1988年4月 ケイアミューズメントリース(開発:マイクロニクス)
ある意味、名作となった「怒」の続編。
その名も「怒号層圏」。
どーゆう意味?
「怒」という文字は入ってますが前作の世界観はもはや無く、しかし、あらすじによるとちゃんとした続編ではあるようです。
ストーリーの発端はこんな感じ。
『ザンゲルドに征服されたラックルピケル島を救ってほしい。』とのSOSが、「ズーダ」なる男から発せられ、それに応える主人公達。
どう見ても胡散臭い。
※シオンくん ➡ クラーク少尉(2P)の役でお送りします。
※前作ではエルちゃんはラルフ大佐(1P)の役やってました。
前作との違い
ゲームの舞台
前作が、所々にヘンなやつはいたものの定番の戦争アクションゲームだったので、てっきり前回とはまた違った戦場が舞台かと思いきや、まさかの異次元空間が舞台です。
戦う相手も、もはや人間ではなくモンスター。
というわけで、前作のヘンなやつ以上にヘンなやつらが今作の敵であります。
武器
モンスター相手だと武器もそれなりの物、例えばレーザー銃とかに変わっているのかと思いきや、そこは特に変わらず前作同様マシンガンと手榴弾。
衣装も相変わらずタンクトップとバンダナという防御力を完全に無視した軽装。
前作よりはランボーらしさは抜けてはいますが、舞台を異次元にしたのならもはや「ランボースタイル」にこだわる必要性を感じない気がしたりしなかったり。
初期武器は前回と同じですが、ステージ各所にブーメランや剣などの新たな武器が落ちており、入手すれば切り替えて使うことができるようになっています。
手榴弾の代わりに地雷を置くこともできます。
このブーメランについてはとても高性能な武器で、ブーメランだけあって戻ってくる時にも攻撃判定があり、マシンガンの弾よりも大きいので当たり判定もかなり広く、入手したら主にこれがメインの武器になること間違いなしという代物です。
そんなブーメランですが、ゲーム開始10秒ぐらいの位置で地面に転がっています。
ありがたくいただいておきましょう。
武器の切り替え
セレクトボタンを押すと「武器設定画面」が表示され、A・Bそれぞれのボタンの武器を設定することができます。
入手したアイテムもこの画面から使うことができます。
設定画面が用意されているのは何だかイイ感じですが、この画面を閉じてゲーム再開する際にはなぜか2~3秒ほどロード時間が発生します。
ROMカセットなのに。
キャラの大きさとダメージ
前作では画面を這いずる虫のような大きさのプレイヤーだったのが、今作ではかなり大きく描画されていてとても見やすくなってます。
敵も大きいので攻撃が当てやすくなってますが、逆にプレイヤーも大きくなっているので被弾もしやすいです。
でも個人的にはこのぐらいの大きさの方が好みです。
また、今作は残機制ではなくライフ制となっています。
色々と仕様を変えてくるものですね。
移動速度
前作で大不評だった移動速度の遅さですが、ほんの少し改善されています。
というより速度はほぼ同じような感じですが、キャラが大きい分速く進んでいるように感じるだけかもしれません。
また、振り向く際の一旦横を向く動作のラグについては相変わらず存在したままです。
なぜこの動作にこだわるのか?
しかしこの動作ラグに関しては、振り向ききってなくてもマシンガンの弾は振り向いた方向に飛んでいってくれるので、後ろから迫る敵への攻撃は特に問題無いです。
でもなぜか手榴弾は振り向ききっていないとその方向に飛んでいってくれません。
クリアまでの道のりとコンティニュー
クリアまでの道のりがダラダラと無駄に長かった前作ですが、今作は適度な長さに改善されています。
とは言え、やっぱりコンティニュー無しでクリアするのは至難の業です。
ということで、コンティニューのやり方はこうです。
「GAME OVER」 が表示される前に、「A ➡ B×2 ➡ A×6 ➡B」
…。
ボタンを押す回数が多すぎる!
ちゃんと押せなくて「GAME OVER」が表示されてしまい、自分が「怒」りモードになること請け合いなので、最初にわざとやられて練習しておいた方がいいと思いますよ。
セリフと戦車とBAR
今作の一番のビックリポイントはプレイヤーも敵も声を発するところでしょうか。
とは言え所詮ファミコン、機械で作られた声なので何言ってるのかさっぱりわかりません。
ただの奇声です。
また一番の残念ポイントは戦車が無くなったことです。
前作の戦車はプレイヤーの強化兵器というよりもはや必須兵器であり、何より男子の憧れの兵器だったのに…!
舞台が異次元で、武器に「剣」とかも登場させ、敵がモンスターとなると、ファンタジー世界に偏りつつあるので、ちょっと戦車は世界観に合わないな、ってなったのでしょうか。
もしくはプレイヤーを大きくしたので、その分戦車も大きく描かないとならず、描写が大変だ!ってなったとか。
それとちょっとビックリなのが、ステージ中の「BAR」と表示された施設の存在です。
これは実はアイテムショップで、ハート(敵を倒すとドロップする)と引き換えに回復アイテムや補助アイテムを購入することができるのです。
普通に「SHOP」でいいのでは?
ちなみに入店するだけでハートを2つ要求されます。
大した量ではないですが、入店するだけでとりあえずよこせとはこれいかに?
と言いつつ、回復アイテム買いますけどね…。
ラスボス
ラスボスは唐突に出現します。
その正体は…
ズーダ。
やっぱり魂胆持ってました。
主人公達はまんまと利用された形で、口封じの為に亡き者にされそうになります。
ズーダはジワリジワリと動きながらポイポイと何かを投げて攻撃してくるという単純な動きしかしませんが、操作性の悪さとズーダの耐久力(そこそこある)により、想像以上に倒しにくいです。
ところで、ズーダが倒してほしいと言っていた表面上のラスボス「ザンゲルド」は一体どこにいたのか?
思い返してみると、ズーダが登場する直前にいつものステージボスっぽいやつを倒した気がしますが、あいつが「ザンゲルド」だったのかも。
他のボスと動きとか形が一緒だったし、知らぬまに当初の目的は達成していたようです。
ズーダが真のラスボスで、ザンゲルドがラスボスとすると相変わらず前作同様ラスボスがわかりにくいというところはしっかり踏襲してます。
戦車が無くなったのは寂しいですが、でも前作よりは面白かったと思います。
しかし、そう思えるのも前作があってこそですが。
それと最後にもう一つ「怒」りポイントとして、オープニング画面を放置するとゲームのあらすじのデモが始まりますが、そのテキストの表示速度の遅さたるや。
おまけ
SNK ➡「キングオブファイターズ」
何かよくわからないけど、とりあえずここからポチっとしてみよう。
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エルさんがアテナちゃんに!?
そうデス。完全にワタシの、というか… 管理人サンのシュミ的な閲覧画面デス。
なるほど。
矢印があるし、これを順番に選択していったらいいのかな?
ポチっと。
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こ、これは、またしても麻宮アテナ? …フム、SNKということでこのチョイスなわけですね!?
たしかアテナちゃんは色んな衣装があったなぁ。
カワイイですよネ。
(そういえば、FC『アテナ』の記事の時は内容紹介ほったらかしだったなぁ…)
次はここをポチっと。
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これは今回の記事のエルさんのモデルとなったキャラですね。
そうデス。ラルフとクラークが『怒チーム』として登場していること自体が面白いデスガ、そこへこのレオナを登場させるという発想がイイデス。
強くたくましい女性…カッコイイデス。
ちなみにレオナ・ハイデルンの養父であるハイデルンのモデルは映画『ランボー』のトラウトマン大佐だそうですよ。
SNKはランボー好きだな!
ピピピッ。
システムが異常発熱しておりマス。
だ、大丈夫ですか!?
あれ…前もこんなことがあったような…。
テェレッ。
システム正常化しまシタ。一時的なエラーだったようデス。
よかった。まだ全部見終わってなかったですしね。
次をポチっと。
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ユリちゃんは、戦いに負けると道着が破れるという演出のあった少年たちの希望でしたね。
ソウなのデスカ?
あ…、つい本音が…。いや、あの頑丈な道着が破れるほどのダメージを受けるような戦いをしていることに感動するということですよ…!
ナルホド。ガクシュウしまシタ。
ピピピッ!
システムが異常発熱しておりマス。
えぇ!やっぱり直ってなかったか!?
先程のガクシュウ内容を実行しマス。
?
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中はこうなってたのか…
…
…
…そんなこと言ってる場合じゃない!なぜ脱ぐ!?
どうなってるのこのシステム!?
…わかりました!
そんなに熱いならこうしましょう!これは涼しくてオススメですよ!
…シオンくんのオススメコスデスね。
では、インストールしマス。
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コ、コレは… す、スズシイデス!
そうでしょう!?
アリガトウゴザイマス、シオンくん。
テェレッ。
システム正常化しまシタ。
ふぅ、直ってよかった。(しかもいいモノも見れた!)
コレで閲覧画面はスベテ見終えまシタ。タノシンデいただけましたカ?
ハイ!…でも、思ったんですがすでに全然『怒号層圏 怒2』の記事じゃないですよね…。
問題ありまセン。SNK繋がりなのデ。フンス。
ですよね~。
おまけプラス
( 2023年7月 イラストの追加・修正しました。 )