熱血硬派くにおくん - [永遠のツッパリ] 今も現役です。押忍!

      2018/04/05

1987年4月 テクノスジャパン

概要

主人公の「くにおくん」を操作して、悪者にさらわれた親友の「ひろし」を助ける格闘(ケンカ)アクションゲーム。

横スクロールアクションではなく一定の場所で次々に現れる敵を倒し、全滅させたら次のステージに進める、いわゆるベルトアクションゲームです。

主人公くにおくん

kunio

 

主人公のくにおは熱血高校2年の不良少年ですが、不良は不良でも弱者に対する暴力などは嫌う正義の不良です。運動神経抜群でケンカも異常に強く、仲間や後輩からも慕われています。

くにおくんの場合は不良というより1980年代に流行ったいわゆるツッパリですが、これは若さゆえに虚勢を張り、誰にも負けない、誰にも舐められたくない、という態度が外見に現れ、長ラン又は短ラン・ドカン又はボンタンを着用し、頭髪はリーゼント又は剃りこみ入りで、相手を威圧する風貌、言動、行動を取る人たちのことです。

ツッパリの特徴は、あまりに長い間(約2秒以上)ツッパリの目を見ていると、ガン飛ばされた = ケンカの合図 となってケンカは避けられません。無意味にツッパリの目を見ることは避けるべきです。ネコの世界で「目を合わせない」ことが争いを避ける習性であるのと同じです。

また、学校単位で一勢力となっており、仲間が他校のツッパリにやられたらヤクザのごとく報復行動を起こしたりします。メンツが潰されたままだと誰も番長について来なくなるというのもありますが、単にケンカする為の口実ということもあります。ツッパリは恐ろしく血の気が多いのです。

さらに野良猫のごとく自分の校区内に他校区のツッパリが進入した場合も、警戒態勢が敷かれたりします。もはや祭りです。


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親友ひろし

hiroshi

 

ひろしは弱く、いつもくにおに助けられる役目です。くにおの漢気に憧れと尊敬の念を持っているので彼と同じツッパリの外見をしているようですが、中身は多分真面目くんです。

そんなひろしはこのゲームのタイトル画面でヤクザの車で連れ去られてしまいます。

ひろしくん、ヤクザに一体何しでかした!?

私の想像では、ひろし自身が何かをしたのではなく、何らかの理由によりひろしをエサにして親友であり無敵のケンカ師であるくにおをおびき出そうとしたんじゃないかなどと思ってますが、いまだに連れ去られた公式な理由は不明です。

くにおはこの親友のひろしを助ける為に敵に立ち向かうことになりますが、ここが熱血硬派なのであります。

まず、親友を助ける為には敵がヤクザであろうが武器も持たずに立ち向かうところが熱血ですよね。また、助ける対象が「野郎」であるというところ、ここが硬派です!

ファミコンのゲームで男性が男性を助ける為に戦うというシチュエーションはあまり記憶にないです。

ステージ1

新宿駅のホームでの戦いです。

ニッポンの首都東京、「新宿鮫」でおなじみの 眠らない街「新宿」。一日約360万人もの人間が利用する、この平均利用者数日本第1位のこの新宿駅ですが、このゲームではくにおと敵数人しかいないというありえない光景。

もしかしたら真夜中に忍び込んで戦っているのだろうか?と思ったりもしましたが、3段階からなるゲーム難易度で背景が昼・夕方・夜と順に難しくなる設定となっているので、どの難易度でも駅はまだ営業時間内のはずです。

まぁ単純にファミコンだから乗客の描写をしてないだけでしょうけど。

 

さて、このステージでは「花園高校」のツッパリ達が敵です。画面の右側がホームの先端となっており、敵をホームから落とせば一撃で倒せる仕様となっています。当然自分も落とされる可能性がありますが、胸倉を掴んでポイポイ投げ落として倒すのがこのステージの楽しいところでもあります。

次に、ホームの敵を全滅させると電車内に移動してのバトルとなり、残念ながら投げ落とし作戦はできなくなります。

攻撃方法ですが、通常のパンチ攻撃はリーチが短くあまり得策ではないので、少なくともパンチよりリーチの長い「後ろ蹴り」を使った方が有利に攻撃できます。

ですが一番のオススメ攻撃としてはその場ジャンプキックです。しゃがんで避けられることも多いですが、反撃も食らいにくいです。

ここも全滅させると今度は向かい側ホームでボスのりきとのバトルです。

riki

りき は花園高校の番長で、ケンカの強さや運動神経はくにおと互角程度で、後輩からも慕われているというくにおと似たような立場の存在です。

グラフィックでは学生服の前を開き、さらしを覗かせ、直に学生服を着ているようです。汗とかで絶対気持ち悪いはず。

頭髪部分はテカっているので、リーゼントをポマードで整えているのでしょう。リーゼントと言えばポマード。

りきはパンチが得意という設定で、ゲーム内でマッハパンチのりきと周囲から恐れられているので、正面から立ち向かうとジャンプキックからの胸倉を掴まれてのマッハパンチの応酬となりますので、基本はキック系を使って近づかれないようにしましょう。riki-mach-punch

特徴的なのが、こちら側のホームも先端が途切れているので、まさかのボス瞬殺も可能というところです。ボコスカ殴り合って熱い戦いを繰り広げたい場合はホーム先端には近づかないようにしましょう。

ちなみに、りきはパンチが得意ですが、くにおは後のシリーズではいつの間にかキックが得意という設定になっておりマッハキックという高速キックを得意技とするようになります。

ところで、りきと熱い戦いを繰り広げるのはいいですが、おそらくまともに戦うと負け気味になると思うので、どうしても倒せない場合はダッシュしてパンチする、ダッシュパンチという禁断の技みたいなものもありますので、それを使っちゃいましょう。

但し、折角のゲームが作業のようになってしまうので使用頻度は抑え目に。

 

この「りき」ですが、後のくにおくんシリーズでは主役級に昇格し、マリオでいうところのルイージのように、1Pはくにおで2Pはりきという感じで登場するようになります。
「熱血硬派くにおくん」の2年後に発売される「ダウンタウン熱血物語」で りき は目的は違えど、共通の敵の出現によってくにおとの間に奇妙な友情が芽生え、正式なライバルとなるというシリーズ設定の基礎が確立されます。

ステージ2

防波堤で特攻服を着た暴走族とのバトルです。

ここも左端は防波堤が途切れて海になっているので投げ落とし作戦が可能です。戦い方は基本的にステージ1と同じです。

敵を全滅させると今度はバイクに乗った暴走族がこの防波堤内を所狭しと走り回り、くにお目がけて突っ込んできます。

殺人未遂も甚だしい。

バイクは結構スピードがあるので最初はタイミングが難しいかも知れませんが、正面からバイクが向かってきたところをその場ジャンプキックで運転手を蹴り落して倒しましょう。

くにおはスタントマンとしても食っていけます、多分。

ある程度倒すと、くにおが残されたバイクに乗って走り出します。今度はバイクに乗って走行しながらのバトルとなります。

運転しながら横方向に対して「蹴り」を使うことができ、敵バイクの横に並んで蹴りを当てれば敵バイクを倒せます。倒すと爆発して消えますが、こんな倒され方した敵も結構な重傷を負っているに違いない。

お互いにもう「ケンカ」の範疇を越えている!

バイク同士はぶつかっても特にダメージも無いし、よろけたりこけたりもしないので、この部分は結構簡単にクリアできると思います。

バイクが到着した先はとある山道の駐車ゾーンで、暴走族のリーダーであるシンジが待ち受けています。

茶髪リーゼントで青い服を着ており、このステージの敵である暴走族「ブルーエンペラー」の総長やってます。押忍!

乗っている車はもちろんセダンでシャコタン。

ちなみにシンジはりきの先輩にあたります。

shinji

 

シンジの得意技は「ろくでなしブルース」の前田太尊もよく使ってたソバットで、敵ながらモーションがかっこいいです。

りき同様正面から立ち向かうと普通にやられるので、ジャンプキックかダッシュパンチで倒しましょう。

ツッパリはソバットが好きですね。shinji-sobat

ステージ3

飲み屋エリアの路地裏のような場所でスケバン達とのバトルです。

ここまで来ると、なるほど敵は色んなタイプのツッパリを題材にしているんだなぁと気づきます。熱血硬派くにおくんのスケバン

 

スケバンは言っても女性なので素手での攻撃は無く、重り入り学生カバン、もしくはチェーンのような武器のどちらかを必ず持ってます。

くにおくんはワンピースのサンジみたいに女性には手を出さないなどの信念は持っていないようで、躊躇なく殴って蹴って倒します。

親友をさらった奴らの手下であれば男女の区別も容赦もしません。敵はすべてブチのめすのみです!ルフィタイプです。

 

このゲームには意外にもルート分岐が存在し、スケバンを全滅させると後ろにある建物のどちらに入るかを選べます。

左はザコとの連戦で、右の建物はボス一人との対決になります。そのボスの名は「みすず」

そう、コイツが噂のみすずです。

もはやこのゲームの顔と言っていいぐらいのインパクトを持ったキャラなのであります。

misuzu

まずその図体のデカさにビビリます。くにおより頭一つ分ほど大きく、おそらく2メートル近くあると思います。そして、幅もくにおの倍ほどあります。100キロは超えているでしょう。よほど余裕があるのか、顔は常にうっすら笑顔です。

そんな怪物スケバンの攻撃方法は、くにおの襟首を掴み軽々と持ち上げ、往復ビンタを連打した挙句放り投げてきます。これだけでダメージゲージが3個ほど減ります。うすら笑顔による余裕の表れはウソじゃなかったようです。

みすずの攻撃のリーチは圧倒的で、まともに戦ったらビンタ地獄を避けることはできないので、やはりコイツもダッシュパンチでやっつけちゃいましょう。misuzu-binta

もうお気づきでしょうが、結局ここぞという時はダッシュパンチの鬼にならざるを得なかったりします。

でないと私はクリアできません。

ステージ4(最終ステージ)

ひろしをさらったヤクザとの事務所でのバトルです。

流れとしては、まずは事務所の表で学生服ツッパリと戦います。全滅させると事務所内に入り、また学生服ツッパリと戦います。

ここから先は少し迷路になっており、複数のドアが解放され、選んだ先にそれぞれに変則的な敵が待ちかまえています。

例えば、りきが2人同時に出現し倒してもザコのごとく りき を増員してきたり、シンジが3人登場したり、みすずも複数登場したりです。

さらに屋内というのに、暴走族バイクが走り回るというカオス感あふれるシーンとなっています。

ここまでは現実にいそうな不良たちが相手でしたが、どうやらこの建物内は少し別の次元のようです。

さすが最終ステージ。

思うに、せっかくここまでイイ感じの敵構成だったし、りき2人とかの有り得ない現象ではなく、りきとしんじとか、しんじとみすず、りきとしんじとみすず、などの組み合わせで登場させてうまくまとめて欲しかったところです。

 

そして、最後に辿り着いた部屋に待ちかまえているのがヤクザの「サブ」、ラスボスです。

ひろしをさらった張本人です。sabu

なぜ、ひろしをさらったのか…、その理由を聞く間も無くサブは拳銃は火を吹きます。

ヤクザと言えばこの物騒な武器ですよ。サブは、カタギの人間しかも丸腰の高校生相手に容赦なく発砲する極悪な輩なのです。

ちなみに「サブ」という名前からして下っ端かと思いきや、組長らしいです。

体力メーター有りのアクションゲームですが、この拳銃攻撃だけは当たると一撃でやられます

さっきの部屋はカオス感満載だったのに、一転ここはリアルな設定。

sabu-pistol

サブの正面直線上に並ぶとすぐに撃ってくるので、撃つ直前にジャンプキックか、撃たせた後の隙を狙ってのジャンプキックからの攻撃でチマチマとダメージを与えるのがよいでしょう。

注意点は、サブの体力が残っている間に掴みかかろうものなら、すぐにほどかれ、蹴られて屈んだところを撃たれてしまうので念の為最後まで掴み無しで戦った方がいいかと。

さらに、サブに対してはダッシュパンチは助走の段階で撃たれる可能性が高いのでオススメできません。

エンディングとまとめ

サブを倒すと後ろのドアからひろしが泣きながら登場。そして、くにおとガッチリと握手してエンディング。

男同士の握手…あぁ、硬派の極み。

 

特殊攻撃や武器を使わずに生身の人間が純粋にパンチやキックで攻撃して、次々に現れる敵を倒すというゲームは当時あまり無かったように思いますので、とても斬新でお気に入りのゲームでしたが、いかんせん難しめなので途中挫折が多かったです。

特にりきとみすずがめちゃくちゃ苦手でした。

クリアは多分なんとか1~2回したかしてないかだと思います。そしてなぜか記憶に無いのがシンジです。なぜかシンジの思い出はほとんどありません。微妙なキャラ設定だった為か、その後のみすずのインパクトに飲み込まれてしまっているのか。

 

前述した、後に発売される「ダウンタウン熱血物語」からグラフィックやアクションもポップな感じに変わり、難易度も調整されたおかげで本格的に人気シリーズとなっていきました。

私もこのシリーズはかなりお気に入りでしたが、最終的にはテクノスジャパンはくにおくんシリーズ1つに頼りすぎた為、そして以後、それ以外のヒット作に恵まれなかったことが原因で今は亡き会社となってしまいました。無念。

しかしその存在(権利)は消えてませんし、これだけ後世に名を残すキャラクターを創造した功績はかなり大きいんじゃないかなと思います。熱血硬派くにおくんのスケバン


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 - アクション, ファミコン