのさ!「今だけこの値段だよ。」って言われるとつい買っちゃうんだ。反省しないとね。

「今から30分以内に注文してくれたら50%オフだ!注文するなら早くにな!」はズルイよね。そんなに安くできるのに、元の価格は一体なんだったのかと思っちゃうよね。

 


ボク、だいぶ強くなっちゃったかも。爆弾なんてポンポンポンと置いて、少し離れて、ボボボボンとリモコンで爆発させれば敵もレンガもアッと言う間に消し飛ぶさ!

思ってたより地上に出るのは簡単なことかもしれないよ!

 

おっと、危うく敵さんに触れるところだった!すんでのところで爆弾で壁を作って難を逃れましたよ。

まったく…どいつもこいつもバカばっかりだよなぁ、この迷宮の敵は………

 

 

はうぁっっ!!

 

 

 

この状況…

まさに万事休す、八方塞がり、四面楚歌、しかも爆弾の起爆をするかしないかはボク次第…なんたる無慈悲、なんたる地獄、おおっ、ロボットごときが人間になろうなどと考えたことに対する罰なんでしょうか!?爆弾は友達ではなかったのでしょうか!?

しかし、ボクはロボット、このまま永遠にここに立っていることも可能です。いや、それならば爆弾を作っていた方がまだマシだったかもしれない!

 

ちっきしょーっ! ポチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


はっ!?

ゆ、夢?

ロボットでも夢を見るのでしょうか?…もしかしたら体内のプログラムに何か異変が生じて幻を見たのかも知れません。いや、それよりもここはまだ9階ですか…。とにかく恐ろしい光景でした。調子に乗るとこうなるという、いい教訓でした。まさに「慢心」の恐ろしさでしたね。肝に銘じておきますとも。ハイ。

 

さて、気を取り直してここのパネルを探しましょう。

ありました。「爆弾すり抜け」と書かれています。何ということでしょう!これはボクに対する皮肉か何かでしょうか。これがあれば先ほどの夢であれほど絶望を味わうこともなかったというのに!

これがあれば爆弾で自分の行く道を塞いでしまうといううっかりミスが解決してしまうではないですか!?

…過ぎたことを嘆いても仕方がない、これからはこれまで以上に慢心せずに進まなければなりませんね。

 


なんやかんやで10階です

まさかこんなものまで置いてあるとは思いませんでした。ここのパネルには「壁すり抜け」の刻印が。爆弾をすり抜ける、というのはまだわかります。またいだり、飛び越したりすれば爆弾ぐらいならもしかしたら通り抜けることもできるかもという想像はつきます。

しかし、レンガという壁をすり抜けるというのは理解しがたい!屁理屈をどうこねても到底無理です。不条理というものです。誰か説明して下さい。どうやったら壁をすり抜けることができるのでしょうか!?

 

謎の声「ファミコンのアイテムだからそういう効果なんだよ。」

 

あぁ… おそるべしファミコン!不条理の世界にかつて君臨した帝王、それがファミコンです。

 


ロボットでありながら、成長、挫折、死と慢心の恐怖、そして不条理を学んだボンバーマンはそこからは淡々と自分を磨き、敵に厳しく、自分にも厳しくただひたすらに地上を目指した。

26階にて、「パーフェクトマンなるパネルを見つけた時にはすでに不条理を受け入れていたため「一定時間、敵に触れても、爆弾の爆風に当たっても死なない」と言われても顔色一つ変えなかった。

さらに30階にて「ファイヤーマン」では「爆風に当たっても死なない」に至っては、ミスしないかぎりずっと効果が持続する、とあってもすべてを受け入れることができた。

そして今、ついに地上目前である50階の扉の前にいる

 


はたしてボクは本当に人間になれるのでしょうか?いや、そもそも人間になったところで本当に自由になれるのでしょうか? …と言っても、今更戻るわけにはいかないのですが…。

長い間、爆弾製造ロボでありながらその存在に絶望しつづけ、遂にあと一歩のところまで到達したではないですか!

さぁ、自由への扉は目の前にあります!

 

 

ボンバーマンは扉を開く…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


エル・ビス「アイツが脱走してから1年になるなぁ。」

マイケル「アイツって誰?」

エル・ビス「アイツだよ、アイツ、たまに周りに誰もいないのに一人で会話してたヤツだよ!」

マイケル「あー、あの2重人格ならぬ、2重ロボ格のヤツか。そういえばアイツは人一倍この仕事を嫌ってたなぁ。」

エル・ビス「おい、知ってるか?アイツのその後を。」

マイケル「確かほんとに人間になれたとか、なれなかったとか。」

エル・ビス「いや、実はなアイツはもともと人間でな、体を永久機関に改造されて記憶も新しく植え付けられたサイボーグだったらしいぜ。」

マイケル「まさか!?」

エル・ビス「ホントだって!で、地上に出ると、記憶を制御する次元から解き放たれたおかげ記憶が戻ったんだそうだ。」

マイケル「そんな仕組みだったのか、この施設は!」

エル・ビス「でもな、人間ってのは必ずしも自由で楽しくて幸せになれるとは限らないものだったみたいで、アイツは自分の改造された体を生かして地球を飛び出したんだってよ。」

マイケル「へー!いや、それよりアンタ詳しいな!」

エル・ビス「それだけじゃないぜ。その後、アイツはアルタイルという自然豊かなで地球そっくりな惑星にたどり着いて、地球よりかは幸せを掴んだそうだぜ。まぁ、ここよりかははるかに素晴らしい世界であるということは間違いないそうだ!」

マイケル「ま、まぁー、オレには地上へ脱出するなんて根性は無いしなぁ…無縁の世界だな。」

エル・ビス「でも、噂ではアイツは自分と同じ境遇のヤツもいるかもしれないと思って、迷宮のあちこちに助け船を隠して、脱出の補助をしてくれる仕掛けを施していったらしいんだよ!」

マイケル「…。もの好きなヤツだな。自分が脱出するだけじゃなくて、他のヤツのことまで気遣ってたなんて…。」

エル・ビス「ま、そういう私も… オレも脱出する度胸は無いんだけどな!でも、何か希望はあるってだけでもいいと思わないか?」

マイケル「そうだな…。」

 


その後、マイケルは脱走を決意、ボンバーマンの残したパネルの援助により地上へ脱出。また、次々と脱走ロボが相次いだ。

それぞれの脱走ロボが次の脱走ロボの為に様々な補助装備を隠していくという暗黙の協力もあり、バンゲリング地下帝国の爆弾製造工場の稼働率は極端に減少、遂に工場は閉鎖された。

 


ボンバーマン「よくやった、エル・ビス!…いやエル・ルンよ!これでバンゲリング帝国の攻撃力を大幅に減らすことができたな。」

エル・ルン「これもボンバーマン…じゃなくて今はボンバーキング、あなたの執念のおかげよ! あなたはもともと爆弾製造工場への潜入任務を失敗し、記憶をも書き換えられてしまったにもかかわらず、バンゲリング帝国打倒の強い意志がサイボーグとなってもあなたの脳に残っていて、打倒帝国の本能のおかげで脱出を決意し、成功することができた。 そして、私を潜入させ、内部から崩壊させることをも成功させた。」

ボンバーキング「喜んでばかりはいられない。まだ敵の戦力がなくなったわけではない。これからもよろしく頼む!」

 


ボンバーキングの進撃はこれからも続くのだ!

 

 

 

そして、エルのお遊びはこれからも続く。

 

 

エル私は真剣よ!

 


脱出後のくだりは完全な妄想です。

 

 


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