1985年11月 バンダイ
概要
国民的人気マンガ「キン肉マン」に登場するキャラたちによるプロレスゲーム。
8人のキャラから2人を選んで、タッグマッチ形式で行われます。
バンダイのファミコン参入第1弾ソフト。

このゲームの語り草がコレですね。
「ブロッケンJr.使用禁止令!」
ブロッケンJr.の必殺技がハメ技過ぎて、友情が崩壊しかねない事から打ち出されたモノ。
ブロッケンの必殺技1発1発の攻撃力は弱めなので、制作側としては一応バランスは考慮したはずが、こんなに連続ヒットするとは思わなかったという感じなのでしょうか。足もめちゃくちゃ遅いし。
むしろ、ダメージが少ない分ヒット回数が多くなり、それがまたイライラを募らせるという悪循環に。
命の玉
「必殺技」を出すには、時折リング外からミートくんが投げ入れてくる「命の玉」なるピカピカ光る球体をゲットする必要があり、リング外にミート君が現れた時の緊張感はただならぬものがあります。

みんなの目つきが変わる。
命の玉はリングの上もしくは下のどちらから飛んでくるかわからず、投げ入れられるまでの絶妙な数秒間の相手との駆け引きが、このゲームの面白さの一つでもあります。
動ける状態を維持するか、それとも相手を動けない状態にしておくか。
原作に命の玉なんてものは無いですが、これを取ることができれば一発逆転が可能というシステムを導入したことが結果的に成功だったかと。
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登場キャラ
キン肉マン
言わずと知れたこのマンガの主人公。
序盤はアホキャラだったのに、特にプリンス・カメハメから「48の殺人技」を伝授されてからはもっぱら頼れる超人になるキン肉星の王子です。

現代のマンガの筋肉キャラは、この時のキン肉マンのようにムキムキが当たり前ですが、キン肉マン以外のキャラはキン肉マンと比べるとそれほどムキムキではなく、なるほど「キン肉マン」というだけあって筋肉は一番ごっついなと思います。
ステータス
必殺技「キン肉バスター」は原作同様高威力ですが、その他の攻撃力は「普通」です。
致命的なのが移動速度の遅さで、さらにキン肉バスターも敵の背後を取って発動させるタイプなので、決して使いやすいキャラではないです。
テリーマン
アメリカ南部出身の正義超人。
キン肉マンとタッグを組んで「ザ・マシンガンズ」を結成したりと、キン肉マンのパートナー的存在です。

原作では主に解説役キャラ。
ステータス
必殺技「ブルドッキングヘッドロック」は、掴みに掛かるそのモーションの瞬発力が高く、どこからでも素早く相手を捉えることができるので、かなり使える技です。
テリーマンも残念ながら足が遅いですが、必殺技の使い易さを考えると個人的にはブロッケンの次にズルいと思ってます。
ラーメンマン
最初は残虐超人で悪者キャラでしたが、気が付くと他のキャラより一つ秀でた存在の超人になってたキャラ。
そのキッカケは、ウォーズマンに脳みそを串刺しにされ、訳あって正体を隠して「モンゴルマン」となった事から。異様に強く、そして謎の救世主として崇められるほどになる。

それもあってか「闘将‼拉麺男」(「たたかえ!ラーメンマン」と読む)というボリューミーなスピンオフ作品まで作られてます。
ステータス
体術全般が得意で、原作では「レッグラリアート」という足でするラリアートを強力な得意技として持っており、ゲームでも名称は違いますが、「空手殺法」という飛距離の長いキックを発動することができます。
この技はそこそこの攻撃力と瞬発力がありますが、その飛距離の長さのせいで逆に当てにくい上に、彼もまた足が早くないので、全般的には微妙なキャラです。
ロビンマスク
イギリス出身の元祖正統派正義超人で、超人のエリート。
しかしアホ超人としか思ってなかったキン肉マンに敗北した事で、プライドがボロボロになり、ちょっとおかしくなります。
そして取った行動が、正体を隠し「バラクーダ」として登場し、残虐超人として見出したウォーズマンのセコンドとして非情な指示を出し続けるというモノ。
でも、根本は純粋なる正義超人なので、最終的にはまた正義の心を取り戻すに至ります。

ステータス
移動速度が「普通」で、そして必殺技の「タワーブリッジ」が高威力ということもあり、そこそこ使えます。
やさぐれることがあっても、さすがはエリート超人。
でも、タワーブリッジは背後を取らないと発動できないタイプです。
ウォーズマン
ロシア出身の超人。
実はその体はロボットであり、でも完全なロボというわけでもなく、純粋な超人でもないちょっと特殊な超人です。
ロボ超人。ロボ?超人?
仮面の下の顔は、ちょっとグロテスクです。

この仮面は素顔を隠すためのモノですが、対戦相手を真の実力者であると認めた時、仮面がニヤリとした表情に変化します。無かった口が現れる
これが世に言う「ウォーズマンスマイル」です。ゲームには無いですが。
キン肉マン曰く、
「おわ~!気色悪~っ!」
です。確かに。
ステータス
必殺技「ベアークロー」、というかベアークローは武器名称で必殺技名は「スクリュードライバー」なのでは?という疑問はさておき、攻撃力はまずまず、瞬発力はなかなかと、使い勝手はかなり良いです。
しかも、命の玉を取ってなくてもスイスイと動けるその移動速度は、最大の魅力です。
全キャラ中最高速度。
ブロッケンJr.
ラーメンマンに、父親であるブロッケンマンを殺された、復讐の正義超人です。
ドイツ出身ということでナチスっぽい風貌をしており、絶対に外国では受け入れられないキャラです。

しかもゲームでの必殺技が「ナチスガス殺法」と、ブラックが過ぎる上に、そもそもこれは父親のブロッケンマンの技です。なんかイロイロだめです
ブロッケンJr.の本来の必殺技は手刀で相手を切る「ベルリンの赤い雨」という、聞いてるだけだと地味なものなので、ゲーム的にガス攻撃の方がいいじゃん、ってなったんでしょうね。
その思惑は見事に当たり、ブロッケンJr.のガス攻撃がこのゲームの代名詞になっているといっても過言ではないです。
このガス攻撃は、威力は弱いものの1発あたれば命の玉状態が終わるまで、ひたすら当て続けることが可能なので、攻撃力が高い低いというよりも、ただひたすら食らい続けるしかないという状態が精神的に苦痛なわけです。腹が立ってしょうがねぇや!
ステータス
移動速度は全キャラ中最も遅いので、命の玉を取り逃すとそれだけで致命的でもあります。
バッファローマン
それまでに登場した超人は大体100万パワー有るか無いかですが、バッファローマンは1,000万パワーという絶大なパワーを持った元悪魔超人です。
もじゃもじゃ頭から突き出た角と、常にニヤリとした余裕のある表情をしているのが特徴的。

キン肉マンにある謎理論
マンガ「キン肉マン」はよくわからない理論が繰り広げられることが度々あり、ここでは超人パワーを落とせば落とすほど素早く動ける、という謎の理論が展開されます。
その理論で、バッファローマンは1万までパワーを落として超高速で動く事で、相手を翻弄するというのを披露してます。
その状態で、もし自分への攻撃がヒットしてしまったら、多分即死なんじゃないかなぁと思ったり思わなかったり。
ちなみに、0パワーまで落とすと姿が消えるそうです。マジメに言うてます。
ステータス
必殺技「ハリケーンミキサー」は、突進系での最高威力を誇ります。
当たれば一気に体力を削れるのでさすがと言った感じですが、当たり判定は少々狭く、ある程度狙いを定めないと意外に当たってくれません。
アシュラマン
悪魔超人の中でも選りすぐりのエリートである「悪魔六騎士」の一人で魔界の王子。
いわば、正義超人の聖地とされるキン肉星の王子であるキン肉マンとは、立場的に正反対のキャラ。

自分の腕が千切れても、これまでに倒した相手の腕を再生できるというスゴ技を持ち、腕が6本あることを利用してキン肉バスター改め、「アシュラバスター」を開発する。
悪魔六騎士のボス「悪魔将軍」との決別後は、サンシャインと「はぐれ悪魔超人コンビ」という面白ネームのタッグで試合に出たり、そこでサンシャインが本音が漏らしたり、アシュラマンの顔が3つともウルウル顔になったりと、この二人は面白いです。
このゲームにはいませんが、サンシャインの使う「地獄のローラー」はインパクトがあって好きでした。
後に、仲間のアシュラマンの腕をこのローラーで誤って挟んじゃうシーンは一見の価値ありです。
ステータス
必殺技「アシュラバスター」は高威力かつ、移動速度も「速い」ので、グレードの高いキン肉マンといった感じです。
悪魔六騎士だけあって強キャラです。
あとがき
このゲームのスゴイところは「命の玉」という原作には無いオリジナル要素を取り入れたことによって、一時的に圧倒的な力で自分の独壇場とすることができるようにした点です。
しかも、その間は技が決まる毎に歓声が上がります。
これらの優越感の演出は、バンダイの割によくできてるかと。ビギナーズラック?
あと、地味にすごいなと思うのがキャラのドット絵です。
恐ろしく簡潔に描かれたキャラの顔のドット絵なのに、全部それとわかるのがなんか悔しいです。
おまけ

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