1985年11月 ジャレコ 売上本数100万本
概要
- 固定画面タイプ(2画面分ぐらい)のアクション
- 画面内の敵を全部倒すと次のステージへ進める
子どもって大体忍者が好きですよね。もちろんきゆこうも忍者好きでした。
これをファミコンゲームにしない手はありません。
忍者が主人公のゲームは多数ありますが、私の思い出で一番はこの「忍者じゃじゃ丸くん」です。
ハットリくんよりじゃじゃ丸くんです。
さくら姫
このゲームの目的は「なまず太夫」にさらわれた「さくら姫」を助け出すことです。
さくら姫は、この作品でははっきりとは語られませんが、次作の「じゃじゃ丸の大冒険」にある文面からすると、多分さくら姫は殿様の娘かと思われます。
あらすじは以下の通り。
「さくら姫がさらわれた時、忍者くんは修行のため忍びの里を離れていたため、
代わりに弟のじゃじゃ丸くんが助け出すことになった」
ここで気になるのは、「さくら姫」「忍者くん」「じゃじゃ丸」の3人の関係です。
つまり、さくら姫は どちらに惚れているのか?ということです。
これは由々しき問題ですよ。
でも単純に考えると、前作の「忍者くん」では特にさくら姫の存在はなく、今回登場させたということはじゃじゃ丸くんにほの字という前提で正しいかと。
それを裏付けるのものとして、ゲーム内のボーナスステージをクリアして、じゃじゃ丸くんとさくら姫が並んだ時にハートマークが出まくっています。
いや、それだけでは決定的とは言えません。なぜなら本来は忍者くんが救出するはずだったからです。
たまたま救出しにきたじゃじゃ丸くんを見て、その時初めてじゃじゃ丸くんにフォーリンラブした可能性もあります。
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妖怪たち
妖怪の登場システムとしては、ステージに登場する全8匹のザコの内、1匹だけ違う種類の妖怪がボスとして登場し、今度は前ステージのボス妖怪がザコ妖怪として残りの7匹になる、というのを繰り返していきます。
ボス妖怪は多少強めに設定されており、ザコ妖怪とは違ってしつこくじゃじゃ丸くんを追いかけてきます。そしてザコ妖怪に格下げされた後は少々弱めの設定になります。
おゆき
雪女です。
氷で作った剣みたいなのをまれに投げてきます。
一番のザコキャラなので、正面からぶつかってもほとんどやられることはないですが、油断しすぎてると、たまにやられます。
物語などではほぼ確実に美女として描かれるのが定番の妖怪です。
涼しそうです。
クロベエ
カラス天狗です。
鎖鎌みたいなやつを投げてきます。
おゆきの氷剣よりも発射の間隔が短く、しかも2連射で投げてきます。
コイツに正面からぶつかると結構やられます( 特にボスの時 )。
源義経の強さの秘密はコイツに特訓してもらったからだそうです。
カラカッサ
唐傘おばけです。
頻繁に跳ね回りながら下駄を飛ばしてきます。
この妖怪、よく見ると傘の持ち手の棒がおっさんのなま足なのでかなり気持ち悪いです。
しかし、別名「唐傘小僧」とも言われるので、おっさんではなく少年のなま足の可能性もあります。
「付喪神(つくもがみ)」(歳月を経て器物が妖怪化したもの)で最も有名な妖怪だと思いますが、その伝承などの由来は残されていない不思議な妖怪です。
ヘドボン
骸骨です。
(自分の?)骨を投げて攻撃してきます。
その武器スピードは速く、クロベエ同様にボスの時のコイツに正面からぶつかると大体やられます。
強いし、黒装束を着ているので、元忍者のなれの果てなのかも知れません。
ピン坊
一つ目小僧です。
火の弾を飛ばして攻撃してきていると思ってましたが、実は目玉です。
この妖怪は気絶させないと倒せない強敵なので、もはや正面からぶつかると確実にやられます。
要気絶なので、ザコピン坊でも苦戦を強いられます。
目が一つだと物が立体で捉えられなくて見にくそうです。
カクタン
鬼太郎でおなじみの「ぬりかべ」です。
壁の一部を飛ばしてきます。
ピン坊同様、気絶させないと倒せません。
鬼太郎ではいい妖怪なのに…。
「ディスくん」みたいですね。
追いかけてくる妖怪とこない妖怪
ボス妖怪
ボス妖怪は基本的に追いかけてきます。
最後に残ったザコ妖怪
ザコ妖怪を一匹残すと急に好戦的になり、あたかもボス妖怪のごとく追いかけて攻撃してきます。(但しおゆきを除く)
なので、ザコと言えど最後の1匹を倒す際は油断禁物です。
おゆき
カクタンがボス妖怪からザコ妖怪に格下げになるステージでは、一周回って おゆき がボス妖怪となりますが、おゆきにはボス妖怪の概念がないのか相変わらずの弱さで、追いかけてもきません。
そんな おゆき がかわいくて好きです。
アイテム
忍術系アイテム
トロッコ
トロッコに乗り込んで高速移動し、そのまま体当たりで敵を倒せる実質無敵アイテムです。
個人的に一番嬉しいアイテム。
しかしこの世界観にトロッコという違和感はぬぐえない。
手裏剣
手裏剣の飛距離が伸びます。
通常は画面半分も行かない内に消えてしまいますが、画面いっぱいまで飛んでいきます。
近づくと猛烈に攻撃を連打してくるボス妖怪も、遠くからスナイパーのように攻撃すると簡単に倒せます。
赤球
じゃじゃ丸くんの移動が高速化します。。
イマイチ嬉しくないアイテムですが、しゃきしゃきと動くじゃじゃ丸くんもたまにはいいです。
液体の入ったビン
じゃじゃ丸くんが透明になり、敵とその攻撃がすり抜けるようになります。
デメリットとして、すり抜け効果によって体当たりで気絶させることもできなくなるので、効果が持続している間はピン坊やカクタンを倒せなくなるという微妙な代物です。
というか、液体を飲んで(浴びる?)透明になるなど、もはや忍術ではない気がする。
通常アイテム
じゃじゃ丸くんミニ
1UPアイテム。
「小丸くん」という謎のキャラです。
金小判・銀小判
スコアアイテム。
きゆこうは特にスコアは気にしないタイプですが、一応取ります。
爆弾
罠です。触れるミスになります。
でも、つい触っちゃう。
さくらの花びら
一定時間が経過するとさくら姫が上から落としてくるので、プレイ中に通算して3枚集める毎に「ボーナスステージ」に突入します。
ボーナスステージではなまず太夫が上段から爆弾を次々と落としてくるので、上に向かって手裏剣を投げてやっつけます。(このステージだけ手裏剣は上に飛んでいきます。)
倒すとさくら姫が落ちてきますが、どうやらニセ物のようです。ニセ者ですが、ここは一時の休息を味わいましょう。
タマシイ
敵を倒すとタマシイが放出され、それを取ると追加得点となります。
妖怪にもタマシイはあるんです!
最強忍術
そして、このゲーム最大の衝撃的なところは、コイツの存在です!
最強忍術「ガマパックン」!
「ガマパックン」は忍術の名称で、カエルの名前は「パックン」です。
残機数を4つにするか、忍術アイテムをどれか3つ取った時点で強制的に登場します。
このカエルの出現と同時に画面は暗転し、敵は金縛りにあい、接触するだけで丸飲みにすることができます。
また、パックン操作中のBGMのおどろおどろしいこと!
この演出はまさに衝撃。
その後はひたすらこのカエル見たさにゲームをプレイすること間違い無しです。
ところで、忍術系最強アイテムの「トロッコ」が取得アイテム3つ目だった場合は、少しもったいない気がしないでもないです。
あとがき
ステージはループ仕様で、エンディングは存在しない為、残念ながら永久にさくら姫を助け出す事はできません。
なんか悲しいですね。
実は最初から敵妖怪の作り出した幻の術みたいなのにハマってしまっているんじゃないかと思ったり思わなかったり。
ちなみに私は凡人なので当時はカクタン倒せませんでした。
というより、ピン坊とカクタンが気絶させないと倒せないなんて大人になるまで知りませんでした。
道理で手裏剣当たってるはずなのに倒せないわけだ!
子どもは説明書など読まないのですよ。
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