ファミコン アクション 横スクロール

闘いの挽歌 - タイトルが渋すぎます。

投稿日:2018-07-21 更新日:

1986年12月 カプコン


剣と盾のみ持った軽装な主人公が、襲い来る暴漢達をなぎ倒しながら悪の帝王打倒を目指す横スクロールアクション。全6面。

剣と盾とくればセットで鎧も着てそうなものですが、このゲームの主人公はシャツ一枚と、かなり余裕かましてます。

それもそのはず、この主人公の設定は「すべての武術を習得した若者」とのことだからです。

スゴイ!

でもなんかテキトー。


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ストーリー

世紀末、核戦争により世界は荒廃。

この機に乗じ「剣王アキレス」なる男が帝王として世界に君臨、悪の軍団によるその横暴な支配は人々に日々怯えながらの生活を余儀なくさせる。

暴君アキレスのいない平和な世界を取り戻す為、人々の依頼を受けた一人の若者は剣王を倒す旅に出るのであった。

 

ほぼ北斗の拳です。

定番のパ〇リ設定なので、特に気にしないでおきます。

もともと北斗の拳も映画マッドマックスからヒントを得てるみたいですしね。

システム

カプコンの横スクロールアクションというと真っ先に思い浮かぶのは、ムズかしゲームの代名詞「魔界村」かと思いますが、このゲームもなかなかの難易度です。

さすがカプコン。硬派です。

盾を持っているので、ある程度の攻撃は防御できますし、体力メーターもあるので魔界村のように敵の攻撃の一回一回がそれほど脅威というわけではないですが、慣れるまで、もしくは敵の攻撃パターンがわかるまでは死にまくること間違いなしです。

この感じ、ファミコンらしくていいです。

また、デフォルトではメニューにコンティニューがありません

でも、ご安心を。

上を押しながらスタートでコンティニュー可能です。

 

剣と盾ですが、盾で防御しまくっているとたまに耐久力が切れるのか、剣もろともどこかへ吹っ飛んでいってしまいます。

まさかの攻撃手段切れかと思いきや、パンチとキックでもって敵を倒すことができます。

さすが全ての武術を習得しているだけのことはあります。

この肉弾攻撃は思いのほか連打が可能なので、場合によっては有利だったりもします。

とは言っても、やっぱり盾はあった方がいいかと。

剣盾セットは無くなってもある程度進むと空中にしれっと出現するのでもれなく頂いておきましょう。

 

ちょくちょく登場するのが「マンホール」で、中に入ると1画面だけの空間となっており、大体敵とのタイマンバトルになります。

倒した後アイテムを回収して脱出となる場所です。

アイテムは以下の効果になってます。

靴マーク」 ➡ ジャンプ力アップ

S」 ➡ スピードアップ

P」 ➡ 攻撃力アップ

ジャンプ力アップの効力は一定時間だけですが、めちゃくちゃアップします。

建物の3階分ぐらいのジャンプ力になります。現実に想像したらなんか笑けます。

あと、ジャンプ力アップして何ができるかと言うと、建物の上階から攻撃してくる敵を倒せるというだけです。

実はそれほど取る必要性は無いものだったり。

 

特筆すべきは攻撃力アップです。

最高3段階までアップし、3までいくとかなり強いです。

しかしながら、このPマークはちょっとした隠しアイテムなので、ある場所で剣を振らないと出現しないというレアアイテムなのです。

初心者は大体最後まで攻撃力1のままです。

敵たち

ザコ系

ハンマーなヤツ

ハンマーを掲げて主人公を叩きのめす気まんまんで襲ってくるやつらで、いっちょ前に鎧っぽいものを着用しています。

全編にわたって登場するめげることを知らない頑張り屋です。

赤いヤツ

少し間合いを取った状態で立ち止まり、ナイフとかまんじゅうみたいなのを投げてきます。

スパルタンX」のナイフ使いみたいです。

まんじゅうは盾で防ぐと装備を剥がされてしまう特殊な攻撃です。

影の伝説」の赤忍が投げるまんじゅうみたいです。

 

上から攻撃してくるヤツ

建物の窓から矢を放ってきたり、ジェットパックを装備して上空から矢を放ってきたりします。

ほぼ無視でいいですが、ハンマーなヤツや赤いヤツと同時に襲い掛かられると結構苦戦します。

上からの矢は盾を上空に構えて防御できます。

斜め上に対しても構えることができるこの盾ですが、よく考えると地味に作りが凝ってます。

 

半魚人みたいなヤツ

ステージ2の池を歩いていると突然飛び出してきます。

半魚人かと思いきや、よく見るとヘンな鎧をまとったただの人間です。

でも、口から火を吹くちょっとした変わり者です。

ボス系

ボスは基本的にはステージの前半と後半で2体登場します。

ステージ1

マムシ

モヒカンヘアー付きの兜を被った上半身裸の2人組の斧使いです。

2人組ですが同時には攻撃しては来ず順番に迫ってくるという、2人組の利点を生かせていないちょっとしたおバカさん達です。

倒し方は、投げてくる斧を飛び越しつつ一気に間合いを詰め、攻撃連打で倒せることでしょう。

慎重を期すなら、ある程度近づいてしゃがんで剣を振りまくってれば、勝手に当たりに来てくれますし、下段の斧攻撃も剣で相殺可能です。

アイアンアーム

その名の通り、両腕に鉄製の防御兼ロケットパンチ攻撃が可能な装備をしたスキンヘッドな巨漢です。

どちらかと言うと防御に特化しているようで、攻撃を連打でヒットさせることができないようになっています。

1発当てるとすぐにカウンターでロケットパンチをしてくるので、盾で防御しましょう。3連発ぐらいしてきます。

ロケットパンチは飛んで行ってまた戻ってきますが、その間は敵は無防備なのでそこでまた1発当てるというスタイルで地道に倒します。

ステージ2

アルマジロン

アルマジロ風アーマーを装備したやつで、ダメージを受けると丸まって転がって体当たりしてきます。

丸まっている間は無敵で剣で刺すことも、盾で防ぐこともできず、元に戻るまでジャンプして避け続けなければならないので、倒すのがちょっと面倒臭いです。

あと、丸まっていない状態だと火の玉を飛ばしてきます。

半魚人もどき同様、変わり者です。

 

ゴブリン

画面の端の方でピョンピョンと跳ねながらトゲトゲの玉を投げつけてきます。

近づくと反対側の端へと特大ジャンプして逃げていきます。

特に強くないので普通に倒せると思いますが、ゴブリンに限ってはなぜか盾で倒すことが可能です。

普通に盾を構えててもダメージを与えることはできませんが、ゴブリンのジャンプの着地点あたりで盾を上にかざしておくと着地時に勝手に連続でダメージを受けてくれます。

ステージ3

マッスラー

プロレス風パンツに兜と肩パッドとレッグアーマーだけ装着したゴツイ体格のやつです。

武器は棍棒で、防御不可な上に、当たると2ダメージ受けます。

さすが見た目からして強そうなだけあります。

ただ行動パターンがバカなので、分かるとほぼ確実にノーダメージで倒せちゃいます。

主人公に近づいてきて棍棒を振って後ろに退がる、を繰り返すだけなので、こちらも同じように、近づいて来たところを主人公の剣の先っちょで当てる感じで攻撃し、すぐに後ろに退がるを繰り返せばいいわけです。

ただ、棍棒の方がリーチがちょっと長いので、攻撃時に近づきすぎると後ろに下がる間際にダメージを食らってしまうので、剣先での攻撃を心がけましょう。

トロージャン

主人公と同じ姿で色違いのキャラです。

アクションも同じなので、普通に戦うと盾でバシバシ防がれるのでなかなか攻撃が当たりません。

ファミコンお約束の主人公と同じ姿の敵との戦いでさぞ熱い戦いになるのかと思いきや、実は上空からの攻撃に非常に弱く、ジャンプ攻撃だけで倒せてしまいます。

ちょっと残念。

ステージ4

ステージ4以降はボス系が多めに出現するようになります。

まず、アイアンアーム

ここまで来て思うのが、アイアンアームは攻守ともになかなかバランスの取れたボスであるということです。

次に、アルマジロン

ラスボスにコイツの鎧が渡った時、世界は終わります

そして、ゴブリン

ゴブリンと言えば映画「ラビリンス」のデヴィット・ボウイ。


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ステージ5

いきなりザコのごとくマムシが次々と出現しますが、ここは穴に落ちて下に進むステージで敵を倒さずとも進むことができるので、真面目に全部を相手にする必要は無いです。

それに、ここまで来るとマムシが相手でも、簡単に倒せるテクが身に付いていると思いますよ。

マッスラー

慣れるとただの大きなザコですな。

アイアンアーム

復讐の鬼と化した「真・アイアンアーム」とかになっていれば、おそらくラスボスの前哨戦を任される程の実力者になっていたことでしょう。

ステージ6

トロージャン

このゲームの外国版タイトルは「Trojan」で、まるでこいつがボスのようです。

キングスリーク

ラスボス直前で戦うことになるだけあって登場演出が凝ってます

フレイルを持った古代ローマ兵の壁画が崩れ落ち、中から壁画と同じ姿のこいつが登場するというものです。

いかにも強そうですがフレイルが頭部を守っていることもあって力技で倒すしかないので、ジャンプ攻撃から懐に飛び込みひたすら連打で倒しましょう。

実は耐久力はそれほどないのでほぼ秒殺できる代わりに、反対側からもう1体出現します。

 

ここでの注意点は、壁から登場する際の飛び散るガレキで、これには攻撃判定があり登場演出をボーっと眺めているといつの間にかガレキでダメージを受けてやられます。

ボーッと眺めるのはいいですが、少し後ろに退がっておきましょう。

ちなみにガレキは盾でも防御できません。

ラスボス

アキレス

ステージ6の後はラスボスとの戦いがすぐに始まります。

アキレスの武器はレイピアで、独特な構えで盾の役割も果たしてます。

またラスボスだけありその攻撃力はかなり高く、当たると4ダメージ食らいます。

主人公の体力は最大8なので、2回攻撃を食らうと死ぬということです。

さすが剣王です。

しかし、敵ながら残念なことにコイツもトロージャン同様上空からの攻撃に弱く、ジャンプ攻撃だけで倒せます

こいつに、盾で攻撃をガードしながらまともに戦って勝てる人はなかなかの熟練者に違いない!

エンディング

アキレスを倒すとエンディングメッセージがありますが、珍しく日本語です。

その後、劇終時のキャストの紹介のごとく敵ボスの紹介演出があります。

これは劇団だったのか?

でも、主人公は紹介されません。

 

ちなみに今更ですが主人公の名前は「リュウ」です。

カプコンの「リュウ」の系譜はここまで遡るんですね。

あなざーすとーりー

 

 

 

 

 

 


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