影の伝説 - 何度もさらわれるお姫様の決定版

      2017/11/30

1986年4月 タイトー


 

拙者、名も無き下忍。

前回の任務失敗により、案の定お役御免となってしまった我が忍者一族であるが、今回運良くすぐに我等を雇ってくださった方がいたのでござるよ。その方の名前は「雪草 妖四郎」と申すでござる。

雪草殿は自分を、魔界から日本を支配する為にやってきた、等と冗談を言ってくれる気さくな方なのでござるよ。こんな御仁に雇ってもらうことができるなんて、天はまだ我等を見捨ててはいなかったでござるなぁ。

 

さて、今回の任務でござるが、雪草殿の言う冗談は置いといて、日本を支配しようとしているのはどうも本気のようでござる!安穏とした太平の世でござったが、この国盗り計画、まさに忍者の時代の再到来でござる!

そして今回、雪草殿はとある国の姫君をさらい、その国を脅迫して屈服させるなんとも卑劣な作戦に出たのでござる!おっと、これは雇い主に対して失言であったでござる。

姫をさらわれた国の城主は腕のある者を雪草殿の住む魔城に乗り込ませてきたでござる。誰一人として魔城から出てきた者はいなかったでござるが、次にやってきたのは一人のまだ若い忍者だったのでござるよ。


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拙者は今回も、頭領の命によりまたしても後衛部隊の配置となっているでござる。それまでは偵察に徹し、敵の戦闘力を探るでござるよ!

 

して、今度の敵であるこの若い忍者、「」と呼ばれており、我等と同じ忍びの者でござる。

情報によると 影 は、二刀流と手裏剣を操る赤い衣を着た伊賀忍者とのことでござる。聞いただけではこれといって特徴は無い忍者でござるな。忍者なのに、赤い衣を羽織っていて、まったく忍んでいないキャラにはもう慣れたでござるよ。

 

 

…むっ!赤い衣を来た忍者を発見でござる!我らの仲間忍者と戦っていることからして、あやつが 影 に違いない!

 

001

 

以前の「権べ」と違ってさすがは現役の忍者、勢いが違うでござる!青忍が無数に向かって行くでござるが、まったく歯が立っていないでござる!

青忍の刀や手裏剣ぐらいではヤツを屠(ほふ)るのは少々難しいでござるな…。しかし、この辺はいつものことでござるか…。

赤忍殿なら青忍より早く動けるし、刀の振りも強く効き目があるかも知れないでござるな。何といっても赤忍殿には必殺攻撃があるでござるよ!その名も「煙玉」でござる!

これは、刀で斬られたとしても手裏剣と違って中身は煙ゆえ、奴めを必殺できるでござる!

それにしても、対象を死に至らしめる煙とは毒か何かでござろうか?なかなか物騒な武器でござるな。

 

むむっ!必殺のはずが、攻撃が当たってもたまに平気な顔をしている時があるでござるな。はて、何故でござるか?

説明しよう!

な、なに奴!?

私の名は『影』、おぬしの気配なんぞ最初から気づいておったわ!」

い、いつの間にこんなに近くまで…背後を取られてしまったでござる…ここまでか、無念…。

「安心せい!おぬしを斬るつもりはない!私はただ霧姫殿をお助けしたいだけじゃ。」

…。要求は何でござるか?

「魔城までの地図と敵の情報を教えてもらおうかのぉ!」

…。拙者、こう見えても忍びのはしくれ。そう簡単に雇い主を裏切るわけにはまいらぬ…。

「さすが忍者じゃ!そう言うと思ったわ!…では、これでどうじゃ!?

 

 

 

…!!!

な、なんとそれはファミコン戦隊「ファミキューレ」のエルちゃん単独ライブ in 江戸』のゴールドチケットではござらぬかっ!?

まさかこのチケットを拙者に…!?

 

影 は天使のような笑みを浮かべながらうなずいた。

 

エルちゃんファンクラブ会員№4の拙者、本当の名は「無名」と申す、全ての情報を伝える所存でござりまする!!

 


 


さて、まずはお主が見たことの説明をしようと思うぞ。

忍者をある人数倒す毎に「水晶玉」がポッカリ出現するのじゃ。これを取るとわしは強くなるのである。

1つ目で手裏剣がごっつくなって、貫通性能が付加されるのじゃ!1発投げれば画面端に消えるまで敵をなぎ倒しながら飛んでいくわい。

2つ取ると、わしの移動速度が上昇するのじゃ!ついでに、取るごとにわしの装束の色まで 緑色 橙色 と変化するのじゃ!

どうじゃ?恰好いいじゃろ?

 

わしは通常、攻撃を食らうと一撃でやられてしまうのじゃが(笑)、水晶玉を1つでも取った状態だと1回だけ攻撃を耐えることができるのじゃ。

その際は装束の色が元の赤色に戻るのじゃ。但し、水晶玉を2つ取ってても耐えられるのは一撃だけとなっておるぞ。

これが先ほどおぬしが見たことに対する説明じゃ。

 

無名
「なるほど。では、『妖坊』らが吐く火炎が飛んできてもへっちゃらでござるな!」


「妖坊?おー、あの破戒僧か!? いや、それは無理じゃ。妖坊の火炎は大きいゆえ、続けざまに2発攻撃を食らったのと同意義となっておるのじゃ。ほんの少しかすっただけなら耐えられることもあるがの。

それよりも、妖坊は火炎を 吐いているのか?それとも、術か何かで飛ばしてきているのか?」

無名
「『術』を使って『吐いて』いるでござる!」


「なんとまわりくどい!」

 

無名
「この妖坊でござるが、赤い装束を着た同族の者がいるでござるがその名を『妖珠坊』、この者が森エリアを仕切っているでござるよ。また、『双幻坊』なる2人1組の白色の装束を着た妖坊が最初のエリアのボスとなっているでござる。」


「妖坊・妖珠坊・双幻坊と同じ恰好をしているが、色違いというわけじゃな?して、能力も順に高くなっておるのであろうな!気を引き締めて挑まねばならぬな。」

無名
「影殿!かの者達、全て同じ能力でござる!違うのはまさに色だけでござるよ。むしろ、注意すべきは影殿のむやみやたらと大きいジャンプでござるよ!この跳躍の間に妖坊らの火炎が飛んで来たらなす術もなくやられるでござるよ。影殿の跳躍は空中での制御ができないようでござるしな。

ところで、双幻坊は霧姫殿を一旦救出した後に出現するでござる。つまり、ボス出現エリアでござる。ここでは てふてふ が飛んでいるのでござるが、まずこの てふてふ をやっつけてしまわないとボスどもに攻撃を加えることができないゆえ覚えておいてくだされ。これはすべてのボスに共通する事柄でござる。」

 


待てい!霧姫殿を『一旦』救出とはどういうことじゃ!?救出したなら、わしは決して手放さないつもりじゃ!」

無名
「そ、それは…大人の事情でござる!


「お、大人の事情か…それならば、致し方あるまい…。」

無名
「…。(あっさり納得したでござる…。)


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無名
「では、影殿が進む道を整理して説明するでござる。まずは大きなくくりとして「青葉の章」「紅葉の章」「雪の章」という3つの章があるのでござる。そして各章は、「」「抜け穴」「城壁」「魔城」「ボス対決」という5つのエリアから構成されているでござる。」


「全3章を制覇するとわしはやっと霧姫殿を助けることができるのじゃな?」

無名
「そういうことでござる。そして、先述の てふてふ は各章の ボス対決 のエリアに出没し、『双幻坊』は 青葉の章 のボスとなっているでござる。次の 紅葉の章 のボスは『霧 雪之介』と呼ばれる剣士でござる。」


「霧 雪之介…何者じゃ?」

無名
「雪草 妖四郎の片腕で、素早い動きと二刀流が特徴の人物でござる。体幹バランスを崩すことなく空中を飛び回っているゆえ、不思議な動きに見えるでござるよ。」


「弱点はなんじゃ?」

無名
「特に無いでござる。落ち着いて手裏剣を当てればあっさり倒せるだろう、というのが拙者の勘でござる。なんせ拙者も直に手合わせしたことは無いゆえ。しかし、拙者の勘はなかなか当たるでござるよ。そして、雪の章 ではついに敵の元締め 雪草 妖四郎 と決着をつけることになるでござる。」


「雪草 妖四郎…こやつが霧姫殿を…うぬぬっ!」

無名
「雪草 妖四郎 は霧 雪之介よりもさらに素早いでござる。いや、もうむしろ空を飛んで移動していると言っていいぐらいの動きでござるな。そして、やはり二刀流の使い手でござる。つまり、霧 雪之介 の強化版ということでござるな。」


「弱点はなん…」

無名
「特に無いでござる!落ち着いて手裏剣を当てれば…もうわかると思うでござる。」

 

 

無名
「さて、影殿!頑張り次第ではもっと濃厚な霧姫殿のお姿を拝見することができるというのが拙者の勘でござる。」


「…の、濃厚な霧姫殿…。頑張る? どういうことじゃ!教えてくれい!」

無名
「…うーん、拙者、さっそく江戸へ向おうと思っているござるよ。もう十分情報は与えたでござるしなー。」


「そこを何とか!この猿顔に免じて!

無名
「どうしようかなー?」


「……仕方あるまい。これは切り札として取っておいたモノじゃ。受け取れい!

 

無名
「ゴールドの羽マーク…ま、まさかそれは エルちゃんと一緒にアレができるやつ! 影殿の誠意、しかと受け取ったでござる!しかし、やっぱりエルちゃんのライブに間に合わなくなるので拙者は失礼するでござる。後の情報はこやつらに任せるでござる。では!」


 


「…な、なんじゃコイツは!?」

謎の生き物
「やぁ、ボクの名は 術丸 。無名くんはボクの友達なんだ。」


「おぬしが、の…濃厚な霧姫殿の拝見の仕方を知っているとのことだが…。」

術丸
「簡単だよ!全3章を2回制覇すればいいんだよ!そうすれば…あれ?

 

影の姿はもうどこにも見当たらなかった。

 

術丸
「まぁ、いいや。ところで、ボクの出現条件なんだけど、できるだけ同じ位置で赤忍を倒しまくってたら登場しちゃうよ!それで、ボクを取ると以下のどちらかの術が発動するんだ。一つは『阿修羅の術』、もう一つは『八方手裏剣の術』だよ。

阿修羅の術 はいわゆる分身の術のことで、発動中は無敵になれるんだ!いつもより無茶しちゃってよ!

八方手裏剣の術 は、そのまんまだよ!手裏剣を一気に八方向に投げるんだ!なかなか派手な技だよね!手裏剣の大判振る舞いさ!無駄使いとも言うよ!

 

ところで、ボクには関係ないけど、術つながりでもうひとつの術の存在を教えてあげるよ。森 では妖坊を3人倒して少し進む、城壁 ではただ一人の黒忍を倒すと 巻物 が出現するんだ。

これを取ると『雅の術が発動できるよ!取って着地したと同時に、同じ画面でしばらく自動的に敵を倒し続ける術なんだ。すごい迫力だよ!でも、時間が勿体ないかもね!

 

あと、少し付き合ってよ!

ボクの親友に 天丸 ってやつがいるんだけど、こいつのことも紹介しておくよ!と、言っても、彼を取ると点数が10000点貰えるってだけだけどね。

それともう一人紹介させてもらうよ。増丸くん なんだけど、抜け穴 エリアで青忍を連続で倒しまくってるとその内出現するよ!取ると、残機が1つ増えるんだ!これはお得だね!」

 

術丸は誰に対するわけでもなく、一人で生き生きと解説している。

 


影の日記

森エリア
青忍・赤忍・妖坊と戦いながらひたすら走り続けると、最後に妖珠防が登場したが、軽くあしらってやった。ところで、わしは木登りとジャンプが得意なんじゃ!敵の恰好の的になること必至じゃが、森は大ジャンプしまくるのが楽しいんじゃ!ただ、走るだけなんてつまらん!

抜け穴エリア
ここでは水に潜ることができたんじゃ。水に潜ったままで刀を振っていると、青忍はアリ地獄にアリが落ちていくかのごとく、勝手に近づいてきてはやられてくれるから楽勝じゃったなぁ。途中で青い謎の生き物が登場したので、とりあえず捕まえてやったわ!わっはっはっ。何だったのかのう?

城壁エリア
ここは赤忍ばかりじゃった。ひたすら上に跳んで跳んで上まで行くのみじゃった。たまに赤忍の攻撃にひやりとしたがの!そういえば、初めて見る色の忍者がチラリと見えたがなんじゃったのかのう?黒装束の忍者なんて今までおったかのう?

魔城エリア
階段を使って上に登っていくのじゃが、この階段が厄介でのう、登っている最中にヒヤリとすることがここでもあったわ!そして、最上階にはついに憧れの霧姫殿がおったんじゃ!

わしは霧姫殿を連れて屋上から脱出したんじゃ!霧姫殿は意外に運動神経が良くてのう、わしにピッタリ付いてきてくれたわい!しかしじゃ、気がついたら姫はまたさらわれとったんじゃぁー!あー!わしの馬鹿!

これが無名の言うとった 大人の事情 とかいうやつなのかのう?

ボス対決
無名のやつにそれぞれのボスの情報を聞いておったゆえ、楽勝で倒してやったんじゃな!霧 雪之介と雪草 妖四郎じゃったか…確かに貧弱じゃったのう。

この二人、何か異なる点はあったかのう…?わしには同じような者にしか見えんかったが…。まぁ、わしと違ってイケメンじゃったのはすぐにわかったが…。

それに雪草 妖四郎は何かに似ているとずっと考えておったんじゃが、キリシタン達が島原で起こした一揆のリーダーは何と言ったかのう?うーん、確か…あま、まま草、あくさ…何とか二郎…三郎…妖四郎だったかのう?思い出せん!まぁいいわい!わっはっはっは!そんなことよりも大事なことがわしにはあるんじゃ!

 

影 はついに 雪草 妖四郎を倒し、霧姫を救い出すことに成功した。だが、そんなことよりも 影 の頭の中は「濃厚な霧姫」のことでいっぱいだった。

影 は二週目に旅立った。

 


エルちゃん単独ライブ in 江戸

無名
「エール!エール!エール! エルちゃん最高ー! フーッ!

 

無名は、ふと なぜこんなプレミアチケットを影殿が持っていたのか気になった、がすぐに考えるのをやめた

 

 

 

 


 

そして 影、怒涛の勢いで二週目を制覇する。

 

 

 


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