1986年8月 ジャレコ
概要
前作の「忍者じゃじゃ丸くん」で救出したさくら姫は実はニセ者だったらしく、今作は本物のさくら姫救出に向かうじゃじゃ丸くんシリーズの第二弾です。
固定型画面のアクションから、横スクロールアクションへと変貌してます。
全20面のループ方式。
じゃじゃ丸くんは殿様に姫救出を命じられて今回の冒険に出発するという話になってるので、時系列的には前作の直後ぐらいの話と思われます。
前作ではステージを進めると新たな強い妖怪が登場するという仕組みで難易度の変化を演出してましたが、今回は妖怪単体はそれほどの強さは持っておらず、ステージの構造と妖怪の組み合わせでもって難易度が上がっていくというスタイルになってます。
また前回印象的だったお初の妖怪紹介演出が残念ながら無くなり、さらにボス妖怪もおらずステージのゴールに辿り着けばクリアとなるのが、タイトル通り「冒険」ちっくではあります。
じゃじゃ丸くんゲームでボス妖怪がいないと聞くと、カンタンなんじゃないの?と思いきや、そこはファミコンです。
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アクションとアイテム
アクション
- 手裏剣攻撃
- 敵を踏みつけて気絶させる
- ジャンプ頭突きでブロック破壊
と、前回と同じですが、ジャンプ制御がかなり自由になっていて動きやすいです。
今回も頭突きでブロックを壊すとアイテムなどが出現する仕組みですが、なぜか触れたくなる「爆弾」が今回は特に多めです。
横スクロールアクションになったおかげで壊すブロックが多いので、相対的に爆弾も多くなったのでしょう。
爆弾と同様に小判などの得点アイテムもよく出現しますが、出ると嬉しい忍術アイテムの出現率は低めです。
アイテム
透明薬
透明になると、敵とその攻撃をすり抜けることができるが、なぜか爆弾はすり抜けられない。
スーパー手裏剣
前作よりかなりパワーアップした手裏剣。
- 射程距離が延びる
- 敵を貫通する
- 倒した後の敵のタマシイも吸収する
- 全ての敵を一撃必殺する
フラッシュ
ABボタン同時押しで敵を金縛りにできるシロモノ。
トロッコ
体当たりするだけで敵を倒せるほぼ最強のアイテム。
でも、「爆弾」と「落下」には耐えられない。
しかし、なぜにじゃじゃ丸シリーズはトロッコなんて忍者らしくないものを最強アイテムとして採用しているのでしょうか。楽しいので別にいいですけど。
ガマパックン
前作では、アイテムを3つ取った時点で空間がおどろおどろしくなるインパクト絶大な演出と共に出現しましたが、今回はブロックの中に入れられてます。
ブロックを壊して、ガマパックンが出現した時の画がシュールです。
乗って敵に触れるだけで丸飲みにしてくれるところは健在ですが、今作ではガマパックン発動中に敵が金縛りになることはなく、普通に動いてます。
その代わりではないですが、異なるアイテムを3つ取ると「木の葉隠れの術」が発動し、木の葉が画面中央を旋回し、出現した敵を即倒してくれるという新忍術が追加されています。
前作のガマパックンの迫力には及びませんが。
小丸くん
1UPアイテム。
妖怪
妖怪の種類は前作より大幅増ですが、欠員となった妖怪もいます。
ザコ妖怪
大舌
「ディグダグ」に出てくる「プーカ」のような姿をした妖怪で、飛び跳ねながら大きな舌をベロベロして攻撃してきます。
ヘドボン
前作から登場している骨の妖怪です。
前は強敵でしたが、今作では大分弱体化されてます。
ハチ
「ハチ」という名の妖怪ではなく、普通に「蜂」のことです。
触れると一時的に動けなくなりますが、ミスにはなりません。
妖怪じゃない敵。
しかもこのハチが登場するステージはベンチが置いてあったりするただの公園なので、散歩してる忍者がハチに刺されてうずくまるという絵面がガマパックンに続くシュール具合です。
テロ
下半身が地面に埋まった姿の妖怪で、頭のてっぺんから3つの弾を放射線状に発射して攻撃してきます。
手裏剣を16発も当てないと倒せないカチカチなヤツです。
あと、名前が物騒すぎます。
ダルマ
ヘドボンに続いてなじみのキャラかと思いきや、こいつは「忍者くん」に登場していた敵なので、じゃじゃ丸くんにとっては初めての敵ですね。
忍者くんの時は2面にしてかなり強い敵でしたが、今作ではザコです。
おゆき
前作から登場の雪女です。
前作では1面から登場していたザコの中のザコでしたが、今作ではなぜか11面にしてようやく登場となります。
かわいいです。
ろく子
ろくろ首です。
座って待機しており、頭上をじゃじゃ丸くんが通過すると首をピューッと伸ばして攻撃してきます。
かなり伸びます。
ヘビ丸
ヘビです。
攻撃はしてきませんが、接触するとミスになります。
またしても妖怪じゃない敵です。
カラカッサ
前作から登場しているカラ傘おばけです。
これも前作では強敵でしたが、今作では待ちかまえて時折下駄を飛ばして攻撃してくるという固定タイプにされてしまってます。
この妖怪はピョンピョン跳ねてこそのような気がする。
樹娘
「テロ」と同じタイプの妖怪で、その場から動かず、木の葉を発射してきます。耐久力はテロより少し低く、手裏剣5発で倒すことができます。
あと、押して動かすことができるので、落下させて倒すことも可能です。
ということで、前作のクロベエ、ピン坊、カクタンは欠場ということですね。 合掌。
四天王
全20ステージの内、
- 奇数面 ➡ 横スクロールステージ
- 偶数面 ➡ ボス( 四天王 )とのタイマンバトルステージ
ボスは、飛び跳ねているか、飛んでいるかのどちらかなので、手裏剣は常に上に向かって投げることになり、前作のなまず太夫戦を踏襲してます。
虚無僧(こむそう)
カゴを被って尺八を吹いている姿で有名な僧呂です。
大きく飛び跳ねながら爆弾をバラまいてきます。
カミナリパンツ
赤色のカミナリ様です。
下に向かってカミナリを落としてきます。
ネーミングセンスに脱帽です。
ザビエル
フランシスコ・ザビエルです。
大きく飛び跳ねながら鎌を投げてきます。
ザビエルは妖怪だったのです。
らしゃ面
顔だけの妖怪で、青白い髪をなびかせて上空を飛び回ってます。
下に向かって火柱を落としてきます。
なまず太夫
10面と20面は、妖怪軍団の親玉「なまず太夫」が登場します。
今作のなまず太夫は、大きさが前作比約3倍です。
今作では、なまず太夫専用のバトルシステムが用意されています。
- ステージが開始するとすでにガマパックンが用意されているので、乗る
- ガマパックンの火飛ばし攻撃で、なまず太夫に5発当てれば倒すことができる
- なまず太夫は飛び跳ねながら口から爆弾を一気に複数飛ばしてくるが、ガマパックンは4発まで耐えることができる
今作のなまず太夫はなかなかの貫禄。
さくら姫
改めて救出されたさくら姫ですが、今回の彼女は果たしてホンモノなのでしょうか。
次回作の『じゃじゃ丸忍法帳』ではじゃじゃ丸くんがさくら姫と一緒に冒険に出る話になっているので、今作のさくら姫はおそらく本物でしょう。
ということは、前作で疑問だったさくら姫は忍者くんとじゃじゃ丸くんのどちらにほの字なのかについても、もう明らかかと。
やはり本命はじゃじゃ丸くん。
あとがき
前作の「妖怪紹介演出」とか、忍法「ガマパックン」の衝撃が強すぎて、今作がどうも迫力不足な気がしますが、シリーズ2作目というのは作品として難しいところかと思われますし、それを踏まえて3作目でそれをどう生かすかがクリエイターの腕の見せ所なのかなと思います。・
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