1992年7月 SFC ナムコ(開発:ノバ)
概要
絵本のような世界観で誰でも楽しめるアクションゲームと見せかけて、そのほとんどが初見殺しの仕掛けだらけの高難易度横スクロールアクション。全8ステージ。残機制・コンティニュー無限・ちょっとしたマルチエンド
FCの「ワルキューレの冒険」とPCEの「ワルキューレの伝説」に続くワルキューレシリーズの三作目で、ストーリー的には謎の緑生物サンドラがFCのワルキューレと出逢うまでを描く前日譚となってます。
ゲームとしては、いかなるアクションで仕掛けをくぐり抜けるかのトライアンドエラーが苦にならない人向けで、一撃食らうと死ぬのはマリオと同じですが、こちらの主人公は挙動のクセが少々強い事もあったりで、スーパーマリオみたいなのをやりたい人にはオススメできないやつ。
ただ、それに慣れると一気に良作アクションゲームへと変貌します。
あらすじ
マーベルランドにあるサンドランド村で暮らす主人公のサンドラ。
ある日、近くのアルサンドラ山が噴火し空から死の灰が降り注いだ事により、村に「風化病」が蔓延する。
それはサンドラの息子にもかかってしまう。
サンドラは息子と村を救う為に、風化病を治せると言われる「幻の薬」を求めて旅に出るのであった。

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クセ強要素
ジャンプの使い分け
一番大事なのが「ハイジャンプ」で、これができないと何もできません。先に進めない!
まず前提としてサンドラは移動する際、初動は一瞬だけ「歩き」ますが、すぐに「ダッシュ」状態になります。
このダッシュ状態でAボタン長押し(溜め動作)後に、ボタンを離す事で、ハイジャンプとなります。

この操作に失敗すると、
- 「歩き」状態での溜めジャンプ ➡ 中ジャンプ
- Aボタンを長押ししない ➡ 幅跳びジャンプ(横に飛距離のあるジャンプ・速度も速い)
になったりします。
なので、ジャンプは4種類ある事になります。
- 普通のジャンプ(Bボタン)
- 中ジャンプ(「歩き」状態でAボタン長押し)➡ 需要は少ない
- ハイジャンプ(「ダッシュ」状態でAボタン長押し)➡ 大事
- 幅跳びジャンプ(移動状態でAボタンチョン押し)➡ まぁまぁ大事

ちなみに、「溜め動作」は幅跳びジャンプを否定する為の動作であり、溜めるほど高く跳べるという事ではないです。一瞬でも「溜め動作」になれば、すぐにボタンを離してもハイジャンプになる
よく硬直する
こう見えて運動能力の高いサンドラなので、その代わりに激しい動きの後は一定時間行動不能に陥ります。
わかりやすいのが高所(ハイジャンプの時の高さ)からの着地の時に踏ん張り体勢になってしまい、2秒ほど硬直するというもの。

もう少し低ければ1秒ぐらいで、かなり高いところから着地すると4秒ぐらい動く事ができなくなります。ノーマルジャンプは硬直無し
武器である槍を、ジャンプからの下攻撃で地面に突き刺してしまった場合も同様で、槍を抜こうとする動作で同様に硬直します。
攻略の筋道はほぼ決まっている
「ジャンプの使い分け」がちゃんとできて、「硬直」の感覚に慣れれば最初のもどかしさがウソのように快適に操作できるようになりますが、残るはトライアンドエラーです。
前述のごとくマリオのようにノンストップで駆け抜ける的なゲームではなく、上記2つを踏まえた上で、綿密に施されたステージ構成の攻略方法を見つけ出し、その喜びに浸れるかがポイントです。
徐々に進めるようになって自分の上達を感じられるその達成感。
また、ボス戦もちょうどよい感じの攻略法が存在してるので、それがわかった時の満足感。
BOSS攻略
というわけでボス戦の攻略メモです。
ステージ1 BOSS:「アンディ」

倒し方
常にピョンピョン跳ねてる感じの敵でランダムに動いているように見えますが、注意すべきは後方にジャンプした時だけです。
後方ジャンプ後は、前方に長距離ジャンプ(体当たり)を繰り出してくるので事前に退避してから、そこを狙って攻撃を1発、さらに可能であれば追いかけて2発目を入れる、の繰り返しで倒せます。
アンディはコアクマン族
ちなみにアンディはこのゲームに登場するコアクマン親子の母親の方で、「三日月王」なるヤツに子どもを生贄に出さないと村を滅ぼすぞと脅され、その流れから仕方なくサンドラと戦うことになる、という背景を持ったキャラです。
なので、悪気は無くむしろイイ人なのです。
でも、我が子の代わりにその辺で寝てた人間(?)(ズール)をさらって生贄にしようとしてたのはどうかと思う。

「子どもです」、と差し出されたコレを見て三日月王は何を思うだろうか。その光景をちょっと見てみたかった気もする
ちなみにズールはこの後、ちょいちょい登場してサンドラのバッドエンドへの導き手となる(選択肢次第)。悪気はないんだと思う
ステージ2 BOSS:「三日月王」
アンディを脅してたヘンテコな姿のボス。

でも、ファミコンらしくてイイ
倒し方
ここではサンドラの最強の攻撃技「キリモミアタック」が大活躍します。
というか、有効なのがこれだけ。
まず前提として、三日月王に触れてもダメージは受けず、突進してきて吹き飛ばされてもダメージは無いです。
三日月王はサンドラをただ落下させようとしてくるだけであり、こちらの攻撃もキリモミアタック以外は無効。
要するに、ここのバトルは互いに吹き飛ばし合って、足場から相手を落とした方が勝ちという寸法です。
最強技「キリモミアタック」
なので、キリモミアタックをリズムよく連発で当てる、という操作が出来ればカンタンに倒せます。一撃死が無い分気もラク
ところでこの技ですが、
移動中にXボタン長押し後、ボタンを離す事で発動する横一直戦に飛んでいく技で、攻撃力がある代わりに命中しなかった場合は約4秒の硬直を伴うリスキーな技です。威力は通常攻撃の8倍


技の仕様
Xボタンで発動する時「歩き」と「ダッシュ」状態のどちらかで、飛び上がる高さが変わるので、状況に応じて使い分ける事もできます。
- 移動中Xボタン押下で垂直に飛び上がる
- 長押ししてる間は徐々に降下する
- ターゲットのいる高さになった時にボタンを離す
三日月王の場合は、「ダッシュ」から飛び上がると高すぎてその間に相手の前進を許してしまうので、「歩き」からの発動の連発で倒します。

ステージ3 BOSS不在
疾走感を堪能する
ここはボスではなく、背後から迫りくる大量の水に飲み込まれないようにゴールまで辿り着くという、操作ミスの許されない系クリア条件になってます。
水のスピードはサンドラのダッシュよりわずかに遅いぐらいの速度で、途中途中にある段差でつまづくと一気に不利になる感じ。

後半の方では幅跳びジャンプを駆使しないと間に合わない所もあり、最後の出口についてはキリモミアタックで脱出するという位置関係(出口が上の方にある)になっている事もあり、かなりシビアな操作が求められます。
ジジの工房
水から逃げるのも難関ですが、その前に「ジジの工房」から「カルデラ城・姫の間」に行く為の、プロペラ付きの足場のところが地味に難しかったりします。
二つの足場を交互に飛び移って上に登っていくだけですが、徐々に上昇速度が上がるのでゴール手前付近は息つく間もない高速飛び移りをさせられます。

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ステージ4 BOSS:「エンマコンダ」

エンマコンダは行動パターンが決まっているので、それに対応して動きます。
- 基本 ➡ 円弧状に跳ねてサンドラを追いかける
- ダメージを与えると上昇し画面外へ消え、サンドラのいる位置に垂直降下してくる
- 避けると着地後に、サンドラの方向に長距離バウンドで急接近する
- 3回目の画面外への上昇後は、上から半円を描くように画面いっぱいを使って浮遊する
これの繰り返しです。
倒し方
ダメージを与えた後どちらかの端に寄って降下位置を誘導し、着地してバウンドしてくるところを狙ってカブト割り(ジャンプして下攻撃)。カブト割りは通常攻撃の3倍の威力あり
3回目の半円浮遊は端に寄って待機し、手を出さない。というか出せない
の繰り返しで倒せますが、カブト割りする時はちゃんと槍が敵に当たるように飛び込まないと、体が接触してミスる事がよくあります。

毒キノコの洞窟
このステージもボス戦よりも、そこへ通ずる「毒キノコの洞窟」の方が難関だったりします。
ダダッタ
金色の鎧姿のヤツ。
近づくと鉄球を放り投げてきますがこれが意外に避けにくいので、コイツが見えたらノンストップで近づき、鉄球を投げられる前に攻撃して倒すのがいいかと。ギリギリこっちの攻撃の方が早い
岩石
もう一つが転がって来る「岩石」。
飛び越えるだけの障害物ですが、サンドラのジャンプ力がギリギリであるのと、天井が低くて飛び越せなかったりします。
天井の形状を確認して進む必要があり、一部キリモミアタックの垂直上昇を利用して避ける箇所もあったりで、すんなりとは進む事ができないようになってます。天井のヘコミ部分を利用する
ステージ5 BOSS:海賊の親分
図体の割りに身軽に動き、イマイチパターンが掴めないボスです。ワニみたいなヤツ
一定の行動を取った後、手に装着しているカギ爪を3発飛ばしてきますがそれの回避用なのか、帆桁があるのでそこにハイジャンプで飛び乗って回避する事ができます。
でも、そこから飛び降りてカブト割りを決めようなどのテクニカルな事をやろうとするとミスる事が多いので、ここはシンプルにいきましょう。
倒し方
- バトルが始まったらすぐに前進して攻撃し(槍の射程に入ったらすぐ攻撃)、連打で(3撃ぐらい)画面外まで追いやる
- ある程度後退して、飛んでくるカギ爪を3発垂直ジャンプでかわす
- 画面内に戻って来たボスはその場でムダなジャンプ×3回するので、その間に近づいて攻撃連打でまた画面外へ
- 後退してカギ爪を3発かわす
の繰り返しが一番安全でカンタンでした。わかればカンタン
ボスまでの道中もムズい
このボスは上記の倒し方でカンタンに倒せる事が判明した分、そこまでの道中の方が難関に思えてきます。
小舟から小舟へ
「ローレライ海」での小舟→小舟への飛び移りエリアは、舟の動きと配置を感覚的に覚える必要があり、一部もたもたしてるとジャンプが届かない!ってなります。
海賊子分
もう一つが、海賊船にいる眼帯をした紫色のザコです。耐久力3
近づくとバク転とジャンプで後退し、着地後にナイフを投げてきます。
これが地味に厄介で、他のザコである緑のカッパみたいなヤツ(耐久力2)と入り乱れてかかってこられると気づくとナイフに当たってたりするのです。 ナイフがちっちゃくて見にくい
ステージ6 BOSS不在
ここは森の中をハイジャンプを駆使して移動して回るのがメインとなる場所で、敵もほとんど出現しないステージなので、ミスする事はほとんどないです。ゼロではないですが
一応メインイベントは、ちょっとした謎解きという事になってます。何回でも挑戦可能
ステージ7 BOSS不在
ここもボスはいませんが、そこまでの道中がこれまでを凌ぐかなりの難度です。
自動スクロール迷路
木で作られた迷路みたいなのを、これまでの全テクニックを駆使して進みます。
それだけなら余裕ですが強制自動スクロールになっている事が難易度を猛烈に上げており、わずかなモタつきが命取りになります。
成功すれば2分ちょっとで終わるところを、きゆこうは40分ぐらい掛かりました。ミスすること数十回… お疲れコーヒー
卵谷
次に、いたる所に配置されている赤い卵を孵化させないように進むところ。
この卵は上に乗るか落下の衝撃で孵化します。
孵化するととても倒しにくい敵が中から現れるので、基本的には孵化させないように槍で突いて奈落に落としながらか、無視して進む経路を確立させる必要があります。

ここもうまくいけば、3~4分でクリアできますが、きゆこうは30分ぐらい掛かりました。一旦休憩しましょう
ステージ8(最終) BOSS:「ゾウナ」
あらすじでは風化病の原因は火山の噴火に端を発したものでしたが、その現象を起こしたのは実はゾウナだったのです。
悪の化身ゾウナ!

ジョーダンが通じないタイプの敵
こいつに手加減は無用です。
でもさすがラスボス、強しです。
倒し方
何回もやってみる事で、何とか攻略法が見つかりました。
ゾウナの行動パターンは、
- 中央上部に現れて、一瞬間をおいてサンドラの方向に体当たりしてくる
- 左側下部に現れて、一瞬間をおいてサンドラの方向に体当たりしてくる
- 右側下部に現れて、一瞬間をおいてサンドラの方向に体当たりしてくる
の繰り返しです。
まず一発当てる
とりあえず、どこに現れても、ゾウナが分身状態から実体に変わったタイミングでキリモミアタックを一発当てておきます。
その後の動き
- 中央上部 ➡ ジャンプ攻撃を1回当てたら、ゾウナから逃げるようにジャンプして退避
ゾウナはこのジャンプ退避を追ってくるので、ヤツの下をくぐって体当たりを逃れる事ができます。
- 左(右)下部 ➡ ジャンプ攻撃を1回(余裕があれば2回)当てたら、着地したその場所でそのまま動かず待機
待機する事で、ゾウナはサンドラの頭をかすめるように横移動して上へ去っていってくれます。
これの繰り返しが一番無難でした。
注意ポイントは中央上部に現れた時で、ジャンプ攻撃を1回当てた後、ジャンプ退避が早いとその着地の方向に向かってくることがある(こうなると回避不可)ので、そこはちょっと運の要素もあったりなかったり。慣れるとゾウナが動くタイミングもなんとなく掴めてくるかと
道中も最終ステージにふさわしい難易度
えんえん砂漠
地面からからニョキっと出現する敵の位置を覚えておく必要があります。
普通に進んでると、必ずコイツにぶつかるという寸法になっているのです。

知恵の試練
赤・青・緑の足場を登って、上まで辿り着けばゴールです。
この足場には法則があり、
- 青に乗る ➡ 赤が消えて、緑が出現
- 緑に乗る ➡ 青が消えて、赤が出現
- 赤に乗る ➡ 緑が消えて、青が出現
という具合ですが、そこまで深く考える必要はなく、出てきた足場を登って行けばいいです。きゆこうはスタート時、左から進んでいきました
但し2か所ほどダマし部分があり、次の足場が無い!ってなる箇所があるのでそこは次の足場を消さない移動経路を考える必要があります。行ける足場が2通りあるところ → どちらかが正しい
あと、最後の方ではキリモミアタックでわざと壁にぶつかって、落下した所の足場に乗る、みたいな力技を駆使する部分もあったりで、敵は出ませんが少々ヒラメキが必要だったりします。
ちなみにここで、これまでほとんど出番のなかった中ジャンプがちょっとだけ役立ちます。
慈愛の試練
道中にいるヒヨコをみたいなのを親鳥の元へ導く事でその都度背景の蕾が開花し、ある程度(?)咲かす事ができればクリアです。
ここのポイントは、ヒヨコは放っておくと勝手に穴に落ちてしまうので、槍で攻撃するアクションがヒヨコの空中歩行の補助行為となり、穴に落ちるのを防ぐ事ができるという点。
あとは、地面に咲いている「花」は通過はできますが、上から踏みつけると背景の花が閉じてしまうので、注意しましょう。
勇気の試練
宇宙空間みたいな場所で、ヒントを手掛かりに見えない地面を進む場所です。
ヒントとなるのは、常に降り注いでいる流れ星の軌道です。
見えない地面に星がぶつかるとそこで星が弾ける演出があり、地面の存在が確認できるという寸法。
焦らず星の動きを見ていれば必ず進める道が見つかるので、早く進みたいという自分との戦いでもあります。
エンディング
実はサンドラはいずれにしても必ずブラックサンドラになってしまうという衝撃の最後が。ブラックサンドラ=闇落ちサンドラ
というのも、サンドラが戦ったあのゾウナはまぼろし(軽くネタバレ)であり、自分を怒らせた罰として戦いで疲労困憊のサンドラに対し、心を乗っ取る悪霊を差し向けるのでした。
しかし、FC「ワルキューレの冒険」ではこのえんえん砂漠のピラミッドでワルキューレはサンドラの助けを借りる事になります。
ワルキューレはこの時、ブラックサンドラを倒す事で「サンドラの魂」を手に入れ、ピラミッドに入る事ができるようになりますが、つまりこのブラックサンドラこそが、クリノ・サンドラ(サンドラの本名)だったというわけです。
「サンドラの魂」とは、彼女の一撃によって悪霊が取り除かれた元のサンドラの事を意味していたのです。

そして物語は「ワルキューレの冒険 時の鍵伝説」へと続く
あとがき
これまで、何なんだこの緑の謎生物は?みたいなイメージだったのが、このゲームによってその人となりがわかる事で愛着が湧く事間違い無し。
以前のサンドラのイメージ(前に描いたやつ)
↓

なんかヘンなヤツ
結婚してて妻と子どもがいる事にビックリしますが、勇気があってバトルセンスもあり、ちゃんと物語の主人公となる資質を備えたキャラである事がわかります。
こんな謎生物とワルキューレではコンビとしてつり合い取れないだろぅ~、などと思ってましたが、取れます。FCのワルキューレで「サンドラの魂」が重要アイテムである事にも納得
今回のはカワイイ!

なんたって、ワルキューレよりも先にゾウナを倒してるわけですし。「まぼろし」(軽くネタバレ)でしたが
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