妖怪道中記 - 妖怪よりも女の子が目白押しなゲーム

      2018/02/23

1987年6月 ナムコ「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第40弾


ゲームを買う時はボリュームで考えてRPGやSLGを買う派だった私ですが、魅力的なパッケージの場合つい手を出してしまうこともありました。マーケティングに完敗です。

このゲームのパッケージには目が大きくて2頭身のかわいらしいキャラクターが描かれており、どちらかと言うと私好みの絵柄です。

実際プレイしてみてもゲームの雰囲気・BGM・プレイヤーの表情などコミカルで楽しいです。しかし簡単なのは最初の方のステージだけで、中盤から敵は固くなり、ハマると色んな方向から猛攻撃されて瞬殺されることもよくある高難易度ゲームです。

パッケージの守護霊のようなキャラも頻繁に使えると思ってましたが、使用はかなり限定的です。

 


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主人公はダメ少年

主人公の「たろすけ」は気合のようなものを飛ばし、髪の毛を逆立ててそれを溜め攻撃したり、守護霊改めたろすけのご先祖様「もんもたろー」を召喚し、地獄に乗り込んできて敵をバッタバッタ倒していきます。私はあまり説明書を読まないタチだったので、たろすけは、あんな容姿ですがヒーローかなんかだと勝手に思い込んでました。

かなり後になってからあらすじを見ると、たろすけはただのどうしようもない腕白でイタズラ小僧(しかもスケベ)が災いし、寝ている間に神様の手で地獄の入り口まで連れてこられたとのことです。まさに生き地獄です。

たろすけは別にヒーローでも何でもなく、単に神様にお灸をすえられただけのダメ少年なのです。飛ばしているのは「気合」ではなく「念力」だそうですが、地獄を越える為に神様のお情けで授かったチカラです。

 


地獄でも「お金」は大事です

「地獄」が舞台ですが、かなり大事なのが「お金」を貯めることです。体力が簡単に減ってしまうので回復アイテムを買いに行きますが、結構高級品です。有利に進める為の強化アイテムや「修行」して自身を強化するにも「お金」が必要です。

果てはステージ3の「幽界」では一定量のお金を払わないとクリアができない仕様となっています。イジメられているカメを助ける為に30,000円必要です。

敵はよく出現するし「1,000円」とかポロポロ落とします。ちょっと探せば「5,000円」が置いてある場所もあります。

かと言ってお金稼ぎの為に同じエリアに滞在しすぎると耐久力が異常に高いペナルティー役の敵が出現し、接触するとほぼ一撃でやられてしまいます。「地獄の沙汰も金次第」極まりないゲームです。

ちなみにステージ1の「地獄入口」のひときわ大きなカエルを倒すとカエル親分のところに行けるようになり、丁半博打で運がよければ30,000円ほど稼げます。

ゲーム内のギャンブルコーナーって大体中盤以降にありそうなものですが、かなり序盤の方にあるということは、最初にガッポリ稼いでおいて、失敗したらやり直した方がいいですよ、というプレイヤーの為の設計なんでしょうか?

「地獄」にいるのに、いじめっ子がいたり、ギャンブルしたり、「社会の闇」っぽいところが現世とあまり変わりません。

 

ゲーム内では、「壺振り」はカエルの子分(?)がやってます。

 


刮目せよ!

「地獄巡り」によって、たろすけを改善させるのが神様の目的ですが、ところどころで地獄とは思えない演出が用意されているのがこのゲームの特徴かと思います。

●ステージ2の「苦行の道」には「神子(みこ)」と呼ばれる女神さまが神の池で水浴びをしています。

目の保養に加え、体力が0になったら自動で回復してくれる特殊アイテムの「ハート」までくれるまさしく「女神さま」です。ステージ4と5にも登場しますが、ハートをもらえるのは最初だけです。

 

●ステージ2~4には「雀のお宿」と呼ばれる隠し回復ポイント的な場所があり、5,000円で体力全快できます。アイテムを買って回復するよりもお得です。この宿で寝ている時にAボタンを連打すると、たろすけがスケベな夢を見ます。

先ほどの「女神さまによる水浴び演出」は定番ですが、こちらはたろすけのただの夢です。だからこそ「Aボタンを連打する」という裏技仕様になっているのでしょうけど。

宿は全部で3つあり、1つ目2つ目を見たら当然3つ目も連打しますが、ここでオチを用意しているのは完全にナムコのお遊びなんでしょう!

してやられました。

「妖怪道中記」の雀のお宿

 

●ステージ3(幽界)はカメを助けて竜宮城に入るとクリアとなりますが、ここでは乙姫さまがカメを助けてくれたお礼と言って「踊り」を披露してくれます。照明が薄暗くなり、あやしげなライトで照らされた乙姫さまが色んなポーズを披露してくれます。それを見ているたろすけの顔のだらしのないこと!

この竜宮城演出は特に力を入れているのか、アーケード版、PCエンジン版、ファミコン版でそれぞれ演出が違うようです。

アーケード版は乙姫さまの代わりに複数の人魚が踊ってくれます。

問題はPCエンジン版で、画面は真っ暗で乙姫さまを照らす照明は3個のよく動くスポットライトなのですが、一瞬ずつしか見えませんがおそらく全部脱げちゃってます

 

●複数あるエンディングの中のベストエンディングの一つである「天界エンド」では、たろすけは天女さま達に囲まれて温泉につかっています。たろすけの顔…。

 

ゲームの難易度が高い代わりに(?)ところどころでご褒美演出が用意されているわけです。ファミコンらしからぬ仕組みです。

 


「善の心」を保つとモテる

特に難易度が高いのがステージ4の「裁きの谷」で、中ボスを3匹倒してそれぞれが持っている三種のアイテムを揃えないとクリアできないようになっています。また最終ステージ5の「輪廻界」は別の意味で難しく、一切「敵を倒さない・お金を取らない」ことがベストエンドに繋がります。

ベストエンドにするには「善の心」(パイアス値)を高く保っておく必要があります。

 

例えばパイアスが低いと、

・ステージ4と5の神子は男の姿となります。しかも、お金の代わりにう〇ちをくれます。

・乙姫さまは踊ってくれず、なぜかたろすけが踊らされます。

・バッドエンドでは天女さまと温泉につかれません。

など、ガッカリ演出に変わってしまうわけです。ついでに、パイアスが高いとよろず屋の老婆な店員もピチピチの娘さんに変わります。

 

妖怪道中記の万屋の娘さん

 


線引きはどこ?

子どもの頃はこんなご褒美演出には興味も無く、何も意識していませんでしたが、大人になってから見るととても子ども向けとは思えない演出が盛りだくさんですね。

ボンボンやコロコロコミックというお子様の読み物のわりにきわどい描写があったように、あの時代は何かがズレていたのか、それとも現代がとやかく言いすぎなのか?

 

時代によって線引きの位置は変わっていくものですな。

 


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