1989年3月 ナムコ
ルパン3世のようなフォルムの主人公、コードネーム「アルバトロス」を操作して、秘密組織「ゲルドラ」の野望を阻む、横スクロールガンアクションゲーム。
60年代テイストな世界観がオシャレです。
あらすじ
1968年、ニューヨークに「マブー」なる男が現れた。
謎の男マブーは人々の前で様々な奇跡を起こし、遂には世界の終焉を語り、自ら救世主を名乗る。
しかし、その正体は秘密組織「ゲルドラ」を率いて世界征服を企む男であった。
マブーの野望に気づいた世界刑事警察機構(WCPO)は、女性工作員「レイラ」をゲルドラに潜入させるも、脱出に失敗し、捕らわれの身となってしまう。
彼女を救出しなければゲルドラの正体と野望は永遠の謎となってしまう。
そこでWCPOは 最強の工作員「アルバトロス」を投入することを決定。
彼らのチーム名は「ローリングサンダー」。
レイラの救出とゲルドラの野望を阻止すべく、彼はゲルドラ内部へと潜入するのであった。
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主人公のスペック
武器
ハンドガン
初期装備で可も無く不可もなく。
「BULLET」と書かかれたドアに入ると弾丸が補充される。
マシンガン
連射性能が良く、ゲーム中のメインとなる武器だが、その分すぐに弾切れする。
「ARMS」と書かれたドアに入ると弾丸が補充される。
マシンガン自体は弾丸補充の時点で勝手に装備され、ハンドガンに優先して使用されます。
へっぽこガン
ハンドガンの弾が無くなった場合、攻撃が出来なくなるわけではないですが、代わりに弾丸速度がすっトロく、かつ画面内に1発しか撃てないへっぽこな銃に変化してしまいます。
めちゃくちゃ使えない武器というわけで、こまめな弾丸の補充と節約が攻略の鍵なのです。
ちなみに弾丸補充のドア以外にもドアがたくさんありますが、中に入って身を隠すことができるので、敵が待ち構えている場合はドアに隠れて様子見するのもスパイ感があっていいです。
でも、たまにドアの前で敵が止まってしまい、出るに出れなくなることもしばしばですが。
ジャンプ
何気にジャンプ移動が楽しいのはわかりますが、空中での制御がほぼできず、攻撃もできないので、無駄なジャンプは敵の恰好の餌食です。
とはいえ、ジャンプは徒歩よりも移動が速いので、玄人は基本ジャンプ移動になるのかと。
また、上部に足場(2階)がある場合は、上ボタンを押しながらジャンプで上部に飛び移れます。
キモチいいぐらいのジャンプ力。
モーションがなかなかカッコいいです。
生命力
ライフはたったの2個です。
敵に接触したり殴られると1つ減り、撃たれると2つ減ります。
有って無いようなものなので、敵から攻撃を受けたら即死と考えてプレイした方がいいです。
登場キャラクター
アルバトロス
「ローリングサンダー」の最強工作員。赤いシャツと長い足が印象的な主人公。
昔のスパイという感じがシブイです。
それにしても、コードネームがアルバトロスというのはカッコいい響きですが、日本名だと「アホウドリ」となるのがちょっと笑えます。
レイラ・ブリッツ
「ローリングサンダー」の女性工作員で、このゲームでは囚われ役であり、彼女を救出することがゲームの目的の一つです。
ステージを進めるごとにゲルドラによって様々な仕打ちを受けるシーンがモニターに映し出され、その中に衣装が剥ぎ取られる等のものもあったせいで、ゲームソフトとして軽く年齢制限を受けてしまっています(CERO:B 12歳以上対象)。
マブー
秘密組織「ゲルドラ」のトップで、どう見ても宇宙人です。
素手で波動拳みたいなのを撃ってきますし、耐久力も高く数十発当てないと倒れてくれません。
宇宙人でなくても、少なくとも人間には非ずかと。
最終ステージでのマブーの出現条件は主人公の武器がマシンガンではない事とされているらしく、マシンガンの弾丸を撃ち尽くさないとマブーは登場せず、それまではザコどもが延々と出現します。
ヘッピリ腰のボスを持った部下はツライです。
マスカー
メインのザコ敵で、全身タイツにKKKのようなマスクと手袋とブーツを着用しているカラフルなやつらです。
キョロキョロと警戒している姿が印象的。
色により攻撃方法が違っていて、殴る、銃撃、手榴弾などで、弾を複数当てないと倒せない耐久力のあるやつもいます。
耐久力があるうえに、物陰に隠れて撃つ時に一瞬だけ立つタイプのマスカーが特に厄介。
忍者
シルエットはマスカーと同じですが、あまりカラフルではない単一色の敵で、壁と同化して主人公を待ち構えています。
登場方法だけはこのゲーム中で一番カッコいいです。
黄色のヤツは3発、白色は4発当てないと倒せません。さすが忍者、しぶとい!
ブローガ
半獣の人造人間で、スト2の「ブランカ」やバイオハザードの「ハンター」みたいなヤツです。近づくと飛び掛ってくるあたりがハンターそっくりです。
猫背なので体高が低く、立ったまま撃つと弾が当たりません。
このゲームの印象として敵=マスカーだったので、こんな人造人間なんかも出てくるんですね。
ゲルゾ
コウモリ人間です。
しばらく上空を行ったり来たりした後、突然思い立ったように急降下アタックを仕掛けてきます。
とても倒しにくいです。
グラフィックだけだと大きなコウモリにしか見えませんが、こんなフォルムで生み出された人造人間もたまったもんじゃありませんね。
ファイアーマン
名前そのままの火ダルマ人間です。
下が炎で燃え盛っているステージがあり、その炎の中から飛び出してくる、ドラクエで言うと「フレイム」みたいなヤツです。
初見時は飛んでくる火の玉を避けるという王道アクションを演出しているのかと思いましたが、よく見たら炎が人の形をしていたのでビックリしました。
倒すと破片となって飛び散りますが、その破片にも攻撃判定があるので注意です。
パンサー
黒ヒョウです。まさにバビル2世に出てくる「ロデム」。
体高が極端に低いうえに臨戦態勢に入るとさらに低くなり、しゃがんで攻撃しても弾が当たらないので、臨戦態勢になる前か、飛び掛かってくる瞬間を狙って当てる必要があります。
まったく人間の要素が無く、もはや人造人間ですらないですね。
でも、ここまで全部の敵が人工的に作り出されたものであるっぽいことから、やはりこの4足歩行型も人造生物なのでしょうか?
ステージ構成
ステージ1 廃屋
廃屋という割にはなかなかキレイな状態の建物です。広いし、部屋もたくさんあります。
上部の足場に移動するジャンプアクションが楽しいですが、調子に乗って上下移動をしているとマスカーによく激突します。
上下移動は楽しいですが、無駄な移動は慎んだ方がいいです。
ステージ2 地下階段
地上から地下へと続く階段ステージです。
階段を下りる際に、下から登ってくるマスカーに足元を狙われるので、素直に降りずに下ボタンとジャンプボタンで直接落下した方が安全です。
階下にいるマスカーが主人公に近づこうとして、ありもしない上部足場に一生懸命上がろうとハイジャンプを繰り返している光景が多々見受けられます。
ステージ3 地下通路
ゲルドラの基地に通じる地下の通路で、洞窟のようになってます。
ブローガやゲルゾが多発する、薄気味悪いステージです。
ステージ4 地下溶岩湖
基地の直前に配置された溶岩の湖で、岩製の足場をジャンプで進むステージです。
ただでさえ足場の配置がシビアで落下死の確率が高いのに、下の溶岩からファイアーマンが飛び出し体当たりしてくるという高難易度のステージでもあります。
こんな難所を基地目前に用意するとは、恐るべしゲルドラ!
ステージ5 ゲルドラの秘密基地
構造としてはステージ1の廃屋と同じです。ここの最後に悪の親玉マブーがいるわけですが1周目は登場しません。
クリア後、再度ステージ1から始まり、2周目のステージ5にマブーは登場するのです。
しかも、ただでさえ難易度が高いというのに、2周目はさらに難しくなってます。
「魔界村」な設定ですね。
まとめ
- ザコが多すぎて、逆にゲルドラの財務が心配になる。
- イカした世界観なのに、マブー以外にボスキャラがいないのが勿体ない。
- ライフが2個あるのに、撃たれた場合2個とも減るのが納得できない。
- 難易度が高すぎる!
- ファミコンのクセにほんのちょっとエ●い。
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