1987年6月 ナムコ「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第40弾
概要
いたずらがすぎて、神様によって地獄の入り口へと送られてしまった腕白小僧が主人公のアクションシューティングゲーム。全5面。
地獄にて、神様の用意した試練をくぐり抜け、更生の可能性を感じさせることができれば「この世」に戻ることができます。
道中でのイベント発生や行動次第で主人公「たろすけ」の行く末が変わるマルチエンディング方式となってます。
2頭身で大きな目が特徴的な主人公や、コミカルな敵妖怪が登場するとても楽し気な雰囲気のゲームですが、簡単なのは最初だけで、中盤以降の敵は固く、後半はあらゆる方向から猛攻撃されて瞬殺されることもよくある高難易度ゲームです。
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たろすけ
腕白でスケベな主人公です。
攻撃方法
通常攻撃「念力弾」
丸腰で地獄、はさすがに可哀想との事で神様がくれたチカラ。
念力による弾を飛ばせます。
ブーメラン状の軌道を描く為、戻って来る時にも攻撃判定アリありで、また、攻撃ボタンを押しっぱなしにすることで溜め攻撃も可能です。
溜めてる時の演出がそれっぽくてカッコイイです。頭がバチバチと。
特殊攻撃「もんもたろー」
たろすけのご先祖さまである「もんもたろー」を降霊し、戦ってもらいます。
もんもたろー降霊(「妖怪護符」所持状態で、セレクトボタン)
- 操作はもんもたろーに代わる
- その間たろすけは祈祷中(ダメージ判定はもんもたろーに移る)
- 飛べる
- 謎の弾を連射できる(弾の軌道はナナメ下)
ご先祖さまである、という事以外何の紹介も無いキャラクターですが、強いですし、あとなんかカワイイです。
お金稼ぎ
舞台は「地獄」ですが、やっぱりお金は必要です。かなり。
体力が簡単に減ってしまうので回復アイテムを買おうにも結構な額ですし、攻撃力UPアイテムや修行(自身のステータスUP)するにもまとまったお金が必要です。
敵の出現頻度は高く「1,000円」とかポロポロ落としますし、ちょっと探せば「5,000円」が置いてある場所もありますが、例えば「幽界」(ステージ3)ではイジメられているカメを助ける為に30,000円必要で、持っていないと先に進めなかったりします(探し回って金をかき集める必要がある)。
かと言ってお金稼ぎの為に同じエリアに滞在しすぎると、耐久力が異常に高い敵がペナルティーとして出現します。➡ 接触するとほぼ一撃でやられる
まさに地獄の沙汰も金次第。
ちなみに「地獄入口」(ステージ1)のひときわ大きなカエルを倒すとカエル親分のところに行けるようになり、運が良ければ都合よく30,000円ほど頂戴できます。
かなり序盤にこんなギャンブルイベントがあるのは、最初にガッポリ稼いでおいて、失敗したらやり直した方がいいですよ、というプレイヤーの為の配慮なのかも知れません。
ゲーム内では、「壺振り」はカエルの子分がやってます。
お色気要素
地獄巡りによって、たろすけを改善させるのが神様の目的ですが、ところどころで地獄とは思えない演出が用意されているのがこのゲームの特徴です。
何ならきゆこうもこの要素にもっぱら注目してます。
要素1 「苦行の道」(ステージ2)
「神子(みこ)」という名の女神さまが、神の池で水浴びしてます。
目の保養に加え、特殊アイテムの「ハート」(体力が0になったら自動で回復)をくれるまさしく「女神さま」です。
ステージ4と5にも登場しますが、ハートをもらえるのは最初だけです。
神子ちゃんはこんな感じ。
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きゆこうの補正入ってます。
要素2 「雀のお宿」
ステージ2~4には隠し回復ポイント的な場所があり、5,000円で体力を全快できます。
アイテムを買って回復するよりもお得です。この宿で寝ている時にAボタンを連打すると、たろすけがアレな夢を見ます。
雀のお宿は全部で3つあり、1つ目2つ目を見たら当然3つ目も連打すると思いますが、そのオチに軽く屈辱を味わわされるのも一興です。
2つ目の宿で見れる夢はこんな感じ。
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要素3 「幽界」(ステージ3)
このステージのゴールは竜宮城です。
前述の、カメ(実は乙姫さまのカメ)を助ける為に30,000円必要なところです。
地獄に竜宮城が存在しているのが意味不明ですが、それは一旦置いといて、竜宮城と言えば乙姫さまです。
彼女はカメを助けてくれたお礼も含め、おもてなしの食事と、そして踊りを披露してくれます。
辺りが薄暗くなり、あやしげに舞台を照らすライト…
それに合わせて色んなポーズを披露する乙姫さま…
これはもはや、
アレです。
アレ ↓
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ちなみにパイアス(後述)次第では、なぜかたろすけが踊らされます。
この竜宮城演出は特に力が入っており、ファミコン版、アーケード版、PCエンジン版でそれぞれ異なる演出が用意されています。
- ファミコン版 ➡ ファミコンにしてはガンバッてる
- アーケード版 ➡ 乙姫さまの代わりに複数の人魚が踊る
- PCエンジン版 ➡ 真っ暗なステージ、激しい動きをするスポットライト、一瞬ずつしか見えませんが、よ~く目を凝らすと…。
要素4 「天界」エンド
最後は、むしろ逆にたろすけをダメにするのではと思わされる場所です。
それが、ベストエンディングである「天界エンド」。
このエンディングでは、たろすけは天界に昇り楽しく暮らしましたとさ、というもので、天女さま達に囲まれて温泉につかってるグラフィックが表示されます。
いや、人間界戻れよ!
というか、
死んでるやん。
…でも、楽しそうなたろすけ。
というわけで、ゲームの難易度が高い代わりに(?)所々でお色気演出が用意されているという、ファミコンらしからぬ仕様になってます。
「パイアス」
パイアスとは「善の心」を表す数値で、左上のステータスの枠内に表示されてますが、この数値次第で、エンディングとお色気要素の演出が変わるというものです。
- 高い ➡ いいエンディングになる。お色気要素が満載になる。
- 低い ➡ 悪いエンディングになる。お色気要素が遮断される。
最初は0から始まり、ゲーム中に発生するイベント(全3種各5,000獲得)と、「心」の修行(1回で3,000獲得)をしたりして最大20,000まで溜まります。
前述の、乙姫さまの踊りを見るにはその時点でパイアスが8,000必要なのです。
あと、ベストエンディングに到達するには19,800以上が必要です。
特にベストエンディングについては、パイアスの扱いが少々変わり、まず20,000溜めた状態で最終ステージに臨む必要が出てきます。
なぜなら最終ステージはいかにパイアスを維持できるかという試練のステージになっているからであり、ここは超ムズかしいです。
敵を倒す・お金を取る・コンティニューする、という行為をする度にパイアスが減っていくという特殊仕様で、クリアした時にはパイアスが0になってるのが普通だったりします。
それ以前にクリアする事自体が難しいです。
なので、そんなにゲームが得意じゃないきゆこうは、お色気要素だけガンバって見た感じです。
おまけ
パイアスが高いとよろず屋の老婆もピチピチの娘さんに変わります。
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実際は、ピチピチというかちょっとムチムチ。
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