フォーメーションZ - 変形ロボ、超カッコいいっス。
2018/10/28
1985年4月 ジャレコ
概要
操作する機体が人型ロボットと戦闘機の2つの形態に自由に変形できる横スクロールシューティングゲームです。
ジャンプボタンを押しっぱなしにするとそのまま戦闘機へ変形します。カッコイイです。戦闘機の時にジャンプボタンを押せば人型に戻れます。
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人型
人型の時は、上下45度方向と真っ直ぐの3方向にレーザーを放つことができます。
上空に編隊を組んでやってくる敵に向かって攻撃する「斜め上攻撃」が一番需要がありますが正直全然当たりません。というより、「グラディウス」などのように飛んでくる1編隊を全部やっつけても別にアイテムとかも出ないので、頑張って当てる必要もあんまりないです。
そもそもこのゲームには攻撃強化アイテムというものは存在していないです。
敵の攻撃はプレイヤー目がけて実施されるので、基本的には前後に揺さぶって攻撃を逸らして進むのが基本戦法となり、最終的には「避けるゲーム」になりがちです。
斜め下方向に撃つこともできますが、使うのは時折地面に潜んで近づくと飛び出してくるやつか、たまに出現する戦車に対して使うぐらいです。しかし、戦車は通常攻撃では倒せず、このゲームのもう一つの売りである「溜め撃ち攻撃」を使用することになります。
攻撃ボタンを押しっぱなしにすると約2秒後に通常より少し大きめのレーザーが発射され、戦車を一撃で倒すことができます。
またボスもこの溜め撃ちでないと倒せない仕様となってますが、この溜め撃ちにはネックがあって、ボタンを離さなくても勝手に発射されるという点で、ちょこまかと移動するボスに当てるタイミングを合わせるのがちょっと難しいです。
全体的にはクソゲー臭が漂ってますが、「変形ロボ」と「溜め撃ち」の発想は当時としてはかなり斬新なものだったと思います。とはいえ、変形は間違いなく「マクロス」が影響していると思います。
戦闘機
戦闘機で空を飛べば、人型で地上を走るよりもはるかに高速で進むことができます。上下左右に移動ができて、斜め方向にも攻撃できるので人型より全然操作しやすいです。
戦闘機で全部進めれればいいのですが、戦闘機状態は時間とともに燃料が減っていくというデメリットを持っています。良いことがある反面、悪いこともあるのが世の中の摂理なのです。
ステージ後半では完全に地上が無くなり、海上を進むエリアが続くので、そこで燃料切れになると墜落してしまいます。
燃料の回復は、地上に存在するタンクみたいなのを取ればできます。この回復タンクがこのゲームで唯一のアイテムです。
なので、基本的には地上があるところでは戦闘機は節約し、海上に出るまで燃料を温存しておくのが基本です。一応やろうと思えば、戦闘機で地上スレスレを飛んで燃料タンクを取りつつ進むこともできますが玄人技です。
ボス戦
ステージ1の最後は海上でのボス戦となります。
実はこの敵は本体の上部あたりを溜め撃ち一発で倒すことができるのですが、そうとは知らず私はひたすら通常レーザーで攻撃してました。
いつまで当てても倒せず、ゆっくり画面左側に近づいてきて、その内自分がボスよりも右側に行ってしまったのでもちろん攻撃できず、今度はひたすら敵の攻撃を避けてました。そして、遂に敵が画面左端に消えていくところで、この敵は一体どうなってしまうんだろうか?と思ったところ、右端から再度出現しました。
どうやらループしているようです。
ちなみに、ボスとの戦闘中は燃料は減りません。
ステージ1をクリアすると、プレイヤーは上空に向かって飛んでいき、今度は宇宙空間が舞台のステージ2となります。背景が変わるだけで、やることはほとんど同じです。
ステージ2のボスはどこかの有名シューティングゲームで見たことがあるようなやつが登場します。
こいつももちろん溜め撃ち攻撃で倒す必要がありますが、ここのボスは本体以外にせっせと攻撃してくるサブウェポンを2体従えており、本体も上下に移動を繰り返すので勝手に放たれる溜め撃ち攻撃を当てるタイミングがなかなか難しいです。
さて、ステージ2をクリアすればゲームクリアとなります。
え、それだけ?
その後メッセージで「TRY AGAIN」と表示され、また1周目から始まります。
どうですか!?面白くて何周でもしてしまいますよね?
エルさんとシオンくん
シオン「(エルさんはクソゲーずきなのだろうか?)」
エル「…熱いわ…。」
シオン「どうしたんですか、エルさん?だ、大丈夫ですか?」
エル「だ、大丈夫… でも、体が熱いのよ!! …もうガマンできない!シオンくん、私と合体してくれる!?」
シオン「…な、何を言い出すんですか!?そんなこと突然言われても…。」
エル「安心して!全部私がリードしてあげるから!シオンくんは言われた通りの体勢になってくれればいいわ!」
エル「さぁ、まずはシオンくんは下よ。そして 私の足をしっかり持って!」
シオン「…。」
シオン「これは… か、肩車?エルさん、一体…。」
エル「私とシオンくんが合体することでフォーメーションが完成するのよ!これは人型タイプのフォーメーションで名付けるなら『フォーメーションGC』よ!」
シオン「フォーメーション?GC?エルさん、これは ただの肩車 では…。」
エルさんは楽しそうに見えない敵と戦っている!
シオン「…聞いちゃいねぇ。」
エル「シオンくん、次いくわよ!」
シオン「は、はい!」
エル「ゲームの背景にポツンとスフィンクスがいたわよね?」
シオン「いましたね、舞台はエジプトなのかな? それがどうしました?」
エル「シオンくんはそれになってもらうわ。さぁ、なって!『フォーメーションGT』よ!」
シオン「あ、はぁ…」
エルさんはシオンくんの上でとても楽しそうだ。
シオン「(…これはもはやフォーメーションではないような気がする…。まぁでも、エルさん楽しそうだし…。)」
エル「シオンくん、次は大技よ!」
シオン「大技ですか?ついに本格的にフォーメーションするんですね!?」
エル「そうよ!ゲームでもあった戦闘機になるわよ!」
シオン「つ、ついにフォーメーションっぽくなるんですね!待ってましたよ(一応)!で、どういう感じでしょうか?」
エル「こうやって、そうやって、こうよ!これが『フォーメーションCF』よ!」
シオン「な、なんと…」
シオン「(まさか使えるのが腕だけとは…、エルさんと言えどそれなりにやっぱり重みが…。しかし、ここはシオンの名にかけてエルさんを墜落させるわけにはいかない!)」
シオン「(うーん…)」
シオン「(うーん…)」
シオン「(…)」
シオン「(ダメだ…!) ごめんなさい、エルさん!」
エル「え?」
エル「ひゃーっ!」
バフーン!
エル「いたた… はっ! シオンくん、だ、大丈夫!?」
シオン「…大丈夫です。すいません、墜落させちゃいましたね。」
エル「いいのよ。私ちょっと体が熱くなって…シオンくんに無茶させちゃってたわ…ごめんね。」
シオン「ぜ、全然へーきですよ。(体が熱くなったのはフォーメーションZをやったからなのか?)」
エル「でも、この体勢…いいのを思い付いたわ! 最後にもう一つだけいい?」
シオン「?」
シオン「これは 『フォーメーションWB』 か…。エルさん、結局 アルファベットは一体何の略なんですか?何か意味でも?」
エル「もちろんあるわ。シオンくんならもう大体わかるわよね? ね?」
シオン「…。」
エル「シオンくんが…わかっていない…?」
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