1988年4月(ディスクシステム) コナミ
1993年2月(ROMカセット)
概要
このゲームの主人公はまさかの赤ちゃんです。
赤ん坊の「ウパ」くんを操作して進める横スクロールアクションゲームです。(いくつか、縦スクロールもあり。)
移動はハイハイです。カワイイです。
ファミコンソフトなので、赤ん坊が主人公というのも「そうきたか。」という感じですが、肝心なのは赤ちゃんを主人公にする背景やストーリーかと。
タイトルの「バイオミラクル」からして、ドクタースランプ アラレちゃんに出てくるターボくんとか、天才バカボンのはじめちゃんのように喋ったり、特殊能力があったりするのかと思いきや、実はそれほどすごい能力が使えるわけではないです。
しいて挙げるなら、赤ん坊は本来生後8か月ほどでハイハイするようになるそうですが、ウパくんは生後1か月でハイハイできたそうです。
地味なところですごいです。
ちなみに性格は明るく、イタズラっ子だそうな。
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あらすじ
ルアクーヨ王国の王子であるウパは相変わらずのイタズラで、ツボを割ってしまいます。
そのツボは人の夢を盗む魔獣「ザイー」を封じ込めていたツボで、解き放たれたザイーは人々の夢を次々と盗み、王国は気の抜けた人々で溢れかえります。
しかし、このザイーの弱点は「純真な心の持ち主である赤ちゃんからは夢を盗めない」ことで、ならばとザイーは王国の赤ちゃんを片っ端からさらい始めました。
このままでは王国は滅びてしまう…。
その時、どこからともなく「妖精」が現れます。
この妖精はザイーが封印されていたツボに、誤って一緒に閉じ込められていて、今まである武器を作成していた為、外に出るのに時間が掛かったとのことです。
その武器というのが「ガラ=スウォード」です。
これは純真な心を持った人でないと扱えないというザイーを倒す為の武器だったのです。
ガラ=スウォードを受け取ったウパは、ザイーを倒し王国を救う為の冒険に出るのです。
ガラ=スウォードとは、要するにガラガラのことです。
ステージ(&アクション)
各ステージは3つのエリアに分かれており、全部で7ステージあります。
ステージ1 お菓子の世界
1-1
地面とか背景が、ショートケーキやクッキー、キャンディー、それとポッキーなどで構成された横スクロールエリアです。
攻撃アクションですが、ガラ=スウォードで敵を攻撃すると、その敵は風船の様に膨らんでゆっくりと斜め上空へと飛んでいきます。
ほうっておくと一定時間後に破裂しますが、これに乗って高い所へ移動することもでき、膨らんだ敵に体当たりすると敵をはじき飛ばして他の敵を倒すこともできます。
斜め方向にも飛ばせます。
感触が「シティコネクション」に似てます。
また、マリオのノコノコみたいに飛ばした敵は壁などに当たると跳ね返ってこちらに戻ってくるので、避けないとダメージになります。
BOSS:かとりーぶ
ブタの形をした蚊取り線香入れのような形をしてます。
開いた口からザコ敵を吐き出して攻撃してくるので、それを膨らませ、飛ばして攻撃しましょう。
適当に飛ばしてたら当たるので、ドシドシ飛ばしてやります。
ちなみに、かとりーぶは以後、いくつかのエリアでボスとして登場します。
1-2
ここは特殊なステージ構造で、エリア全面がケーキになっていて、それを上から見下ろしたエリアです。
ウパくんはモグラの様にケーキをパクパク食べながら進みます。
食べた跡にアイテムが隠されていることもあります。
このタイプのステージでは移動しながらの攻撃ができないので、立ち止まって攻撃するタイミングを計りましょう。
1-3
普通の横スクロールエリアですが、オレンジ色の(アイス)キャンディーの上は粘ついているので、移動速度とジャンプ力が極端に落ちます。
でも、その場でジャンプを3回繰り返すと通常のジャンプ力に戻るという仕様になっています。
3回目のジャンプに合わせて飛び移るのが、意外に難しかったりします。
ステージ2 野菜の世界
2-1
所々、敵を膨らましてそれに乗って移動しないと進めない構造になっています。
コツとしては、ガラ=スウォードの当たり判定は意外にもウパくんのお腹ぐらいまであるので、敵を踏みつける感じでジャンプして、当たる直前ぐらいで攻撃するとそのまま膨らんだ敵に乗っかることができます。
これは必須テクであります。
また、ウパくんはあまりに高いところからジャンプすると着地の際にひっくり返ってしまい、ほんの少しの間ですが動けなくなります。
足をジタバタさせている姿がとてもカワイイです。
しばらく動けないだけで、ダメージにはならないです。
2-2
水中ステージで、下から上に向かって進む、縦スクロールエリアです。
水中メガネを装着したウパくんが赤ん坊とは思えない泳ぎを見せてくれます。
ちなみに、スクロールアウト後は、画面下に行ってしまうとミス判定になります。
2-3
BOSS:のこばく
火を吐く巨大ヘビです。
かとりーぶ同様、ザコ敵をぶつけて戦いますが、そのザコ敵は画面端から随時出現してくれます。
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ステージ3 氷の世界
3-1
氷の世界では床が滑るので、着地地点に注意しましょう。
3-2
足場をジャンプして昇っていく縦スクロールエリア。
ここは画面の両端がループしていて、このループを利用して昇ることを前提とした構造になってます。
ファミコンならではの構造ですね。
BOSS:あざらしん
シルクハットを被ったアザラシです。
その名も「あざらしん」。
たまに尾を上げ、滑って突進してきますが、この状態の時はダメージを与えることができません。
ステージ4 半導体の世界
4-1
赤ちゃんと半導体の関連がまったくわかりませんが、このステージの特徴は所々で進む道が区切られているので、ちょっとした迷路になっています。
上中下のいずれかの通路が正解という簡単なものなのでそれほど警戒はしなくても大丈夫です。
4-2
ここは、とても珍しい上下反転ステージとなっています。
画面を逆さまにした様な状態で進まないとならない為、最初は少し難しいですが、脳トレにもなっていいです。
すぐ慣れます。
ステージ5 文房具の世界
5-1~5-2
この世界の特徴は、
- 所々コンベアになっている足場が多いので、落下しやすい。
- 膨らませた敵に乗って移動する箇所が多い。
- 「鉛筆型爆撃機」が上空から弾を放ってくる。他の敵とタッグで来られるとかなり強敵。
- ウパの上空に到達すると体当たり落下してくる「翼を持った巾着」の形をした敵が登場。こいつにガラガラは効かない。
など、一気に難しくなります。
鉛筆型爆撃機はウパの上空付近に来ると弾を撃ってきますが、そのまま通り抜けようとすると必ず被弾するので、わざと撃たせてから一旦後退してから前進します。
巾着は普段は通り抜けてもいいですが、足場が無い場所では一旦待たないと、ジャンプした時にぶつります。
5-3
2回目の水中ステージですが、今度は横スクロールです。
画面下は穴と同じなので行き過ぎるとミスになります。
BOSS:たっぴぃ
巨大なタツノオトシゴです。
ステージ6 乳製品の世界
6-1
床がバター(?)になっていて、動かずにいると沈んでいってミスになります。
穴あきチーズの部分は、その背後を通るので、ウパくんや敵の姿が見えにくくなっています。
6-2
見下ろしタイプのエリアで、エリア全面がチーズになってます。
チーズを食べながらの移動です。
ここで登場する緑色のネズミはウパくんを集中的に追尾してくるので、近づいてきたら待ち構えてから迎撃しましょう。
6-3
ここは、特に後半部分でトリが下から高速で飛び込んでくる箇所が難所かと思います。
加えて、バネの床があり、床の上下のタイミングに合わせてジャンプしないと、先の高所にある足場に辿り着けないようになっています。
ボスの部屋もバネになってますが、ビョンビョンと勝手に跳ねるのでまぁそれはそれで楽しいです。
ステージ7 おもちゃの城
最終ステージです。
7-1
上から下に降りていく縦スクロールエリアです。
下の方がどうなっているのかわからない為、最初は適当に落下するしかなく、着地した先が剣山のように尖った床の場合はダメージ確定です。
反射神経が良ければ多少は回避可能な部分もありましょうが。
7-2
新種のザコ敵が登場です。
近づくと破裂して前方に扇状に3個の弾を放って消えます。
これも無理に進むとダメージは必至なので、破裂を待ってジャンプで弾の隙間をくぐり抜けましょう。
また、鉛筆型爆撃機と性質が少し似た、空飛ぶゾウが登場します。
鉛筆型は追いかけてくることはなかったですが、このゾウは追いかけてひたすらおにぎり爆弾を投下してきます。
7-3
基本的に足場が少なく、足場があっても尖ってたり、コンベアだったり、狭かったりとよく落とされます。
BOSS:ザイー
ついにラスボスです。
本人は雲に乗って上空からカミナリで攻撃してきます。
下の方では、ザイーの分身のようなのが3匹うろちょろしているので、これを膨らませてザイーにぶつけてダメージを与えます。
ちなみにこのザコは無敵なので何度でも膨らませることができます。
ここまで来れたなら、多分楽勝です。
あとがき
ハイハイの赤ん坊を操作して、ガラガラで敵を攻撃するアクションゲームというだけでもかなり挑戦的なソフトですが、一番衝撃的だったのはレアアイテムである「ベル」の効果です。
ベルを取るとウパくんが立ち上がり、2足歩行しかも高速で動き回れる無敵状態になります。
ついでにジャンプ力もアップしています。
ゲーム内で数個しか登場せず、また効果持続時間もあっという間なので貴重なアイテムですが、無敵ウパくんは一見の価値ありです。
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