1991年5月 データイースト(開発:クレアテック)
・モンスターハンターと戦車
・戦車
モスキート / ワイルドバギー / バン / パンサー /
装甲車 / タイガー / Rウルフ / Kタイガー
・改造
・賞金首
サルモネラ一家 / ドス・ピラニアス / マッドマッスル / マンモスタンク /
ミスターカミカゼ / ムカデロン / ゴメス / ダストフランケン / サルモネラ本舗 /
ロンメルゴースト / バッド・バルデス
・その他
ドッグシステム / メカニック / 無意味なアイテム / プロテクター / BSコントローラー /
回帰 / この世界が荒れ果てている原因
荒廃した近未来を舞台に、「モンスターハンター」を目指す主人公が、戦車に乗って仲間と共に旅するRPGです。
「ヘンなゲーム」がウリのデータイーストだけあって、その世界観は独特で、ドラクエやFFとは全く発想が異なる異色のRPGとなってます。
「荒廃した近未来」というのが「女神転生2」と似てますが、こちらはメガテンのような悲壮感は無く、西部劇風でちょっとお気楽な感じです。
ファンタジーRPGであれば基本的に主人公は「実は選ばれし勇者の素質を持つ者」で、旅の目的が「世界を救う」といった感じになりますが、このゲームでは主人公はモンスターハンターに憧れるただの一少年です。
しかも、モンスターハンターを目指したい旨を父親に伝えたところ、反対された挙句、勘当されるという他に類を見ない状態からゲームが始まります。
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モンスターハンターと戦車
この荒廃した世界には物質と生命体が融合したようなモンスターがうろついており、その中でも特に強大な力を持ったモンスターは賞金首として指定されており、それらを倒して賞金を稼ぐことを生業としている猛者たちを、畏敬の念を込めて「モンスターハンター」と呼んでいます。
そして、モンスターハンターの必需品が少年たちの憧れ、戦車です。
ファミコン後期にて遂に戦車が主役のRPGの登場なのです。
友人がこのゲームをやっているのを見て、めちゃくちゃ面白そうだったので、後日自分も買いに走りました。
戦車に乗っての戦いがメインではありますが、白兵戦もちょくちょくあるので、戦車と人間 両方の装備品を購入しなければならず、とにかくお金がかかります。
戦車を強くしたいから賞金首を倒して賞金をゲットしよう!…でも、賞金首が強い…強い装備品が必要だ…!
そんなジレンマもあったりなかったり。
ちなみに、戦車の装備品は主砲・副砲・SE・エンジン・Cユニット・シャシーの6種類が存在します。
なんだか一部難しそうな用語がありますが、主砲・副砲・エンジンは大体わかるとして、Cユニットは戦車の制御装置のことで、このCユニットとエンジンを装備して初めて戦車は動いてくれるのであります。
SEはスペシャル・イクイップメントの略です。イクイップメントは「装備品」の意味なので、いわゆる「特殊攻撃」装置となります。
シャシーは車両本体の事で、これを買い替えたりすることは無い為、実質購入するのはシャシー以外の5種類です。
戦車自体は全部で8台入手することができ、戦車集めと賞金首ハンティングがゲーム進行の中心となっています。
ちなみにこの世界の戦車は、一般的に知られている戦車の形をしていなくても戦闘用の車両であれば「戦車」と呼ばれています。
戦車
モスキート
ゲーム開始後、最初の目的は早速戦車の入手です。
初めての戦車は、最初の町、リオラドの南の洞窟にあり、「バイオニックポチ」なる犬型の敵に守られています。
この犬はかなり強敵で主人公一人では到底かないませんが、2ターン目で突然 凄腕ハンターのウルフが仲間に加わり、犬をいとも簡単にやっつけてくれます。
このウルフなる人物は「赤い悪魔」の異名を持ち、その異名のごとく赤い戦車に乗ったこの世界で最も恐れられているモンスターハンターであります。
どこぞの有名ロボットアニメにあったような異名ですね。
彼も戦車を探索中だったようで、主人公と共闘したのは気まぐれです。
バトル後、「戦車までくれてやる程お人良しではない」と言われますが、手に入れた戦車をジロジロ見て回った挙句、こんなポンコツは要らん!と言って結局譲ってくれます。
という事で、これが最初のマイ戦車となります。
後でわかりますが、ウルフの乗る赤い戦車、その名も「レッドウルフ」と比べたら確かにモスキートはポンコツです。
しかし、戦車自体持っていない主人公にとってはこれが記念すべき初めての戦車。
プレイヤーにとっても、この最初の一台は愛着を湧かせずにはいられないものであり、最後まで使う人が多かったのではないでしょうか。
乗り込むと、まずは戦車に名前を付ける画面に切り替わります。
名前は後で変更できないので、よく考えて名付けましょう。
悩んで決められない場合はシャシーの名称であるモスキートと名付けるのもアリかと。
ちなみにモスキートに装備されていた副砲はウルフが持っていってしまうので、とりあえずは主砲攻撃のみです。
主砲の弾は1発5Gするので、経済的に苦しい序盤は白兵戦でいけそうなら、その都度降りて戦った方がいいと思います。
ちなみに「副砲」は弾数が無限(補給不要なのでお金はかからない)です。
なので、とりあえず何かしらの副砲を買いましょう。
これで撃ち放題。
ワイルドバギー
3つ目の町、ポブレ・オプレの東にある海岸の工場にあります。
この工場の従業員は全員花が好きという設定です。
というのも、この工場の社長が花好きだからとのことです。
そんな社長に図々しくもバギーが欲しい!と頼んでみると、花好きの社長は、花に聞いてその答え次第で譲ってやるとの答えが。
花びらをちぎりながら「あげる、あげない、あげる、あげない…」とつぶやく社長。
ちょっとヤバめの社長ですが…、花の答えが「あげる」ならほんとに譲ってくれます。
実はこの花占いはランダムで「あげない」の時もあるので、「あげる」になるまで何回か話しかけましょう。
バギーは初期状態では主砲が装備できないので、しばらくは副砲攻撃専門の戦車となります。
後で軽く触れますが、シャシーを「改造」すると主砲やSEを取り付けることも可能になります。
そうなったら、まず主砲を付けます。
さらに続けます。
完成です。
バン
5つ目の町、ロッコの北西にある病院の廃墟にあります。
病院にあるバンということで、つまり救急車です。
全車両中もっとも軽いシャシーで、その分防御力は低く、甘く見られがちですが、救急車が武装して戦うというその意外性が逆にプレイヤーの心を惹きつけてやまない戦車となってます。
この車両を手に入れるには賞金首のマッドマッスルを倒す必要があり、しかも病院内は戦車の進入ができず白兵戦となるので、普通に進めている場合、結構苦戦するかと。
攻撃は白兵戦のプロフェッショナル、ソルジャーさんに任せて、あとの2人は補助と防御で頑張りましょう。
攻撃アイテム「ニトロビール」を1つ投げつけておけば、地道に毎ターンダメージを与えてくれるのでオススメです。
救急車は、その名のとおり初期状態ではもちろん攻撃自体が不可能(装備もできない)です。
攻撃できるようにするには、改造屋で砲塔を装備する為の「穴」を開けてもらいましょう。
というわけで、穴を開けたらまずは副砲を付けてみます。
そして、主砲。
救急車がこんな物騒なモノを乗せるというその矛盾…!
だが、それがいい!
ついでに、SEも付ける。
完成。
もはやその存在の意味がわからない!
ちなみに、救急車はその名のごとく隠し効果として、乗っている間はHPが回復するという効果があります。
パンサー
6つ目の町、フリーザの北東の洞窟の最奥の地面に埋まっています。
この洞窟には他にも戦車の装備品が埋まっているので探知機を持参しましょう。
地雷探知機でも金属探知機でもいいですが、探索範囲の広い金属探知機の方がはるかに効率的です。
探知機アイテムは地面を調べると四角い枠が自分の周囲を旋回し、金属製のアイテムの有無を探ってくれるワクワク感満載のアイテムです。
探知機に反応があった時の胸の高鳴りはなかなかですよ。
この洞窟の場合、何かが埋まってそうなところは地形的に限られているので、簡単に見つけることができるでしょう。
埋もれた戦車を探すなんて、夢がありますな。
しかし、ちょっと残念なことにこの埋蔵戦車のパンサーは最初からシャシーが非常に重いのが難点です。
大きさとしては中戦車で、初めての戦車らしい戦車ですがその重さゆえ敬遠されがちな戦車となってます。
さらにこの洞窟を含めた近辺には「レーザーミミズ」なるミミズ型の敵が4~5匹ほどでよく出現し、その名のごとくレーザーで攻撃してくるのですが、これが思いの他高火力で、さらにその素早やさゆえの先制攻撃でもって結構苦戦させられるのです。
ちなみに敵の耐久力は、バギーの初期装備であるガトリング砲のグループ攻撃で一網打尽にできる程度しかなく、それゆえ、先制攻撃されるところがことさらに悔しいのであります。
このゲームのイヤな敵ランキングをつけるとすると、1,2位を争うヤツです。
そんな敵陣を突破してて辿り着き、掘り出した戦車はクソ重い…
でもそこに戦車があるとわかっているのに、コレクションしないわけにはいかないんですよね。
パンサーはそんな一台です。
装甲車
9つ目の町、ソルにあります。
装甲車は守備力はそこそこ、重量もそこそこですが、初期状態では副砲しか装備できない状態であるのと、入手のタイミングがイマイチと、インパクトに欠ける戦車となっています。
ただ、バギー、バンに続き、本来の戦車の形をしていないシリーズの最後の車両なので、邪道好きにはたまらない一台かと。
町の中の目に見える所に置いてありますがバギーのようにタダで貰えるわけはなく、ここでは町の人の依頼をこなすことで報酬として貰えるという寸法です。
依頼内容は、町の下水道に住み着いた巨大ワニ「ミュータントワニ」を退治してほしいとのこと。
しかし、問題はこのボス敵よりもメインのザコ敵である「メチルアマゾン」(メインのザコ敵というか、ザコで出現するのはほとんどコイツ)。
というのも、明らかに場違いなその攻撃力です。
こやつの耐久力は大した事はないですが、素早い上に異常に攻撃力が高く(でもエフェクトは非常に地味)、それでいて複数で出現することから、ここは密かな難所となっています。
前述のレーザーミミズと同じぐらいイヤです。
あまり使用したくないコマンドですが、ここは「逃げる」で強引に推し進めるのもありなダンジョンです。
タイガー
4つ目の町、オードリーの南東のポートスラムの一角で売られています。
値段は表示されておらず、反対に売り主にこの戦車をいくらで買うか聞かれます。
なんだか胡散臭いヤツに見えますが、一定額以上を提示すればちゃんと売ってくれます。
しかし、おそらく最初にここに辿り着いた時点ではとても払える額ではないので、しばらくゲームを進めた後、改めて訪れることになるでしょう。
ちょっと良さげな戦車をチラっとプレイヤーに見せておく、でもまだ手の届く位置にない代物…、ここはそういう演出です。
というのも、その値段なんと約100,000G!
「約」というのは、この戦車の値段は90,000G前後でランダムで決定される為です。
しかしゲームの進行状態にもよりますが、金額的に無理にこの戦車を買うよりも、今持っている戦車の装備を整える為に使った方が効率が良かったりします。
この戦車は大きさ的に初の重戦車で、守備力、重量、初期装備のいずれも優秀で、さすがそれ相応の大枚をはたかされるだけのことはあります。
唯一SEの穴が開いてませんが、正直なところSEにお金をかけるなら主砲を優先して充実させていった方がいいかと。
SEは弾代が高すぎます。
興味本位でSEを何発か使った後、砲弾を満タンにして貰う時いつもよりケタ違いの請求をされて、えっ!?ってなった記憶があります。
レッドウルフ
最初の戦車「モスキート」取得時のイベントで強烈なインパクトを残していったウルフの愛車、レッドウルフ。
とある事からこの戦車は主人公のものになるのであります!
この瞬間がゲーム中一番興奮する瞬間です。
ウルフの愛車を主人公が手に入れるということは…ウルフは?
後述の賞金首ゴメスのゲスい罠にかかり、命を落とす直前に主人公に譲ります。(反転でネタバレ)
レッドウルフはシャシーの守備力が最高クラスで、しかも初期数値では全戦車中トップ、重量も守備力との兼ね合いを考慮すると重戦車の割に軽いです。
しかもCユニットとSEに非売品の最高級品を装備しています。
副砲だけやたらとショボイものを付けているのはご愛敬でしょうか。
というか、この副砲は最初にモスキートから持っていかれた副砲です。
なぜ副砲はずっとそのままなので?
そして何よりもカッコイイのがその色です。
戦車なのに、まるでスーパーカーのごとき赤色。
「まったく忍ぶ気の感じられない赤装束の忍者」が思い浮かびます。
カッコよくて高性能、そんなレッドウルフに人気が出ないわけがなく、この戦車はメタルマックスシリーズを象徴する戦車として登場し続けています。
もちろん、ウルフ自身もシブくて、カッコイイ!
Kタイガー
最後の戦車です。
12番目の町、カナベルの北東にあるゴーストベースという廃墟となった兵器製造工場に放置されています。
入手に際し特に必要な条件はなく、放置されている場所まで辿り着けば手に入ります。
シャシーの最高守備力がレッドウルフを超えますが、その分重量が圧倒的に重いです。
とはいえ、Rウルフやこの戦車ぐらいの守備力になってくるとちょっとやそっとじゃ故障しなくなります。
というより、そこまで守備力を上げる必要があるのかどうか迷うぐらいです。
守備力は、低くても運がいいと全然故障しませんし。
この戦車もウルフの副砲同様、SEにショボイ装備が付いているのがご愛敬です。
戦車メインのゲームということで、タイガー、Rウルフ、Kタイガーでパーティを組むと、あぁ…これで自分もいっぱしのハンターになったなぁと、感慨深いものがあります。
気になるのは「K」ってなんのことなんですかね?
改造
改造の種類
改造と言ってもシリーズ最初の、しかもファミコンソフトなので知れた程度の仕組みです。
- 主砲、副砲、SEを装備する為の「穴」を開ける
- シャシーの守備力をアップさせる
- 主砲の最大弾倉数をアップさせる
戦車の改造はこの3つだけです。シンプルですね。
改造のデメリット
デメリットは「重量が増える」のと「元に戻せない」の2つです。
一番お金がかかるのが「主砲の穴を開ける」です。
序盤の方に入手するバギーやバンに主砲を取り付けたくなる気持ちはわかりますが、その時点では主砲の穴開け費用は悩むレベルです。
エンジン
エンジンについては、チューンアップすることができます。
それぞれのエンジンは2段階チューンアップさせることができ、そこそこのお金はかかりますが最大積載量が驚くほど増えます。
但し、タイミングを考えないと折角チューンアップさせたのに新たなエンジンをダンジョンで拾ったり、次の町で高性能のエンジンが売られていて、しかもチューンアップするより新しいのを買った方がよかったかもというのはよくあります。
賞金首
「ストーリー上のボス敵」もいくつか存在しますが、「メインのボス敵」は賞金首たちです。
町には「ハンターオフィス」が設置されており、付近の賞金首情報を聞くことができます。
また賞金首を倒したら、ハンターオフィスに出向いてはじめて賞金を受け取ることができます。
オフィスの人も「やりましたね!」と称賛してくれますよ。
また、オフィスの周辺には西部劇でよくみる「WANTED」のポスターが張られていてハンター気分に拍車がかかります。
その賞金首が討伐済みの場合は大きなハンコで「済」の文字がスタンプされます。
戦車を手に入れ、装備を整えたら、そのチカラを思う存分試してみたくなりますよね?
そんな相手にもってこいなのが賞金首です。
また、何よりもこのゲームの最大の魅力はこの賞金首とのバトルBGMです。
その名も「お尋ね者との戦い」。
ファミコンのクセにメチャクチャ カッコいいです!
何を隠そう、私のファミコンBGMランキング第1位がこれです。
しかも、シリーズ通して聴いてもなんだかんだ言って、初めて聞いた時インパクトの大きさからファミコン版が一番好きだったりします。(ちなみに2位はメガテンのダイダロスの塔のBGMです。)
なんかノリのいいのが好きなようです。
サルモネラいっか(賞金:1,000G)
サルモネラは食中毒を起こす怖い細菌の名前ですが、ここでは名前に「サル」が入っていることからなのか、サルの姿をした賞金首です。
見ての通り、火炎放射器で攻撃してきます。
あと、やっぱサルなのでひっかき攻撃もあります。
モスキートを手に入れたらすぐに倒せる相手です。
最初の町リオラドの北の洞窟でランダムで遭遇します。
ドス・ピラニアス(賞金:3,000G)
半魚人のような姿の賞金首。
半魚人のクセに水中ゴーグルを装着しています。
お供に色違いで同じビジュアルのフロッグマンが出現します。
工場でバギーを入手してから対決しましょう。
3番目の町ポブレ・オプレの町から東の工場へ向かう際の長い橋でランダムで遭遇します。
マッドマッスル(賞金:5,000G)
5つ目の町ロッコの北にある廃病院にいます。
エンカウントではなく、姿が見えています。
前述済みですが、白兵戦になるので回復アイテムを用意し、ソルジャーとニトロビールに頼りましょう。
マンモスタンク(賞金:10,000G)
見たまんまマンモスですが、かろうじて足がキャタピラーになってます。
マンモスということで、その出現場所は6つ目の町フリーザの冷凍室です。
賞金額はそろそろウレシイ額の10,000Gで、その強さもなかなかのものです。
ここはハンターの主砲を充実させ、あとはまたしてもニトロビールに頼りましょう。
ミスターカミカゼ(賞金:22,000G)
足の生えた爆弾の賞金首で、その特徴は神出鬼没。
その変わった生態により、ハンターオフィスでも情報を掴めていない模様です。
さて、その出現場所ですが、9つ目の町ソルの西の地面に裂け目が見えるフィールド上になります。
出現率が低く、さらに出現しても逃走率が高く、違った意味で倒しにくいです。
それゆえ結局倒すのはかなり後で、強力な武器で瞬殺できるようになってからというのが定番です。
ちなみに、行動も「挑発」ばかりして攻撃らしいこともしてこないので、こちらがやられるという心配はないです。
それにしても、いつ見ても「ついでにとんちんかん」のぬけさく先生にしか見えません。
ムカデロン(賞金:32,000G)
ムカデの形をした堅い賞金首です。
10個目の町イーデンの南東の地下鉄跡の地下2階でランダムで遭遇します。
遭遇率は高く、しかもかなり強いです。
実際のムカデ同様、装甲が堅く防御力が高めです。
いいエンジンでタイルをたくさん貼って長期戦に備えるか、思い切ってイーデンの町で高級主砲「160ミリアモルフ」を買って短期決戦を挑むか、悩みどころです。
ゴメス(賞金:50,000G)
8個目の町ユゲを襲っていたワルゲリョ達の親分です。
悪党らしい悪党で、バカっぽいですが、そのズル賢さでなんとウルフを倒してしまう実はスゴいやつです。
11個目の町サンタ・ポコの南の滝つぼのアジトにいます。
私はこの辺りで、イーデンからこのアジトとサンタ・ポコをスっ飛ばして強引にヘルゲート西の村まで行ってしまい、そこそこのレベルになった後でゴメスと戦ったので、楽勝で倒してしまいました。
というのも、このゲームは戦車のタイルが0になっても運が良ければ故障せず動くことができ、また、次の場所に行く為のフラグが無かったりするので、ある程度強引に先々まで進めてしまう、ほんのちょっとオープンワールドになっているのです。
ダストフランケン(賞金:81,500G)
サンタ・ポコの町の北東にあるゴミ置き場でランダムで遭遇します。
ゴミ置き場は戦車進入不可なので賞金首戦としてはマッドマッスル以来の白兵戦となり、苦戦は必至です。
この敵はHPは少ないものの通常攻撃のダメージがハンパでは無い為、通常攻撃以外の攻撃をしてくれることを願いつつ戦いましょう。さすがは後半世界の賞金首で、しかも「フランケン」というネーミングも伊達ではありません。
ところで私の場合は前述の通り、サンタ・ポコとゴミ置き場を発見したのが結構後になってからだったので、ダメージの大きさに驚きはしましたが、こちらの攻撃力も十分だった為、それほど苦戦しないという経緯を辿ってます。
普通に順路通り進めて戦っていたら、おそらく一旦逃げ帰っていたことでしょう。
サルモネラ本舗(賞金:99,800G)
最初の賞金首、サルモネラ一家の元締めで、ビジュアルは使いまわしです。
12番目の町カナベルの東の森の焼け跡の工場でランダムで遭遇しますが、エンカウント率は低めです。
攻撃力は低く、こちらがやられる心配はまずないですが、逆に防御力は極端に高く、戦車でないとダメージを与えることは不可能です。
ただ、HPは極端に少なくおそらく「10」もないかと。
こんなのが高額賞金首になっている理由としては、以下の3点からと思われます。
- 焼け跡の工場という場所自体が山火事イベント(必須ではない)を発生させる必要がある場所
- 異常に防御力が高く、中途半端な攻撃力だとダメージ自体が与えられない
- 出現率が低く、本当に存在するのか?という情報の信頼性への疑問
山火事イベントのフラグは、カナベルの住民達と会話です。
とりあえず全員と会話すれば、いつの間にか火事は発生してます。
但し、この火事の消化方法がちょっと迷うところで、サンタ・ポコで売られている消火器の上位アイテムである「ハイドロポット」を買っておく必要があります。
また、異常に高い防御力に対抗する手段として、幸いなことにフィールドマップでこの工場の周辺を金属探知機で調べると最強の主砲「220ミリガイア」が落ちているので、これを主人公の戦車に装備して攻撃すれば普通にダメージを与えることができます。
とはいっても、3~4ポイントのダメージですが。
この敵が体力トレーニングに目覚めないように祈りましょう。
出現率に関しては、ミスターカミカゼ同様どうしようもないですが、全然でないってことはないです。
ロンメルゴースト(賞金:160,000G)
ヘルゲートの南西の砂漠にある鳥の形で配置された岩周辺でランダムで遭遇します。遭遇率は高いです。
「ロンメル」という名は、ドイツの軍人で「砂漠の狐」の異名で知られるエルヴィン・ロンメルのことでしょう。
彼はナチスドイツ時代の軍人ではありましたが、「SS(親衛隊)」には属さず、ドイツの正規軍である「国防軍」に属し、敵陣地占領の際は殲滅作戦は取らず、捕虜を取り、またユダヤ人兵士の捕虜も命令を無視して丁重に扱ったりと、その騎士道精神に溢れる行動や数々の戦功をあげた人物として各国から人気・評価が高い人物として知られています。
また第2次世界大戦時、フランス侵攻作戦での西方電撃戦ではロンメルの第7装甲師団の進軍のあまりの速さから、いつの間にか防衛線をすり抜けているとして、連合国から「幽霊師団(Ghost Division)」として恐れられたそうです。
そして、フランス降伏後の北アフリカ戦線のドイツアフリカ軍団長時代では、米英軍と比べて物量で圧倒的不利だったドイツ軍を戦術でカバーし、英軍を度々壊滅させたことで「砂漠の狐(Desert Fox)」の異名を取ったそうです。
さてそんなロンメルゴーストですが、見た目もここにきてやっと戦車の形をした賞金首で、威圧感もあり、外見相応の強大なパワーの持ち主なので、並みの装備ではギタギタにされてしまいます。
せっかく終盤の見せ場なので正々堂々戦うのもいいですが、実は徹甲弾を使うとあっさり攻撃を無力化できてしまいます。
お互いに撃ち合って熱い戦いを繰り広げたいという人は、徹甲弾の使用は是非ともお控えください。
バッド・バルデス(賞金:200,000G)
「この世で一番強い悪党」で知られる最後の賞金首。
今まで数あまたの賞金稼ぎを返り討ちにしているそうですが、最強のモンスターハンター、ウルフのことだけは恐れています。
結構恐れているみたいですが、ウルフの顔は知らないらしく、主人公がレッドウルフに乗ってやってきた際は、「てめえがレッドウルフか?」と聞いてきます。
主人公が、自分はレッドウルフではないと言っても信用せず、いきなり切り札を投入してきます。
その切り札というのがウルフの恋人「ニーナ」です。
ウルフの世界放浪の目的はニーナの捜索だったわけですが、こんなところにいました。
ニーナは主人公を見て、バルデスの作戦がまんまと失敗したことにザマミロと言わんばかりに笑い、またバルデスもせっかくの人質が何の役にも立たないということで悔しがります。
バルデスとは白兵戦になりますが、ここまで到達しているならば最強の賞金首とは言っても、もはやそれほど強く感じることはないかと思います。
ゲームの進行状態で比較すると、やはり白兵戦を強いられるマッドマッスルやダストフランケン、戦車戦ならば徹甲弾無しのロンメルゴーストの方がはるかに苦戦します。
バルデスを倒すとウルフの死を悟ったニーナのイベントがありますが、ここは一番の泣き所です。
こんな感じのゲームのクセにちょっと切ない気分にさせられるとは…。
その他
超便利なアイテム「ドックシステム」
序盤で購入可能な戦車用アイテムで、ドラクエで言うところのルーラ兼リレミトの効果を持っています。
何回でも使用でき、いかなる場所でも使用可能です。
アイテムにする必要があるのかと思うほどの使用頻度と利便性なので、いっそ戦車の標準装備でいいんじゃないかと思う次第です。
メカニックの必要性
このゲームは戦車戦と白兵戦の2種類の戦闘形態があり、ステータスも2種類に分かれています。
主人公のハンターは「運転レベル」が高く、戦車の操縦はピカいちです。
戦車戦でのハンターの戦車攻撃はほれぼれします。
また、ソルジャーは運転は超ヘタクソですが「ちから」が強く、白兵戦では戦車で攻撃するよりも大きなダメージを与えることができ、不安まみれの白兵戦ではソルジャーなくして成り立ちません。
そしてメカニックですが、知力がよく上がり、それに伴って修理レベルが高くなっていきます。
うーん…心なしか、サマルトリアの王子を彷彿とさせます。
無意味なアイテム
うさぎちゃん
車内にぶらさげることができます。
想像するとカワイイです。
ふるびたコイン
使用するとコイントスを行い、ランダムで表か裏がでます。
それだけです。
いれずみシール
使うと緋牡丹の入れ墨が肌に咲き、少しドスがきくようになります。
昔売られていたおもちゃで、模様の描かれたシールを腕などに貼って水に濡らした後、乾くとその模様が貼った場所に転写されるという代物がありましたが、今じゃ多分売れないでしょうね。
PTAからの苦情間違いなし。
ちなみに転写された模様は結構しっかりと肌に張り付くので、こすってもなかなか取れないのです。
ねえさんのタオル
使用すると、「姉さんのタオルで汗を拭いた。姉さんの匂いがした。」と表現されます。
おやじのパンツ
使用すると、「おやじのパンツで口と鼻を覆った。おやじの匂いがした。」となります。
やめてください。
ねえさんのパンツ
使用すると、「姉さんのパンツで口と鼻を覆った。姉さんの匂いがした。」となります。
これはアカンやつです。
タオルとパンツシリーズは主人公の家のタンスを調べるとランダムで何個でも手に入ります。
また、ねえさんのタオルに関しては実は敵のガス攻撃に対する耐性がアップするという効果があります。
マンモスのキバ
マンモスタンクを倒すとドロップします。
使い道は何もありません。
プロテクターシリーズ
人間の装備品で使い捨ての防具です。
どのプロテクターも防御力は高めですが、ある程度のダメージで破損すると防御力0の「プロテクターくず」になってしまうという、他のRPGにはない独特の装備品です。
破損すると完全に無価値で邪魔なモノになってしまう代わりに、強烈なダメージを身代わりになって防いでくれたりする為、強敵と白兵戦を行う際は装備品の空き枠にプロテクターを持っておくのが常套手段です。
BSコントローラー
これを手に入れるとセレクトボタンで全体マップを見ることができますが、それだけでなく戦闘中に使用すると衛星レーザーで攻撃することが可能です。
まるで映画「アキラ」で使われた攻撃衛星SOLみたいでカッコいいです。
但し、攻撃が発動するのは使用してから3ターン後とちょっと遅めです。
回帰
ほぼ最後の町カナベルの山火事を消化すると森が無くなり、東へ通り抜けることができるようになります。
そこにあるのはあぁ懐かしの故郷、リオラドです。
マップを見るとわかりますが、グルっと一周して最後に繋がったわけです。
遠くまで来ましたが、隔てているものを除くと実は最初の地点が見える位置だったわけで、なんかホッとしますね。
この世界が荒れ果てている原因
ラスボスの人工知能「ノア」の名は、旧約聖書の「創世記」にあるノアの方舟物語由来だと思われます。
物語の内容は…
人々の堕落を見かねた神が、「正しい人」であったノアに、大洪水で人々を滅ぼす意図があることを告げ、その後新たな世界の創造のために方舟を作るように命じるというもの。
人工知能ノアは、この世界がここまで汚されたのは人類のせいだと考え、純粋な知性としての存在である自分だけが世界を管理できる唯一の存在だと主張してきます。
その能書きの最後に「それでも私を破壊するつもりか?」と尋ねてきますが、試しに「いいえ」を選んでも、世界を破滅から救うには人類は滅びなければならないと一方的に決めつけてきます。
さらに人間のことを「知性という武器を身につけた悪魔のサルめ!」とヒドイ言われようです。
というか、サルに失礼です。
ここで初めてこのゲームの世界が荒れ果てている原因がわかるわけです。
すなわち、ノアが人類の駆逐の為に放ちまくっている生物型兵器による破壊行為が、この世界が世紀末のような状態になった原因だったのです。
あとがき
ノアを倒すとエンディングとなりますが、これは主人公にとっては実はよろしくないことなんじゃないかと思うのです。
- ノアを倒すと生物型兵器が減っていく
- それに伴いモンスターハンターの仕事も減っていく
- 最終的にはやっとつけた憧れのモンスターハンターという職業が成り立たなくなる
でも、もしかしたらノアの生み出した生物兵器は独自の発展を遂げて(もしくは最初から付与されている)、ノアに頼らずともその数を増やす能力も開花させているかもしれませんね。
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