1990年2月 エニックス(開発:チュンソフト) 売上本数 約304万本
なぜかスーファミでリメイクされなかったファミコンのドラクエシリーズ4作目。
最終的には面白かったという記憶だけはありますが、具体的な記憶はほとんど消え去ってしまっていたので、今回久しぶりにプレイしてみました。
前作「ドラクエ3」では職業システムの搭載で、自分好みのパーティを最初から作れるところが画期的でしたが、今作では逆に職業にキャラの個性が乗っかる形となってます。
また、全5章からなるオムニバス仕立てで進むストーリーによって、最終章でかつて自分が育て上げたそれぞれの章の主人公が仲間になっていく喜び。
ルイーダの酒場で登録した仲間とは違い、これほど愛着の持てる仲間もいませんよね。
第1章 王宮の戦士たち
最初の物語の主人公は「ライアン」。具体的には王宮に使える戦士「王宮戦士」です。
ドラクエ3の戦士同様、魔法こそ使えないが、その物理攻撃力は勇者と同等、もしくはそれ以上を誇る肉弾戦のスペシャリスト。
見た目はちょっとおっちゃん入ってますが、めちゃくちゃ強くなります。
めちゃくちゃ強くなりますが、めちゃくちゃ遅い。
それを踏まえてなのか、言われるのが同僚の戦士からのこのセリフ。
でも、個人的には、その程度の事を言われようが一笑に付して、意に介さない寛容な人物であろうと思ってます。
なぜなら、まだ子供であろう勇者を魔王から守る為に、先に見つける旅に出たいというのが、事件解決の褒美として所望するぐらいの大きな大志を抱く人物ですしね。
ちなみにこの「事件」というのがこの章のメインストーリーとなっており、ライアンの属する小国「バトランド」ではここ最近、子供の行方不明事件が多発しているのです。
子供の親の嘆願により、王は戦士たちに事件解決を命じます。
この王様はできる王様ですな。
第1章の見所
・バトランドの城下町の夫の帰りを待つご婦人「フレア」
彼女の夫「アレクス」は、旅に出かけたまま帰って来ず、それを心配する妻「フレア」。
町でも評判の美人妻。
さて、そんな羨ましい夫アレクスはイムルの村で牢屋に入れられています。
彼はイムルの村へ行く途中、怪物に襲われたことをキッカケに精神が子供に戻ってしまい、大人なのに子供のような言動をとるようになります。
子供というか幼児な彼は、おなかが空いたのでパンをお店から失敬したところ、窃盗の罪で投獄されてしまったというわけです。
見た目は大人、中身は子供。
この状況をライアンに教えてもらったフレアは、アレクスと面会し、見事彼の精神異常を治すことに成功します。
その方法がアレです。「ぱふぱふ」です。
早速ですね。お約束ですね。
フレアはアレクスにぱふぱふしてあげることによって、彼を正常な状態に戻します。
しかも、状況的にライアンの目の前でやるわけですよ。
まぁしかし、相変わらず何をやってるかはナゾなんですがね。
ちなみに、元に戻れたお礼としてアレクスが攻略に関する情報を教えてくれます。
立て札の下に立った時点で1歩がカウントされるので、そこから南に3歩、東に4歩の場所が秘密の遊び場となってますよ。
言い回しが微妙ですよね。
・ホイミン
なんか変なのがいるなと思って話しかけると、仲間にしてほしいと喋るホイミスライム。
回復手段が薬草しかなかったライアンにとって、ホイミを使える仲間が加わるというこの上ない安心感。
というか、魔物が仲間になったこと自体、当時は結構衝撃的だったような。
ちなみに、ホイミンを連れて住民に話しかけると、異常なほどビビる人が多いが、ホイミスライムがそんなに怖いのか?
どう見てみカワイイ。
あと、魔物を仲間にするという画期的なシステムが、「これイケるんじゃね?」となってドラクエ5のシステムにつながったんだと思わざるを得ません。
第1章のボス敵
西の塔にいる「ピサロの手先」と「大目玉」。
こやつらが子供をさらっていた犯人なわけですが、その理由が「勇者狩り」というわけです。
勇者はまだ子供という情報だけを持って、手当たり次第に子供をさらって勇者を子供の内にやっつけてしまおうという何とも浅はかな作戦です。
どんだけ勇者が怖いんだよ、と問いたい。
いや、それほど勇者というのはスゴイと思っておきましょう。
ちなみにこやつらは、普通に進めている状態だと結構強くて、レベル10(装備は、ある程度揃えた状態)だとちょっとキツめなので、あと1上げてレベル11ぐらいで互角ぐらいと言ったところでしょうか。
ライアンの旅立ち
前述の通り、見事事件を解決したライアンに王様は褒美を取らせようとしますが、ライアンはそれよりも勇者を探す旅に出たいと申し出ます。
その大義に王様ももちろん、大きく賛同し、旅に出ることを許可してくれます。
あと、餞別として経験値3000ポイントくれます。
やはりこの王様はイケてる王様でした。
第1章 完
おまけ
第2章 おてんば姫の冒険
第2章の主人公はサントハイム城の姫君「アリーナ」。
ドラクエに登場するキャラの中でも特に人気のあるキャラですね。
個性的な形の帽子と、黒タイツ&スカートが特徴的なキューティーちゃん。
職業で言うと武闘家で、戦士と同等の攻撃力とピカいちのスピードを持ってます。
またそのスピードゆえに敵からの攻撃の回避率がかなり高く、少々見劣りする防御力をカバーしてます。
そして最も特筆すべきは会心の一撃の発生率の高さです。
「キラーピアス」(特性:2回攻撃)を装備し、ちょくちょく2回連続で会心の一撃を出すアリーナの暴れっぷりは爽快。
カワイくて強くておてんばなお姫様、人気が出ないわけがない。
アリーナは外に出たい
第2章の序盤はこれと言ったストーリーは無く(名目としては「力試しの旅」)、単に城でおとなしくしてられないアリーナによる城外見聞録的な感じで、終盤はまさに力試しの旅の終着点として、エンドール城で開かれる武術大会での優勝を目的とします。
腕っぷしが自慢の姫様ですが、やはり姫様を一人で外に出すわけにはいきません。
ということで、アリーナが外に出ようとするとついてくるのが神官のクリフトと、教育係のブライ爺。
武闘家・僧侶・魔法使いのパーティ編成なのでバランスはすこぶるいいです。
ちなみに、父王はもちろんアリーナが城の外へ出るのは反対はしてますが、そのおてんばぶりを止められず、まんまと城を脱出されます。
壁を蹴破っての脱出です。
おてんばすぎです。
そして、城外へ出ようとしたところで、クリフトとブライに見つかったのは、旅に出るのを阻止はできずとも、せめて護衛兼お目付け役だけでも付けておこうという王の作戦だったかもしれませんね。
第2章のイベントは4つ
テンペの村
この村ではいつの頃からか北の森に怪物が住み着き、生贄を要求してくるようになった。
この度、村長の娘ニーナがその生贄に選ばれた。
折しもニーナはこの村の青年との結婚を控えてます。
この青年は「いっそ2人でこの村を出てしまえば…」と考えますが、対してニーナは、
こんな心優しい娘さんをほうっておくわけにはいきません!
アリーナは自分が生贄になるフリをして、その怪物を倒すことを請け負います。
ファンタジーの序盤によくあるイベントですね。
その怪物というのが、カメレオンマンとあばれこまいぬ2匹です。
レベル5(アリーナとクリフトにいばらのムチを装備)で、余裕ではないですが、フツーに倒せました。
この生贄イベントをクリアすると、村の北へ進めるようになります。
フレノール
サントハイムの姫がこの町に来ているとの噂が。
何者かがサントハイム王女の名を語っております。
彼女の名は「メイ」。
そんなニセ姫を本物と思い込んだゴロツキが、メイをさらい、黄金の腕輪を要求してきたのです。
ニセ姫の付き添いのニセ神官とニセ魔法使いの頼みもあるし、自分のニセ者がさらわれてしまったというのも何かの縁。
仕方がない…助けてあげましょう。
「南の洞窟」で黄金の腕輪を入手し、ゴロツキに渡すだけで、メイは返してもらえます。
ゴロツキとのバトルは無いのです。
ちなみに、南の洞窟は平均レベル10程度はあった方がいいです。
LV10あっても、テベロの炎の連発、おにこぞうのマヌーサ、とさかへびのルカナンが続くと誰かが死ぬ可能性はあります。
少なくとも、ブライがリレミトを覚えてから行った方がいいかと。
ニセ姫を語ったことによって、散々な目にあったメイさん。
あと、メイはアリーナを本物の姫であるとすぐに見抜きますが、何かしらの嗅覚は優れているようです。
重要アイテムである「盗賊のカギ」もなぜか持ってましたしね。
ちなみに、この町のおばさん曰く、お姫様っていうからにはどんなにキレイだろうと思ったが大したことなかった、とのことですが、もしかしたら、高貴な身分の人へのひがみが入っているのかもしれません。
ということで、メイは実際は「姫様」レベルの容姿に違いない!と勝手に思い込んで描いたのが、この絵です。
主人公が姫なのに、自分の名をかたるニセ姫と遭遇するというのも、ファンタジー定番のイベントですね。
あと、さらりと取られてしまった「黄金の腕輪」ですが、この代物はこの物語においてとても重要なアイテムです。
砂漠のバザー
砂漠のバザーへ到着したアリーナ一行。
そこへ駈け込んで来たサントハイムからの使いの者。
「アリーナ様!至急お城へお戻りください!王様が大変なのです!」
城へ戻ると、王様の声が出なくなったとのこと。
解決策の情報をまとめると、
- ゴン爺曰く、詩人のマローニもその昔、喉を傷めたが今は美しい声を出せている。
- マローニ曰く、「さえずりの蜜」というエルフの薬を飲んだら治った。そして、その薬は昔砂漠のバザーで買った。
- 道具屋曰く、さえずりの蜜はこの店にも昔あったが、今は無い。西の塔に来るエルフが持っているかも知れない。
とのことです。
早速、さえずりの蜜を求めて西の塔へ。
この塔の厄介攻撃はかまいたち×4匹のバギ連発、またプテラノドン×3匹のギラ連発です。
幸い、長いダンジョンではないので、レベル12あれば、プテラノドンのギラ連発が無ければ余裕でクリアできるでしょう。
塔の最上階でエルフが2人で戯れてます。
エルフの薬ゲット。
てっきりエルフに頼んで分けてもらうのかと思ったら、まさかの落とした物を偶然拾うという形での入手です。
しかも、それがほんとにさえずりの蜜なのか?という心配は置いといて、早速王様に飲ませてあげましょう。
このアイテムのおかげで声が戻った王は、声が出なくなる前に見た悪夢も併せて、これは世界に何かがおこる予兆だと判断。
もはやアリーナを止めることはせず、今後の為にも世界を見てまいれ、とあえて旅に行かせる方向に考え方を転換します。
このイベントクリアでエンドールへと続く旅の扉が使用できるようになります。
この先の旅のほこらでは夜に、ライアンと出会うことができます。
「私はバトランドの戦士、ライアン。勇者を探して旅をしている。 と、こんな話をしてもお主等には分かるまいな……。失礼つかまつった。」
なんだかわくわくしますね。
エンドール城
エンドール城では現在武術大会が開かれている。
「集え、強き者達!優勝した者には我が娘モニカを娶らせるもの也!」
と、こんな感じで御触れが出てますが、実は、王はこんな約束をしてしまったことを後悔しています。
「よりによって、自分の大事な娘を賞品にしてしまうとは… ワシのおバカさん!」
しかし、もはや止められない状況になってしまったので、女性が優勝すれば、女性同士の結婚は無理という解決策に懸けて、アリーナに優勝してほしいと頼み込んできます。
情報によると、現在の優勝候補はデスピサロ。
この者は相手の息の根を止めるまで攻撃を止めない、という凶悪なヤツとのこと。
というか、今やドラクエシリーズの敵側のカリスマですよね。
当時はドット姿しかわかりませんでしたが、現在、ピサロはドラゴンボールのトランクスっぽい姿のかなりの男前ということですし、エピソード的にも涙有りで、そりゃ人気も出ますよね。
そんなデスピサロですが、会場に一切姿は見当たらずで、また、結局決勝戦にも姿を現さず不戦勝でアリーナの優勝となるところが、まだ序盤の第2章ではその姿を拝ませないぞ、という姿勢がなかなか良い演出となってます。
ちなみ、もし戦うことになってたらさすがのアリーナもただでは済まなかったでしょうね。
さて、武術大会で優勝するとこの第2章は終わりです。
ピサロとは戦わないので、5戦全勝すると優勝です。
はりきってまいりましょう。
まずは初戦を確実に。
クリリンじゃないです。
余裕です。
次、2戦目の相手はアイツです。
みんな、知ってますよね。
…アリーナは若いですからね。
あと、ラゴスってこんな姿だったんですね。
さて3戦目です。
グラフィックがかわいいです。
ヒャドとかギラはなかなかやるなという感じですが、MPが無くなると「身を守る」を使ってくるのが、かわいそうで攻撃をためらってしまいます。
デスピサロと戦わずに済んでヨカッタねと言ってあげたい。
4戦目はなかなかの実力者です。
油断は禁物です。
薬草をいっぱい持っておきましょう。
私は、1,2回やられました。
小細工無しの強敵です。
レベル13あれば、薬草を何個か使えば倒せます。
そして、最終戦です。
ネーミングが小学生レベルです。
あと、こやつはどう見ても人間ではないと思うのですが、この武術大会はモンスターも出場可能なのでしょうか?
それを考えると、デスピサロも魔族ですけど、彼は見た目はほぼ人間ですしね。
コイツは運の要素がかなり絡んできます。
4体の内1体がホンモノで、それ以外はダメージ0です。
つまり、当たらなければ永遠に勝てないのです。
危うしアリーナ姫!
ヒラッ!
さて、決勝戦ですが、前述したようにピサロはその姿が見当たらないので、アリーナの不戦勝となります。
優勝、アリーナ姫!
優勝後、エンドールを出ると兵士が早足でよってきて、サントハイムに戻るように言った後、息絶えるというショッキングな演出が発生。
そして、ブライがルーラを唱えると謎のチカラで呪文を封じられるというミステリー演出。
仕方ないので、歩いてサントハイムへ帰ってみると、そこは誰一人いなくなっていたのであった。
猫のみーちゃん以外、全員がその姿を忽然と消してしまっているのです。
しかも、BGM無しで無音なのが、なんか怖い。
そして、テキストメッセージの表示でこの章は幕を閉じます。
サントハイム王の見た夢とは…?
姿を消したデスピサロとは…?
そして、サントハイムの人々はいったいどこに行ってしまったのか?
その謎を探るため再びアリーナ姫達は旅に出たのだった……。
第2章 完
第3章 武器屋トルネコ
トルネコ
第3章の主人公はでっぷりとしたお腹が特徴的なオヤジ、トルネコ。職業は「商人」です。
彼の夢は世界一の武器商人になること。
その為にはまず、自分の店を持つというのが当面の目標となってます。
この章は他とは少し変わったシステムになっており、プレイヤーが商品を売る側に回ることがあるので、売り物の仕入れ先として敵がやたらと武器や防具をドロップします。
最初は武器屋で店番のアルバイトをして、コツコツとゴールド(日給で約100ゴールドぐらい)を稼ぎますが、大体の装備が整ったら敵を倒した時にドロップしたものを売る事でお金稼ぎの効率が圧倒的にアップします。
特に「はがねの剣」と「鉄の鎧」は高額で売れるので、よく大金を要求されるこの章ではありますが、自力で工面するのも不可能ではないぐらい稼げます(でも、普通は手っ取り早くイベントをこなして払いますが)。
ちなみに店番のアルバイトは(ゲームの中で)一日やると、(現実で)大体2~3分掛かりますが、これを何回かやるのは結構大変です。
働くのは大変なんです。
でもそのおかげで、我が家で帰りを待っているネネさんの暖かさを感じる事ができます。
ネネ
ドラクエ4の主人公達の中で唯一結婚しているのはこのオヤジだけで、妻の名はネネ。
若くて美人です。
ドラクエの「妻」たちは大体若くて美人ですね。1章のフレアしかり。
しかも、若くて美人な上に気立てが良く、とても夫思いで、料理が上手です。あと実は商売上手。
まさにパーフェクトな嫁。
店番のアルバイトをして家に帰ると、愛妻ネネさんが夜も遅いのに起きて待っててくれていて、労をねぎらってくれます。
また翌朝バイトに行く際には、彼女が作った特製の「おべんとう」を持たせてくれます。
しかも毎朝です。
フィールドでアイテム欄を開いて、この「おべんとう」があると、なんだかすごくネネさんが愛おしくなります。
がんばろう!ネネの為に!ってなります。あと、息子のポポロの為にも!
ところでこのおべんとうはネネさんの手作りなので非売品なのですが、売る事は可能で薬草よりも高い7Gで売れます(薬草は6G)。
同じ効果のある薬草よりも高額で売れるネネさんの料理の腕前も確かですが、それよりも、売ることできるんかい!?という驚きの方が大きかったような気が。
せっかく作ってくれたおべんとうなのに…売りたくないですよね。
実際は、アイテム欄がいっぱいな時にまず捨てたり売ったりするのがこれになりますが…。
その時はいつもネネさんに心の中で謝ってました。
攻略あらまし
この章は各所でもつれている線を、一本に繋げていくことで最終的に自分の店を持つに至ります。
勇者でも戦士でもない、「商人」というおよそRPGのメインキャラにならない職業の人物を主人公にして、しかも程よく商人らしいエピソードを盛りつつ、よく1つの物語を作り上げたものだな、というのが感想です。
とはいえ、別に商人でなくてもいい部分は果てしなくありますが…。
第3章の移動可能エリアをドラゴンバスター風に簡易マップにしてみました。
トルネコ一家はレイクナバ在住です(スタート地点となる村)。
まずはこの村の武器屋でアルバイトして、ある程度の装備を整えたら、レイクナバ北の洞窟で鉄の金庫(死んでもお金が減らない)をゲットします。
取らなくても進行は可能ですが、この章ではお金関連でのフラグ成立のパターンが多いので、念の為持っておいた方がいいですよね。
橋の修理
さて、ここからが本番です。
最終目標であるエンドール(出店予定地)へ向かう為には、途中にある壊れた橋を修理してもらう必要があります。
橋の修理人の名はドン・ガアデ(旅の建築家)。
また一風変わった名前ですが、そう言えば「ドラクエ2」にもドン・モハメという水の羽衣職人がいましたね。
ドン・ガアデ氏は、本来ならすでにボンモール王から依頼を受け、橋の修理を終えているはずなのですが、橋は壊れたままです。
そんな彼は現在、なぜかボンモール北の村で結婚相手を見つけたから、ここで一緒に暮らすことにしたなどとほざき、もはや橋の修理のことなど完全に失念中です。
この村に行って村人と会話をすればすぐわかりますが、ここは実は狐の里で、迷い込んだ人間を化かしてからかっているのです。
ドン・ガアデ、完全に化かされてます。
ボンモールでの情報によると、この狐の存在は一応は知られているようで、対策として、犬を連れていれば狐を退治できるそうです。
その犬ですが、レイクナバにはトムじいさんの息子の飼い犬であるトーマスってのがいます。
しかし、トーマスは柵の向こう側だし、とにかく飼い主を連れてくる必要があります。
その飼い主、トムの息子は、ボンモールの地下牢に投獄されてます。
このゲームの重要キャラは投獄されてることが多いですね。
1章のアレクスとか。
でもアレクスとの違いは、トムの息子はほんとに道楽息子で、悪い事ばかりしてるようです。
そんな彼ですが犬を貸してもらいたいので、何とかして牢屋から出してあげる必要があります。
その作戦とはキメラの翼で脱獄させる、です。
「導かれし者」が犯罪の手助けとか…。
でも、この行為が結果的に橋の修理を達成することになるのであれば、ボンモール王も目を瞑ってくれることでしょう。
レイクナバに戻るとトムの息子が犬小屋の前にいるので話しかけると、犬を快く貸してくれます。
あとどうやら今後はマジメに働く気になったらしく、それを聞いたトムじいさんも大喜びしてます。
まぁこれだけプラス要素があったのだから、トムの息子の脱獄を手助けしたトルネコの犯罪性もプラマイゼロということで。
ところで、ずっと彼の事を「トムの息子」と呼んでますが(本人も自分をトムの息子だよ!と言う)、飼い犬にはトーマスという名前が付けられているというのに、トムの息子自身には名前が無いところがシュールです。
犬を連れていざ狐の里へ。
犬を連れた状態で里に入ると犬は勝手に村長のところまで走って行っちゃいます。
村長
「うあー助けてくれー! 犬は苦手なんだ! ああだめだ……。私の神通力が……。」
狐に戻った元村長
「コンコン、参りましたどうか逃がしてください。二度と悪さはしませんから……。」
許してあげるとお礼に鋼の鎧をくれます。
また、ドン・ガアデが正気を取り戻し、何事も無かったように橋の修理に向かいます。
後は犬をトムの息子に返し、ボンモールの王様に話しかけると橋の修理が完了します。
ここまでをまとめたのがこちらです。
これがこうなる。
自分の店
エンドールに行く事ができたので、次はいよいよ自分の店を持つ為の行動を起こします。
店を持つには以下が必要ですが、
- 店を出す場所
- 店の建築
- 王様の出店許可
うまい具合に、エンドールには自分の店を売りたがっている老人がいます。
価格は35,000G。
これで条件の内2つは達成の目星がつきますね。
あと出店許可ですが、これは実はトルネコ以外にも許可申請をしている人は多くて王様も困っているとの事です。
町の人も、エンドールで稼ぎたい人は多いからここで店を出すのは至難の業とのこと。
これはなかなかの難題ですね。
さてこの難題ですが、ある有事の懸念を解決してやる事でクリアすることができます。
というのも、実はボンモール王が早く橋を修理したがっていたのは、エンドールへ侵攻し、占領する為だったのです!
どうやらエンドールはボンモールが欲しがるほどの豊かな国みたいです。
この緊張状態を解くには、ある2人の関係を知る必要があります。
それがボンモールの王子リックと、エンドールの王女モニカです。
モニカは第2章の武術大会でもアリーナがお目にかかってますね。
そう、実はこの両国の王子と王女ですが、2人は通じ合ってます。
愛し合ってます。
まさにロミオとジュリエット。
この2人が解決の鍵です。
まずはボンモールの王子の部屋に行くと、リックから話があるので、「夜に武器屋の裏に…」と言ってきます。
指示通り行くと、リックからモニカ姫への手紙を渡されます。
(これは橋が直る前にこなすイベントなので、最初にボンモールに着いた時に手紙を受け取れます。)
そして、モニカ姫へ。
手紙の内容を読んだモニカ姫は、その内容を父王に伝えます。
(手紙の内容は、近々ボンモール軍がエンドールに攻め入るという事。)
エンドール王はすぐさまボンモール王宛てに手紙をしたためます。
そして、トルネコにこれをボンモール王に必ず渡してくれと頼んできます。
加えて、これで戦争が回避できたらトルネコの出店許可を出してやるとの事です。
これは大事な使命ですよ。
出店許可の事もありますが、モンスターが人間を襲うような世界で、人間同士が争ってる場合じゃないですしね。
ボンモール王に手紙を渡すと、無事戦争は回避されます。
それどころか、ボンモールとエンドールはもはや親類同然となります。
というのも、手紙の内容が、
というものです。
これを読んだボンモール王は、
つまり、この結婚が成立すれば、息子リックが次期エンドール国王という事です。
最も平和的な解決策ですね。
戦争の危機を見事回避させたトルネコは晴れて出店許可をもらいます。
ちなみにもし、エンドール王が存命中に男の子が生まれたらまたややこしくなりそうだな、と余計な事を思ったり思わなかったり。
また、店の買い取り費用35,000Gについては自力で溜めてもいいですが、エンドールの北東にある女神像の洞窟で、銀の女神像を手に入れてエンドールのコレクターに売れば25,000Gになります。
これらのお金で店を買い取れば、ついに念願の自分の店が手に入ります。
早速、レイクナバで待っているネネとポポロをエンドールへ呼び寄せます。
ネネとポポロも感無量のご様子。
伝説の武器を探して
エンドールで開店した店はネネが店番をしてくれるので、どんどんアイテムをゲットしてネネに売ってもらいましょう。
というか、ここではネネの神のごとき商才が発揮されます。
ネネは仕入れてきた物を全て1.5倍の値段で売りさばいてくれます。
要するに、トルネコは転売ヤーになって錬金術ができるということですね。
おあつらえ向きに、自分の店の斜め向かいには「正義のそろばん」が1,600Gで売ってますが、ネネはこれを2,400Gで売ってくれるので、これを複数個仕入れて、売ってもらえば一気に数千Gが稼げるわけです。
ちなみに最後のイベントは60,000G溜める必要があるので、これで稼いでもいいですし、またはエンドール王からの武器調達の依頼をこなせば報酬として60,000G貰えるので、こちらをクリアしてもいいです。
エンドール王の調達依頼の内容は、はがねの剣と鉄の鎧をそれぞれ7個ずつです。
鉄の鎧はエンドールで買ったものをおさめればいいですが、問題ははがねの剣です。
これまでの道中で結構敵がドロップしてくれてたとは思いますが、ここにきてこのはがねの剣のみのドロップ狙いで敵を倒すというのが意外に手間取った感が否めません。
さて、夢を一つ叶えたトルネコですが、実はエンドールに来てからよく耳にする天空の剣という武器の存在が気になって仕方ありません。
世界一の武器商人になるなら、その伝説となっている剣を是非とも手にしたいと考えるのは至極当然の欲求とも言えましょう。
そこで、次に訪れたエンドール東の洞窟、そこには世界中の宝を集めるのが自分の夢だったと語る老人が、東の港目指してトンネル開通工事をしていたものの、資金と労力が尽きて立ち往生しています。
老人はトルネコに、「どうじゃワシの後を継がんか?60,000Gあれば、トンネル開通工事を再開できる。」と話を持ち掛けてきます。
トルネコは決心します。
ここまでをまとめたのがこちらです。
ここで溜めた60,000Gを払うことになるわけです。
支払い後、家へ帰ると、
と言われます。
ネネさんにカジノで遊んで来たらとか言われるのはなんか変な感じですね。
ギャンブルOK派なんですかね?
とにかく、言われるままカジノへ行きましょう。
そして再度家へ帰ると、洞窟開通の知らせが届いた事をネネが教えてくれます。
ネネ
「あなたお帰りなさい! 今知らせが来て洞窟が開通したって! でも私には何のことか分からなくて…。」
➡いいえ
「いいのよ、そんな嘘をついて私を慰めなくても…。私も天空の剣の噂を耳にしたわ。それを探すつもりなのね…。」
➡はい
「分かったわ。もう何も言わないわ。」
あなたはいつも夢を持っていないと生きられない人…。
そんなあなただから私も好きになったのね。
こんな美人妻をいつまでも待たせるのは不安ですが、夢を叶える為に男は旅立たねばならない時があるのです!
エンドール東の洞窟の老人
「おお、トルネコさん!洞窟が開通したぞ!わしの夢を継いで世界中の宝を集めて下されよ!」
こうしてトルネコは、伝説の武器宝物を探すため東に旅立ったのでした。
全ての武器を手に入れて世界一の武器屋になる。
それがトルネコの夢だったのです。
第3章 完
あとがき
第3章はドラクエ4の中でも特に異質な章で、人間とモンスターの抗争エピソードは無く、代わりに未然に防ぐ事はできたものの人間同士の大きな争いが起きそうだったエピソード、そして主人公が特に勇者を求めていないという点で、他の章とは違う雰囲気に仕上がってます。
トルネコが「導かれし者」とされたのも、世界一の武器屋になるのが夢 ➡ この世界の伝説の武器として伝わっている天空シリーズをこの手にしたい ➡ それを装備できるのは勇者のみ、ということから勇者に繋がります。
ところで、トルネコ自身はこう見えて結構腕っぷしがあり、戦えないことも無いキャラですが、腕っぷしで比較すると勇者・ライアン・アリーナにとって代われるほどではないので、後半はレギュラーから外れてしまうであろうキャラではありますが、そんな彼は以後、スピンオフ作品として「トルネコの大冒険」シリーズで大活躍です。
一番導かれてそうにないキャラが逆に大人気者です。
世の中どう転ぶかわかりませんね。
人参を振ってるエルちゃん
第4章 モンバーバラの姉妹
第4章の主人公はモンバーバラの美人姉妹、マーニャとミネア。
姉のマーニャは「踊り子」、妹ミネアは「占い師」、どちらもドラクエ3にはなかった職業ですね。
この姿はズルイ。
マジメそう。
まず思ったのが、この職業で敵と戦えるのか?です。
例えば、カポエラの様に攻撃もできる踊りだったり、占いの結果で様々な効果を発生させるなどの特殊攻撃に長けているのか?
…残念ながらそんな要素は全然なくて、マーニャは魔法使い系、ミネアは僧侶系。
そんな魔法系の2人ですが、どちらかというとミネアが物理攻撃担当で、しかも鉄の鎧とか盾などの戦士系の防具を装備できるのがなんか笑えます。
結果、どちらも攻撃に向いてなさそうでありながら、どちらも攻撃担当とも言えます。
ところでマーニャの場合、その姿で人間の男なら一撃でノックアウト!
姉妹の旅の目的
父親の敵討ちです。
姉妹の父エドガンは有能な錬金術師でしたが、彼の弟子だったバルザックに殺されてしまい、その行方を捜す旅をしています。
この事件発生のきっかけは、エドガンによる「進化の秘法」の偶然の発見です。
進化の秘法とは、生物の進化の速度を極限まで速め、究極の状態を作り出す事ができるという禁断の秘法です。
この様な世の理に逆らうような秘法は存在してはならないと考えたエドガンはこれを破棄しようとしましたが、バルザックはそれを使って強大な力を入れんと師匠を殺して奪い去ったというわけです。
まごうことなきザ・悪者。
ちなみに錬金術と聞くと、鉄を金に変える的なイメージですが、他にも人間の肉体や魂もその対象としています。
「 鋼の錬金術師」➡主人公のエドワードは病死した母親を蘇らせる為に、人体錬成(肉体の錬金術)を行うも失敗し、その代償として自身の右腕、左脚、隣にいた弟の身体を失う。
実際、中世ヨーロッパでは肉体や魂を究極の状態にするというのも錬金術の目的としていたようです。
肉体が究極になると一体何がどうなるのか想像がつかないですが…。
要するに、エドガンは錬金術のまさに核心となる部分に触れてしまったわけです。
ある程度までなら有用な技術なのに、極めてしまうと世の理を変えてしまうものになってしまうという…なんとも皮肉なものですね。
モンバーバラ
この章のスタート地点となる町。
町の北東の大きな敷地は「劇場」で、マーニャが働いていた場所です。
冒頭の姉妹の会話からすると、バルザックがこの劇場に客として来ていないか調査を兼ねて働いていたようです。
舞台から大多数の人間の顔を一気に見渡すことができるので、確かに効率は良さそうな気もします。
しかし、この方法では成果が現れなかった為か、姉妹は自分の足で探すことになる、というのがこの章の始まり部分です。
西の方には「酒場」がありますが、営業時間は夜だけです。
あとは普通の施設ですが、娯楽施設が2つもあることからして、この世界では珍しい娯楽の町であろうと予想できます。
宿屋(南東)の部屋にいる神父さまとその奥にいるバニーちゃんがあからさまに目を引きます。
部屋にいる神父に話しかけると、
と、これまたあからさまにバニーちゃんを匿ってる演出がファミコンっぽくていいです。
町の情報によると、この町の酒場にはリンダという人気の店員がいたらしいですが、急にその姿が見えなくなったとのことですが…、宿屋のバニーちゃんがそれです。
夜に宿屋へ行くと、彼女と会話が可能です。
どうやら自分がキングレオ城に連れて行かれると聞いて姿をくらまそうとしたようです。
その後彼女がキングレオ城に連れていかれたという話は聞かないので、逃げ切ったのだと思いますが、それよりもリンダをかばっていた人物は一体誰なのか?
神父の姿をしていることからして職業的に、助けを求めてきた人を放っておけなかっただけなのか、それとも普通に知り合いか。
ちょっとだけ気になります。
コーミズ村
まずは、故郷であるコーミズの村へ行ってみることになります。(LVは2~3上げておきます)
農作業をしてる人がいたりするのどかな村。
小さな村なのでエドガンだけでなく、姉妹も村人達とはかなりの顔見知り。
なので宿屋もタダです。
ここではエドガンのもう一人の弟子のオーリンの存在の情報が聞けます。
話によると、バルザックにやられて大怪我を負い、その後行方不明になっているが、どうやらどこぞの洞窟にいるらしい、とのことです。
早速、オーリンに会いに村の西にある洞窟に行きます。
ちなみにここは少なくともLV7ぐらいはあった方がいいかと。
話し方からして、とても快活でマジメな人って感じです。
また錬金術師の弟子と聞くと学問系なのかと思いきや、ゴリゴリのパワータイプ。
姉妹と比較すると、ミネアの攻撃力(武器装備した状態)が30~40に対して、オーリンは82。
また、HPはミネア・マーニャが40ぐらいなのに対し、オーリンは95と、いずれの数値も倍かそれ以上。
しかも、その腕力でもってちょっとした扉の鍵なら素手で開錠することができるスゲーやつ。
彼も姉妹同様、師匠エドガンの敵討ちをするために機会をうかがいつつ傷が癒えるのを待っていたらしく、この度の姉妹との再会によって、行動を共にすることになります。
ここまでは一応ミネアが物理攻撃担当でしたが、以降はオーリンが本格的に物理攻撃担当となりかなり頼もしいです。
あと、オーリンによるとバルザックはその後強力な魔法力も手に入れたとのことなので、この洞窟にある静寂の玉(マホトーンの効果)を手に入れておきます。
キングレオ城
オーリンを仲間にしたら、エドガンの敵討ちへの実際の行動開始です。
モンバーバラのリンダやコーミズ村の情報によると、キングレオの新しい王は錬金術を使うとか、悪魔に魂を売ったなどのアヤシイ噂が盛りだくさんで、特に錬金術を使って実験をしているというのは聞き捨てなりません。
というわけで、次の目的地はコーミズ村の北東にあるキングレオ城です。
鍵が掛かってますがオーリンがこじ開けてくれます。
ここは城下町がないので、なんだか寂しい感じの城です。
そして、肝心の王の部屋ですが、どこを探しても見つかりません。
情報によるとこの城の大臣(ビビり)だけがその場所を知っているとのこと。
また大臣を嫌っているであろう兵士の情報によると、大臣の部屋の隣で大きな音を立ててやればビックリして王様の部屋に逃げ込むだろうとも教えてもらえます。
これ以上ここではやることがないので、次はその大きな音を立てることができるアイテムを探しに行きましょう。
その前に、キングレオ城に城下町が無い代わりに、すぐ北に港町ハバリアがあるので、そこでちょっと休憩と準備を。
ハバリア
この町ではとても重要な情報が聞けます。
まずは先ほどの音の出るアイテムについて、アッテムトで「火薬」が手に入るらしいこと。
火薬をバンッ!で大きな音を出せそうです。
またこっちの情報が重要で、夜の酒場で聞ける、キングレオの新しい王の名は『バルザック』とのこと。
錬金術を使うバルザックという名の悪魔に魂を売った新しい王… そうです、キングレオ城の王バルザックこそ、姉妹の探し求めているカタキです。
あとは、火薬を手にいれて大臣に王様の部屋を案内させれば…、3人の悲願達成は遠くないです。
ちなみに、港町という事でこの町にも酒場があります。
そこの看板娘がこの人。
彼女のファンは多い。
アッテムト
ハバリアから海沿いにずっと行くと、最北西端にあるのがこの章最後の町「アッテムト」。
しかし、この町はガスと魔物によって荒廃しており、また死体が転がっていたり(!)と、ほとんど町としての機能を果たしてない死の町です。
情報によると火薬はすぐ西にある炭鉱にあるので、とっととそれを取りに行きましょう。
ここは装備を万全にした上でレベル11ほどあれば、すんなりクリアできると思いますが、運が悪いと死ぬ可能性が無いことも無いかな、ぐらいの難易度です。
厄介な敵のまとめ↓
ひとつめピエロのギラを1発たりとも食らいたくないなら、静寂の玉で封じ込めることも可能です。
地下3Fで火薬壺を手にいれたら、ここはクリアです。
あと、この洞窟にある「銀のタロット」はミネアの専用装備で、道具として使うことで様々な効果が現れますが、味方に不利になるものも結構あるので、使いどころは微妙です。
バルザック戦
これですべての準備が整いました。
早速大臣の部屋の隣で火薬壺を使用し、きゃつをビビらせます。
ビビった大臣が王の部屋へ向かうので、こっそり後をつけましょう。
隠し扉から王の部屋へ入っていくので、後を追います。
するとそこにはやはりバルザックの姿が!
ほほうその方らは確かエドガンの娘達。父親の敵討ちに来たと言うわけか。
いかにも私がバルザックだ。
エドガンは偶然に発見した進化の秘宝を闇に葬ろうとしたのだ。愚かなことだ。
その秘宝さえあれば世界の王にもなれるものを……。
見るが良い!私の力を!
私のすばらしい進化した体を!
vs バルザック
アッテムト炭鉱をクリアしたLV11の状態で、そのまま挑戦で一応倒せます。
バルザックはベホマを使ってくるので、まずは静寂の玉で呪文を封じましょう。
呪文を封じることができるとはいえ、マーニャとミネアはバルザックの物理攻撃を2回連続で食らったらほぼ死ぬので、「運」次第で結構戦況は変わります。
バルザックを倒すとまさかの敵が登場し、連戦となります。
その敵がコイツです。
バルザック
「こ、これはキングレオ様!この事は何とぞデスピサロ様には御内密に……。」
キングレオ
「まぁ良い。まだお前を死なせるわけにはいかぬ。エドガンの娘と申したな…来るが良い。私が相手だ。」
キングレオの圧倒的強さ!
…というのも、このバトルはイベントバトルなので、絶対負けます。
ビックリしますね。
脱出
キングレオに成すすべもなくやられた一行は、キングレオ城の牢屋で目覚めます。
同じ牢にいた瀕死の老人が、自分もこの国を脱出しようとしていたが、もう力が尽きたとの事で自分の乗船券を譲ってくれます。
実は、ハバリアから出る定期船の乗船券はバルザックによって、発行を停止され、現在停泊中のものがこの国を出る最後の定期便なのです。
その船の乗船券が手に入るというラッキー。
また、地下牢には誰が作ったのか、地上に出る為の通路が掘られており、一行はそれを使って外へ出るが…。
出た先が、めちゃくちゃ城門の目の前でした。
兵士たちに見つかった一行ですが、すかさずオーリンが身を挺して兵士を相手にし、その隙に姉妹を逃がします。
ちなみに、一旦外に出てから戻ると、兵士を蹴散らし終えた瀕死状態のオーリンが。
それでも姉妹の身を案じる彼ですが…。
オーリン、最初から最後まで(?)いい人でした。
勇者を求めて
姉妹はまだ自分達の力だけでは、どうにもできないことを身を持って知る事ができました。
オーリンのおかげで辛くも敵の居城から生き延び、また、運が手伝い手に入った最後の乗船券。
姉妹を含め、この船は人々の様々な思いを載せて出航します。
姉妹はまだ勇者の事は知らないわけですが、それが希望の光として存在しているということだけはぼんやりとわかってはいるようです。
自分達の敵討ちもありますが、この世界はすでにそれ以上の禍々しい力に支配されつつあることを知った2人は、まずはその光の存在を探す旅に出ることになります。
私には見えるのです。
あなた方もまた光り輝く力によって守られているのが……。
今は小さな光ですがいくつもいくつも導かれ、やがて大きな力となるでしょう。
焦ってはいけません。
あなた方が絶望に打ちひしがれたその時こそ
あなた方の旅が始まるのです。
ー「神のお告げ」ハバリア西の祠 ー
第4章 完
あとがき
勇者の章以外ではこの章が一番、この世界の暗黒面が垣間見れるものになってます。
このゲームのキーワードでもある『進化の秘法』を巡ってもたらされる人の死の数々。
また、バルザックが不完全版とはいえ進化の秘法の使用であの強さなのに、それを上回るキングレオの強さは、それだけで魔王軍の底知れないチカラとしてかなりの脅威を感じますよね。
そして姉妹の敵討ちが目的の章であるのに、それを達成できずに終わるというのは、勇者と共に戦うことができたならきっと…、と次の勇者の章への期待が否が応でも増します。
特にこの姉妹はどう見ても戦いに突出した部分はほぼ無く、誰かしらの助力なくしてあれらの強大な敵と戦うというのは厳しいだろうと思わされます。
(トルネコも戦いについてはかなり素人であろうと思われますが、彼はもともと「敵を倒す」というのはあまり眼中になさそうなので例外で。)
ライアンやアリーナは戦いのセンスは抜群なので、勇者とは「協力する」というスタンスとも捉えることができますが、モンバーバラの姉妹は勇者に助けてもらうという感じになるのは否めません。
「導かれし者」として選ばれているのに。
しかし、それでもいいんではないかと私は思うわけです。
意地とプライドによって、誰の助けも求めず苦しむよりも、素直に自分達だけでは無理だから助けてほしいと頼む姿勢もそれ自体勇気ある行動と呼べるのではないでしょうか。
と、カッコいいことを言っているのかどうかわからないけど言っておきます。
おまけ
重装備状態のミネアさん
でも、結構似合ってる。
頭の飾りが、「騎士」って感じを醸し出してなくもない。
※次回はようやく最終章です。
ここまででも記事が長くなった上に、第5章はそれ自体が長いので、おそらく別の記事として更新することになるかと思います。
エルちゃんでも眺めて気長にお待ち下さい。
➡ 第5章(前編)の記事、出来上がりました。