マイティボンジャック - 私はパーマンではない!ボンジャックだ!

      2018/08/24

1986年4月 テクモ


概要

「ジャンプ」(というよりちょっとした「滑空」能力)を駆使して、爆弾と宝箱を回収しながら巨大ピラミッド内の各ステージを突き進むアクションゲーム。

アクションの中心はジャンプ移動となり、得点アイテムである「爆弾」は基本的に空中にあるのでジャンプで取る、至る所に置いてある「宝箱」を開けるには上に乗ってジャンプ敵を避けるにはジャンプとにかくジャンプなゲームです。

あらすじ

魔王にさらわれた王様とその一族を救出するために「マイティー族」と呼ばれる者達が立ち上がった。しかし一族は次々と魔王に返り討ちに会い、残ったのは一族の末弟のジャック(性格は気弱)のみ。

ジャックは果たして王族を救い、世界に平和を取り戻すことができるのか?

ジャック

敵への対抗アクションとして、ジャックは基本的にはジャンプで避けるぐらいしかできませんが、ステージのあちこちに設置されている宝箱にたまに入ってている「マイティパワー」と呼ばれるアイテムを使用することで、画面内の敵全てをポイントアイテムである「金貨」へ変化させてしまうことができます。

唯一の攻撃手段ですが、かなり強力なものということでその扱いには注意が必要なのです。

というのも、このマイティパワーを温存しすぎて10個以上取ってしまうと「拷問部屋」という怖すぎる名前の場所に強制的に送られるというペナルティが課されるのです。


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クリアは可能だが…

このゲームは「256画面からなるマップ」という触れ込みで有名ですが、あくまでも「画面」の数で、256ステージあるというわけではないです。1つのスクロールステージで5画面とか7画面のところもあります。

区切りとしては「ラウンド数」で数えられ、全部で16ラウンドです。

出口が複数あることもあり、迷路のように繋がっている為、間違った方向に進んだり、特殊なアイテム回収を目的とすると1ラウンドの間にかなりの数の画面を経由していることもあるということになります。

 

このゲームはちょっとしたマルチエンディングを採用しており、普通に進めてクリアすると最初は大体ノーマルエンディングになります。

ノーマルは王族の内、王様だけを救出したエンディングで、いちばん簡単な条件のものです。

ベストエンディングを見るには残りの王族である王妃、王女、そして謎の人物を全部救出する必要があり、その為には前述の特殊なアイテムを探し出して回収する必要があるわけです。

しかしこのエンディングに到達するには、もはや職人の域のテクニックが必要になってくるわけで、正直なところ凡人ではほぼ不可能かと…。

そもそもノーマルエンディングでクリアするにも結構根気が必要です。

 


高難易度の理由

コンティニューが無い

アクションゲームでコンティニューを用意しないというのはそれだけでクリア難易度を上げる手軽なイジワルですが、メーカーも必死に作ったゲームがそんな簡単にクリアされてはたまりません。

かと言ってクリアできないゲームを売るわけにもいきません。

しかし、このゲームの場合、特にベストエンディングはコンティニューが無いことによって前述通り到底クリアさせる気の無いほどの難しさになってしまっています。

なので、せめてなんとかクリアできる程度のエンディングを含めたマルチエンディングを採用したのでしょうか?

ヒントが無い

ベストエンディングへのヒントが無いです。

これはファミコン的にはお約束のようなものなので、受け入れざるを得ません。

やれることは、ひたすら迷宮を探索し、取れるものは全部頂いてクリアしてみる等しかないわけですが、取れる物や行ける場所が全て見えているとは限りません

これに関してはノーマルでクリアする時でも、見えないアイテムが鍵となっているせいで、出口が見つからない!という状況に出くわすことと思います。

ここぐらいはヒントがあってもいいと思いますが。

敵が邪魔

単純に敵を避けるのが難しいです。

ジャンプアクションゲームなので、主人公のジャンプは天井まで届く上に、空中制御は自由自在で、ボタン操作で落下速度を調整することもできる高性能アクションですが、それでもやっぱり敵に当たります。

敵の動きは緩慢なものが多いとは言え、油断して狭い所にある宝箱を開けに行った後、よく帰り道を塞がれてたりします。

これは注意すれば回避できないこともないですが、空中で落下中や、丁度着地したところで不意に敵が現れることもあり、タイミング的になかなか回避が難しいこともあります。

特に後半は障害物も結構多く、至る所で追い詰められること間違い無しなので宝箱や爆弾なんて取ってる余裕なんて無くなってきます。

また反対に障害物が一切無いけども、画面のスクロールも無い部屋は敵を画面外に追いやって消す(スクロールアウト)という方法が使えないので逆に難しかったりします。

特にゲジ将軍とホルスはかなり厄介な敵です。


1UP条件

コンティニューが無いなら残機を増やそう!というわけで、次の3つを取ると1UPできますが、当然そんな簡単ではないです。

エクストラコインで1UP

ピラミッド内部は横スクロールステージである「通路」と、1画面のみでスクロールの無い「王家の部屋」のセットで1ステージという区切りになっていますが、このアイテムは通路で金貨を40枚取ると次の王家の部屋で出現します。

ですが、金貨はそれほど簡単に手に入るものでもなく、たまに宝箱に入っているのと、パワーボールやマイティパワーで敵を金貨に変えたものを入手できる程度なのです。

マイティパワー自体も初心者にとってはかなり貴重なのでむやみに使いたくないですし、パワーボールも爆弾を20個取らなければ出現しない上に、使っても敵が金貨になっている時間はたったの5秒なので、エクストラコインを出現させるのはなかなかに遠い道のりです。

ちなみに、たまにダイレクトに宝箱に入っていることもありますが、これは金貨の枚数とは特に関係のない種類です。

ジャックの兄さんたちを助けて1UP

現在は解釈が見直されてきたようですが、昔は「ピラミッドは王様が奴隷を酷使して作らせた」というイメージが強かったせいか、このゲームもその影響で奴隷や「奴隷部屋」というものが登場します。

奴隷部屋は普通にプレイしていると行くことも無くスルーしてしまういわゆる「隠し部屋」の一種です。

どこかにある隠し部屋を開く鍵である「スフィンクスマーク」を取ると入室することができ、そこにはジャックのお兄さんが幽閉されていることがあり、助けてあげると1UPします。

ちなみに、初心者だとスフィンクスを探している間に逆によくゲームオーバーになります。これぞ「ミイラ取りがミイラになる」ですね。

テクモプレートで1UP

ゲーム中に一つだけ存在するレアなアイテムです。

自力で見つけ出すのは大変ですが、スクロールアウト(対象物が画面内から外れる)しても消えずにずっとそこにあることを利用すると、これがあるラウンド5では2UPすることができます。

ちなみに、エクストラコインはスクロールアウトすると消えてしまいます。

 


 

以上の3パターン(テクモプレートは一つなので、実質2パターン)しかないので、コンティニューは無い、残機アップも難しいというクリアさせない気まんまんです。

ちなみに一機増やすのに5分ほどかかる無限増殖方法があるようですが、仮に10機増やそうと思うと単純に50分かかるわけで、それはさすがにめんどくさいですよね。

しかもベストエンディングを目指すとすると10機ぐらいでは全然足りません、少なくとも私の場合。


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 とにかくクリアしてみる

結局凡人の私はノーマルエンドどまりです。

ノーマルとは言え、凡人でもクリアできたのは、全てを無視してひたすら死なないことだけに集中したからです。

要するに、すぐ死んでしまうのはそこら中にある爆弾やら宝箱に目移りし、つい取りに行ってしまう行為が原因なわけです。

確かにこれだとゲームを堪能できていないような気はしますが、宝箱を開けに行くことによって何度もミスし、最初からやり直すことに比べたら、敵をかわすことに集中し、足場から足場へ軽快にジャンプし、次々とステージをクリアしていく方がそれはそれでなかなか楽しいです。

このやり方だと大体30~40分あればクリアできます。

 

ところで、このゲームはコンティニューが無い代わりに「ゲーム偏差値」なるシステムで、ゲームオーバー時にプレイ内容を偏差値で表してくれますが、上記の方法で2回クリアして、2回とも58でした。

評価は「普通」らしいです。

 

ちなみに、クリアの為の個人的なポイントとしては、最初の通路は簡単なのでマイティパワーを全部取っておき、それ以降はできるだけ宝箱をジャンプの踏み台にして移動し、マイティパワーが出た時だけ取りに戻ります。

出口前に敵が出現する箇所などは無理はせず、スクロールアウトを利用して敵がいない状況を作り上げるようにします。

王家の墓は最初は簡単ですが、後半になると壁の配置のせいで結構難しくなってくるので、ここぞという時に漂っているパワーボールを取るようにします。

 

クリアできるようになってくると、もしかしてベストエンディングも目指せる腕になったんじゃないかな?と自信過剰になりがちですが…やっぱり無理です。

ベストエンディングへの道のりは、たかだか操作に慣れただけでは到底クリアできない仕掛けが満載なのです。

 

 エンディングの条件

ベストエンディングの条件は水晶を2つシークレットコインを5枚以上取っていることだそうです。

シークレットコインは1,2枚なら偶然取ったことがありましたが、水晶などというアイテムはそもそもお目にかかったことも無く、その存在を知ったこと自体が大分後のことです。

水晶のある部屋に入るには特殊な条件が必要で、知らなければ絶対に開かない扉になってます。また、もう一つの水晶もスクロール無しの部屋30個ぐらいが連なった迷路を突破する必要があります。

また、シークレットコインは地面の中に隠されていますが、それを自力で探す、しかも5枚、というのは至難の技です。しかも、取るにはマイティパワー3(マイティパワー3個使用)状態じゃないと入手できません。

エンディング種類条件エンディング内容
エンディング1何も取っていない王様を救出
エンディング2水晶を1つ入手している王様・王妃様を救出
エンディング3水晶を2つ入手している王様・王妃様・王女様を救出
ベストエンディング

水晶2つとシークレットコインを5枚以上入手している

王様・王妃様・王女様・???を救出

その他

拷問部屋

何個でも持っておきたいマイティパワーですが、10個目を入手するとその瞬間に拷問部屋にワープさせられます。

強力すぎる攻撃手段をそう簡単に使えないようにする為のペナルティ制度です。

この部屋は敵も出現するスクロール無しの部屋で、50回ジャンプするか死ぬまで出ることが出来ません。

効率よくジャンプ回数を稼げるように、天井の低い所を狙ってピョンピョン跳ねまくるわけですが、すぐに敵が寄ってきてジャンプを中断させられるので結構めんどくさいです。

無事脱出できても何か貰えたりするわけでもなく、まさに単なる罰ゲームです。

世が世ならモンスターペアレンツが出現しかねない演出です。

また、「マイティドリンク」(ステージのタイムリミット回復アイテム)を入手して、カウントが99をオーバーさせてしまった場合もこの部屋へ送られます。

 

爆弾ワープ

王家の部屋で火の付いた爆弾を最後に、かつ、1つだけ取ると次のラウンドの王家の部屋へワープできます。

これを繰り返すとほとんど「通路」を通らずに、ゲームをクリアすることができますが、クリアできない人用のちょっとした救済仕様なのでしょうか?

とは言え、後半の王家の部屋は結構難しいですが…。

この方法のデメリットは、途中で死ぬと、再開地点が最後に通常通りクリアした王家の部屋となってしまうので、慎重を期すなら途中で一旦通常通りクリアして部屋を出ておきましょう。

思うに、これでクリアするのは、アイテム無視で駆け抜けてクリアするよりもゲームを堪能していない気がします。

 

最後に

このゲームの舞台は一応ピラミッドで、敵がミイラだったり、古代の財宝=宝箱、金貨、ドル袋、スフィンクスなどエジプトっぽくなってます。

そして、ピラミッドと言えば「謎」です。

未だに創り方や向きなどの謎が残っていますが、実はこのゲームはそれに負けじと「謎」を盛り込んでいるのです。

 

まず主人公のジャック、これは誰が見ても「パーマン?」となります。

そして、パーマンと言えば主人公達が正体不明のヒーローという設定です。

正体が「謎」というわけです。

 

次に魔王ベルゼブルですが、このゲームの悪の親玉であるはずなのに一切登場することもなくその姿は「謎」のままです。

そもそもこの悪魔はキリスト教で登場する悪魔であり、エジプト神話とは関係が無いです。

 

そして個人的に最も謎な部分ですが、それが爆発しない爆弾です。

このゲームではやたらと爆弾が配置されており、それをひたすら集めることがある種目的でもあります。

またジャックの名前にもBombjackとボムが入っていて、あたかも爆弾を駆使して戦いそうな名前ですが、ゲーム中爆弾が爆発することは(爆発音を除くと)一切ありません。

爆発してこそ爆弾なのに、爆発しない爆弾をなぜこれほどまでにひたすら全面に押し出しているのかまさに「謎」なのであります。

 

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